最近、子どもと一緒に音楽フェスに参加する家族が増えているそう。数あるフェスの中でも特に子連れに人気の「New Acoustic Camp」に『いこーよ』編集部員が家族で参戦。ファミリーにおすすめエリアや、子連れならではのフェスの楽しみ方をレポートします。
「New Acoustic Camp(ニューアコ)」とは?
2010年に始まり、今年で7年目を迎えた、New Acoustic Camp(ニューアコースティックキャンプ。通称:ニューアコ、NAC)。コンセプトは「わらう、うたう、たべる、ねっころがる」で、音楽だけでなく豊かな自然やおいしい食事、のんびり休む時間…その場所にあるすべてを自由に楽しむアウトドアイベントです。
フェス会場となる「水上高原リゾート200」の敷地は、いつもはゴルフ場として使われており、広大な敷地内には「YONDER」「HERE」「VIA」「NIMBUS」の4つのステージ、飲食店やワークショップブースのほか、キャンプサイトも複数あり、テントや寝袋を持ち込んで泊まることもできます。また、近くには「水上高原ホテル200」もあり、キャンプに不慣れな場合も快適に楽しめます。
若者はもちろん、子連れ家族にも人気のNew Acoustic Camp。今回その魅力を探るべく、2016年9月17日・18日に群馬県の「水上高原リゾート200」で開催された「New Acoustic Camp 2016」に、パパ・ママ・長女(7歳)・次女(3歳)の家族4人で参加してきました!
自然を満喫!ふかふかの芝生&キッズエリアでのんびり
会場に入って、まず目に入るのが自然素材でできたエントランスゲート! その向こうには、白樺の林が一面に広がります。ゲートをくぐって、急な坂道を下ると、早くもNew Acoustic Campのメインステージ「YONDER」に到着です。
それでは早速、YONDERエリアの子連れフェスおすすめポイントをご紹介しましょう!
おすすめポイント1:「のんびりエリア」はレジャーシートOK
野外フェスは1日立ちっぱなしが基本ですが、子どもは丸1日歩きっぱなしだと体力がもたないので、会場についたらまず1番最初に、座れるスペースを確保するのが鉄則です。YONDERステージの前方は立ち見エリアですが、中央から後ろのテープで区切られた場所は、レジャーシートとイスが使える「のんびりエリア」となっています。今回はここにレジャーシートを敷いて“ベースキャンプ”としました。
「のんびりエリア」には家族連れが多く、赤ちゃんがハイハイで遊んでいたり、小学生がトランプしていたり、パパがビール飲んでゴロ寝してたり(笑)。とにかく自由な雰囲気で、皆さん思い思いに家族との時間を楽しんでいました。
おすすめポイント2:子どもが食べられるメニューが多い
フェスで不安なのが、子どもの食事。特に偏食が激しい次女が食べられるメニューがあるかが不安でしたが、娘が大好きなハンバーグが載ったロコモコ丼を発見! そのほかにも、ご当地食材を使った、上州麦豚カレーやマタギ汁と焼きおにぎりのセットなど、子どもが食べやすいメニューが多かったです。
おすすめポイント3:子どもが自然にふれて思いっきり遊べる
食後“ベースキャンプ”周りで遊び始めた2人。最初は靴を履いたまま鬼ごっこしていましたが、芝生を見ているうちにウズウズしてきたようで、裸足になって手入れされたふかふかの芝生の上で飛んだり跳ねたり。その笑顔がキラキラまぶしくて、思わずニッコリ。
その後もテープにとまった赤とんぼや、切り株にキノコを発見したり、水上高原の豊かな自然を満喫しました。
キッズエリアはお世話スペース&遊びが大充実!
続いてご紹介するのは、YONDERステージから徒歩5分〜10分ほどの距離にある、キッズエリア「ACO CHILL(アコチル)」です。
おすすめポイント1:野外フェスなのに授乳&オムツ替え完備!
まず特筆すべきは、子どもたちのお世話スペースがしっかり用意されていること! 専用テントでイスに座れる授乳スペースや、オムツ替えができるベビースペース、おもちゃのあるキッズスペースも用意されています。
幅広い年齢が遊べるおもちゃや絵本があり、雨が降ってきても、テントの中ならぬれずに遊べるのも、子連れにはうれしいポイントです。
おすすめポイント2:さまざまなワークショップが楽しめる
フェイスペインティングやワークショップを体験できるブースも多数出展。今回娘たちは、フリスビーに自分たちの手形を残して世界に1つのオリジナルフリスビーを作りました! フェス参加のとてもいい記念になりました^^
おすすめポイント3:山の斜面で体を使って思いきり遊べる
「ACO CHILL」の奥には「ASO’HILL(アソヒル)」という小高い丘があり、ボールやフリスビー、紙飛行機などで遊ぶことができます。丘のてっぺんには、木々にロープを張り巡らせたアスレチックも! 子どもから大人まで、幅広い年齢の人で賑わっていました。
こうして、音楽を聴いていないときに子どもと一緒に遊べるのも、New Acoustic Campの大きな魅力です。
突撃インタビュー!New Acoustic Campの魅力は?
