全国のSL(蒸気機関車)に乗れるスポット16選 路線&運行期間も

モクモクと煙を出して走るSL(蒸気機関車)は、電車とは違った迫力と希少性があり、子供にも大人にも人気。そこで今回は、全国のSLに乗れる路線やスポットを一挙に紹介します。

いずれも、石炭を燃やして蒸気で走る本物のSLに乗れますよ!

関東近郊のSLまとめはこちら電車・鉄道・新幹線・SLスポット総まとめ

SLパレオエクスプレス/秩父鉄道【埼玉県】

秩父鉄道が運行する「SLパレオエクスプレス」は、埼玉県の「熊谷駅」〜「三峰口駅」を結ぶSLです。例年3月から12月の土日祝日を中心に1日1往復運行していて、片道約2時間40分。都心から一番近くで乗れるSLスポットとして人気があります。

運行に使用される「C58 363」は1944年に製造され、主に宮城県や福島県、新潟県などで運用された車両です。車窓からは長瀞や秩父の美しい景色が楽しめますよ。2020年は車両の全般検査のため運行中止が決定しています。

運行情報
運行区間/秩父鉄道「熊谷駅」〜「三峰口駅」
運行日/3月〜12月の土日祝日
※2020年は蒸気機関車の全般検査のため運行中止

SL大樹/東武鉄道【栃木県】

2017年から東武鉄道が運行を開始した「SL大樹」は、栃木県の「下今市駅」〜「鬼怒川温泉駅」間を、土日祝日を中心に1日3往復しています。

下今市駅と鬼怒川温泉駅にはそれぞれ転車台広場があり、方向を切り替える転車風景が見られます。

東武鉄道では、1966年にSLの運転を一度終了しましたが、51年ぶりに再開されました。運用されている「C11 207」は1941年に製造され、北海道で走行していたもの。客車は四国で昭和40年代から運用された14系で、昭和のレトロな雰囲気を楽しめます。

運行情報
運行区間/東武鉄道「下今市駅」〜「鬼怒川温泉駅」
運行日/土日祝日を中心に通年


SLもおか/真岡鐵道【茨城県・栃木県】

「SLもおか」は真岡鐵道が運行するSL。土日を中心に、茨城県の「下館駅」と栃木県の「茂木駅」の区間を1日1往復しています。

使用される車両は1933年に製造された「C12 66」で、かつては鹿児島県や東北地方で活躍していました。

SLの停車駅になっている「真岡駅」には、「9600形蒸気機関車」や旧型客車などの貴重な車両や資料を見学できる「SLキューロク館」があり、セットで楽しむのもおすすめです。

運行情報
運行区間/真岡鐵道「下館駅」〜「茂木駅」
運行日/土日祝日を中心に通年

SLぐんま みなかみ・SLぐんま よこかわ/JR東日本【群馬県】

群馬県の「高崎駅」を起点に、2本のSLが運行されています。JR上越線の「水上駅」に向かう「SLぐんま みなかみ」と、JR信越本線の「横川駅」に向かう「SLぐんま よこかわ」です。運行日は土日祝日が中心で、どちらかのSLが1日1往復しています。

「SLぐんま みなかみ」は、水上駅で転車台での方向転換が見学できます。

運用されているSLはデゴイチの愛称が有名な「D51 498」と、1949年に製造された「C61 20」の2種。

貨物列車を引くために使用され、粘り強い走りが特徴の「D51 498」と、客車を引く機関車として活躍した「C61 20」では、動輪の数や大きさが異なり、乗り心地が違います。

公式サイトで運行する車両がわかるので、両方乗って違いを感じるのも楽しいですね。なお、運行日によってはディーゼル機関車や電気機関車の場合もありますので注意が必要です。

運行情報
運行区間/SLぐんま みなかみ:JR上越本線「高崎駅」〜「水上駅」、SLぐんま よこかわ:JR信越本線「高崎駅」〜「横川駅」
運行日/土日祝日を中心に通年

きかんしゃトーマス号・かわね路号/大井川鐵道【静岡県】

年間300日以上SLが営業運行する静岡県の大井川鐵道は、現役のSL保有台数や総走行キロ数も日本一を誇る鉄道会社。「かわね路号」と期間限定の「きかんしゃトーマス号」「きかんしゃジェームス号」が「新金谷駅」と「千頭駅」間を運行しています。

