「最近、宇宙に興味があるみたい」「科学について楽しく学べる場所はあるのかな」
関東エリアには、宇宙に関する展示や資料が充実した施設が豊富にあります。
今回は、プラネタリウムや天体観測室をはじめ、宇宙や科学の仕組みや奥深さにふれられる体験展示など、子供が楽しみながら学べるスポットを厳選してご紹介。
子供の入館無料の施設もあるので、ぜひ、親子のおでかけの参考にしてみてくださいね。
日本科学未来館【東京都江東区】
東京都江東区にある「日本科学未来館」は、先端科学技術のおもしろさを楽しく学べる、国立の科学館です。
館内は「世界をさぐる」「未来をつくる」「地球とつながる」の3テーマで構成されています。エントランスを入ってすぐのシンボルゾーンでは、「ジオ・コスモス」(写真)が、1000万画素超の高解像度で宇宙から見た地球の姿を映し出しています。
常設展示ゾーンでは、宇宙居住棟の展示の中で宇宙飛行士の実験や暮らしを体感したり、コミュニケーションロボットとふれあったりなど、さまざまなテーマの科学技術を体験・学習できます。
小さな子供連れには、3階にある無料キッズゾーン「“おや?”っこひろば」(45分間の入れ替え制)がおすすめ! 遊び感覚で楽しめる展示を通じて、科学的な「モノの見方」を親子で体験することができます。子供たちの興味や探究心を刺激するユニークな展示のほか、創作意欲をかき立てる工作キットの貸出もありますよ。
2023年11月22日(水)には、常設展示が7年ぶりに大リニューアル! 「ロボット」「地球環境」「老い」をテーマにした新常設展示も始まります♪
■日本科学未来館
住所:東京都江東区青海2-3-6
開館時間:10:00〜17:00
※入館券の購入および受付は16:30まで
休館日:毎週火曜、年末年始(12月28日〜1月1日)
※祝日、春・夏・冬休み期間などは、開館する場合があります
料金:大人630円、18歳以下210円、6歳以下の未就学児無料
※土曜は18歳以下無料(常設展のみ)
※特別展およびドームシアターは別料金
アクセス:
【電車】新交通ゆりかもめ「テレコムセンター駅」から徒歩約4分、りんかい線「東京テレポート駅」から徒歩約15分
【車】首都高速11号台場線「台場出口」から約5分
千葉工業大学東京スカイツリータウン(R)キャンパス【東京都墨田区】
「東京スカイツリー ソラマチ」8階にある、「千葉工業大学東京スカイツリータウン(R)キャンパス」は、研究活動から生まれたロボット技術や惑星探査の最先端技術を応用した、体感型アトラクションが楽しめる無料スポットです。
「惑星探索ゾーン」では、「はやぶさ2」の等身大模型やマクロスFの主役メカ「バルキリーVF-25F」(写真)の実物大展示、隕石から生まれた日本刀など、迫力ある展示が並びます。
300インチもある3Dシアターでは、映画『宇宙138億年の旅 地球そして生命』(無料/15分間)が上映されています。宇宙にあまり詳しくない親子でも、そのインパクトに圧倒されますよ。
「ロボット技術・人工知能ゾーン」では、福島第一原子力発電所に投入した国産ロボット第1号の実演や、世界最大級の可搬重量性能をもった二足歩行ロボット(写真)を間近で見ることができます。
ほかにも、自分で好きな花火を選び、組みあわせて、巨大スクリーンに打ち上げられる「打ちあげ花火をデザインする」や花を見分ける人工知能「ハナノナ」など、最先端技術が詰まった体験や展示がずらり!
