2025年5月23日(金)は「世界カメの日」。そこで今回は、記念日にちなんで行われる特別イベントをはじめ、珍しい種類のカメに会えたり、生態研究などに力を入れている水族館や動物園、自宅でも楽しめるアイデアが満載!
さらに、カメを取り巻く環境問題など子供に伝えたい豆知識も紹介します。「世界カメの日」をきっかけに家族みんなでカメを見に行ったり、カメについて学んでみませんか♪
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「世界カメの日」とは
「世界カメの日(World Turtle Day)」は、アメリカの非営利団体「American Tortoise Rescue(アメリカン・トータス・レスキュー)」が2000年(平成12年)に制定した国際的な記念日。世界中の国々で、カメに関心を向け、知識を深め、敬意を払い、カメの生存と繁栄のための人間の行動を奨励することを目的としています。
「鶴は千年、亀は万年」という言葉があるように、カメは古来から長寿や吉兆のシンボルとして尊ばれています。実際、「ガラパゴスゾウガメ」や「アルダブラゾウガメ」などの大型リクガメはかなり長寿であるといわれており、野生下でも100年以上生きると考えられています。
ですが、今、世界中にはいろいろな理由で危機に直面しているカメがたくさんいます。「世界カメの日」には、そんなカメのことをもっとよく知り、カメがこれからも元気に長生きできるように、みんなで大切に守っていこう、という想いが込められています。
カメにはどんな種類がいる?
カメは地球上に約300種類が生息しているといわれています。見た目は同じように見えますが、住んでいる場所や食べるもの、体のつくりなど種類によって違いがあります。
今回は、住む場所を海・川や池・陸にわけて紹介します。
海にすむ「ウミガメ」の仲間
海で暮らすカメの仲間には、ダイビングで遭遇することが多い「アオウミガメ」「アカウミガメ」「タイマイ」をはじめ、世界で1番大きなカメ「オサガメ」などがいます。
広い海をスイスイ泳げるように、手足が大きなヒレの形になっているのが特徴です。一生のほとんどを海のなかで過ごしていますが、お母さんガメは産卵時期になると砂浜にあがって卵を産みます。
海中生活のため、クラゲや海藻、小さなエビやカニを食べています。アオウミガメは海藻をよく食べ、力が強いあごを持つアカウミガメは貝やカニ、ヤドカリのような硬い殻の生きものをバリバリ割って食べるのが得意です。
川や池に住む「ミズガメ」「淡水ガメ」の仲間
川や池、湖沼で暮らすカメの仲間には、日本固有種の「ニホンイシガメ」、条件付特定外来生物の「ミシシッピアカミミガメ(通称:ミドリガメ)」、淡水性の「クサガメ」、「ニホンスッポン」などがいます。
手足に水かきがついている種類が多く、泳いだり水底を歩いたりするのが得意。天気の良い日には、岩の上や陸地で甲羅干しをしている姿をよく見かけます。
雑食のカメが多く、小さな魚やエビ、ミミズなどの昆虫、水草など、なんでも食べているようです。
陸に住む「リクガメ」の仲間
陸で暮らすカメの仲間には、世界最大のリクガメ「ガラパゴスゾウガメ」、ペットとしても人気の「ギリシャリクガメ」や「ホウシャガメ」「ロシアリクガメ」などがいます。
大きくドッシリとした甲羅を持ち、ゾウのように太くて丈夫な足で陸上を歩く生活をしています。水浴びをすることもあります。
主に草や野菜、果物が大好きで、サボテンや木の葉を食べるカメもいます。
【番外編】甲羅の模様や色にも注目!
カメといえば、緑や茶色のイメージが強いかもしれませんが、世界にはっと息をのむほど美しい色や模様をしたカメもたくさんいます!
