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貴重な「珍獣」に会える動物園を一挙紹介! 世界五大珍獣も解説

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ゾウやライオン、キリンなど、さまざまな種類の動物がいますが、そのなかでも「珍獣」と呼ばれる珍しい動物をご存知でしょうか? 希少性の高さや生息地域が限定されることなどからそう呼ばれているようです。そこで今回は、普段なかなか知ることができない珍獣の生態や特徴、実際に見られる動物園をまとめて紹介します!

※2022年10月時点の情報です。また動物の体調により展示中止の場合もあります

【記事】ホワイトタイガーに会える動物園まとめ!【記事】国内唯一○○が見られる動物園まとめ!

「珍獣」ってどんな動物?

「珍獣」とは、限定的な地域でのみ生息している動物、容姿や生態系などが珍しく希少性の高い動物を指すとされています。明確な定義や規定は現状設けられてないようです。

動物の中でも、ほ乳類、爬虫類、両生類などが対象とされていて、一般的にジャイアントパンダ・オカピ・コビトカバを「世界三大珍獣」、それにボンゴとカモノハシを含んだものが「世界五大珍獣」と言われています。

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう!

ジャイアントパンダ

キュートな見た目と、おっとりとした動きで子どもからも人気の高いジャイアントパンダ。中国西部の高山にある竹林に生息する大型哺乳動物で、一日の半分を睡眠、もう半分を食事に費やし、のんびりとした生活を送っています。

日本では、シャオシャオとレイレイで話題の「恩賜上野動物園」、国内最大の飼育数を誇る「アドベンチャーワールド」、兵庫の「神戸市立王子動物園」の全3カ所の動物園で見ることができます。

【記事】日本にいるパンダ全13頭をチェック!

恩賜上野動物園(東京都)

東京の都心部にありながら、自然の景観も楽しめるファミリーの人気おでかけスポットの上野動物園。約300種3,000点と多くの動物を飼育しており、世界三大珍獣の「ジャイアントパンダ」「オカピ」「コビトカバ」が全てみられる唯一の施設です。

そのほか、ゾウやトラ、ゴリラなど、子どもたちに人気のメジャー動物も多数飼育されていて、いろいろな動物について学ぶことができますよ。

■恩賜上野動物園
所在地:東京都台東区上野公園9-83
開園時間:9:30〜17:00
休園日:月曜、年末年始(12月29日〜翌年1月1日)
※月曜日が国民の祝日や振替休日、都民の日の場合はその翌日が休園日
※月曜開園の場合あり、公式サイトで確認ください
入場料:大人600円(高校生以上)、65歳以上300円、中学生200円、小学生まで無料
※都内在住または在学中の中学生は無料
※こどもの日(5月5日)はすべての中学生が無料
※開園記念日(3月20日)、みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)は無料開園

アドベンチャーワールド(和歌山県)

日本で一番多くのジャイアントパンダを飼育している動物園が、和歌山県にある「アドベンチャーワールド」。約80万平方メートルもの広大な敷地を持つテーマパークでは動物たちのライブパフォーマンスのほか、エサやりやポニーライドなど小さな子どもでも楽しめるコンテンツがたくさんあります。

現在5頭のジャイアントパンダのほかに、「ミニカバ」という名称で「コビトカバ」もいます。

■アドベンチャーワールド
所在地:和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2399番地
開園時間:9:30〜17:00(変動あり)
休園日:水曜
入場料:18歳以上4,800円、12歳〜17歳3,800円、4歳〜11歳2,800円、65歳以上4,300円

神戸市立王子動物園(兵庫県)

兵庫県神戸市にある複合型の動物園です。敷地内には、パンダに会える「動物エリア」のほか、動物たちの不思議が勉強できる科学館「動物科学資料館」、小さな子どもも楽しめる「遊園地」、重要文化財にもなっている異人館「旧ハンター住宅」など、たくさんの見どころがあります。

かわいいウサギやモルモットを抱っこしたり、一緒に写真が撮れる「ふれあいタイム」など、小さな子どもも楽しめるイベントが充実しています。

■神戸市立王子動物園
所在地:兵庫県神戸市灘区王子町3-1
開園時間:3月〜10月は9:00〜 17:00、11〜2月は9:00〜16:30
※入場はそれぞれ閉園30分前まで
休園日:水曜(祝日の場合は開園)、年末年始(12月29日〜翌年1月1日)
入場料:大人(高校生以上)600円、子ども(中学生以下)無料、兵庫県在住の65歳以上無料

オカピ

オカピはキリン科オカピ属の哺乳動物です。足はシマウマ、体つきは馬に似ていますが、キリン科の動物です! キリンによく似た黒くて長い舌で、エサとなる低木の木の葉や小枝、草を巻き取るようにして食べます。

現在は、上野動物園のほか、神奈川県の「よこはま動物園ズーラシア」と「横浜市立金沢動物園」の3カ所の動物園で見ることができます。

よこはま動物園ズーラシア(神奈川県)

「生命の共生・自然との調和」をテーマとした国内最大級の動物園。「アジアの熱帯林」「亜寒帯の森」「オセアニアの草原」などにわかれていている施設内では、約110種780点の動物が暮らしています。

ポニーへのエサやり、モルモットやパンダマウスとのふれあいが楽しめる「ぱかぱか広場」、ピクニック気分でお弁当が食べられる「ころころ広場」など、家族連れでも楽しめるスポットです。

オカピは、アフリカ大陸中央部を流れるコンゴ川流域を再現した「アフリカの熱帯雨林」ゾーンで見ることができます。

■よこはま動物園ズーラシア
所在地:神奈川県横浜市旭区上白根町1175-1
開園時間:9:30〜16:30(最終入園は16:00まで)
休園日:毎週火曜日(祝日の場合は開園、翌日休園)、12月29日〜翌年1月1日
※臨時開園日あり、公式サイトでご確認ください
入場料:一般800円、高校生300円、中・小学生200円、小学生未満は無料
※毎週土曜は小・中・高校生は無料(要学生証等)