宇宙好きはもちろん、メカやロボット好きな子供にも、ぜひおでかけしてほしいユニークなスポットです。
■千葉工業大学東京スカイツリータウン(R)キャンパス
住所:東京都墨田区押上1-1-2東京スカイツリータウン ソラマチ8階
開館時間:10:30〜18:00
※12月29日から1月1日は、11:00〜17:00
休館日:不定休
料金:無料
アクセス:【電車】各線「押上(スカイツリー前)駅」から徒歩約1分
多摩六都科学館【東京都西東京市】
東京都西東京市にある「多摩六都科学館」は、小平、東村山、清瀬、東久留米、西東京の5つの市が共同で運営する参加体験型ミュージアムです。
「チャレンジ」「からだ」「しくみ」「自然」「地球」という5つの展示室があり、「チャレンジの部屋」では、人気の体験型展示「ムーンウォーカー」(写真)に乗り、月の重力体験ができます(身長・体重制限あり)。
化石や岩石、隕石をはじめ、昆虫標本や動物のはく製などの貴重なコレクションもありますよ。
プラネタリウム「サイエンスエッグ」では、1億4000万個の星を、高輝度LED光源が微細な星の輝きや天の川などをクリアに再現。その美しさに、子供から大人まで圧倒されるでしょう。上映テーマは約2カ月ごとに替わり、訪れるたびに新しい発見に出会えますよ。
館内には、カフェも隣接しており、多摩六都地域ならではの食材を使用したユニークなメニューが味わえるのもポイント♪ 宇宙と多摩の自然を感じながら、親子でゆったり過ごしてはいかがでしょう。
■多摩六都科学館
住所:東京都西東京市芝久保町5-10-64
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:00まで)
休館日:毎週月曜、年末年始
※月曜が祝日・振替休日の場合は開館、翌日休館
料金:【入館券(展示室)】大人520円、子供(4歳〜高校生)210円
※3歳以下は無料
※展示室とプラネタリウムなどがセットになった券もあります
アクセス:
【バス】
西武新宿線「花小金井駅」から「多摩六都科学館」下車すぐ
西武新宿線「田無駅」から「多摩六都科学館」下車すぐ
JR中央線「吉祥寺駅」から「科学南入口」下車、徒歩約7分
はまぎん こども宇宙科学館【神奈川県横浜市】
神奈川県横浜市にある「はまぎん こども宇宙科学館」は、地下2階から5階までの館全体を巨大な宇宙船に見立てた体感型科学館です。
フロアごとにコンセプトが異なり、カミナリやオーロラの不思議にふれられる「宇宙発見室」や月面ジャンプや空間移動ユニットが体験できる「宇宙トレーニング室」、500kgの隕石が展示されている「宇宙船長室」など、宇宙と科学に親しめるものばかり!
専門家によるトークショーやサイエンスショー、キットを使った工作、読み聞かせなど、イベントや季節に応じた企画もたくさん開催されており、遊びを交えながら体験&学習ができます。
1番人気は、県内最大級を誇る直径23mのプラネタリウム! ドーム全体に広がる映像は、臨場感があり迫力満点です。2023年2月8日には、世界でもっとも多くの星を映し出すプラネタリウム投影機として、ギネス世界記録に登録。
子供も夢中になるようなプログラムが用意されているうえに、すべてのプログラムで、スタッフによる解説もあるので、子供のプラネタリウムデビューにもぴったりですよ。
■はまぎん こども宇宙科学館
住所:神奈川県横浜市磯子区洋光台5-2-1
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:00まで)
休館日:毎月第1・3火曜、年末年始
※臨時休館あり
料金:【入館料】大人400円、小中学生200円、未就学児無料
【プラネタリウム】大人600円、小中学生300円、4歳以上300円
※3歳以下はプラネタリウム無料、ただし座席利用の場合は有料
※毎週土曜は小中高生の入館料無料
アクセス:
【電車】JR京浜東北・根岸線「洋光台駅」から徒歩約3分
【車】横浜横須賀道路「港南台IC」から約5分
三菱みなとみらい技術館【神奈川県横浜市】
みなとみらい線「みなとみらい駅」から徒歩約3分の場所にある「三菱みなとみらい技術館」は、子供たちが科学技術にふれ、夢をふくらませる場として設立されたテクノロジーミュージアムです。
館内は、おもに4つのゾーンから構成。風力や火力発電の仕組みや技術について紹介する「陸」、実物大「しんかい6500」の分解展示がある「海」、タッチパネルの体験を通して航空機製造を知る「空」など、見て、ふれて、体験できる展示が多数そろいます。
そして「宇宙」にある「フロンティアシアター」(写真)では、宇宙開発技術をダイナミックな映像とともに宇宙飛行士になった気分を体感できますよ!