例えば、ウミガメの仲間の「タイマイ」の甲羅の模様はとってもきれいで、かつては「べっ甲」という飾りにも使われていたほど(現在はワシントン条約で守られています)。
リクガメの「ホウシャガメ」や「ギリシャリクガメ」も芸術的な模様の甲羅で有名です。
さらに、北アメリカに住む「トウブニシキガメ」や「セイブニシキガメ」など「ニシキガメ」の仲間は、甲羅やお腹、皮膚に赤や黄色、オレンジの鮮やかな模様が入っています。
カメを取り巻く厳しい現状と親子でできること
じつは、地球上に生息しているカメの半数近くが絶滅の危機に瀕しています。乱獲や生息地の破壊により多くの種が減少しているのです。
この機会に、カメを取り巻く環境問題を知って、わたしたちができることを親子で考えてみるのもおすすめです。
まちがって食べちゃう!海洋プラスチック問題
海に住むウミガメは、プカプカ浮いているビニール袋を大好物のクラゲと間違えて食べてしまうことがあります。また、陸上でも、捨てられた小さなプラスチックの破片を、リクガメやミズガメが間違って食べてしまうこともあります。
お腹の中にプラスチックがたまると、ごはんが食べられなくなったり、病気になったりして、とっても苦しい思いをすることになります。
日常生活で使われるプラスチック製品が、不適切に処理され、海に流出することによって引き起こされる環境問題「海洋プラスチック問題」。
まずは、海や川、公園に遊びに行ったら、自分が出したごみは必ず持ち帰ること。また、もし落ちているビニール袋やプラスチックのごみを見つけたら、自分ができる範囲で拾って捨てるなども環境改善の第一歩です。
一人一人の行動の積み重ねで、プラスチックごみが減り、カメの誤食が防げるかもしれません。
赤ちゃんを産む場所がない!? 砂浜のピンチ
ウミガメのお母さんは卵を産むために、夜中になると静かで安全な砂浜にそーっと上がってきます。
ですが、産卵に不可欠な砂浜がたくさんの人が集まる場所になってしまったり、ゴミで汚れたり、建物が建ったりするなどして、どんどん少なくなってきています。安心して卵を産める場所が少なくなると、カメの赤ちゃんの誕生機会も減っていってしまいます。
砂浜をきれいにすることはもちろん、もし海辺で野生のカメを見かけたら、大きな声を出して驚かせたり、むやみにさわったり、甲羅を叩いたりせず、優しく見守ってあげましょう。
カメたちが安心して過ごせるように、そーっと観察するのが正しい接し方です。これは水族館や動物園、公園の池にいるカメについても同じです。
おうちが大変!住む場所の環境変化
海だけでなく、ミズガメが住む川や池、リクガメが住む森や草地も、人間の活動によって環境が大きく変わってしまうことがあります。
埋め立てられたり、道路ができたり、水が汚れてしまったりすると、カメの住む場所が壊されたり、食べ物がなくなったりして、住みにくくなってしまいます。
間接的ではありますが、省エネや節水の意識を持ち、地球環境が改善されていくことで、長期的にはカメ(を含む野生生物全体)の生息環境保全に貢献できます。
使わない部屋の電気を消す、歯磨きのときは水を出しっぱなしにしないなど、毎日の小さなことでも、巡り巡ってカメを守ることに繋がります。
ひとりでは生きていけない! 捨てられてしまうペットのカメ
悲しいことですが、ペットとして飼われていたカメが大きくなりすぎたり、世話が大変になったりしたからといった無責任な理由で、池や川に捨てられてしまうこともあります。
一度人間に飼われたカメが自然の中でひとりで生きていくのはとても難しく、また、もともと日本にいなかった外来種のカメが日本の自然に放されると、日本固有のカメが住む場所や食べ物を奪ってしまうなどの問題もあります。
縁日やペットショップでもカメを見かけますが、もしカメをお迎えするなら、そのカメがどんな種類で、どのくらい大きくなって、どのくらい長生きするのか、家族みんなできちんと調べて、最後まで責任を持って世話ができるかよく相談しましょう。
途中で飼えなくなって自然に放してしまう行為は、カメにとっても、もともとそこに住んでいる生きものにとっても危険です。
水族館や飼育・保護施設などに行って、さらに理解を深めてみるのもおすすめです。
カメとふれあえる特別イベント
全国の水族館や動物園で開催される「世界カメの日」にちなんだ特別イベントや、カメとふれ合える貴重なイベントをピックアップ!
【和歌山県】大ウミガメ甲羅みがき体験
和歌山県串本町にある「串本海中公園」内にある水族館「ウミガメプール」で、2025年6月1日(日)に「大ウミガメ甲羅みがき体験」が行われます。
ウミガメを間近で観察しながら、ごしごしと甲羅みがきが体験できるイベントです。どっしりとした甲羅や、不思議なさわり心地の手足にもさわることができますよ。
貴重なふれあい体験に参加してみましょう!
