身近な食品や乗り物、道具について楽しく学べる工場見学は、親子のおでかけ先として人気です。今回は、都内にある親子におすすめの工場見学を9カ所紹介します。
無料で体験ワークショップや試飲ができるほか、週末でも見学可能な施設もありますよ。
コカ・コーラ ボトラーズジャパン多摩工場(東久留米市)
炭酸飲料やお茶、清涼飲料水などを製造、加工、販売するコカ・コーラボトラーズジャパンでは、全国6カ所で工場見学を実施しています(小松工場については現在工場見学を休止中)。
都内にある多摩工場で見学できるのは、瓶やペットボトルの「炭酸ライン」、コーヒーやお茶の「缶ライン」、非炭酸系の「小型ペットボトルライン」です。
製造工程を見学できるだけでなく、コカ・コーラにまつわるDVD上映や展示、さらに制服の試着、コカ・コーラ検定クイズなど、子供が楽しみながら学べる工夫がたくさん。今では珍しい瓶入りコーラの試飲もでき、多摩工場オリジナル缶バッジのお土産もあります。
小学生以上が対象ですが、未就学児も引率者と一緒に参加できます。
■コカ・コーラ ボトラーズジャパン多摩工場
住所:東京都東久留米市野火止1-2-9
実施日:毎週月〜金曜日・祝日(工場休業日除く)
見学時間:10:00〜、13:00〜、15:00〜(約60分)
予約:要 見学希望日の1週間前までに申し込み
マヨテラス(調布市)
調布市にあるキユーピーの見学施設「マヨテラス」では、マヨネーズの歴史やおいしさの秘密などを楽しく学べます。完全予約制でフルアテンドのスタイルなので、疑問に思ったことなどを気軽に質問しながら見学できます。
品質の説明ではゲームを取り入れるなど、子供でもわかりやすい内容に。ほかにも、マヨネーズの約50万倍もの大きさの「マヨネーズドーム」や、野菜の形をしたソファがかわいい「サラダホール」など、子供が喜ぶ仕掛けがたくさんあります。
■マヨテラス
住所:東京都調布市仙川町2-5-7 仙川キユーポート
休館日:土・日曜、祝日、その他臨時休館あり
見学時間:10:00〜17:00の間
予約:要 電話もしくは公式サイトから
JAL工場見学 SKY MUSEUM(大田区)
JALによる工場見学「スカイミュージアム」では、航空機や航空関係の仕事について学べるほか、実際の飛行機を見学することもできます。年末年始を除き、毎日実施されています。
「航空教室」で映像を見ながら航空機が空を飛ぶ仕組みについて学んだり、「展示エリア」では航空機に携わる仕事のほか、モデルプレーンや歴代制服を見ることもできます。「制服体験エリア」では、JALスタッフの制服を着用しての記念撮影が人気です。
「格納庫見学」は、整備中の航空機を間近で見学できる貴重なチャンス。機体との記念撮影も可能です。滑走路に航空機が離着陸する大迫力の様子も見学できますよ。
安全上の理由から、小学生未満は保護者の同伴があっても入場できないのでご注意ください。
■JAL工場見学 SKY MUSEUM
住所:東京都大田区羽田空港3-5-1 JALメインテナンスセンター1
実施日:年末年始をのぞき毎日
見学時間:10:00〜11:40、11:30〜13:10、13:00〜14:40、14:30〜16:10、16:00〜17:40 (約100分間) ※2020年2月下旬から1日4回に変更
予約:要 公式サイトから
ANA機体工場見学(大田区)
羽田空港内にあるANAの格納庫では、機体の整備作業に重点を置いた機体工場見学を実施しています。
まずは講堂で飛行機の説明を受け、その後に整備中の実機を見学する内容。格納庫ではヘルメットを着用し、移動しながら飛行機について学べます。間近で見る飛行機に親子で大興奮!
