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【招待券あり】立川「がまくんとかえるくん」作家展を徹底レポ!

営業日時や料金などが変更になっている場合がございます。
最新の情報は公式HPなどでご確認ください。

東京・立川の「PLAY! MUSEUM」では、2021年1月9日(土)から3月28日(日)までの期間、「がまくんとかえるくん」誕生50周年記念 アーノルド・ローベル展が開催されています。

貴重な原画やスケッチのほか、「つみきのいえ」で知られる加藤久仁生さんの新作アニメーションなど、見どころが満載! そこで今回は、同展の企画プロデューサー・草刈大介さんのコメントも交えながら親子向けのおすすめポイントを徹底レポートします。

また、3月28日まで同時開催されている常設展「エリック・カール 遊ぶための本」もあわせて紹介! 記事の末尾には、無料招待券のプレゼントもあります。応募の締切は、2021年2月12日(金)23:59まで。ぜひ応募してくださいね。

アーノルド・ローベルとは?

アーノルド・ローベルは、20世紀のアメリカを代表する絵本作家の1人。1933年ロサンゼルスに生まれ、54歳で亡くなるまでに100冊もの絵本を手掛けました。

4冊からなる「がまくんとかえるくん」シリーズは、初版から半世紀たった今もなお世界中で愛されるロングセラーです。日本では、「ふたりはともだち」に収録の「おてがみ」が小学校の教科書に採用されているので、子供の音読で好きになったというママパパも多いかもしれませんね。

国内初公開の作品も! 6つのエリアに約200点を展示

会場に入ると、白、ベージュ、ブラウンを基調とした穏やかな空間が広がります。会場デザインには透け感のある布やダンボールが多用され、ローベルが描く絵本の世界に迷い込んだよう。

展覧会は6章で構成。各章はページに見立てた白いタペストリーで分けられています。

前半部分では、1〜5章に分けて約30年間に渡るスケッチや原画など約100点を紹介。22歳のローベルがデビュー前に出版社に持ち込んだポートフォリオをはじめ、どれも貴重なものばかり! 後半の6章では、「がまくんとかえるくん」の世界観がたっぷり楽しめます。

1章「ぼく このみちを いくよ!」、2章「きみがいてくれて うれしいよ」では、絵本作品だけでなく、彼が絵本作家の道を進んだ経緯や、ローベルの考え方も紹介しています。

3章「お絵かきはデザート、お話づくりはホウレン草」と5章「ぼくは舞台監督で、衣装デザイナーで、幕を引く者」は、イラストレーションのコーナー。じつはお話づくりよりも絵を描くことが好きだった彼は、ほかの作家からも作品の挿絵を依頼されることも多かったといいます。

特定の技法や画材にこだわることなく、生涯絵を描くことを楽しんだというローベル。マザーグースに代表される精緻なタッチや、コミカルな恐竜、ホラー映画のようなペン画まで、その多彩な表現に驚かされます。

4章「お説教はまっぴら」では、のびのびと暮らす動物たちがたくさん登場するオリジナル絵本を紹介。子供が大好きな作品のスケッチも見つかるかもしれませんね!

親子で楽しむポイント1:場内の解説は必読!

タペストリーやコラムコーナーには、ローベルの人柄や考え方を表す言葉や、解説が書かれているので、ぜひ親子で読んでみてください。

病弱で学校を休みがちだった幼少期の彼は、絵やお話作りという特技によって孤独を克服し、自らの道を拓きました。彼が描くのは、どこかへんてこで個性的だけれど、のびのびと自由に暮らすキャラクターたち。その姿は「自分らしさ」や「他者との支え合い」など、子育て中のママパパにもたくさんのヒントを与えてくれます。

チャーミングで良き父だったローベルの素顔とは?

ローベル一家の写真やホームビデオが見られるコーナーも見どころの1つ。妻アニタと2人の子供たちとの日常生活や、茶目っ気たっぷりな父親像が垣間見えます。子供たちを動物園や映画館へ連れ出すのはローベルの役目で、自宅ではガマガエル、ヘビ、インコ、カメなどたくさんの動物を飼っていたのだとか。

アメリカの権威ある絵本賞「コールデコット賞」を受賞した際のスピーチ音声も流れていて、今は亡きローベルの存在をさらに身近に感じられます。

写真を見たあとに作品を見ると、ユーモラスで人間くさい生き物たちの姿から、彼自身のチャーミングな人柄が透けて見えてくるよう。

「じつは、もともと作家をフィーチャーする予定ではなかったんです。しかし調べていくうちに『もっとローベルに触れて、彼がどう生きたかを知ってもらうことが作品の理解につながるのでは』と感じるようになりました。本展では物語やイラストレーションを見て、読んでいただくと同時に、ローベル自身のことも知ってほしいと願っています」(草刈さん)

親子で楽しむポイント2:カメラを持って入場しよう!