串本海中公園とは
ウミガメ保護に力を入れており、ウミガメの産卵・飼育・生態研究に取り組んでいます。
園内には「ウミガメパーク」があり、屋外のテラスプールでは、施設で生まれ、大きく育ったウミガメ30匹が暮らしています。ゆうゆうと泳いだり、のんびり甲羅干しをしたり、かわいらしい姿を見ることができます。
ウミガメコーナーでは、餌やり体験をはじめ、0歳の子ガメの「タッチング体験」を毎日開催しています。
【鹿児島県】 「世界カメの日」イベント
鹿児島県鹿児島市にある「平川動物公園」で、2025年5月24日(土)・5月25日(日)の週末に、「世界カメの日」にちなんだイベントが開催されます(1日1回開催)。
「爬虫類館」のバックヤードに入り、飼育環境を見学し、実際にカメにふれて間近で観察できます。その後、「どうぶつ学習館」で飼育担当者さんからカメたちの密輸や、ペット飼育の問題点について、獣医師さんから治療についてのお話を聞きます。
小学4年生以上が対象で、当日先着15人に整理券が配布されます。早めのおでかけがおすすめです。
【福岡県】\生物多様性月間/選んで優しい環境マーク〜カメ編〜
福岡県福岡市にある「福岡市動物園」で、2025年5月24日(土)・5月25日(日)の週末に「\生物多様性月間/選んで優しい環境マーク〜カメ編〜」が開催されます(1日2回開催)。
5月に開催中の「生物多様性月間」第3弾プログラムで、「世界カメの日」にちなんだお話を聞くことができます。生物多様性を守るために、私たちができることをみんなで楽しく学んでみましょう!
当日9時から「動物情報館ZooLab 多目的コーナー」で整理券が配布されます。各回先着15人のため、早めのおでかけがおすすめです。
【宮城県】「世界カメの日」イベント
宮城県仙台市にある「八木山動物公園フジサキの杜」のビジターセンター中庭で、2025年5月25日(日)に、「世界カメの日」にちなんだイベントが開催されます。
現在は非展示になっているカメに会えるイベントで、カメの生態について飼育員さんからお話を聞くことができ、“知っているようで意外と知らないカメの秘密”を学ぶことができます。
暖かくなってどんどん活動的になるカメたちに注目してみましょう♪
カメに会える全国のおすすめ水族館&動物園
全国にある水族館や動物園のなかから、カメの飼育や研究に力を入れていたり、珍しい種類のカメがいたり、カメとのふれあいイベントを定期開催しているスポットをピックアップ!
お気に入りのスポットへおでかけしてみてくださいね♪
【東京都】恩賜上野動物園
東京都台東区にある「恩賜上野動物園」では、世界最大のカメ・ガラパゴスゾウガメの「太郎」と「カメ吉」が飼育されています。通常、両生爬虫類館の温室で見ることができるのは「太郎」で、「カメ吉」は非公開エリアにいます。
なお、現在、日本には3頭のガラパゴスゾウガメがいますが、そのうち2頭が恩賜上野動物園で暮らしています。
【東京都】小笠原海洋センター
東京都小笠原村父島にある「小笠原海洋センター」は、ウミガメの飼育や調査、保全活動などを実施している施設。館内ではアオウミガメの展示やカメの飼育水槽を見学することができ、地元では「カメセンター」の名で親しまれています。
給餌体験や甲羅掃除、水槽掃除などが体験できる「ウミガメ教室」や、夏期限定でウミガメ卵の移植ができる「ウミガメ教室3時間コース」なども開催しています。
【神奈川県】新江ノ島水族館
神奈川県藤沢市にある「新江ノ島水族館」内には、ウミガメたちを間近で観察できる「ウミガメの浜辺」があります。
土・日・祝日に、各日先着10人限定で有料体験プログラム「ウミガメにタッチ」が開催されています。餌やりや甲羅タッチなどのふれあい体験をはじめ、ウミガメの食性や飼育方法、相模湾で見られるウミガメについて飼育担当者(えのすいトリーター)から詳しくお話を聞くことができます。
【千葉県】鴨川シーワールド
千葉県鴨川市にある「鴨川シーワールド」内には、ウミガメの観察ができるだけでなく、鴨川市周辺の海岸で保護したアカウミガメの卵をふ化させることができる人工ビーチを備えた「ウミガメの浜」があります。

【茨城県】霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ
茨城県行方市にある「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」では、「ケヅメリクガメ」が飼育されています。
