幼児も小学生も大人も興味を持つ恐竜。図鑑やテレビなどで見るのも楽しいですが、実際の大きさを体感できる博物館もおすすめです。
そこで今回は、関東近郊にある恐竜の全身骨格が見られる博物館をまとめて紹介します。生態や歴史について深く学べるのはもちろん、地球や自然についても想像力を広げられる充実したスポットばかりです。
※2024年の最新情報に更新しています
国立科学博物館(東京都台東区)
1877年に創立された日本で唯一の国立の総合科学博物館です。日本列島の生い立ちや、日本の自然環境などについて学べる「日本館」と、地球の多様な自然&人類の歴史などについて学べる「地球館」があり、450万点以上の貴重なコレクションを見学することができます。
入館料は、高校生以下無料、大学生・一般630円です。
地球館の1階や地下1階には、アロサウルスの全身骨格やティラノサウルスの復元骨格、トリケラトプスの全身複製骨格などのほか、全長18mのアパトサウルスの標本や、珍しいパキケファロサウルスの全身骨格などが展示されていて、見応え抜群。
日本館3階の北翼には、日本で発見されたフタバスズキリュウの復元全身骨格もあります。
地球館3階にある「親と子のたんけんひろば コンパス」(0〜12歳の子供と保護者が利用可)もおすすめです。標本の近くで自由に遊ぶことができ、恐竜や自然科学に関する絵本も閲覧できます。
※「親と子のたんけんひろば コンパス」入室は完全入れ替え制で、2歳以上は有料です
■国立科学博物館
所在地:東京都台東区上野公園7-20
開館時間:9:00〜17:00(最終入館16:30)
※ゴールデンウィークおよび夏季期間中は18:00まで延長することがあります
休館日:月曜(祝日の場合は火曜)、年末年始
※特別展開催中は変更になることがあります
入館料:高校生以下無料、大学生・一般630円(常設展示)
神奈川県立生命の星・地球博物館(神奈川県小田原市)
46億年にわたる地球の歴史と生命の多様性についてわかりやすく展示している博物館です。「地球を考える」「生命を考える」「神奈川の自然を考える」「自然との共生を考える」の4つの総合展示室で、それぞれのテーマに沿ったコレクションを見学できます。
常設展の観覧料は、中学生以下無料、高校生100円、中・高校生を除く15歳以上20歳未満の学生300円、学生を除く20歳以上520円です。
ダイナミックな恐竜の全身骨格が見られるのは、1階にある「生命を考える」の展示室です。注目は、カモノハシのような平たい口が特徴的なエドモントサウルス。ほとんどが実物化石のパーツから組み上げられています。
エントランスホールで来館者を出迎える大きなチンタオサウルスの全身骨格も迫力があります。
■神奈川県立生命の星・地球博物館
所在地:神奈川県小田原市入生田499
開館時間:9:00〜16:30(最終入館16:00)
休館日:月曜(祝日や振替休日の場合は翌平日)、館内整備日(8月を除く原則として毎月第2火曜、12〜2月の火曜)、祝日の翌日(土・日曜または祝日の場合は除く)、年末年始、その他臨時休館日など
観覧料:中学生以下無料、高校生100円、中・高校生を除く15歳以上20歳未満の学生300円、学生を除く20歳以上520円(常設展示)
※学生は学生証が必要
ミュージアムパーク 茨城県自然博物館(茨城県坂東市)
自然史資料の展示が豊富な本館と、15.8ヘクタールの広大な野外施設がある博物館です。本館内には、茨城県の河川を再現したミニ水族館もあります。
通常期の本館と野外施設の入館料は、未就学児無料、小・中学生100円、高校・大学生340円、大人540円です。
本館には、総合展示室が5つあり、壮大な宇宙の仕組みからミクロの細胞の世界まで、さまざまな視点で学ぶことができます。
第2展示室「地球の生いたち」には、白亜紀の恐竜の様子を再現した人気コーナーがあります。ティラノサウルスの親子とトリケラトプスのロボットが動き、にらみ合う光景は圧巻です。ディプロドクスの大腿骨の化石に触れるコーナーもありますよ。
エントランスにある体長26mのヌオエロサウルスの骨格化石レプリカは、シンボル展示のひとつなのでお見逃しなく!
■ミュージアムパーク 茨城県自然博物館
所在地:茨城県坂東市大崎700
開館時間:9:30〜17:00(最終入館16:30)
休館日:月曜(休日の場合はその翌日)、年末年始
入館料:未就学児無料、小・中学生100円、高校・大学生340円(学生証などが必要)、大人540円(通常期/本館・野外施設)
※高校生以下の学生は毎週土曜無料(春・夏・冬休みを除く)
栃木県立博物館(栃木県宇都宮市)
栃木県の自然や文化を中心に紹介する総合博物館です。館内には、テーマの異なる3つの展示セクションがあります。観覧料は、中学生以下無料、高校・大学生120円、一般260円です。
日光地方の動植物を解説する「スロープ展示」と、地質時代から現代までの県の歴史を紹介する「展示室1」、県の身近な自然について紹介する「展示室2」に分かれていて、恐竜が見られるのは展示室1です。
展示室1「地質時代の栃木」コーナーには、中生代を象徴する標本として、ステゴサウルスやティラノサウルス、アロサウルス、カマラサウルスなどの全身骨格標本や復元模型、頭骨が展示されています。周りには化石もたくさん!
