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いま話題の贅沢なキャンプ「グランピング」とは? プライベートな空間で自然体験

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最近、テレビや雑誌で話題の「グランピング」。簡単に言うと「贅沢なキャンプ」のことだそうですが、キャンプとはどう違うのでしょうか? 何ができるのか、何が醍醐味なのかを、国内で初めて本格的なグランピング施設を2013年にオープンさせた、「伊勢志摩エバーグレイズ」のディレクター・横山裕一さんにうかがいました。

グランピングなら道具や準備不要で自然を満喫

そもそもグランピングとはどんなものなのでしょうか? これまでのキャンプ場とはどう違うのかを聞きました。

『グランピング(Glamping)』とは『グラマラス(glamorous)』+『キャンピング(camping)』の造語で、簡単に言うと贅沢なキャンプのことです

一般的なキャンプはある程度の知識と道具が必要になりますが、グランピングはすべてが揃っていて、困るシチュエーションがない状態で、自然を最大限楽しめるようになっています。また高級家具が置かれているなど、インテリアや雰囲気にもこだわった空間で優雅に過ごせるのが特徴です」

アウトドアのひとつの楽しみ方としてグランピング体験をする人が増えているようです。素敵にスタイリングされた空間は写真を見ているだけでもワクワクします。


設備はどうなっている?どんなことができる?

キャンプなので、より多くアウトドアを体感する事が目的ですが、設備はホテル並み。冷暖房完備でダブルベッド、ソファベッド、ウォシュレット付きトイレ、シャワー、パウダールーム(アメニティ付き)、ベッドメイキングもされています」

「リビングスペースは半屋外で、ダイニングテーブル、BBQグリル、ハンモック、アウトドアバス、冷蔵庫に電子レンジ、ポットも常備しています。屋外デッキには、サンラウンジャー(サンベッド)に焚き火スペース、プライベートラグーンでカヌー体験もできます

室内リビングは23平米(平方メートル)、アウトドアリビングは55平米、リゾートガーデンは、40平米、プライベートラグーンは2,000平米と広さもかなりのもの。そのうえ他の利用者とお互いの様子が見えないつくりになっているので、顔を合わせることもありません。


グランピングのここがいい!3つのポイント

横山さんいわく、「単に贅沢な設備があるだけではなく、グランピングならではの醍醐味にも注目してもらえたら」とのこと。自然の中で最高の瞬間を満喫するという本来の目的のためにあるのがグランピングだそうです。

ポイント1:家族でゆっくり過ごすことができる

利用されたお客様からよく言われるのが、改めて家族のつながりを感じられた、密になったということです。開放的な空間で、日常のさまざまなことから解放されるとリラックスできて自然と会話も増えるようです」

テレビやラジオがありませんが、そのことを不満に思うお客さんはいないそうです。心身ともにリラックスできて満たされているから必要と思わないのかもしれません。

また設営や撤収などの作業に追われることがないのは、パパ&ママにとって最高の贅沢かもしれません。心の余裕、時間の余裕ができると子どもと遊べる時間が増えるのもうれしいポイントですね。

ポイント2:プライベートな空間でアクティビティを体験できる

ホテルなどと違って宿泊はもちろん、日中過ごす場所、食事もすべて同じ場所なので、宿泊中は完全にプライベートな空間で過ごすことができます。はしゃいでも迷惑を掛けることもないし、逆に何かに邪魔をされたりすることもありません。サンセット&サンライズ時は本当に美しい景色が見られます。サンラウンジャーでのんびり昼寝もおすすめですが、ぜひともプライベートラグーンでカヌーを楽しんでいただきたいです」

目の前には湖が広がっているだけ。キャンプ場での他のファミリーとの交流もキャンプの楽しみのひとつですが、のんびりすることを目的としている場合は、周りを気にすることなく過ごせるのはありがたい環境です。


ポイント3:自分たちで何かをする余地がある

必要なものはすべて揃っていますが、至れり尽くせりだけではなく、自分たちの手で何かをする余地があるのがグランピングです。伊勢志摩エバーグレイズの場合は、夕食(アメリカンBBQ)をお客様自身で調理してもらえるようにしています」

出された食事をそのまま食べるだけではホテルや旅館などに泊まるのと変わりがないけれどアウトドアならではのBBQは、みんなで楽しくクッキングしながら、コミニケーションが深まります。グリルの使い方、調理方法はスタッフがレクチャーをしてくれるほか、写真付きレシピもあるので安心。お腹いっぱいになった後の片付けは不要です

ちなみに朝ご飯は調理済みのメニューがサーブされます。朝はなにかとバタバタするのでうれしいサービスですね。

横山さん曰く、意外とキャンプをやろうと思えばできるアウトドア好きな人たちも多いそうです。あえてグランピングを選択する理由は、単純にラクができる、快適だから、ではなく、自然の中にいることを家族で体感する、キャンプ本来の目的を楽しむためという方が多いとのこと。

なお、グランピングができる施設はここ数年で徐々に増えています。先日山梨県にオープンしたばかりの「星のや富士」ほか、静岡県熱海市の「初島アイランドリゾート アイランドキャンプヴィラ」、東京都江東区の「ワイルドマジック ザ・サード・パーク」など人気の施設が各地にあります。ベテランキャンパーも、キャンプ初心者も、それぞれの楽しみ方ができそうですね。

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お話しを聞いたのは・・

伊勢志摩エバーグレイズ
キャンプはハードルが高いと思っている人たち向けに、煩わしさを取り除いたら増えるのではないかと言う考え方から、アウトドアリゾート構想を10年前にスタート。本格グランピングメニューが登場したのは3年ほど前から。予想を上回る評判で今年も11月末までは予約でいっぱいだそう。通常のオートキャンププランもある。
「伊勢志摩エバーグレイズ」公式ページ