34

「ヨコハマエアキャビン」体験レポ 楽しみ方&絶景ポイント紹介

営業日時や料金などが変更になっている場合がございます。
最新の情報は公式HPなどでご確認ください。

神奈川県横浜市に、2021年4月22日(木)、日本初の都市型ロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN(ヨコハマエアキャビン)」が開通しました。JR桜木町駅前と新港地区を結ぶ交通手段というだけでなく、横浜の街を空から見渡せる観光スポットとしても注目されています。

そこで今回は、同ロープウェイの乗り心地から子供が喜ぶポイント、親子の楽しみ方までを、体験取材で徹底レポートします!

※2021年4月22日取材時の情報です

【横浜】親子向けおでかけスポットまとめはこちら!【横浜・川崎】1日遊べる駅近公園まとめ横浜周辺の人気スポットランキング!

YOKOHAMA AIR CABIN(ヨコハマエアキャビン)とは?

「ヨコハマエアキャビン」は、約30種類のアトラクションで遊べる遊園地「よこはまコスモワールド」を運営する泉陽興業が開業した、世界最新の都市型ロープウェイ。JR桜木町駅前の「桜木町駅」と新港地区の「運河パーク駅」を約5分で結び、みなとみらい地区の美しい街並みを眺めながら移動できる、横浜の新しい観光名所です。

臨海部のプロムナード「汽車道」沿いに位置し、全長約1,260m(片道約630m)を全36台のキャンビンが循環。おでかけ施設がそろう新港エリアにアクセスしやすくなったほか、親子連れにうれしいポイントや見どころも満載です!

親子向けポイント1:都会ならではのパノラマに大興奮!

同ロープウェイ最大の特徴は、横浜という都市の空中を横断する点。山の傾斜を利用した施設は国内に多くありますが、ビルの間を通過する都市型ロープウェイは日本初。特に駅舎周辺は地上から近く、キャビンが道路や遊歩道の真上を通過するエキサイティングな光景が楽しめます。

陸上と海上に5本の支柱が設置され、高さは最大約40m。高所からみなとみらいを望む大パノラマは迫力満点で、子供はもちろん大人もテンションが上がること確実です!

親子向けポイント2:人気スポットへのアクセスが便利に♪

JR桜木町駅前から新港地区へ行くには、臨港鉄道の廃線を利用した「汽車道」を利用して徒歩15分ほどかかりますが、ロープウェイができたことでアクセスがグンと楽になりました。

運河パーク駅舎は、イギリス生まれの玩具店「ハムリーズ」やアミューズメント、グルメスポットが並ぶ大型商業施設「横浜ワールドポーターズ」と隣接。

ロープウェイの出口から同施設に直結する通路も新設されました。

よこはまコスモワールドをはじめ、インスタントラーメンに関する体験や展示が楽しめる「カップヌードルミュージアム 横浜」、ファミリーに人気の温浴施設「横浜みなとみらい 万葉倶楽部」といった人気スポットも徒歩5〜6分の距離にあり、とても便利です。

カップヌードルミュージアムの施設情報はこちら!よこはまコスモワールドの施設情報はこちら!万葉倶楽部の施設情報をチェック!

親子向けポイント3:大観覧車「コスモクロック21」とのセット券がお得!

気になる料金は、片道券が中学生以上1,000円、3歳〜小学生500円です。よこはまコスモワールドの大観覧車「コスモクロック21」との片道セット券は大人(中学生以上)1,500円、子供(3歳〜小学生)が1,200円。コスモクロック21の利用料金は3歳以上900円なので、大人400円、子供200円の割引になり、お得に楽しめます。

ちなみに料金は、コスモクロック21(900円)や横浜ランドマークタワー展望台(1,000円)を参考に決定したとのこと。単なる交通機関ではなく、景色を楽しむレジャースポットという側面もある施設になっています。

親子向けポイント4:ベビーカー歓迎! 全キャビンがバリアフリー構造

ベビーカーで利用しやすいことも大きな魅力。キャビンと床の間には段差や隙間がほとんどなく、楽に乗り降りできます。スタッフに声をかければ、いったん停止してもらえるので安心&安全です。

キャビン内のシートは、簡単に手動で折りたたむことができます。大きめのベビーカーで利用する際など、スペースを拡げられるのは助かりますよね。

親子向けポイント5:駅舎が子連れに優しい!

桜木町駅、運河パーク駅ともに、ベビーシートとおむつ替えシート付きのバリアフリートイレを完備。

運河パーク駅には自然光が差し込む休憩スペースがあり、飲食物の持ち込みもOK! 今後、自販機やショップも設置される予定です。

ロープウェイ・往路(桜木町駅→運河パーク駅)を体験!