「きかんしゃトーマス号」「きかんしゃジェームス号」は、人気のトーマスたちに実際に乗れるとあって家族連れに大人気。車内ではトーマスたちのアナウンス放送が楽しめるほか、トーマスたちの運行日には千頭駅で「トーマスフェア」が開催されていて、ほかのキャラクターたちにも出会えます。

「かわね路号」は、運休日や天候不良日を除き、ほぼ毎日運行されています。SLは1930年に製造された「C10 8」のほか、「C11 190」「C11 227」「C56 44」の4両です。

客車も昭和初期に製造された旧国鉄のものが使用され、レトロな雰囲気を満喫できます。

運行情報
運行区間/大井川鐵道「新金谷駅」〜「千頭駅」
運行日/きかんしゃトーマス号:6月〜12月(2019年)の主に土日祝日
かわね路号:運休日を除く毎日

SLばんえつ物語/JR東日本【新潟県・福島県】

「SLばんえつ物語」はJR磐越西線の「新津駅」〜「会津若松駅」間を走るSLです。主に4月から11月にかけての土日に運行されることが多く、1日1往復しています。

運用されているのは、1946年に製造された「C57 180」。定期運行されている現役のSLでは最長の片道約125kmを力強く走行しています。

客車の1号車「オコジョ展望車両」には子供が遊べるフリースペース「オコジョルーム」や、森をイメージした「オコジョ展望室」があり、車内でも楽しめます。

運行情報
運行区間/JR磐越西線「新津駅」〜「会津若松駅」
運行日/4月〜11月の主に土日


SL銀河/JR東日本【岩手県】

「SL銀河」は、岩手県のJR釜石線「花巻駅」と「釜石駅」を結ぶ観光列車です。

客車は岩手県出身の作家・宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフに、大正から昭和期の雰囲気を再現。宮沢賢治ギャラリーやプラネタリウムも楽しめます。

使用される蒸気機関車は「C58 239」で、1940年に製造され愛知県や奈良県、宮城県などで活躍した車両です。2014年4月に「SL銀河」として復活しました。

主に4月から11月の土日に運行していて、花巻駅と釜石駅を2日で1往復しています。

運行情報
運行区間/JR釜石線「花巻駅」〜「釜石駅」
運行日/4月〜11月の主に土日

SL冬の湿原号/JR北海道【北海道】

JR北海道の冬の風物詩として鉄道ファンに親しまれている「SL冬の湿原号」は、JR釧網本線の「釧路駅」と「標茶駅」を結ぶSLです。例年1月〜2月にかけて、1日1往復運行されています。

北海道の寒い冬に運行するので、客車内にダルマストーブがあり、車内販売で売っているスルメイカをストーブの上で焼くこともできます。

現在使用されるSLは「C11 171」です。1940年に製造された車両で、北海道での貨物輸送に活躍していました。

運行情報
運行区間/JR釧網本線「釧路駅」〜「標茶駅」「川湯温泉駅」
運行日/1月〜2月

SL北びわこ号/JR西日本【滋賀県】

「SL北びわこ号」は滋賀県のJR北陸本線「米原駅」〜「木ノ本駅」間を運行するSLです。主に春休みやGW、夏休み、秋などの観光シーズンに不定期で運行されています。

1995年の運行開始以来、「C56 160」(写真)や「C57 1」が使用されてきましたが、2019年3月からは「C57 1」とともに「D51 200」も運用されています。

運行情報
運行区間/JR北陸本線「米原駅」〜「木ノ本駅」
運行日/不定期運行

SLやまぐち号/JR西日本【山口県】

「SLやまぐち号」は山口県のJR山口線「新山口駅」と「津和野駅」間を結ぶSLです。牽引に使用されているのは、「SL北びわこ号」でも運用されている「C57 1」と「D51 200」です。

客車は、SL全盛期の旧型客車を2017年に復刻したもので、昭和のレトロな雰囲気を満喫できます。また、3号車には運転シミュレーターや投炭ゲーム(どちらも車内抽選で当選者のみ利用可能)、SL資料展示なども用意されています。

運行情報
運行区間/JR山口線「新山口駅」〜「津和野駅」
運行日/3月〜11月の主に土日祝日


SL人吉/JR九州【熊本県】

「SL人吉」はJR九州の鹿児島本線・肥薩線の「熊本駅」と「人吉駅」の間を結ぶSLです。3月〜11月の週末(金〜日曜)を中心に運行されています。

牽引に使用されるSL「58654」は、国鉄より前の鉄道院が製造した「8620形」のうちの1両。現在営業路線を運行するSLでは最も古い1922年(大正11年)に造られました。