展示作品は撮影OKなので、スマホやカメラ持参で入場するのがおすすめ。不要な手荷物は入場前に預けておきましょう。受付と会場の間に無料の大型ロッカーがあり、出し入れ自由なので便利です。


「がまくんとかえるくん」がさまざまな形で楽しめる!

展示の後半では、絵本やスケッチだけでなく、ここでしか見られない映像作品や朗読などで、作品の世界観が味わえます。

かえるになった気分で物語の中へ!

道に沿って続く、緑の布のトンネル。ここから第6章が始まります。

壁に貼られているのは、拡大された「おてがみ」の物語。緑のトンネルはじょじょに穴が小さくなっていくので、自分もかえるの大きさになって草むらの中に入っていくようなワクワク感があります。1回目は作品をじっくり読みながら、2回目は親子で手をつないで…と、数回くぐってみるのもおすすめ!

トンネルの先は「がまくんとかえるくん」シリーズ4部作の魅力がたっぷり楽しめるコーナー。

ダンボール製のディスプレイは、がまくんたちが住む岩場をイメージしてデザインしたもの。物語の世界に迷い込んだ気分が味わえる空間になっています。

「がまくんとかえるくん」の制作工程がわかる!

「がまくんとかえるくん」シリーズのスケッチは約100点展示されています。じっくり眺めたり、完成した絵本と見比べたりすると、驚きと発見がいっぱい!

ストーリーづくり、ページに割り付け、スケッチ、レイアウトといった絵本づくりの工程もわかります。編集者のアドバイスが書き込まれたレイアウトも多数展示。描いて、悩んで、また描いて…と、ローベルの熱心な仕事ぶりが感じられます。

親子で楽しむポイント3:床の足跡に注目♪

どちらの展示室にも、動物の足跡が描かれています。子供が気づいて足跡を追いかけると、その先には展示作品が。遊びながらアートに親しめる、楽しい仕掛けです。

ふたりが歩き、跳ぶ! ショートムービー「一日一年」

「がまくんとかえるくん」のオリジナルショートムービーは、本展の目玉の1つ。朝起きて、親友に会いに行き、たくさん遊び、励まし合うふたりの一日を、冬眠から目覚めて季節を謳歌する一年の移ろいと重ね合わせた作品です。

上映時間は約3分。映像を見てから再度スケッチや絵本を見てみると、ますます作品の魅力が深く感じられるはず。ループ再生しているので、好きなタイミングで何度も繰り返し楽しんでくださいね。

制作は「つみきのいえ」でアカデミー賞を受賞したアニメーション作家・加藤久仁生さん。想像力を使う楽しさを失わないように気をつけながら、鉛筆によるモノクロのタッチを残しつつ、ゆったりと時が流れるイメージでふたりの日常を描いたそうです。

絵本を読むときに、より想像力がふくらむ助けになればいいなと思います」(加藤さん)

シリーズ最終話、「ひとりきり」の朗読も!

モデルでエッセイストの華恵(はなえ)さんによる朗読も親子におすすめ。「ふたりは きょうも」の最終話、「ひとりきり」の朗読音声が英語と日本語でループ再生されていて、座って何度でも聴くことができます。

「ぼくはいません でかけています ひとりきりになりたいのです」

かけがえのない友がいる幸せや、大切な人を思う気持ちなど、さまざまなことを感じさせてくれるひととき。耳からお話を楽しんだら、ぜひもう一度絵本を開いてみてください。この物語が持つ温かさや切なさが、より深く心に響くはずです。

「『ひとりきり』の中のAlone Together(ふたりきり)という言葉に、ローベルからのメッセージが集約されているのではないでしょうか。人間はどこまでいても1人。でも1人ではいられないということを、全作通じて訴えているように思います」(草刈さん)


常設展「エリック・カール 遊ぶための本」も一緒に楽しめる!