ヨコハマエアキャビンの桜木町駅は、JR桜木町駅からすぐの場所にあります。南口改札から東口へ向かい、左方向を見ると…。

目の前に駅舎(写真右の建物)が登場! ヒューリックみなとみらい(写真左)や横浜ランドマークタワー(写真右奥)と調和するモダンなデザインの建物です。駅舎は親子に優しいバリアフリー構造。夜になると内部がライトアップされ、映像による演出で美しく彩られます。

チケット売り場は2階。片道券と往復券は券売機で購入できますが、大観覧車コスモクロック21とのセット券を買いたい場合は有人カウンターへ。

チケットのQRコードをかざして改札を通過したら、搭乗口へ向かいます。「出発」や「搭乗口」といった案内板のデザインが空港のものに似ていて、旅気分が盛り上がります♪

いよいよキャビンとご対面! メタリックなボディは、子供も大人もテンションが上がるかっこよさです。

最大8人まで乗れますが、当面は1台につき1グループまでしか乗せないため、家族だけで気兼ねなく空の旅が楽しめます。全方位を見渡せるよう、全面アクリルガラス仕様になっているのも特徴です。

キャビンに乗り込みしばらくすると、少し揺れを感じながら空中へ。一気に視界が開けると同時にみなとみらいの大パノラマが広がる、感動の瞬間です。

ロープウェイの先にある新港地区は、景観への配慮から高層ビルがないエリア。そのため、空が広く開放的な景色が楽しめます。

右側にはタワーマンションや、「アパホテル&リゾート横浜ベイタワー」、「ノートルダム横浜みなとみらい」などの建物が見えます。

36台が12〜15秒ごとに運行しているので、キャビン同士がひんぱんにすれ違うのもワクワクするポイント。アクリルガラスに景色が反射するため、ほかのキャビンからは内部が見えにくくなっています。

後ろの窓を振り返ると、都市型ロープウェイならではの景色が出現! 桜木町駅前のヒューリックみなとみらいとロープウェイのコラボレーションが圧巻です。

高さは最大40m。高所から見渡すと街全体がまるでテーマパークのようです。ロープウェイの脇を通る汽車道や、駐車している車までよく見える絶妙な高さを移動していきます。

左側に視線を移すと、新港地区のよこはまコスモワールドや、半月型が特徴的な「ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル」がだいぶ近づいてきました。

前後左右、どこを見ても横浜の景色が楽しめるとあって、予想以上に満足感たっぷり。冷房完備で揺れも少なく、快適な空中散歩でした。そのぶん5分間はあっという間! 「もっと乗りたい!」と子供におねだりされてしまうかもしれませんね。

復路(運河パーク駅→桜木町駅)の見どころは?

続いて運河パーク駅から桜木町駅方面の見どころを紹介! 横浜ワールドポーターズの右側に隣接しているのが運河パーク駅の駅舎です。

駅舎の右側に入口があります。ヨコハマエアキャビンを運営する泉陽興業の竹原雄一さん(写真)によると、運河パーク駅からの復路はとくにおすすめなのだとか。「桜木町駅に向かうキャビンは、ドアがないほうの全面の窓が大観覧車やランドマークタワー側になるので、横浜らしい景色が満喫できます」(竹原さん)とのことで、期待が高まります!

チケット売り場は1階。入口を入ると目の前にあります。桜木町駅と同様、コスモクロック21とのセット券は有人窓口で購入できます。上部モニターには、ライトアップされた大観覧車を含む、美しい夜景が映されていました。

チケット売り場左手の階段か、エレベーターで2階へ上がると搭乗口があります。改札からキャビンが見えるので、この時点でワクワクが止まりません!

搭乗口の中には運転室があり、ガラス窓の外側から自由に見学してOK(桜木町駅も同様)。ロープウェイをコントロールする計器やモニターが並び、スタッフが働く様子も臨場感たっぷりです! 

キャビンが青と赤のラインまで到着したら乗車します!

出発進行〜♪ 車体が空中に出るときに少し揺れるので、子供が興奮して立ち上がったりしないよう注意してくださいね。

最初のビューポイントは、右手に広がるコスモクロック21方面の景色。運河パーク側から出発すると窓が広いので、みなとみらい全体を見渡しながら移動できます。

だいぶ高い位置までやってきました。後ろを見ると、横浜ワールドポーターズやナビオス横浜が並テラコッタ色の街並みと、メタリックなキャビンのコラボが楽しめます。

横浜ランドマークタワーを中心とした高層ビル街の正面を通過。同ビル前を、反対方面のキャビンが通過する様子が見られるのも、復路だけの特権です。

右下を見ると、高度がかなり低くなっていることにびっくり。みなとみらい大通りの日本丸交差点がすぐそばに迫り、手を伸ばせば道路に届きそう!

キャビンは北仲橋の真上を通過して駅舎に入ります。道路のすぐ上を移動しながら車や人の様子を眺められるなんて、ほかではできない体験ですよね!

2回目めの空中散歩もこれにて終了。続けて往復しても夢中になってしまう面白さでした。移動手段としては料金がやや高いと感じるかもしれませんが、横浜の美しい街をこれまでにない角度から観賞できるアトラクションとして、思いっきり楽しむことができました。

乗車中は四方に見どころが満載なので、ぜひ親子でさまざまな発見を楽しんでしてみてくださいね!

