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【関東近郊】電車の「連結&切り離し」がある駅11選 新幹線も!

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普段見られない光景を見ると、大人も子どももうれしい気持ちになりますよね。電車好きにとっては、増解結と言われる「車両の連結や切り離し」がその一つ。駅によっては行き先やホームの長さなどの理由で、増解結を間近で見ることができます。

そこで今回は、関東近郊の電車の切り離しが見られる貴重な駅を紹介します。

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JR東日本・東京駅【東京都】

「高尾駅」「大宮駅」「大船駅」を起点に「成田空港駅」へ向かうJR東日本の「成田エクスプレス」は、途中の東京駅で大半の車両が連結や切り離しを行います。

成田エクスプレスは15〜30分間隔で東京駅を発着するので、増解結を見るチャンスが多め。ただ、作業はあっという間に終わるのでお見逃しなく!

成田エクスプレスは、すべて総武・横須賀線の地下ホーム4番線を発着します。アクセスしやすい東京駅ということもあり、子ども連れにおすすめのスポットです。

JR東日本・拝島駅【東京都】

東京都昭島市にあるJR青梅線の「拝島駅」では、中央本線が青梅線経由で運行する「ホリデー快速おくたま・あきがわ」の連結と切り離しを行います。運行は土曜と休日で、主に16〜17時台に見ることができます。


京浜急行・金沢文庫駅【神奈川県】

京浜急行の「金沢文庫駅」では、主に平日の朝と夕方、土曜と休日の朝に電車の連結と切り離しを見ることができます。「品川駅」で増解結を見ることができますが、金沢文庫駅の方が混雑が少なく安全に見やすいので子ども連れにはおすすめです。

ダイヤによって変わりますが、平日なら朝は6:30頃〜9:30頃まで、夕方は16:30頃〜21:30過ぎくらいまでの間に見ることが可能です。土曜・休日は朝の6:30頃〜10:00頃まで、3・4番線ホームに停まる8両の特急や快特に4両が連結して12両編成になります。

京浜急行の公式サイトでは増解結する各駅の専用時刻表を見ることができるので、お出かけ前にチェックするのをおすすめします。

小田急電鉄・小田原駅【神奈川県】

小田急電鉄の「小田原駅」では、一部のロマンスカーで車両の連結や切り離しを見ることができます。かつては「相模大野駅」や「海老名駅」でも一般電車の増解結を見ることができましたが、2012年のダイヤ改正以降はすべて廃止されました。

増解結が行われる車両は主にロマンスカーの「MSE」「EXE」「EXEα」です。写真は箱根湯本行きのMSEが切り離し作業をしているところ。10両のうち4両を切り離し、6両編成で箱根湯本まで向かいます。

残った4両は小田原駅止まりとなり、回送車両として車庫に入ります。ちなみに、写真のMSEは2008年に運行を開始した車両で、東京メトロ千代田線に初めて乗り入れたロマンスカーです。

JR東日本・逗子駅【神奈川県】

JR東日本・横須賀線の「逗子駅」も増解結が見られる駅です。横須賀線は神奈川県鎌倉市の「大船駅」と横須賀市の「久里浜駅」を結ぶ路線ですが、総武快速線が千葉方面から東京駅を経由して久里浜駅まで直通運転(総武・横須賀線)するので、この逗子駅で増解結が行われます。

総武・横須賀線を走るE217系は15両編成(基本編成11両+付属編成4両)で運行されていますが、逗子駅より下り方面の駅はホームの長さが11両分(田浦駅は10両分)しかありません。そのための逗子駅で付属編成4両を切り離す必要があります。

逗子駅では、ホームの電光掲示板でその電車が連結・切り離しを行うかが表示されるので確認してください。

東武鉄道・春日部駅、東武動物公園駅、下今市駅【埼玉県・栃木県】

東武鉄道の500系「リバティ」は3両編成を基本に、それをつないだ6両でも運用され、必要に応じて増解結が行われます。

増解結が見られるのは、「春日部駅」(アーバンパークライナー)、「東武動物公園駅」(リバティりょうもう、リバティけごん)、「下今市駅」(リバティけごん、リバティきぬ、リバティ会津)です。


秩父鉄道・三峰口駅【埼玉県】

秩父鉄道の秩父本線を走る「SLパレオエクスプレス」は、例年3月中旬から12月初旬の休日(平日運転もあり)に運行するSL観光列車です。「熊谷駅」から終点の「三峰口駅」に到着すると、折り返し運転をするためSLの方向転換が必要になり、いったん客車を切り離します。

ここでは、SLを転車台に乗せて方向転換する姿も見られます。運行日には親子連れでにぎわう人気の鉄道スポットです。

JR東海道線・熱海駅【静岡県】

東京から「伊豆急下田駅」までを結ぶJR東海道線の特急「踊り子号」は、185系の電車が「熱海駅」で連結と切り離しを行います。踊り子号のうち15両編成(在来線特急列車では最長編成)の列車が熱海駅で切り離しを行い、基本編成の10両が伊豆急下田駅へ、5両が修善寺駅へ向かいます。

写真は伊豆急下田駅からの踊り子号が熱海駅で付属編成を連結するときのもの。185系の連結は車掌の誘導で電車を近づけたあと、作業員がホームから線路に降りて行います。新型車両では見られない光景です。

大井川鐵道・アプトいちしろ駅【静岡県】

定期運行されるSLや期間限定のトーマス号がおなじみの大井川鐵道ですが、南アルプスあぷとライン(井川線)ではアップダウンの急な渓谷を走行するために日本で唯一「アプト式列車」を運行していて、鉄道ファンに人気です。

途中の「アプトいちしろ駅」で、ディーゼル機関車とアプト式機関車のED90系を連結する作業を見ることができます。

アプト式機関車にはラックホイールピニオンと呼ばれる坂道専用の歯車があり、線路の中央に敷かれた歯型レールと噛み合わせることで急勾配を登り降りすることができます。

アプトいちしろ駅と隣の「長島ダム駅」間は日本の鉄道で最も急勾配な区間(90パーミル=1km進んだときの高低差が90m)なので、そこも注目ポイントです。


JR東日本・福島駅【福島県】

東北新幹線と山形新幹線の分岐点である「福島駅」では、東京駅までの区間で併結運行される東北新幹線のE2系「やまびこ」と山形新幹線のE3系「つばさ」の連結と切り離し作業を見ることができます。

作業が行われる14番線のホームには目印があります。「つばさ」の発着時間を目安に余裕をもって待機しましょう。

JR東日本・盛岡駅【岩手県】

同じく、東北新幹線と秋田新幹線の分岐点である「盛岡駅」でも、東京駅までの区間で併結運行される東北新幹線のE5系「はやぶさ」と秋田新幹線のE6系「こまち」の連結と切り離し作業を見ることができます。

見にいくときは「こまち」の発着時刻を目安に待機すればOK。作業が行われる11番線のホームには目印が記されています。

電車がくっついたり離れたりする姿は、子どもにとってロボットアニメの合体シーンに通じるかっこよさがあります。大人(とくにパパ)もワクワクできる瞬間を、ぜひ見にでかけてみてくださいね。

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