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【関東】モルモット・テンジクネズミの行進・橋渡りが楽しめる動物園5選

営業日時や料金などが変更になっている場合がございます。
最新の情報は公式HPなどでご確認ください。

ずんぐりむっくりとした愛らしい姿で私たちを癒してくれるモルモット(テンジクネズミ)。

動物園で開催される「モルモットの行進」や「橋渡り」での、ちょこちょこ動く短い足で一列になって小走りで進む姿は、見た瞬間に心を奪われること間違いなしです!

「かわいい〜!」と、思わず声が出てしまうモルモットの行進は、子供から大人まで、みんなを笑顔にしてくれるはずです。この記事では、そんな愛くるしいモルモットについてや、行進・橋渡りが見られる関東エリアの動物園をご紹介します。

休日のおでかけに、ぜひモルモットたちに会いに行ってみませんか?

※各施設の生きものは、状況により展示方法などが変更または中止される場合があります。詳細や最新情報は各施設の公式サイト・SNS等でご確認ください
※TOP画像:狭山市立智光山公園こども動物園

もくじ

モルモット(テンジクネズミ)ってどんな動物?

つぶらな瞳と短い手足が特徴的なモルモット。南アメリカ原産の小型のげっ歯類で、ペットとしても人気があります。鳴き声や仕草が愛らしく、見ているだけで癒やされますよね。

モルモットは、社会性が高く、群れで生活する動物です。そのため、仲間と一緒にいると安心なのだそうです。

臆病な性格とされていますが、慣れると人懐っこくなり、甘えることも。体長は20〜30cm程度、体重は700〜1,200g程度で、寿命は5〜8年ほどです。

モルモットは、鳴き声で感情を表現するといわれています。「プイプイ」という鳴き声は、ご飯が欲しいときやうれしいときに聞かれる声なのだとか。

ぜひ、動物園でモルモットの鳴き声にも耳を傾けてみてくださいね。

モルモットとテンジクネズミの違いは?

「テンジクネズミ」は、テンジクネズミ科テンジクネズミ属に含まれるげっ歯類の総称で、「モルモット」はテンジクネズミの一種とされています。

「モルモット」は一般的な呼称で、正式な和名を「テンジクネズミ」とする場合もあるようです。

また、動物園で飼育されているモルモット(テンジクネズミ)は、南米に生息する野生種を家畜化したものともいわれています。

※諸説あります

モルモット(テンジクネズミ)の名前の由来

モルモット(テンジクネズミ)は、江戸時代にオランダ人によって日本に持ち込まれました。

「テンジクネズミ」の「テンジク」は、かつて日本人が南米の動物を「天竺(てんじく/インドの古称)」地方由来と誤解したことに起因しているのだとか。遠い異国からきた珍しいものに「天竺」とつけることがあった、ともされています。

「モルモット」という名前の由来は、オランダ人がテンジクネズミを持ち込んだ際、ヨーロッパのマーモットと誤認したことに由来しているといわれています。

参考:市川市動植物園 飼育ブログ

モルモットの行進・橋渡りとは?

「モルモットの行進・橋渡り」は、専用の橋やコースをモルモットが一列になって進む様子を見る動物園のイベントです。

モルモットは、前のモルモットのお尻についていく習性があります。その特性を生かし、モルモットだけで行進・橋渡りをするようになっているのだとか!

心地よい部屋に戻れることを知っている先輩モルモットを先頭にしたり、飼育員さんがベルを鳴らすことで合図をするなど、行進・橋渡りの方法は施設によって異なります。

モルモット行進・橋渡りの様子(宝登山ロープウェイ公式YouTube)

時折、渋滞しつつも一列になって小走りする姿は、見ている人を笑顔にしてくれます♪

モルモットを飼育・展示している施設は多いですが、行進や橋渡りが見られるところは意外と少なく、貴重なイベントです。

「橋渡り」のはじまりについて

「橋渡り」のはじまりについて、テンジクネズミにくわしい「狭山市立智光山公園こども動物園」飼育展示係長の伊東友基さんにお話を伺いました。

「1949年、『上野動物園』に子ども動物園ができた頃、飼育担当の故・遠藤悟朗さん(のちの初代・埼玉県こども動物自然公園園長)は、鍵の音を鳴らしてテンジクネズミを呼び集めていました。

その後、広場から寝小屋に橋を渡してテンジクネズミが帰る『お帰り橋』というスタイルが生まれたんです」(伊東さん)。

遠藤さんのもとで学んだ伊東さんをはじめとする飼育係たちは、のちに別の動物園で橋渡りに取り組み、継承。こうして「モルモットの橋渡り」は各地の動物園へと広がり、多くの人を笑顔にしています。