入館パスは記念品として持ち帰ることができるほか、ANAグッズが購入できるお土産コーナーもあります。
安全上の理由から、小学生未満は保護者の同伴があっても入場できないのでご注意ください。
■ANA 機体工場見学
住所:東京都大田区羽田空港3丁目5-4
定休日:土・日、祝日、年末年始、その他会社都合による休日あり
見学時間:9:30〜11:00、11:00〜12:30、13:30〜15:00、15:00〜16:30(90分)
予約:要 電話もしくは公式サイトから
羽田クロノゲート(大田区)
日本最大級の複合物流ターミナルである「羽田クロノゲート見学コース」では、最新鋭の物流の世界を楽しみながら探検できます。土日も開催されているので行きやすいのもうれしいですね。
見学コースは、宅急便の仕組みや最新鋭の仕分け機器、管理体制などについて、映像や展示を通して学べる内容です(約90分)。
なかでも、目の前を実際の荷物が流れていく「見学者コリドー」では、仕分けの正確さとスピードに子供は興味津々。羽田クロノゲートの頭脳とも言える貴重な「集中管理室」も見ることができ、大人も満喫できます。
■羽田クロノゲート
住所:東京都大田区羽田旭町11-1
休館日:月曜、年末年始、お盆 ※月曜日が祝日の場合は開館
見学時間:曜日によって変動
予約:要 公式サイトから
(20名以上の団体の場合は電話 案内時間9:00〜12:00、13:00〜17:00)
クリクラ中央研究所・町田工場(町田市)
宅配水の「クリクラ」。最先端の製造技術や分析技術などを通して、おいしさや安全性について楽しく学べるのが、クリクラ中央研究所・町田工場の見学ツアー。水曜と土曜、祝日に開催されています。
はじめに、検査施設であるクリクラ中央研究所で微生物検査などの様子を見学。工場では原水からボトリングされるまでの製造工程を見学します。公式サイトで入手できるクイズ形式のワークシートを持って回れば、より楽しめますよ。
世界各国のミネラルウォーターやウォーターサーバーが展示される水ギャラリーは圧巻。工場見学の最後には、クリクラの品質体験や、お土産もあります。
■クリクラ中央研究所・町田工場
住所:東京都町田市小野路町1716-1
実施日:水・土曜、祝日(1〜9人までの個人の場合。団体の場合は問い合わせ)
見学時間:11:00〜12:00、14:00〜15:00(水曜は14:00〜のみ)
予約:要 電話もしくは公式サイトから
森永乳業 東京多摩工場(東大和市)
牛乳や乳製品などを製造販売する森永乳業。全国に3カ所ある工場では、それぞれの工場の主要製品を中心とした工場見学が実施されています。
東京多摩工場では、牛乳やカップ飲料、キャップ付き紙パック飲料などの製品が製造される工程を大きなガラス窓から見学できます。
見学のほか、無料の体験オプションも人気。温めた牛乳にお酢を入れる「チーズ作り」のほか、甘味や塩味、酸味、苦味、旨みなどを識別する「風味パネルマイスター体験」など、10分ほどで気軽に参加できますよ。
対象年齢は、幼稚園および保育園の年長以上。安全上の理由から、幼稚園・保育園年中以下の子供は工場敷地内に入れないのでご注意ください。
■森永乳業 東京多摩工場
住所:東京都東大和市立野4-515
実施日:月〜金曜(祝日、年末年始、臨時休業日を除く)
見学時間:10:00〜、13:00〜(見学のみ約60分、体験あり約90分)
予約:要 公式サイトから(15名以上の場合は電話)
国立印刷局 東京工場(北区)
国立印刷所は、紙幣や旅券、郵便切手、証券などを製造する機関です。紙幣の製造現場の見学のほか、製造管理体制についても学べます。
まずは国立印刷局の業務についての映像を見たら、通路から窓越しに紙幣の製造現場を見学します。大きな機械からお札が次々と印刷される様子には、大人も子供も夢中に。パネル展示や体験装置がある展示室では、お札の製造工程や偽造防止技術について学べます。1億円の重さを体験しながら記念撮影できるコーナーも人気です。
対象年齢は小学生以上です。
■国立印刷局 東京工場
住所:東京都北区西ケ原2-3-15
実施日:火曜、木曜(祝日、年末年始を除く)
見学時間:10:00〜、13:40〜(約90分)
予約:要 電話または公式サイトから
北星鉛筆株式会社(葛飾区)
北星鉛筆は、昭和26年から続く鉛筆製造会社です。東京都葛飾区にある本社工場には、鉛筆の歴史や製造方法などに関する資料を集めた鉛筆資料館「東京ペンシルラボ(TOKYO PENCIL LAB.)」が併設されていて、有料で見学できます。
工場を見学しながら鉛筆がどのように製造されるのか学べるほか、鉛筆についての豆知識も教えてもらえます。また、鉛筆の製造過程で発生する「おがくず」をリサイクルして作った木の粘土や、木彩画絵の具を使ったワークショップ(1人300円)も開催されています。
庭には短くなった鉛筆を供養する鉛筆神社があり、使わなくなった鉛筆を持参すると供養してくれます。これをきっかけに、親子で「ものを大切に使う」ということを考えてみてもいいですね。
■北星鉛筆株式会社
住所:東京都葛飾区四つ木 1-23-11
実施日:公式サイトで確認
見学時間:10:00〜、14:00〜(60分)
見学料金:18才以上400円、3才〜17才300円
予約:電話、FAX、公式サイトからメール
楽しく体験したり、美味しく味わったり、知識を身につけたり、工場見学は五感を使ったさまざまな学びがあるのが魅力です。屋内なので天候に左右されずに行けるのもうれしいですね。ぜひ親子でおでかけしてみてはいかがでしょうか。
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