この冬、全国の水族館でプロジェクション・マッピングを使ったイベントが多数開催されています。プロジェクション・マッピングとは、建築物や立体物、空間などに、プロジェクターを使って映像を投影する技術のこと。東京駅の駅舎やディズニーランドのシンデレラ城でも行なわれ、その迫力と幻想的な世界観が話題を呼びました。
そんな、今大注目のプロジェクション・マッピングが、この冬、水族館でも見られるんです!それも、たくさんの魚たちが泳ぐ巨大な水槽に映像を投影するというんだから、もう、想像しただけでワクワクしちゃいますよね。
そこで今回は、期間限定でプロジェクション・マッピングを開催する、「すみだ水族館」に行ってきました!
全長15メートルの巨大なザトウクジラの映像は圧巻!
東京スカイツリータウン内にあるすみだ水族館。高さ6メートル、幅9メートルの「東京大水槽」は、濃い青色をした小笠原諸島の海を再現していて、そこに住むたくさんの魚やサメが悠然と泳いでいます。
その水槽に、体重30トン・全長15メートルのザトウクジラをプロジェクション・マッピングで投影!水槽の中で実際に泳ぐ魚や水の動きにバーチャルな映像がシンクロして、幻想的な世界が作り出されます。
水槽の中の生き物と映像が融合した新しい世界を楽しめる
巨大な水槽に映し出されるのは、たくさんのビルやネオンが輝く東京の夜景。六本木ヒルズや新宿の高層ビル群、そしてもちろんスカイツリーも登場します。そんな東京の夜の空を、巨大なクジラがゆったりと浮遊し始めます。
実は、この映像に登場するザトウクジラにはモデルがいるんです。それは、ほぼ毎年、子育てのため小笠原の海にやってくるモッチーニという名前のクジラ。モッチーニには尾びれの片側に欠けている部分があって、それで個体識別しているんだそう。プロジェクション・マッピングの中に登場するクジラの尾びれにも、ぜひ注目して見て下さい!
▼大水槽プロジェクションマッピング
『小笠原から実物大クジラがやってきた!』
期間:2015年1月12日まで
時間:各日10時00分〜20時30分
※毎時00分と30分に各回約5分間投影
※11月21日までのプレ期間は回数を減らして投影します。
他にも、この時期すみだ水族館と東京スカイツリーでは様々なイベントが目白押し!
『クラゲ万華鏡トンネル』
期間:2014年11月22日(土)〜2015年1月12日(月)
スロープに設置されたクラゲの水槽と約5,000枚もの鏡をライトアップし、まるでクラゲと一緒に万華鏡の中を漂っているような幻想的な空間を演出します。
生命の誕生や進化の物語を、美しい映像で体験できる水族館も!
この冬、プロジェクション・マッピングが楽しめる水族館は他にもあります。
神戸市立須磨海浜水族園
『須磨アクアイルミナージュ』
期間:12月1日(月)から2015年3月1日(日)まで
開催時間:17時30分〜22時00分
神戸市立須磨海浜水族園では、なんと700トンの水が入ったイルカのプールをスクリーンにして投影する「4Dレイライトマッピング」が登場。光と海の世界を表現した多様な生命の神秘を描き出します。
京都水族館
『アクアリウム・ファンタジー〜いのちのかがやき〜』
期間:11月21日(金)〜2015年1月12日(月・祝)まで
開催時間:
「京の川ゾーン」終日投影
「大水槽」10:15〜19:45(12月1日〜1月12日は9:15〜)の毎時00分、15分、30分、45分に5分間 ※12月5日、7日、12日、13日は16:45の回まで
「海洋ゾーン」終日投影
水族館のプロジェクション・マッピングはここが面白い!
- 普段の水族館とは違う幻想的な雰囲気や迫力のある世界観が体験できる。
- 生きている魚が自由に泳ぐ水槽に投影するので、毎回違った演出が楽しめる。
- 今まで知らなかった生き物の生態、生命誕生の神秘が描き出され、生き物に対する好奇心が刺激される。
いかがでしたか? 水族館のプロジェクション・マッピングは、投影される映像に水の揺らめきや実際に泳いでいる魚たちの予測できない動きなども加わって、建物などに投影されるプロジェクションマッピングでは見られない幻想的な世界を生み出します。
この冬は、水族館でいつもとは違うファンタジックな海の世界を体験しましょう!