展示室2には、子供が好きなカブト虫やクワガタなどの標本もありますよ。
■栃木県立博物館
所在地:栃木県宇都宮市睦町2-2
開館時間:9:30〜17:00(最終入館16:30)
休館日:月曜(祝日を除く)、祝日・振替休日の翌日(土・日曜を除く)、年末年始、臨時休館日(6月下旬〜7月上旬)
観覧料:中学生以下無料、高校・大学生120円、一般260円
群馬県立自然史博物館(群馬県富岡市)
地球や生命の歴史のほか、群馬県の自然についても紹介する博物館。人間と自然との関わりについて考えるきっかけを与えてくれます。通常期の料金は、中学生以下無料、高校・高専・大学生300円、一般510円です。
常設展は、6面マルチ映像によるダイナミックな導入ゾーンから始まり、「地球の時代」「群馬の自然と環境」「ダーウィンの部屋」「自然界におけるヒト」「かけがえのない地球」の5つのコーナーに分かれています。恐竜は「地球の時代」で見られます。
大きなブラキオサウルスや、全長15mのカマラサウルスの全身骨格などが展示されていて、見応え抜群。迫力満点のティラノサウルスの動く実物大模型も見逃せません。
そのほか、トリケラトプスの化石の発掘現場を実寸で再現したジオラマ「ボーンベッド」などもあり、子供も大人も楽しめる博物館です。
■群馬県立自然史博物館
所在地:群馬県富岡市上黒岩1674-1
開館時間:9:30〜17:00(最終入館16:30)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
料金:中学生以下無料、高校・高専・大学生300円、一般510円(通常期)
神流町恐竜センター(群馬県多野郡神流町)
群馬県にある「瀬林の漣岩」(せばやしのさざなみいわ)で日本初の恐竜の足跡が発見されたことを記念して設立されたスポット。入場料は、未就学児無料、小・中学生500円、大人800円です。
恐竜の全身骨格の展示が見られるのはもちろん、開催日には「化石レプリカ作製体験」(3歳以上対象/500円)などもでき、人気です。
展示室は全部で9ゾーンあり、恐竜の足跡をたどるところからスタート。そのほとんどで恐竜の化石や標本を見ることができます。ゾーン7の「モンゴルの恐竜たち」には、タルボサウルスなどの全身骨格や、ヴェロキラプトルとプロトケラトプスの絡み合う姿が展示されているので必見です。
ゾーン3のライブシアター「よみがえる恐竜たち」では、大迫力の恐竜ロボットが動き、まるで恐竜の時代にタイムスリップしたかのような感覚が味わえます。
野外にある12mのティラノサウルスの産状骨格には、乗ったり触ったりすることもできます。
■神流町恐竜センター
所在地:群馬県多野郡神流町大字神ヶ原51-2
開館時間:9:00〜16:30(最終入館16:00)
休館日:月曜(祝日または振替休日の場合は翌日)、12月〜翌3月末は木曜、年末年始
入場料:未就学児無料、小・中学生500円、大人800円
いわき市石炭・化石館 ほるる(福島県いわき市)
福島県いわき市が産炭地として繁栄した当時の資料を展示する施設です。市内で発掘された動植物の化石のほか、世界各地の貴重な化石資料も展示しています。観覧料は、未就学児無料、小学生330円、中・高校・大学生440円、一般660円です。
入り口前には、フタバスズキリュウのモニュメントがあり、撮影スポットとして人気。ロビーエントランスでは、いわき市で発見された化石も出迎えてくれます。
化石展示室では、トリケラトプスやアルバートサウルスなどの全身骨格標本が、音や光の演出とともにダイナミックに展示されています。ティラノサウルスの頭や後ろ足も見られますよ。
ほかにも、地下600mで石炭を掘る様子を再現した「模擬坑道」や、昭和の時代をイメージした「生活館」、屋外にある蒸気機関車「D51」など、見どころいっぱい。アンモナイトの標本作製などの有料教室も日時限定で開催しています。
■いわき市石炭・化石館 ほるる
所在地:福島県いわき市常磐湯本町向田3-1
開館時間:9:00〜17:00(最終入館16:30)
休館日:第3火曜(祝日・振替休日の場合は翌日)、1月1日
観覧料:未就学児無料、小学生330円、中・高校・大学生440円(高校・大学生は学生証などが必要)、一般660円
※いわき市内在住または市内の学校に通う小・中・高校生は土・日曜無料(証明書が必要)
信州新町化石博物館(長野県長野市)
約450〜400万年前の地層が広がっていて、さまざまな化石が発掘されている長野県長野市の信州新町周辺。「信州新町化石博物館」には、同町出身の西沢勇氏が趣味で集めた約6,000点のコレクションを中心に、世界各国の化石が展示されています。入館料は、未就学児無料、小・中学生200円、高校生300円、大人500円です。
なかでも、天井を泳ぐクビナガリュウは迫力満点! ぜひ見上げてくださいね。
常設展示室「フォッシルワールド」の中央にあるアロサウルスとカンプトサウルスの復元骨格は、闘っているような形でダイナミックに展示されています。
また、小展示室「恐竜模型の展示室」では、博物館が所蔵する恐竜の模型が展示されています。肉付けや色付けされたものもありますよ。
館外にあるディプロドクスの実物大復元模型も見逃せません。
■信州新町化石博物館
所在地:長野県長野市信州新町上条88-3
開館時間:9:00〜16:30(最終入館16:00)
休館日:月曜(祝休日の場合はその翌日)、祝休日の翌日、その他臨時休館日
入館料:未就学児無料、小・中学生200円、高校生300円、大人500円
※毎週土曜とこどもの日(5月5日)小中学生無料
※敬老の日(9月第3月曜日)、博物館開館記念日(秋分の日)、文化の日(11月3日)は入館無料
※併設の「信州新町美術館」「有島生馬記念館」にも入館できます
大迫力の展示に加え、恐竜の生きた時代や地球の歴史についても学べる「恐竜博物館」。子供だけでなく、大人にとっても興味深い展示がたくさんあるので、親子でおでかけしてみてはいかがでしょうか。
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