せっかくなので、キッズエリアにいたファミリーにも、子連れフェスの感想を聞いてみました。
New Acoustic Campは子連れに最適!娘を連れて毎年来ています
お姉ちゃんは1歳のときからニューアコに来ていて3回目、息子は今回が初めてのフェス参加です。ベビー&キッズスペースがあるニューアコは、親はもちろん子どもも快適に楽しめます。今回はオートキャンプでの参戦。フェスでは飲食店に行列ができる場合が多いので、子ども用の食料は自宅から持ってくるように心がけています。
今回が初参戦。授乳室&遊べる場所があって助かりました!
これまで夏に別のフェスに参加してきましたが、ニューアコは今回が初めてです。自然とふれあいながら音楽が楽しめるイベントがあると知り、今日は東京から日帰りで来ました。授乳室があるフェスは初めてで、本当に助かりました! お姉ちゃんが遊べる場所もたくさんあってうれしいです。
そのほか、New Acoustic Campには魅力がいっぱい!
そのほかそれぞれ異なる雰囲気が楽しめるステージや、会場内に点在するワークショップブースなど、さまざまな魅力が盛りだくさん!「あっちには何があるかな?」と探検気分を味わいながら、会場全体を探検してみましょう。
夜になると、キャンドルや焚火などを使った演出があり、昼間と違った雰囲気が楽しめます。夫婦で交代しながら“大人の時間”を楽しむのもおすすめです。
最後に、実際に参加して感じた、New Acoustic Campを子連れで楽しむポイントをご紹介します。
おすすめポイント1:年齢関係なく、フェスの一体感を楽しめる!
音楽フェスの魅力といえば、アーティストと観客、会場全体で一体感が味わえることですが、New Acoustic Campには演奏中以外でも、フェスならではの一体感を味わえるイベントがいっぱい!
中でも、小さい子どもも楽しめるイベントが、2日目の朝に実施される「BIG THROW(ビッグスロー)」。カウントダウンに合わせて、一斉に宙にフリスビーを投げ上げ、足元に落ちてきた別の人のフリスビーを拾い、また投げる。これを3回繰り返し、最後にほかの人が持っている自分のフリスビーを探して、参加者同士の交流を楽しむ、というものです。
色とりどりのフリスビーが空に舞う光景は本当に美しく、フリスビーが空に舞うたび、会場全体に「ワーッ!」と歓声があがります。フリスビーを投げるだけでトライできるので、小さなお子さんもぜひ参加してみてくださいね!
おすすめポイント2:キャンプかホテルか、好みで選択できる
宿泊で訪れる人が多いNew Acoustic Camp。最も一般的なのは会場内のキャンプサイトを利用するパターン。2日入場券にはキャンプサイト利用料が含まれており、ステージ横や、喧噪から離れた静かな場所など、好みに合わせて複数のキャンプサイトから選べるのもうれしいポイント。車で荷物を運びたい場合は、NIMBUSステージ周りでオートキャンプをすることもできます。その際は「オートキャンプサイト券」を購入する必要があるので、ご注意を!
キャンプに不安がある場合は、New Acoustic Camp会場から徒歩5分の「水上高原ホテル200」の利用がおすすめ。今回のように雨が降った場合は、体が冷えて子どもは特に疲れてしまいがち。ホテルなら温かい部屋で温泉に入って休むことができて便利です。野外フェスでは、近くに宿がなかったり、あっても民宿などで子連れでの利用が難しいケースもありますが、「水上高原ホテル200」は「ウェルカムベビーのお宿」にも登録されているファミリー向けの宿泊施設なので、安心して泊まれます。
おすすめポイント3:親子のふれあいや会話が自然と増える
今回、New Acoustic Campに行って一番良かったのは、のんびり自分たちのペースで、音楽も子どもたちとの時間も、両方ともしっかり楽しめたこと。家族みんなで同じ風景を見て、同じ音楽を聴き、同じ食事を食べて。まさに、このイベントのコンセプト通りの「わらう、うたう、たべる、ねっころがる」を実践する中で、子どもの笑顔をたくさん見られたことが、何より幸せなことでした。
あいにく、2日目は雨模様でしたが、晴れでも雨でも、昼でも夜でも、子どもも大人もみんな一緒に楽しめる。それが、New Acoustic Campが子連れフェスとして人気の理由なんだろうな、と感じた2日間でした。
次回「New Acoustic Camp 2017」は、2017年9月16日(土)、17日(日)に開催決定! 我が家は皆、すでに来年が今から待ち遠しくてなりません。皆さんもぜひ、「New Acoustic Camp」で子連れフェスデビューしてみてはいかがでしょうか?
取材協力:水上高原リゾート200
敷地面積は約200万坪。ゴルフ場、スキー場、温泉、トレッキングコースを備えた高原リゾート。敷地内にある「水上高原ホテル200」は「ウェルカムベビーのお宿」認定の宿泊施設で、温泉や「和洋60種のバイキング」など、充実の施設・サービスが魅力。New Acoustic Campの会場から徒歩5分の立地で、キャンプに不慣れな家族や、小さな子どもがいる家族の宿泊先としておすすめ。