アーノルド・ローベル展に隣接した会場では、「はらぺこあおむし」などの名作で世界中の親子から愛されるエリック・カールの展示が楽しめます。

エリック・カールは、おもちゃのような絵本づくりがとても得意。主人公がページから飛び出したり、虫の音が聞こえたり、ピカッと光ったりと仕掛けが満載で、「絵本の魔術師」とも呼ばれています。

壁に描かれた花の上を見上げると…。

「はらぺこあおむし」がお出迎え。記念撮影にも人気のコーナーです。

展示では、絵本をおもちゃに見立てて、「くぐる」「きく」「うごかす」「みつける」など10の遊び方に分けて作品を紹介!

大きなオブジェや楽しい映像とともに、美しい絵本原画がたくさん展示されています。

ぽっかりと穴が空いていたり、天井から立体展示がぶらさがっていたりと、会場全体が仕掛け絵本のよう。

エリック本人が作品を製作中の様子が見られる映像も必見です。紙に色や模様を描いたり、切り貼りしたりと、独自の手法が紹介されていて、親子で工作したくなりますよ。

白衣や絵の具といったエリック・カールの愛用品も展示。「はらぺこあおむし」の誕生秘話も紹介されているので、お見逃しなく!


ローベル展の関連ワークショップも実施

「PLAY! MUSEUM」併設の「PLAY! PARK」では、ローベルの作品をテーマにした2つのワークショップを開催しています。「PLAY! PARK」の入場料が別途必要ですが、ワークショップは参加無料です。

「がまくんのぼたんはどこ?」

「ふたりはともだち」の「なくしたぼたん」のお話より、がまくんが落としてしまった「白くって、穴が四つあいていて、大きくって、まるくって、厚い」ぼたんを探します。ぼたんを積み上げたり、同じ色を集めてみたりと、自由な発想で遊べます。会期中は毎日開催しています(3歳以上対象)。

「わたしたちもともだち」

紙で小さな自分を作り、「がまくんとかえるくん」の絵本を読みながら「ともだち、かぞく、すきなひととなにしたい?」と考えながら遊びます。こちらは「日替わりのワークショップ」なので、公式サイトでスケジュールを確認してくださいね。

「PLAY! SHOP」にもキャラクターたちが登場!

展覧会のあとはショップをチェック。開催中の展示にあわせた雑貨や文具など約200点のオリジナルグッズがあり、親子でお買い物が楽しめます。

手軽なポストカードから、親子でおそろいにできる手袋や靴下、展覧会限定のL.L.Beanトートバッグ(写真)など、魅力的なアイテムがいっぱい。

現在、取り置きや通信販売などには対応していないため、欲しい物を見つけたら手に入れておいたほうがよさそうです。

日本語の絵本はもちろん、洋書も多数販売。楽しく英語に親しめそうですね!

親子で楽しむポイント4:おみやげのレターセットで手紙を書こう

「PLAY! MUSEUM」は、展覧会の余韻を楽しめる「おみやげ」つき。かえるくんのように、大切な人へお手紙を書いてみてくださいね。

新型コロナ感染症拡大防止対策について

「PLAY!」では新型コロナ対策として「安心・ゆったり」の取り組みを行っています。

詳細はこちら!

5組10人に無料入場券をプレゼント!

今回「いこーよ」では、「PLAY!MUSEUM」の企画展/常設展共通チケットを応募者のなかから抽選で5組10人にプレゼントします! 応募の締切は2月12日(金)23:59まで。下記のリンクより奮ってご応募ください!

応募フォームはこちら!

子供も大人も優しい気持ちになれそうなアート展。絵本の世界を静かにゆっくり楽しんでくださいね!

■「アーノルド・ローベル展」概要
会場:PLAY! MUSEUM
所在地:東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3
アクセス:JR「立川駅」、多摩モノレール「立川北駅」から徒歩約5分
開館時間:
MUSEUM 10:00〜18:00(入場は17:30まで)
PARK 10:00〜18:00(入場は17:00まで/12:30〜13:00、15:00〜15:30は館内消毒のため一時クローズ)
SHOP 10:00〜18:30
CAFE 10:00〜19:00(L.O 18:30)
※2021年1月12日(火)から2月5日(金)の平日は、終了が1時間早まります(開館時間短縮延長の場合は公式サイトで発表)
親子向け設備:オムツ替えシート(多目的トイレ)/ベビーチェア(カフェ)/ロッカー(無料)

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