13

【招待券あり】練馬区で「馬場のぼる展」開催 ワークショップも

営業日時や料金などが変更になっている場合がございます。
最新の情報は公式HPなどでご確認ください。

東京都練馬区にある練馬区立美術館で、2021年7月25日(日)〜9月12日(日)の期間、「没後20年 まるごと馬場のぼる展 描いた つくった 楽しんだ ニャゴ!」が開催されます。絵本「11ぴきのねこ」シリーズで知られる漫画家・馬場のぼる氏(1927〜2001)をさまざまな側面から紹介する展覧会です。

記事の末尾には、無料招待券のプレゼントもあります。応募の締切は、2021年7月11日(日)23:59まで。会期中にはワークショップなどのイベントもあるのでぜひ応募してくださいね。

日本を代表する漫画家・絵本作家「馬場のぼる」

馬場のぼる氏は、手塚治虫、福井英一とともに「児童漫画界の三羽ガラス」と呼ばれた日本を代表する漫画家であり絵本作家です。代表作の絵本『11ぴきのねこ』(こぐま社)は、1967年の刊行から現在に至るまで、キャラクターグッズや人形劇などを通じて、世代を超えて愛されています。

馬場氏は、1952年から亡くなるまでの約50年間、練馬区に居住。自宅には膨大な日記やスケッチブック、趣味で制作した絵画や立体作品などが残されていました。本展では、これらの貴重な資料とともに、絵本や漫画などの作品を展示します。また、交友関係なども紹介し、「馬場のぼる」という人物まるごとに焦点を当て、「描いてつくって楽しんだ」1人の漫画家の軌跡を紹介します。

当時の絵本の制作過程を解説

会場では「11ぴきのねこ」シリーズ6作品すべてを貴重な校正原稿で紹介します。初期のこぐま社では、版画方式で原画が作られていて、作者は1色ずつ色版を描き、刷り師がその各色版を手刷りしていました。本展では、「11ぴきのねことあほうどり」(1972年)を例に、この印刷方法の解説と、その前段階のラフスケッチや色指定の記録を展示し、絵本の制作過程を紹介します。

また、人気者となったねこたちが登場する『絵巻えほん 11ぴきのねこのマラソン大会』(こぐま社、1984年)や人形劇、かるたなど、派生作品も展示します。

約50年分のスケッチブックを公開!

アトリエには、作者の日々の視点がそのまま記された約50年分のスケッチブックが残されていました。それぞれのスケッチブックには、街で見かけた人々や庭の花、新作のアイディア、ルポの取材メモ、「ねこ」など特定のモチーフで埋め尽くされたものなどさまざま。ここでは、その貴重な資料を7つに分けて紹介します。

ふるさと青森県三戸町時代の馬場のぼる

1927年に青森県の三戸町に3人兄弟の末っ子として生まれた馬場氏は、17歳で自ら志願して海軍飛行予科練習生として土浦海軍航空隊に入隊しています。終戦後は故郷へ戻り、ポスターや看板描きの仕事をしながら独学で勉強を重ね、21歳の時に漫画家を目指して上京します。

このコーナーでは、作品にも時折顔を見せる故郷の風景画や、小学校時代の絵や作文、旧制中学時代のノートなどを通じて馬場氏の原点をひも解きます。

初期から晩年までの代表作でたどる漫画道50年

1949年に上京後は、当時流行していた赤本漫画を描き、その年のうちに漫画家デビューを果たします。翌年には少年誌でいち早く連載漫画を手がけ、手塚治虫、福井英一とともに「児童漫画界の三羽ガラス」と呼ばれるほどの人気を博しました。ここでは、初期から晩年までの代表作で50年の漫画道を辿ります。

「11ぴきのねこ」以外の絵本作品たち

児童漫画界の主流が活劇モノに変化し始めると、大人向けの漫画雑誌に連載しながら、徐々に絵本の世界に活動の場を移します。

ここでは『アリババと40人の盗賊』(こぐま社、1988年)や『くまのまあすけ』(ポプラ社、1980 年)、『ぶたたぬききつねねこ』(こぐま社、1978年)など、『11ぴきのねこ』以外の12作品を、作者の人生に沿ったキーワードで辿っていきます。加えて、書籍の挿絵とルポも紹介します。

立体・タブローまで、仕事以外の作品

馬場氏は、仕事以外でも描くこと、作ることを楽しんでいました。代名詞である「ねこ」をキャンバスにアクリルで描いたり、土を捏ねて鬼瓦を作ったり、紙粘土のようなもので立体作品を制作したり、これらのタブロー作品は当時販売もしていましたが、そのほとんどが自身の楽しみのために作られた物でした。

過去に開催された「馬場のぼる展」では、仕事以外の制作物を紹介する機会はあまりありませんでしたが、本展では作者の知られざる一面が見られる楽しいセクションとして登場。おなじみのキャラクターたちがストーリーから離れ、思い思いに動く姿にワクワクする展示となっています。

遺作『ぶどう畑のアオさん』

亡くなる4日前まで作業を続け遺作となった『ぶどう畑のアオさん』は、「アオさん」という名の馬が主人公の絵本です。1980年に婦人之友社から出版されたのち、こぐま社からの改版依頼により、絵を全て描き直しています。ここでは、アオさんの姿とともに多岐にわたる馬場氏の創作活動を締めくくります。

5組10人に無料入場券をプレゼント!

今回「いこーよ」では、「没後20年まるごと馬場のぼる展描いたつくった楽しんだニャゴ!」の無料招待券を応募者のなかから抽選で5組10人にプレゼントします! 応募の締切は、2021年7月11日(日)23:59まで。下記のリンクより奮ってご応募ください。

応募フォームはこちら!

ほのぼのとした温かい画風と深みのあるユーモア、独特の語り口で、幼児から大人まで今もなお幅広い人々に愛されている馬場のぼる作品の展覧会。夏休みの親子のおでかけにいかがでしょうか。

■「没後20年 まるごと馬場のぼる展 描いた つくった 楽しんだ ニャゴ!」概要
会場:練馬区立美術館(東京都練馬区貫井1-36-16)
会期:2021年7月25日(日)〜9月12日(日)
休館日:月曜日
※ただし、8月9日(月・休)は開館、8月10日(火)は休館
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
観覧料:一般1,000円、高校・大学生および65〜74歳800円、中学生以下および75歳以上無料(その他各種割引制度あり)
※一般以外の方(無料・割引対象者)は、年齢等が確認できるものをお持ちください

新型コロナウイルス感染拡大防止対策について
この記事をあとで読む
13
お気に入りの記事や、あとで読みたい記事を保存できるよ!