※橋渡りの成り立ちは、施設によって異なる場合があります

モルモットを観察するときの注意点

かわいいモルモットの姿に、思わずふれたくなってしまうかもしれませんが、モルモットはとても繊細な動物。驚かせたり怖がらせたりしないように、以下の点に注意して行進を応援しましょう。

  • 大きな音や動きで驚かせない
  • 追いかけたり、無理にさわろうとしない
  • 小さな子供は、目を離さないようにする
  • フラッシュ撮影はしない
  • 動物園のルールを守る

また、施設によってはモルモットのふれあい体験(コンタクト)も実施しています。指を差し出すとエサと間違えて噛まれてしまうこともあるので、ふれあい体験に参加する際は、子供に急に手を出したりしないように伝えておくと安心です。

モルモットの行進が見られる動物園5選

【千葉県市川市】市川市動植物園「モルモットきゃらばん」

「市川市動植物園」は、動物たちとのふれあいをテーマにした動物園です。モルモットやヤギ、マイクロブタとのふれあいコーナーが人気で、動物たちを身近に感じられます。

レッサーパンダやスマトラオランウータンといった貴重な動物たちも飼育・展示されており、多様な動物たちに出会えます。子供から大人まで楽しめる、動物たちとの距離が近い動物園です。

同園では、モルモットたちが橋を渡って移動する「モルモットきゃらばん」を実施しています。一列になって行進するかわいい様子はとても人気です。

もともとは、部屋の清掃終了時にモルモットを橋で移動させたところ、スムーズに小屋に戻ったことがきっかけ。これをふれあい終了後の移動にも活かし、今のスタイルへと発展しました。

毎日11時10分と14時10分から「モルモットとのふれあい」があり、その終了後おもに土・日・木曜の14時50分頃に「モルモットきゃらばん」が行われます。

※動物の体調などにより変更になる場合もあります

■市川市動植物園
開園時間:
9:30〜16:30(入園は16:00まで)
休園日:月曜(月曜が祝日と重なった場合は翌日)、年末年始
入園料:大人440円、小中学生110円、未就学児無料
モルモットの行進・橋渡り実施日時:土・日・木曜14:50頃
※雨天中止

【埼玉県東松山市】埼玉こども自然動物公園「テンジクネズミの橋わたり」

「埼玉県こども動物自然公園」は、動物園や大型屋内あそび場、森のアスレチックなど、1日中楽しめる施設です。

国内でここだけのクオッカをはじめ、約150種の動物と近距離でふれあえます。動物の福祉に取り組み、生き生きとした姿が見られます。

授乳室も完備されているので、小さな子供連れでも快適に過ごせるのが魅力です。

同園では、コンタクト(ふれあい体験)が終わったあとに「テンジクネズミの橋渡り」が行われています。

「コンタクト」は、テンジクネズミのほかウサギにもさわることができ、毎日開催されている人気イベントです。雨天の場合は中止となりますのでご注意ください。

また、「テンジクネズミの橋渡り」は、「埼玉こども自然動物公園」が元祖(※同園公式Xより)なのだそうです!

現在いろんな場所で見られるモルモット(テンジクネズミ)の橋渡りは、実は当園が元祖。埼玉こども自然動物公園 公式Xポストより

■埼玉こども自然動物公園
開園時間:4月1日〜11月14日9:30〜17:00(入園は16:00まで)、11月15日〜1月31日9:30〜16:30(入園は15:30まで)、2月〜3月9:30〜17:00(入園は16:00まで)
休園日:月曜(祝日の場合は開園)
※長期休暇期間などあり。詳細は公式サイトでご確認ください
入園料:高校生以上700円、小中学生200円、未就学児無料
テンジクネズミの行進・橋渡り実施日時:【テンジクネズミのコンタクト】10:30〜11:30、13:00〜14:00、15:00〜15:30
※橋渡りは各回終了後に実施

【埼玉県狭山市】狭山市立智光山公園こども動物園「テンジクネズミのおかえり橋」

「狭山市立智光山公園こども動物園」は、自然豊かな公園「智光山公園」にある動物園です。

ワラビーやワオキツネザル、カピバラ、ミーアキャットなど、子供に人気の動物たちがいるほか、カモやヤギ、ヒツジ、ポニー、ニホンザルなどへのエサやりも体験できますよ。

「ふれあい広場」ではテンジクネズミのふれあいを行っています。ふれあい時間後、広場から寝部屋まで、日本最長(2025年3月現在)の21mの橋を渡ってテンジクネズミが並んで帰る「テンジクネズミのおかえり橋」が見られます。

季節によって変わる橋の装飾にもご注目です!