カメのお散歩に遭遇できたり、ごはんを自由にあげることができる「どうぶつおやつタイム」も楽しめます。
【福井県】越前松島水族館
福井県坂井市にある「越前松島水族館」内には、大きな「ケヅメリクガメ」が暮らす「かめ・かえる館」と、優雅に泳ぐ「アオウミガメ」と「クロウミガメ」を眺めることができる「うみがめ館」があります。
両館で毎日、餌やり体験を開催しています。海草が好きなウミガメには小松菜を、ケヅメリクガメには小松菜やキュウリ、ニンジンをあげることができます。
【静岡県】体感型動物園iZoo(イズー)
静岡県河津町にある日本最大の爬虫類・両生類の動物園「体感型動物園iZoo」は、日本最大のゾウガメ繁殖施設です。園内には「ゾウガメ牧場」というエリアもあり、ガラパゴスゾウガメが1頭飼育されており、ふれあい体験も可能です。
さらに、体重30kg以下なら、世界最大の「アルダブラゾウガメ」び背中に乗って記念撮影(有料)もできます! おでかけの思い出にぴったりです。
【静岡県】下田海中水族館
静岡県下田市にある「下田海中水族館」に到着すると、まず最初にお出迎えしてくれるのが、入口手前にある「カメ池」のウミガメたち。下田海中水族館では「アカウミガメ」と「アオウミガメ」を飼育しています。
なお、下田周辺の砂浜に毎年アカウミガメが産卵のためにやってくることから、下田海中水族館では産卵場所の調査や保護に取り組んでいます。
【愛知県】名古屋港水族館
愛知県名古屋市にある「名古屋港水族館」には、「アカウミガメ」「アオウミガメ」「タイマイ」が飼育されています。
南館2階、3階部分には、ウミガメたちが泳ぎ続けられるドーナツ型の「ウミガメ回遊水槽」があるほか、ウミガメが上陸できるように人工砂浜も設置されています。さらに3階の水槽では、名古屋港水族館で生まれた子ガメの成長も観察することができます。
【愛知県】南知多ビーチランド
愛知県美浜町にある「南知多ビーチランド」では、展示されている水族館が少ない「クロウミガメ」をはじめ、「アカウミガメ」「アオウミガメ」「タイマイ」が飼育されています。
ウミガメへの餌やり体験ができます。
【三重県】道の駅 紀宝町
三重県紀宝町にある「道の駅 紀宝町」は、隣接する熊野灘から井田海岸に例年5月下旬から8月上旬にかけて「アカウミガメ」が産卵にやってくることから、ウミガメ保護・啓発活動の拠点になっているスポットです。
施設内には、大きなプールで泳ぐウミガメの観察や餌やり体験ができる「ウミガメ水族館」と、ウミガメについて学べる「ウミガメ資料館」が併設されています。
【高知県】桂浜水族館
高知県高知市にある「桂浜水族館」では、「アカウミガメ」「アオウミガメ」「ケヅメリクガメ」を飼育しています。
施設中央にある「カメ池」は、施設で長年愛されているシンボル的なエリア。「アカウミガメ」のなかには、桂浜で産卵された卵からかえったカメもいるそうです。悠々と泳ぎまわるウミガメの観察と餌やり体験ができます。
ケヅメリクガメの「ダイちゃん」と「ロクちゃん」は姉妹提携の「神戸市立須磨海浜水族園」からやってきたカメ。こちらでも餌やり体験ができます。
【沖縄県】海洋博公園 ウミガメ館
沖縄県本部町にある国営公園「海洋博公園」内にある「ウミガメ館」では、日本では珍しい「ヒメウミガメ」「クロウミガメ」をはじめ、「タイマイ」「アカウミガメ」「アオウミガメ」を飼育しています。
入館料は無料で、産卵用の砂場や水面を泳ぐウミガメの姿を水の上から観察できるほか、観覧室からは水中を泳ぐウミガメを横から観察できます。さらに、ウミガメの生態について調べたさまざまな調査結果についてもパネルで紹介しています。
ウミガメプールの観覧エリアでは、有料の餌やり体験を毎日開催しています。
【沖縄県】黒島研究所
沖縄県竹富町にある「黒島研究所」は、ウミガメの研究をしている施設。小さな博物館&水族館のような施設で、竹富町観光の人気スポットです。
ウミガメ勉強会は親子連れにも大人気! 研究員さんがいるときならいろいろお話を聞くこともできます。
【沖縄県】久米島ウミガメ館
沖縄県久米島町にある「久米島ウミガメ館」は、ウミガメを間近で観察しながら生態を学べる施設です。
施設内には「大水槽」を優雅に泳ぐウミガメや、生まれたばかりの赤ちゃんの成長を観察できる「仔ガメ水槽」、世界のウミガメの生態や絶滅の危機にさらされている現状などを学べる「パネルコーナー」などがあります。
