楽しく学べて、体験型の展示やイベントなどもある博物館。悪天候でも屋内で充実した時間が過ごせるとあって、親子に人気です。さらに、入館無料であれば、気軽に何度も行けてうれしいですよね。
そこで今回は、関東エリアで入館無料のおすすめ博物館を8カ所厳選して紹介します。企業が運営するテーマパークのような施設から、地域の歴史にまつわるスポットまで、特色があるところばかりです。
東京都内の無料で楽しめる人気博物館
東京都内には、入館無料で楽しめるおすすめの博物館がいっぱい。日本警察の歴史資料を展示する「ポリスミュージアム」(警察博物館)をはじめ、貴重な製作資料や映像が見られる「東映アニメーションミュージアム」など、体験コーナーが豊富なおすすめ博物館をまとめて紹介しています。
いすゞプラザ(神奈川県)
関東のおすすめとして最初に紹介するのは、神奈川県にある「いすゞプラザ」。いすゞ自動車の創立80周年記念事業の一環として、2017年に開館しています。商用トラックやバスなどを主力製品とする同社ならではの「運ぶ」をテーマにしたさまざまな展示が魅力です。
館内は3つのエリアに分かれています。そのうちの1つ『「運ぶ」を支えるいすゞ』コーナーでは、最新のトラックやバスに乗ったり、触ったりできます。日本最大級のジオラマ展示もあり、日常生活におけるトラックなどとの関わりについて学べますよ。
「いすゞのくるまづくり」コーナーでは、トラックの構造や仕組み、製造方法などについて実物を見ながら詳しく学ぶことができます。歴代の名車が並ぶ「いすゞの歴史」コーナーも必見です。
小学生以上が無料で参加できる日時限定の「ものづくり体験ワークショップ」(先着順)も人気です。
■いすゞプラザ
住所:神奈川県藤沢市土棚8
開館時間:10:00〜17:00 (受付は16:00まで)
休館日:日・月曜(祝日の場合は翌平日)、ゴールデンウィーク、夏季休暇、年末年始
※火〜金曜は来館希望日の2日前(祝日と休館日を除く)までの完全予約制(休館日を除く7月20日〜8月31日は予約なしでも可)、土曜と祝日は自由見学日
造幣さいたま博物館(埼玉県)
「造幣さいたま博物館」は、「造幣局さいたま支局」に併設された博物館です。館内では、貨幣の製造工程に関する展示のほか、日本の勲章やオリンピック入賞メダル、記念貨幣なども見ることができます。
館内には、手持ちのお金の摩耗具合や重量をはかり、「健康です」や「働きすぎです」と診断書を発行してくれる貨幣測定装置「コイン君」をはじめ、貨幣袋・千両箱の重さ体験コーナーも。土・日曜、祝日には、クイズラリーなどのユニークな催しもあります。
さいたま支局が主として製造している表面を鏡のように磨くプルーフ貨幣や、勲章の製造風景の見学もできます。作業のない日もありますが、日常生活で使う通常貨幣も造っているので、見慣れたお金がジャラジャラと落ちてくる光景を目にすることができるかも!? また、事前に申し込めば、無料のガイド付きツアーにも参加可能です。
■造幣さいたま博物館
住所:埼玉県さいたま市大宮区北袋町1-190-22
開館時間:9:00〜16:30(入館は16:00まで)
休館日:第3水曜、年末年始、臨時休館日
※工場見学は、土・日曜、祝日は不可。平日も業務の都合により休止する場合があります。昼休憩時間中など、工場が稼働していない時間帯は製造風景の見学はできません
陸上自衛隊広報センター りっくんランド(埼玉県)
「陸上自衛隊広報センター りっくんランド」は、対戦車ヘリコプター「AH-1S」や90式戦車など、迫力満点の実機展示が楽しめるスポット。射撃シミュレータやフライトシミュレータが体験できるのも魅力です。
装具や服装の体験コーナーもあり、陸上自衛隊になりきって楽しめる仕掛けがいっぱい。臨場感たっぷりの映像が見られる「3Dシアター」も人気です。
イベントも盛りだくさんです。車両体験搭乗やコンサートなどが定期的に開催されているので、公式サイトをチェックしてみてください。
■陸上自衛隊広報センター りっくんランド
住所:埼玉県朝霞市栄町4-6付近
開館時間:10:00〜17:00
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)、第4火曜、年末年始、臨時休館日
浦安市郷土博物館(千葉県)
かつて漁師町として栄えていた浦安市は、1971年(昭和46年)の漁業権全面放棄以降、近代的な都市へと変化しました。「浦安市郷土博物館」は、このような同市の歴史が学べる博物館です。
