子供を芸術にふれさせて、感性を育てたいと思うママパパは多いはず。そんなときに、気軽に楽しめる美術館があると便利ですよね。
そこで今回は、子供と一緒に芸術やアート体験が楽しめる全国のおすすめ美術館を紹介します。好奇心や創造性を刺激してくれる魅力的なスポットがいっぱいですよ。
東京おもちゃ美術館【東京都新宿区】
「東京おもちゃ美術館」は、廃校になった旧新宿区立四谷第四小学校に作られたおもちゃのミュージアムです。
木の温もりあふれる館内には、国産の木製おもちゃをはじめ、世界各国から取り寄せたおもちゃやゲームが1万点以上あり、実際にさわったり遊んだりして楽しめます。
たくさんの木のおもちゃで遊べる「おもちゃのもり」や、世界各国のボードゲームやテーブルサッカーがたのしめる「ゲームのへや」のほか、その年に選定された優良な玩具を展示する「グッド・トイ展示室」、テーマに沿った企画展が行われる「企画展示室」などがあり、大人も一緒に楽しめます。
3階にある「おもちゃこうぼう」では、紙コップや牛乳パックなどの材料を使ったおもちゃ作りが体験できます。完成したおもちゃは持ち帰れるので、子供が夢中になること間違いなし。
また、1階には赤ちゃん向けの木のおもちゃがある「赤ちゃん木育ひろば」や授乳室、おむつ替えコーナーなどもあり、乳幼児連れにもおすすめのスポットです。
■施設概要
料金/中学生以上1,000円、子供(6カ月〜小学生)700円、6カ月未満児無料
開館時間/10:00〜16:00
休館日/木曜(祝日の場合は後日振替休館あり)、年末年始など
ちひろ美術館・東京【東京都練馬区】
練馬区石神井にある「ちひろ美術館・東京」は、画家・いわさきちひろさんが22年間暮らしていたゆかりの地にある美術館です。高校生以下は無料で入館できます。
世界中の子供の平和と幸せを願って子供を描き続けてきた、いわさきさんの優しさあふれる作品をはじめ、さまざまな絵本作家の作品を展示しています。
また、子供が人生で初めて訪れる美術館として親しまれるよう、授乳室など小さな子供連れにうれしい設備が整っています。
展示を見る以外にも、赤ちゃんや小さな子供向けの絵本をはじめ、木や布のおもちゃ、動物型のいすなどがある「こどものへや」で、子供たちを遊ばせられます。
ほかにも、子供サイズのいすと机が用意された「図書室」、絵本を読みながらゆっくりできる「絵本カフェ」、四季折々の草花が咲く「ちひろの庭」があり、親子でのんびり過ごせますよ。
■施設概要
料金/大人800円、高校生以下無料
開館時間/10:00〜17:00(最終入館16:30)
休館日/月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、2月冬期休館、臨時休館あり
横浜美術館【神奈川県横浜市】
横浜市のみなとみらいにある「横浜美術館」には、小学6年生までの子供を対象にした「子どものアトリエ」が併設されています(横浜美術館正面入口とは入口が異なります)。
「自分の目で見て、自分の手で触れ、自分でやってみること」をテーマに、子供の自立心と創造力を育むさまざまなプログラムを実施しています。
なかでも人気なのが、粘土・絵の具・紙などを自由に使って、親子で造形体験を楽しむ「親子のフリーゾーン」(要事前申し込み)。
月3回程度、日曜に開催され、色とりどりの絵の具を使って好きなようにお絵描きしたり、段ボールや紙材を使って工作をしたり、粘土で造形を楽しんだりと、思い思いに楽しめます。
「親子のフリーゾーン」以外にも、個人を対象とした造形や鑑賞のプログラムが開催されています。年長児向け・小学1〜3年生向け・小学4〜6年生向けに講座内容が分かれていて、なかには親子で一緒に体験できるものもあります。
プログラムはすべて事前申し込みが必要で、内容により参加費が異なるので、公式サイトを確認して参加しましょう。
■施設概要
料金/「親子のフリーゾーン」は参加費大人(中学生以上)100円、小学生以下無料※そのほか造形プログラムによって参加費が異なる。展覧会観覧料別途(小学生以下無料)
開館時間/【横浜美術館】10:00〜18:00(最終入館17:30)、【親子のフリーゾーン】日曜の10:00〜11:30(最終入場11:00)※月3回程度の開催。事前申し込み必須
休館日/【横浜美術館】木曜、年末年始
彫刻の森美術館【神奈川県箱根町】
「彫刻の森美術館」は神奈川県の箱根にある美術館。自然とアートを融合させた国内初の野外美術館(オープンエアーミュージアム)として1969年に開館しました。広大な敷地内には、直接ふれたり遊んだりして楽しめる彫刻や造形作品がたくさん!