もっと詳しい情報を見る
横浜「よこはま動物園ズーラシア」完全ガイド 最新情報&割引も

横浜市立金沢動物園(神奈川県)

神奈川県横浜市の緑豊かな金沢自然公園内にある「金沢動物園」は、世界の希少草食動物を中心に飼育しています。

園内は、動物を生息地別に「アメリカ区」「ユーラシア区」「オセアニア区」「アフリカ区」の4大陸に分け展示しています。オカピはアフリカ区で見ることができます。

ほかにもポニーやヤギ、ヒツジなどとふれあえる「ほのぼの広場」や、レストハウス・休憩広場もあり、家族みんなで1日中楽しむことができますよ。

■横浜市立金沢動物園
所在地:神奈川県横浜市金沢区釜利谷東5-15-1
開園時間:9:30〜16:30(最終入園は16:00まで)
休園日:毎週月曜(祝日の場合は翌日休園)、12月29日〜1月1日
※5月、10月は無休
※臨時開園あり、公式サイトでご確認ください
入場料:一般500円、高校生300円、中・小学生200円、小学生未満は無料
※毎週土曜は、小・中・高校生は無料(要学生証等)

もっと詳しい情報を見る
「横浜市立金沢動物園」見どころ・料金・アクセス・おすすめも!

恩賜上野動物園(東京都)

上野動物園に初めてオカピがやってきたのは2001年6月。アメリカのサンティエゴ動物園から、4歳のメス「キリビア」というオカピが来園しました。


コビトカバ

リベリア、ギニアなどアフリカ西部の熱帯雨林にある沼や湿原に生息しています。その名の通り、通常のカバよりはるかに小さく、体長は3分の1程度の大きさ、体重は10分の1程度しかない世界で1番小さなカバです。

夜行性の動物で、草や木の葉、果物を食べて生活しています。カバと比較すると、陸上で生活する時間がより長く、池の中でのんびりする時間は断然少ないようです

石川県の「いしかわ動物園」をはじめ、4カ所で飼育
されています。

いしかわ動物園(石川県)

緑で囲まれた自然の中で「楽しく、遊べ、学べる動物園」をコンセプトにしている動物園です。飼育係が担当動物にエサをやりながら動物に関するお話をする「動物たちのお食事ガイド」を毎日開催しており、動物について楽しく学ぶことができます。園内はバリアフリー対応で、ベビーカーや車いすのファミリーが安心して散策できるのもうれしいポイント。

日本海側にある動物園として初めてコビトカバの飼育展示をしています。2016年12月に生まれた「ミライ」は、国内では26年ぶり(当時)のオスの赤ちゃんです。

■いしかわ動物園
所在地:石川県能美市徳山町600
開園時間:4月1日から10月31日まで9:00〜17:00、11月1日から3月31日まで9:00〜16:30(最終入園は30分前まで)
休園日:火曜(祝日の場合は翌日休園)、12月29日〜翌年1月1日
※春休み期間の火曜は開園、夏休み期間は休園日なし
入園料:一般830円、3歳以上中学生以下410円

東山動植物園(愛知県)

愛知県名古屋市の「東山動植物園」は、動物園から植物園、遊園地、東山スカイタワーなどが揃う動物園です。約60ヘクタールの広さを誇る緑豊かな園内には、コビトカバのほかにコアラやキリンなど、子どもたちが大好きな動物約450種が展示されています。

■東山動植物園
所在地:愛知県名古屋市千種区東山元町3-70
開園時間:9:00〜16:50(入園券の発売が16:30まで)
休園日:月曜(休日の場合は直後の平日が休園)、12月29日〜1月1日
入園料:大人(高校生以上)500円、中学生以下は無料、名古屋市在住の65歳以上100円

恩賜上野動物園(東京都)

お父さんコビトカバの「ショウヘイ」とお母さんコビトカバの「エボニー」と、2頭の間に生まれた「モミジ」「ナツメ」(ともにメス)の4頭が暮らしています。

アドベンチャーワールド(和歌山県)

アドベンチャーワールドでは「ミニカバ」という名称でコビトカバが飼育展示されています。

ボンゴ

ボンゴはアフリカに生息するウシ科の草食動物で、ハンターが狙っても物音に気付いてサッと消える俊敏さから、別名「森の魔術師」とも呼ばれています。

仮面をかぶっているかのような顔が特徴で、オス・メスともにねじれた角が生えています。かつては愛知県の「東山動植物園」などで飼育されていましたが、残念ながら現在日本で飼育している動物園はありません。

カモノハシ

約1億5,000万年前にほかのほ乳類から分岐したと考えられ、進化による変化が少ないと言われていることから「生きた化石」と呼ばれているカモノハシ。ビーバーの体にアヒルのくちばしをつけたような姿は、世界五大珍獣にふさわしい容姿といえます! 

哺乳類の中では非常に珍しい「卵」を産む動物としても知られています。また、カモノハシのオスの後ろ足には、小型の動物などの命を奪う「毒針」が備えられているのも特徴です。

残念ながら、日本での飼育記録はなく、実物を見るためにはオーストラリアの動物園に行くしかありません。

なかなか見ることができない世界五大珍獣たち。どの動物も個性的で面白い特徴を持っていますね。今回紹介した珍獣に限らず、今後、野生動物の移動はますます制限が強くなっていくと予想され、日本で見られなくなる動物が増えていきそうです。気になる動物は早めに会いにいってくださいね!

親子で楽しい!動物園特集
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