美しい内装を備えた客車は、1号車と3号車が展望室になっているほか、2号車に軽食や飲み物を提供するビュッフェを備えています。また、記念撮影用に子供用制服の貸し出しサービスも行っています。

運行情報
運行区間/JR鹿児島本線・肥薩線「熊本駅」〜「人吉駅」
運行日/3月〜11月の主に週末(金〜月曜)

森林鉄道蒸気機関車 雨宮21号/丸瀬布森林公園いこいの森【北海道】

「森林鉄道蒸気機関車 雨宮21号」は、北海道の「丸瀬布森林公園いこいの森」内で運行されているSLです。車両は1928年に雨宮製作所が製造したもので、かつては武利意(むりい)森林鉄道で木材の搬出に活躍していました。雨宮製としては現存する唯一の動態保存車両で、北海道遺産にも認定されています。

4〜10月の期間、主に土日祝日や夏休みに運行され、10分ほどの乗車体験が楽しめます。春と秋には「雨宮号撮影会」が開催され、鉄道好きには見逃せないイベントとなっています。

運行情報
運行区間/「丸瀬布森林公園いこいの森」敷地内
運行日/4月〜10月の主に土日祝日・夏休み

ロムニー鉄道/修善寺 虹の郷【静岡県】

「ロムニー鉄道」は静岡県の「修善寺 虹の郷」にある園内交通機関です。鉄道発祥の国・イギリスで最もポピュラーな幅15インチ(約38cm)の線路が敷かれ、園内のイギリス村〜カナダ村間の約1kmを約10分で結んでいます。

SLもイギリス製で、深緑と赤のコントラストが美しい「カンブリア号」(写真)と、イギリスのレイヴングラス&エクスデール鉄道で実際に活躍しているノーザン・ロック号と同型の「ノーザン・ロックII号」の2種類が運行。

そのほかイギリス製のディーゼル機関車も運行しています。

また、園内には貴重な資料やジオラマの展示が見られる「15インチゲージレイルウェイミュージアム」もあり、機関庫で整備中の車両が見られます。

運行情報
運行区間/「修善寺 虹の郷」敷地内
運行日/毎日

こども汽車/愛知こどもの国【愛知県】

「愛知こどもの国」は、さまざまな遊びが楽しめる入園無料の総合公園です。園内の「ゆうひが丘」エリアでは、石炭を使って走る本格的なSL「こども汽車」が運行しています。

小高いエリアの外周1,135mを約7分で走り、三ヶ根山や三河湾を見渡す美しい景色が楽しめます。

運行情報
運行区間/「愛知こどもの国」敷地内
運行日/土日祝日


SL9号・SL12号/博物館明治村【愛知県】

愛知県犬山市にある「博物館明治村」は、明治期の歴史的建造物とともに貴重な資料が展示された屋外博物館です。

敷地内では、石炭で走る本物のSLに乗ることができます。また、日本初の市内電車「京都市電」も運行していて、日本の鉄道黎明期を体感できるスポットです。

SLは1874年にイギリスから輸入された「SL12号」と、1912年にアメリカで製造された「SL9号」の2車種が運行していて、いずれも明治期に製造された貴重なもの。

客車も明治41〜45年頃に製造された三等客車が使用されています。また、転車台で方向転換する様子も見学できますよ。

運行情報
運行区間/「博物館明治村」敷地内
運行日/毎日(運休日あり)

SLスチーム号/京都鉄道博物館【京都府】

日本屈指の鉄道博物館として知られる「京都鉄道博物館」では、往復1kmのSL乗車体験「SLスチーム号」が実施されています。運行しているSLは「C56 160」「C61 2」「C62 2」「8620 8630」の4種類です。

運行するSLは日によって異なり、公式サイトのほか、当日のインフォメーションで確認できます。客車は窓のないトロッコタイプのレトロな車両で、蒸気がモクモクと立ち昇る様子を間近に感じられますよ。

運行情報
運行区間/「京都鉄道博物館」敷地内
運行日/毎日

今回紹介したSLのほとんどは、昭和初期から中期にかけて製造された古い車両で、動く状態を維持(動態保存)するために大変な手間とお金がかかります。今後は数を減らしていく可能性が高いので、ぜひ今のうちに家族で乗りにでかけましょう!

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