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【体験レポ】「日本科学未来館」に老いやロボットがテーマの新常設展示が登場!

営業日時や料金などが変更になっている場合がございます。
最新の情報は公式HPなどでご確認ください。

2023年11月、東京・お台場にある「日本科学未来館」に新しい常設展示が登場しました。

“未来の社会課題を自分ごととして考える第一歩になるように”という願いを込めて制作された4つ展示エリアは、それぞれ「ロボット」「地球環境」「老い」をテーマにした内容になっています

見どころいっぱいの新しい常設展示を「いこーよ」編集部員がレポートします!

※2023年11月に行われた報道陣向け取材時の内容です
※展示内容などは、一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

「日本科学未来館」の新しい常設展示は全部で4つ

「日本科学未来館」は、最新テクノロジーから地球環境、宇宙の探求、生命の不思議まで、先端の科学技術を楽しみながら体験できる国立の科学館です。

今回、館内の3階に「ハロー! ロボット」「ナナイロクエスト」「老いパーク」、5階に「プラネタリー・クライシス」の4つの常設展示が仲間入りしました。

早速、それぞれの展示内容を見ていきましょう。

【新展示1】最新ロボットが大集合「ハロー! ロボット」

3階の常設展示ゾーンの入口に設けられているのが、1つ目の新常設展示「ハロー! ロボット」です。エリア内には、最新のロボティクス研究を紹介する展示と、10種類のロボットとふれあえる展示があります。

完璧じゃない対話がおもしろい「トーキング・ボーンズ」

そのなかのひとつ「トーキング・ボーンズ」は、話しかけると、返事をして関心や共感を示してくれる3体1組のロボット。話しかけてみると…

編集部「こんにちは」
トーキング・ボーンズ「こんにちは」
編集部「お話しようか」
トーキング・ボーンズ「えーと…」


彼らの少し頼りない口調を聞いていると、「彼らにも伝わるように、わかりやすく話してあげなくちゃ!」と、優しい気持ちでいろいろと話しかけたくなってしまいます。

話の熱量に合わせて瞳孔が変化する「Pupiloid」

目の形をした「Pupiloid」は、こちらが熱心に話しかけるほど瞳孔が大きくなるロボット。子供と一緒にいろいろな口調やトーンで話しかけて、変化を観察してみてくださいね!

ここでしか会えない「ケパラン」

「日本科学未来館」でしか会えないロボットが「ケパラン」です。

ケパランの近くには、「ウインクして」や「ケパランポーズ」などのメッセージが書かれたうちわが置いてあります。このうちわをケパランに見せると、目と眉と両手を動かして反応! かわいらしい姿にメロメロになっちゃいますよ♪

また、たくさんのうちわを立て続けに見せすぎたからか、目を回してフラフラすることも。こんな姿もとってもキュートなんです!

うちわ以外にも、ケパランが大好きなうさぎのぬいぐるみを見せると喜んだり、反対に嫌いなホウキを見せると嫌がったり。いろんなアイテムを使って、親子でケパランと一緒に遊びましょう。

ほかにもかわいいロボットがたくさん

ほかにも、アザラシのような風貌の「パロ」や、家庭用ロボットとして人気の「aibo」「LOVOT」とも自由にふれあうことができます。

子供を楽しませるだけでなく、大人もロボットたちの愛らしさに癒やされてくださいね。

【新展示2】タブレットを手にミッションに挑戦「ナナイロクエスト」

「ハロー! ロボット」の隣にあるのが、2つ目の新しい常設展示「ナナイロクエスト」です。

入口のカーテンをくぐった先に広がるのは、人とロボットがともに暮らす未来のまち「ナナイロシティ」です。「ナナイロクエスト」は、このまちで起きているトラブルを解決していく体験型展示です。

トラブルは、いくつかのミッションをクリアして解決していきます。専用タブレットに登場するキャラクターの「アスカ」と一緒にミッションクリアに挑戦していきましょう。

ミッションは、専用タブレットに出てくるヒントを参考に、ナナイロシティ内の公園やコンビニ、洋食屋、花屋、マンション、路地裏を訪れ、まちの人やロボットと会話をしながらミッションを進めていきます。