ほかにも、2025年夏ごろ再オープン予定の「日和佐うみがめ博物館・カレッタ」(徳島県)をはじめ、「おたる水族館」(北海道)、「アクアワールド大洗」(茨城県)、「八景島シーパラダイス」(神奈川県)、「神戸どうぶつ王国」(兵庫県)、「須磨海浜水族園」(兵庫県)、「島根県立しまね海洋館」(島根県)、「むろと廃校水族館」(高知県)、「高知県立足摺海洋館SATOUMI」(高知県)などもおすすめです。
おうちでも楽しめる「世界カメの日」アイデア〜絵本編〜
カメが登場する子供向けの絵本や童話をピックアップ! おでかけ前の興味関心を高めるアイテムとしても活用できます。
うさぎとかめ(イソップ寓話)
誰もが知っている有名なお話ですね。「油断大敵」という教訓だけでなく、コツコツと努力を続けるカメの真面目さ、諦めない心の大切さを教えてくれます。
「カメさんって、実はすごい頑張り屋さんなんだね!」と親子で話すきっかけになります。さまざまな出版社から絵本が出ており、イラストで読み比べてみるのも楽しいです。
浦島太郎
こちらも誰もが知っている日本の昔話です。カメを助けた心優しい浦島太郎が竜宮城に招かれる夢のあるお話で、美しい海の描写や、乙姫様との出会いなど、子供たちの想像力をかき立てます。
カメが恩返しをするというテーマは、生きものへの優しさを育むきっかけにもなりそうです。「カメさんを助けると良いことがあるかもね」と話しながら読むのもいいですね。
かめくんのさんぽ(福音館書店/作・絵:なかの ひろたか)
のんびり屋の「かめくん」が、散歩の途中で出会うさまざまな生きものたちと交流する姿がかわいらしい絵本です。
かめくんの優しい視点や、小さな発見に満ちた日常が温かく描かれており、ゆっくりとしたペースで進む物語は、読み聞かせにもぴったりです。「かめくん、次は何を見つけるかな?」とワクワクしながら楽しめます。
ウミガメものがたり(童心社/作・絵:鈴木 まもる)
ウミガメの生態や一生を、美しい絵と優しい文章で描いた科学絵本です。
産卵から大海原への旅立ち、そして成長してまた故郷の浜に帰ってくるまでの壮大な物語は、生命の神秘と感動を与えてくれます。「世界カメの日」に、ウミガメの保護について考えるきっかけにもなりそうです。
おうちでも楽しめる「世界カメの日」アイデア〜アニメ編〜
子供はもちろん大人にもファンが多い世界的人気のゲームやアニメにも、カメをモチーフにしたキャラクターがたくさん! カメを身近に感じる第一歩にぴったりです。
テレビアニメ「ポケットモンスター」シリーズ
ゼニガメ、カメール、カメックス、コータス、プロトーガ、アバゴーラ、カジリガメ、バクガメスなどなど、カメをモチーフにしたさまざまなポケモンが登場!
とくに初代から人気の「ゼニガメ」は、「ゼニガメ消防団」として活躍したり、サトシの仲間になったりと、子供たちにもお馴染みのキャラクターです。「みずタイプ」のポケモンとして、水辺の生き物としてのカメのイメージも伝わります。
それぞれのポケモンの特徴や進化の過程を見るのも楽しいですね。
ディズニー&ピクサー映画「ファインディング・ニモ」/「ファインディング・ドリー」
2作品とも、陽気で優しいウミガメの親子(父・クラッシュ、息子・スクワート)が主人公たちの冒険を助けてくれる物語です。
海流に乗って悠々と泳ぐ姿は、ウミガメの生態を楽しく伝えてくれます。「最高の波だぜー!」といったセリフも印象的で、子供たちにも大人気です。海の生き物たちの友情や家族愛も描かれています。
映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」
マリオの敵役としてお馴染みの「クッパ」や「ノコノコ」「パタパタ」は、カメをモチーフにしたキャラクタとして世界的に有名です。
甲羅に閉じこもったり、炎を吐いたり、ユニークな特徴を持っています。カメの「甲羅」という特徴を活かしたキャラクターデザインは秀逸ですよね。悪役ではありますが、どこか憎めないキャラクターとして子供たちにも人気があります。
テレビアニメ「おさるのジョージ」シリーズ
好奇心旺盛なジョージがさまざまな発見をするなかで、身近な生き物としてカメが登場するエピソードがあります。カメののんびりとした動きや、甲羅に隠れる様子などが描かれ、子供たちが自然にカメの生態にふれることができます。
いろいろな視点から「世界カメの日」の楽しみ方をご紹介しました。子供の興味関心や成長に合わせて楽しみ方や学び方、おでかけ先をアレンジしてみてくださいね!