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大昔の大航海を疑似体験! 国立科学博物館の球体シアターに新作

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東京都台東区・上野にある「国立科学博物館」の、ドーム型シアター「イセ食品 THEATER36〇」では、2020年12月1日(火)より、新映像作品「3万年前の大航海−ホモ・サピエンス日本上陸−」の上映がスタートしました。実際に丸木舟で台湾から与那国島まで渡った実験航海の映像とともに、日本列島に初めてやってきた祖先たちの航海を仮想体験できます

世界初の球体ドーム型シアターに新作映像

国立科学博物館は、1877年に創立された日本で唯一の国立の総合科学博物館。日本列島の生い立ちや、日本の自然環境などについて学べる「日本館」と、地球の多様な自然と人類の歴史などについて学べる「地球館」があり、450万点以上の貴重なコレクションを見学することができます。

館内の「イセ食品 THEATER36〇」は、直径12.8mのドーム型映像施設。内側すべてがスクリーンになっていて、中央のブリッジから周囲の映像を見る世界初のシアターです。360度全方位に映像が映し出され、独特の浮遊感と没入感が味わえます。

2020年12月1日(火)からは、新作「3万年前の大航海−ホモ・サピエンス日本上陸−」が公開中。2019年7月に同館が主催した「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」で、丸木舟で台湾から与那国島へ渡った225kmの実験航海を記録した映像が見られます

映像では、女優・満島ひかりさんのナレーションとともに、丸木舟の船首につけられた3D・VRカメラの映像を通して3万年前の大航海を漕ぎ手の視線で体験。「日本列島に初めてやってきた祖先たちは、どうやって広い海を越えたのか?」という謎に迫ります。

「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」とは

日本列島に初めてやってきた祖先は、3万年以上前に、アフリカを旅立ったホモ・サピエンスと言われています。それは、陸域を越えて海にも活動域を広げながら、世界中へ大拡散した壮大な歴史の一幕でした。なかでも島が小さく遠く、世界最大の海流である黒潮が横たわる琉球列島への進出は、当時の人類が成し遂げた最も難しい航海だったと考えられています。

2019年7月9日、台湾からやってきた1艘の丸木舟が、与那国島に到着しました。舟の名はスギメ。男女5人が乗り込み、星や太陽を頼りに針路を定める古代の航海法で、黒潮を越え、水平線の彼方にある島を目指して225kmを漕ぎ切ったのです

これは、国立科学博物館が行った実験航海。今から3万数千年前に、「最初の日本列島人」が成し遂げた大航海を再現しようとする、一大プロジェクトでした。

「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」は2019年に終了しましたが、国立科学博物館の「シアター36○」に入れば、スギメに乗った5人のドキドキと興奮の大航海が体験できますよ。私たち祖先のルーツを探りに、ぜひおでかけしてみてくださいね。

新型コロナウイルス感染対策について

国立科学博物館(上野本館)は現在、新型コロナウイルス感染防止のため、オンラインによる事前予約が必要です。詳細は公式サイトをご覧ください。

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