ダイヤモンドの結晶構造を模して作られたジャングルジム「しゃぼん玉のお城」は、小さな子供に大人気。
カラフルな手編みネットがつなぎ合わされた巨大ハンモックの中に入って遊べる「ネットの森」は、ふわふわとした不思議な感覚が子供に人気です。
このほか、パブロ・ピカソの作品が展示された「ピカソ館」や、芝生の上でくつろげる「緑陰広場」、源泉掛け流しの天然温泉を使った「温泉足湯」など、見どころ多数。すべてのお宝を見つけるとオリジナル缶バッジがもらえる「宝探しラリー」(有料)もおすすめです。
■施設概要
料金/大人1,600円、高大生1,200円、小中学生800円、未就学児無料※毎週土曜は「ファミリー優待日」で保護者1人につき小中学生5人まで無料
開館時間/9:00〜17:00(最終入館16:30)
休館日/年中無休
ベルナール・ビュフェ美術館【静岡県長泉町】
静岡県長泉町にある「ベルナール・ビュフェ美術館」は、戦後のフランス絵画を代表する画家ベルナール・ビュフェ氏の作品を2,000点以上収蔵し、世界一のコレクション数を誇る美術館で、中学生以下は入館無料です。
ここには、子供が遊びながら美術に親しめる「ビュフェこども美術館」が併設されています。
木のボールプールや、木の温もりのあるさわれる作品、ビュフェの作品に登場する人物になりきって写真が撮れる「ヘンシンコーナー」などがあり、芸術作品に親しみながら遊べます。
お絵描きコーナーや壁面には現代作家の作品も展示され、絵本のコーナーもあります。木の床やカーペットは小さな子供でも安心して遊べます。
■施設概要
料金/大人1,000円、高大生500円、中学生以下無料
開館時間/11〜1月10:00〜16:30、2〜3月・9〜10月10:00〜17:00、4〜8月10:00〜18:00
休館日/水曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
鳥海山 木のおもちゃ美術館【秋田県由利本荘市】
秋田県由利本荘市にある「鳥海山 木のおもちゃ美術館」は、国の登録有形文化財に指定されている旧鮎川小学校の木造校舎を利用した木製おもちゃのミュージアムです。
体育館を改装した「もりのあそびば」には、木でできた「ちょうかいタワー」や「木のどんぐりプール」、26室の「遊びのこべや」が設けられ、思い思いに遊べます。
「ハイハイひろば」は2歳以下の赤ちゃん専用室。秋田杉を使った木の温もりあふれる空間で、安心して遊ばせられます。
そのほか、身近な素材でおもちゃを手作りできる「おもちゃファクトリー」や、糸ノコを使った木工体験ができる木工室、「東京おもちゃ博物館」が毎年認定する良質なおもちゃで遊べる「グッド・トイ サロン」などもあります。
施設の詳細を写真付きで紹介!■施設概要
料金/大人800円、小学生以下600円
開館時間/9:00〜16:00(最終入館15:30)
休館日/木曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
金沢21世紀美術館【石川県金沢市】
石川県金沢市にある「金沢21世紀美術館」は、国内外から集めた近現代の作品や金沢ゆかりの作家による作品を主に収蔵する美術館。さわったり体験したりして楽しめる作品が多く、親子向けの体験プログラムにも力を入れています。
まるでプールの中にいるような体験ができる「スイミング・プール」や、内部に入って遊べる不思議な構造物「ラッピング」、12個のラッパと地中に埋められた管を通して、思わぬ音の伝わりを楽しむ「アリーナのための クランクフェルト・ナンバー3」など、ほかの美術館にはない個性的な展示がそろいます。
館内の「キッズスタジオ」では、土日祝日を中心に親子でいろいろな創作体験が遊べる「ハンズオン・まるびぃ!」を開催。火〜金曜は未就学児とその保護者を対象に、ほっとひと休みできるスペース「まるびぃ・すくすくステーション」がオープンしています。
■施設概要
料金/【展覧会ゾーン】展覧会ごとの観覧券(有料)が必要、【交流ゾーン】入館無料
時間/【展覧会ゾーン】10:00〜18:00(金土曜20:00まで)、【交流ゾーン】9:00〜22:00(各施設によって開室時間は異なる)
休館日/月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、臨時休館あり
長門おもちゃ美術館【山口県長門市】
山口県長門市にある「長門おもちゃ美術館」は、海に面した立地と地元の木材を使用した木のおもちゃを通じて、山口県の美しい自然環境を体感できる美術館。
木のボールプールなど、館内にある多彩な木のおもちゃで子供たちは自由に遊べます。
また、専用桟橋からキッズクルーズ船「弁天」に乗って、美術館の目の前に広がる日本海をゆったりと周遊できるのも、本施設ならではの魅力。
船内でも木のおもちゃで遊べるほか、子供用の操舵席があって、子供用の制服を着て船長気分を味わえます。
基本的に毎日開催される「てづくりおもちゃ教室」では木のおもちゃ作りが体験できるほか、おもちゃ学芸員と一緒に、昔懐かしい遊びやアナログゲームも楽しめますよ。
施設の詳細を写真付きで紹介!■施設概要
料金/中学生以上700円、1歳〜小学生500円、1歳未満無料
開館時間/10:00〜16:00(最終入館15:30)
休館日/木曜(祝日、GW、夏休みなどの繁忙期は開館)、年末年始
今回紹介した美術館は、子供連れでも気軽に立ち寄れる工夫を凝らした施設ばかり。子供の美術館デビューにぴったりなので、ぜひおでかけしてみてくださいね!