すべてのミッションをクリアして、町長室にいる「オサボット」町長に報告したらシナリオ終了です。

最後は、ミッションを通じて考えたロボットとの付き合い方など、壁に表示される問いへのコメントを書いていきましょう。

遊ぶだけでなく、考えて意見を持つところまで経験できることでロボットと共存する社会への理解がより深まりそうです。

「ナナイロクエスト」体験時の楽しみ方ポイント

「ナナイロクエスト」には、3つのシナリオが用意されています。内容はもちろん、所要時間や推奨年齢も違うため、子供に合ったものを選んでみてくださいね。

■シナリオA「ともだちロボットツアー」
所要時間:40〜60分程度
推奨年齢:小学生以上

■シナリオB「ものづくりロボットツアー」
所要時間:60〜80分程度
推奨年齢:中学生以上

■シナリオC「からだロボットツアー」
所要時間:60〜80分程度
推奨年齢:中学生以上

※小学校3年生以下は、保護者1人の付き添い推奨
※体験時間が120分を超えた場合、または閉館時刻(17:00)で、ツアー途中でも終了

また、参加には整理券が必要です。来館当日に「ナナイロクエスト」にて、先着順で発券ができます。受付時間は公式サイトをご確認ください。

公式サイトはこちら(外部サイト)

【新展示3】体と脳の老化を楽しく疑似体験「老いパーク」

「ナナイロクエスト」の向かいにあるのが、3つ目の常設展示「老いパーク」。誰にでも訪れる“老い”を、ゲームなどを通じて疑似体験できるエリアです。

老いのなかでも、多くの人が老化を自覚しやすい目、耳、運動器、脳の老化現象を、アトラクション感覚で体験できます。

耳の老化体験「サトウの達人」

耳の老化を体験できる体験型展示「サトウの達人」は、病院の受付窓口で患者さんの名前を呼ぶ音声が流れ、「サトウさん」と聞こえたら画面の挙手ボタンを押すゲームです。

「サトウさーん」
「アトウさーん」
「カトウさーん」

聞き間違いやすい名前が呼ばれ、さらに途中からは高音域の子音が聞き取りにくい「老化モード」になり難易度がアップ!

「こんなに聞き取りづらくなるのか…」と、びっくりします。ちなみに、40代の編集部員が挑戦したところ、10問中6問正解でした。「将来、こんなに聞きづらくなるのか…」とびっくりしますよ。

運動器の老化体験「スーパーへGO!」

「スーパーへGO!」は、筋力の低下や姿勢の変化による歩きづらさを体験するシミュレーターです。

近場のスーパーまで歩いて買い物に行く体験を再現しているのですが、体の動きに関わる機能が老化すると、早く歩くことが難しくなることが実感できます。

ほかにも、脳の老化現象のひとつである「覚えにくさ」を、日常生活の買い物シーンで疑似体験する「おつかいマスターズ」、テレビゲームで目の老化を体験する「3つの〇〇なテレビゲーム」など、どれもゲーム要素たっぷりの楽しいものばかり!

老化は怖いもの、避けたいものというイメージが強いですが、正しく理解するきっかけになるかもしれませんよ。

【新展示4】環境問題をリアルに体感「プラネタリー・クライシス」

5階に移動すると、4つ目の新しい常設展示「プラネタリー・クライシス」があります。地球環境の今を捉えながら、環境問題の現状を理解できる展示エリアです。

身近な題材で環境問題を考える「食卓の向こう側」

食卓に映し出される食事風景を見たり、そこで交わされる会話を聞いたりしながら、消費する食材や日用品が環境問題にどう関わっているかを知る「食卓の向こう側」は、身近な話題で子供も理解しやすいはず。

フィジーの現状を体感できる「地球の旅に出る」

大型映像シアターを使った展示「地球の旅に出る」は、海面上昇などの気候変動の影響を受けるフィジー共和国のリアルを感じられます。

映像だけでなく連動した振動や熱、風なども感じられ、まるで現地にいるような気分になります。

ここでしかできない体験や発見がいっぱいの新しい4つの常設展示。すべてを満喫しようと思うと3時間以上はかかりそうです。たっぷり遊んで学んで充実したおでかけ時間を過ごしてくださいね。

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