屋外展示場「浦安のまち」は、1952年(昭和27年)頃の様子を再現したエリア。レトロな街並みや、同市独特の「貝殻の道」など見どころがたくさんあります。川では、のりを採るためのべか舟や、打瀬船に乗ることも可能。ベーゴマや輪投げなど、昔遊びも楽しむことができます。
屋内にある船の展示室「海を駆ける」では、浦安の海で活躍した木造船や櫓櫂(ろかい)、エンジン、舟大工道具の展示を通して、伝統技術について知ることができます。
屋内テーマ展示室「海とともに」では、浦安の豊かな干潟についてジオラマや水槽などで学べます。かつて東京湾にいた魚や、ボランティアが採集した魚など、さまざまな生き物が見られますよ。
■浦安市郷土博物館
住所:千葉県浦安市猫実1-2-7
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、館内整理日、祝日の翌日、年末年始
タカノフーズ 納豆博物館(茨城県)
「おかめ納豆」で有名なタカノフーズが運営する博物館。納豆の誕生から現代までの歴史がわかりやすく学べるほか、日本全国の手作り納豆や家庭で作る方法など、納豆に関するさまざまな資料が展示されています。
博物館の近くには工場もあり、完全予約制の工場見学が実施されています。コンベアに乗って納豆がパッケージされる大規模な生産ラインは圧巻です。数種類の納豆を試食することもできます。
■タカノフーズ 納豆博物館
住所:茨城県小美玉市野田1542
開館時間:9:00〜16:00
※工場見学は10:00と13:30に実施
休館日:年末年始
葛生化石館(栃木県)
「葛生化石館」は、石灰岩や化石の産地として知られている栃木県佐野市にあるスポット。石灰岩地帯で発掘されたさまざまな生き物の化石展示があります。なかでも、ニッポンサイの標本は、ほぼ全身がそろう日本唯一の貴重なもの。ヤベオオツノジカやアンモナイトなどの展示も楽しめます。
館内では、常設展に加え、企画展も開催されます。また、日時限定で化石採集教室や工作講座などのイベントも。参加料はほとんどが1人500円以内で、事前申し込み制です。
■葛生化石館
住所:栃木県佐野市葛生東1-11-15
開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(土・日曜の場合は開館)、年末年始、臨時休館日
SLキューロク館(栃木県)
「SLキューロク館」は、「SLの走るまち」として有名な栃木県真岡市にある観光スポットです。展示されている9600形蒸気機関車に由来して名付けられた館内には、旧型客車のスハフ4425号があるほか、屋外にはD51形蒸気機関車やキハ20形ディーゼル動車などの展示も。乗車見学が可能な車両もあり、子鉄は大喜びです。
毎週土・日曜と祝日の10:30・12:00・14:30には、展示されている9600形蒸気機関車が運行します。同スポットの最寄りの真岡駅4階では、土・日曜と祝日の10:00〜11:00・14:00〜15:00・16:00〜17:00に小さな子供向けのミニSL乗車体験も無料で楽しめます。
SLギャラリーやキッズスペースなどもあって充実しているので、あわせて立ち寄るのがおすすめです。
■SLキューロク館
住所:栃木県真岡市台町2474-6
開館時間:10:00~18:00
休館日:火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
岩下の新生姜ミュージアム(栃木県)
最後は、ほんのりと淡いピンク色の生姜の酢漬け「岩下の新生姜」で有名な岩下食品が運営する「岩下の新生姜ミュージアム」。新生姜をテーマにした展示や遊具がそろうアミューズメント要素たっぷりのスポットです。
エントランスでは、商品と同じピンク色のグランドピアノがお出迎え。さまざまな音楽イベントが不定期に開催されます。館内には、新生姜にまつわるパネル展示や映像資料がたくさん。商品のサウンドロゴが鳴らせるハンドベルや神社などもあります。
ほかにも、ピンク色のアルパカのぬいぐるみと遊べる広場など、ユニークなエリアが豊富。全てのメニューに「岩下の新生姜」を使っているカフェも併設されています。
■岩下の新生姜ミュージアム
住所:栃木県栃木市本町1-25
開館時間:10:00〜18:00
休館日:火曜(祝日を除く)、年末年始
車やSLなど乗り物に関する施設から、食品についてのスポットまで、関東には子供の好奇心をかきたてる博物館が数多くあります。今回紹介したスポットは全て入館無料なので、ぜひ気軽に訪れてみてくださいね。