同園では、「橋渡り」の創始者・遠藤悟朗さんの思いを受け継ぎ、テンジクネズミの飼育・展示に力を注いでいます。

ひな祭りの時期には、遠藤さんの発案による「テンジクネズミのひな壇」というイベントも行われています。

かつて雛人形が厄除けや身代わりとされていたように、モルモット(テンジクネズミ)もまた、医学や生物学の発展のために人の代わりとなってきた存在です。

そんなテンジクネズミへの感謝を込めて、毎年この時期に子供たちへそのお話を伝えているそうです。

■狭山市立智光山公園こども動物園
開園時間:9:30〜16:30(入園は16:00まで)
休園日:月曜(祝日の場合は開園し、翌火曜が休園)、年末年始(12月30日〜1月1日)
※4/1、4/30、8/13、3/31は開園
入園料:高校生以上200円、小中学生50円、未就学児無料
テンジクネズミの行進・橋渡り実施日時:【テンジクネズミふれあい】10:30〜11:30、13:30〜14:30
※土日祝は10分ごとの整理券が配布されます
※「テンジクネズミのおかえり橋」は、ふれあい時間終了後に実施

【埼玉県長瀞町】宝登山小動物公園「モルモットの橋渡り〜モールウェイ〜」

「宝登山小動物公園」は、標高497mの宝登山山頂にある動物園で、1960年に開園しました。ニホンザルやヤギ、ホンシュウジカなど、自然の中で動物たちとふれあえるユニークな施設です。

「宝登山」の詳細はこちらから!(姉妹サイト「いこーよとりっぷ」)

「ひつじ園」でのヒツジとのふれあいや、ニホンザルやヤギにおやつをあげる体験がおすすめです。ロープウェイ山頂駅から徒歩7分でアクセス可能です。

「宝登山小動物公園」のモルモットの橋渡りは、「モルモット」と宝登山にちなみ「ロープウェイ」をかけ合わせて「モールウェイ」と名付けられています。

「モールウェイ」の様子は、YouTubeや公式インスタグラムでも見ることができます。飼育員さんにお尻を押されて手伝ってもらう姿もかわいいですよ。

■宝登山小動物公園
開園時間:10:00〜16:00(入園は閉園30分前まで)
※季節により変更する場合あり
休園日:定休日なし
※天候状況によって急遽休園となる場合あり
入園料:中学生以上500円、3歳以上250円
モルモットの行進・橋渡り実施日時:平日11:00、14:00/土日祝11:00、14:00、15:00

公式サイトモールウェイの様子(宝登山ロープウェイ公式YouTube)公式インスタグラム

【群馬県富岡市】群馬サファリパーク「モルモットの橋渡り」

「群馬サファリパーク」では、車内から約100種類の動物や鳥たちを間近で観察できます。

ライオンやトラ、キリンなどがいる7つのエリアをマイカーやサファリカーで一周し、エサやり体験バスツアーで迫力満点の動物たちに出会えます。

2025年3月現在、日本初のスマトラゾウや、2023年3月生まれのホワイトタイガーの双子も公開中。レパートリー豊富なレストランもあり、家族みんなで楽しめる施設です。

「群馬サファリパーク」では、モルモットの行進イベントが毎日開催されています。開催場所は「ふれあいパーク」のレッサーパンダ展示場横で、12時30分からです。

2024年7月には、渋滞ぎみに行進するモルモットの姿がティッシュケースとしてグッズ化! 園内の「売店マルシェ」にて販売中なのでぜひチェックしてみてくださいね。

■群馬サファリパーク
開園時間:3月20日〜11月3日9:30〜16:00(17:00閉園)、11月4日〜3月19日9:30〜15:30(16:30閉園)
休園日:水曜(祝日、下記期間は除く)
※春休み、GW、夏休み、年末年始は水曜も営業
入園料:高校生以上3,200円、3歳〜中学生1,700円
モルモットの行進・橋渡り実施日時:毎日12:30

もっと詳しい情報を見る
「群馬サファリパーク」完全ガイド 見どころ・動物・エリア紹介

ぜひ、この記事で紹介した動物園に足を運んで、キリっとした表情で駆け抜けるモルモットたちに会いに行ってみてください。モルモットの行進や橋渡りでのかわいい姿にきっと虜になるはずです♪

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