「汽車道」や「あかいくつ」と組み合わせて観光するのもおすすめ!

美しい景観を持つ横浜は、もともと散策にもぴったりの街。天候や子供の状況に合わせ、行きは汽車道をのんびりお散歩&帰りはロープウェイなどと、上手に組み合わせてみましょう。

小さな子供連れや悪天候で長く歩くのが難しい場合は、観光スポット周遊バス「あかいくつ」もおすすめ。桜木町駅前で乗車すると、運河パーク駅より徒歩約2分の「万国橋・ワールドポーターズ前」停留所に約10分で到着します。

新港地区の「赤レンガ倉庫」や「横浜ハンマーヘッド」のほか、「山下公園」や「中華街」といった横浜を代表する観光スポットに停車するので、おでかけプランのバリエーションも広がりますよ。レトロでかわいいデザインも、子供が喜ぶポイントです。

ロープウェイを下から眺めるには? おすすめビューポイントを紹介

ヨコハマエアキャビンに乗るなら、ぜひ下からもキャビンの姿を楽しみたいもの。ロープウェイのある景色を満喫できる、絶好のビューポイントを紹介します。
※ほかの歩行者のじゃまにならないよう気をつけましょう
※足場の悪い場所では、子供のケガなどに注意してください

ビューポイント1:「万国橋」から「運河パーク駅」に続く遊歩道

みなとみらいを一望するフォトスポットとして有名な万国橋から、ナビオス横浜の横を通り、運河パーク駅へと続く遊歩道。横浜ランドマークタワーやクイーンズスクエア横浜が並び、その手前をロープウェイが移動する様子が見られます。万国橋・ワールドポーターズ前のバス停からすぐの場所です。

「運河パーク駅」の周辺

上記の遊歩道を抜けると駅舎が現れます。キャビンが出入りする様子を至近距離から見ることができ迫力満点!

駅舎に向かうキャビンを真下から見上げたり、運河に停泊中のシーバスとの景色を楽しんだり…。ぜひ、さまざまな角度や位置から眺めてみてくださいね。

桜木町駅前の「北仲橋」

桜木町駅の近くでロープウェイを眺めるなら、駅舎裏側のみなとみらい大通りまで足を運びましょう。とくに北仲橋からは、運河パーク駅との間を一直線に移動するロープウェイ全体が一望できますよ。頭上をキャビンが通るダイナミックな光景も一見の価値ありです。

「北仲通北第一公園」〜「北仲通北第三公園」側の遊歩道

みなとみらいらしい景観を眺めるなら、汽車道の反対側へ。北仲橋から運河沿いに万国橋まで続く遊歩道(水際線プロムナード)には、いくつものビューポイントがあります。とくに、北仲通北第二公園付近は、横浜ランドマークタワーや汽車道が正面に見える絶好の場所。タイミングが合えば、水陸両用の観光バス「スカイダック」(写真中央右)が水上を走る姿も見られます。

ただし、途中に階段や段差があるので、ベビーカーだと少々不便です。

あらゆる角度からキャビンが見られるのもポイント。双眼鏡を持っていけば、支柱の細部までよく見えます。グレーの支柱は上にいくほど明るい色になっていて、青空との対比がきれいです。見上げていて転ばないよう注意してくださいね!

ライトアップしたキャビンと夜景のコラボにも注目!

コスモクロック21の照明を手掛けた照明デザイナー・石井幹子氏監修による光の演出も見どころの1つ。毎日10時から22時まで営業しているので、1日遊んだあとに乗車するのもおすすめです。

※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、当面の間20時までの短縮営業

キャビンはフルカラーLED照明で演出され、駅舎内部も映像やライトアップで美しく彩られます。キャビンの中から夜景を堪能したり、下からロープウェイを眺めたりと、昼とは違った魅力が満載です。

横浜のおでかけがさらに楽しくなること間違いなし! 周辺施設や散策を組み合わせ、楽しい1日を過ごしてくださいね。

■YOKOHAMA AIR CABIN(ヨコハマエアキャビン)
所在地:
【桜木町駅】JR桜木町駅東口、横浜市営地下鉄ブルーライン・桜木町駅北1口から徒歩1分
【運河パーク駅】横浜高速鉄道みなとみらい線・馬車道駅4出口から徒歩7分
料金:
【片道券】中学生以上1,000円、3歳〜小学生500円
【往復券】中学生以上1,800円、3歳〜小学生900円
【コスモクロック21片道セット券】中学生以上1,500円、3歳〜小学生1,200円
【コスモクロック21往復セット券】中学生以上2,300円、3歳〜小学生1,500円

横浜周辺のおでかけスポットを探す!
この記事をあとで読む
34
お気に入りの記事や、あとで読みたい記事を保存できるよ!