4つのゾーンのほか、2階「バーチャルツアーステーション」も人気! 半径7m、全幅15mの巨大な円筒形スクリーンが特徴のVRシアターでは、船やロケットなど、ものづくりの工程や仕組みがわかるオリジナル映像を上映しています。まるで、映像の中に入り込んだような臨場感あふれる体験ができますよ。
また、週末には、家族で楽しめる理科実験の実演や、工作のワークショップなども実施。
最寄駅からも近いので、宇宙や科学に興味がわきはじめた子供と、お散歩がてら、おでかけするのにおすすめです。
■三菱みなとみらい技術館
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-3-1三菱重工横浜ビル
開館時間:
【平日】10:00〜15:00
【土・日曜、祝日】10:00〜16:00
※入館は、閉館時間のそれぞれ30分前まで
休館日:毎週火・水曜(祝日の場合は翌日)
年末年始および特定休館日
料金:大人500円、中高生300円、小学生200円、未就学児無料
アクセス:
【電車】みなとみらい線「みなとみらい駅」から徒歩約3分
【車】首都高速横羽線「みなとみらいランプ出口」からすぐ
さいたま市青少年宇宙科学館【埼玉県さいたま市】
埼玉県さいたま市にある「さいたま市青少年宇宙科学館」は、入場無料の科学博物館です。
1階の「ふしぎ広場」や2階の「ひまわり広場」には、子供が遊びながら科学の不思議を学べる展示が充実しています。
光学式投影とデジタル式投影機を融合した「ハイブリッド・プラネタリウム」では、直径23m、高さ17mの傾斜型ドームスクリーンに1000万個の星が映し出されます。人の目では観測できない13等星まで再現でき、リアルな星空に、子供も興奮すること間違いなし! 解説員による生解説も楽しくわかりやすいと好評ですよ。
「さいたま市青少年宇宙科学館」の名誉館長は、さいたま市出身の宇宙飛行士・若田光一さん。館内では、若田さんとともに宇宙を飛んだ「宇宙メダカ」の飼育も行われています。
ほかにも、「太陽観測会」や「日曜映画会」などの各種イベントも開催。土・日曜、祝日に行われている「サイエンスショー」は年齢を問わず大人気で、実験を通じて、科学の不思議を楽しく、わかりやすく解説してくれます。
■さいたま市青少年宇宙科学館
住所:埼玉県さいたま市浦和区駒場2-3-45
開館時間:9:00〜17:00
休館日:毎週月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/28〜1/4)
料金:無料
【プラネタリウム】
大人520円、子供200円
アクセス:
【バス】
JR京浜東北線「浦和駅」から「宇宙科学館入口」下車、徒歩約3分
JR京浜東北線「北浦和駅」から「宇宙科学館」下車、徒歩約3分
【車】外環自動車道「川口IC」から約5km
JAXA(ジャクサ) 宇宙航空研究開発機構 筑波宇宙センター【茨城県つくば市】
「JAXA筑波宇宙センター」は、ロケットや人工衛星の開発、国際宇宙ステーション(ISS)の運用管制を行う、日本における宇宙開発の拠点となる場所です。
宇宙のことを詳しく学べる場所のひとつでもあり、展示館「スペースドーム」では、歴代ロケットのモデルや試験で使用したエンジンを展示。ほかにも、国際宇宙ステーション(ISS)で宇宙飛行士たちが実験や観測をするための実験設備「きぼう」の実物大模型が設置されていたりするなど、宇宙飛行士気分を味わえる仕掛けが満載です。
施設の内部をもっと深く知りたいなら、「ガイド付き見学ツアー」(有料)がおすすめ! 日本最大規模の宇宙航空開発施設の一部を、特別に見学できますよ。さらに、土・日曜、祝日に不定期で開催している「ロケット打上げ音響体験&展示館ミニツアー」では、視聴覚室でロケット打上げ時の音を体感でき、展示物の見どころを簡単にわかりやすく解説。無料で参加できるので、ぜひ、チェックしてみてくださいね。
■JAXA(ジャクサ) 宇宙航空研究開発機構 筑波宇宙センター
住所:茨城県つくば市千現2-1-1
開館時間:10:00〜17:00
※見学受付9:30〜16:30
休館日:不定休、年末年始(12/29〜1/3)、施設点検日など
料金:無料
※見学ツアーなどは有料、事前予約制
アクセス:
【バス】
JR常磐線「荒川沖駅」から「物質材料研究機構」下車、徒歩約1分
つくばエクスプレス線「つくば駅」から「物質材料研究機構」下車、徒歩約1分
【車】
常磐自動車道「桜土浦IC」から約7分
首都圏中央連絡自動車(圏央道)「つくば中央IC」から約10分
栃木県子ども総合科学館【栃木県宇都宮市】
栃木県宇都宮市にある「栃木県子ども総合科学館」は、遊び感覚で科学の不思議に親しめる科学館です。
館内は、「人間」や「科学技術」をテーマにした部屋に分かれています。「宇宙の科学」では、本物の隕石にさわったり、宇宙空間での体重変化を観察したり、「地球の科学」では、地球の構造や、その表面で起きている現象を、実験装置を用いて体験しながら楽しめます。
プラネタリウムは、1日4回上映されており、充実した補助投影機能を完備し、ダイナミックかつ繊細な星空を映し出しています。プログラムも、年少向け・一般向けの2種類が用意されているので、子供のプラネタリウムデビューにもおすすめですよ。
屋上には、県内最大の口径75cm反射望遠鏡を備えた天文台もあり、イベント時に公開されています。
館内2階にある「遊びの世界」では、木のおもちゃや絵本などで自由に遊べるので、小さな子供連れのファミリーにもぴったり! 屋外には、変わり種自転車(有料)やミニ機関車(有料)に乗れる「乗り物広場」や、大型複合遊具などで遊べる広場が4つもあり、1日中飽きることなく過ごせますよ♪
ほかにも、定期的にイベントやワークショップも開催されているので、公式サイトからチェックしておでかけしてみてくださいね。
※2024年1月から2025年9月まで、大規模改修工事により屋内施設(展示・プラネタリウム)が休館となります。屋外施設については、工事に支障がない範囲にて営業予定。
■栃木県子ども総合科学館
住所:栃木県宇都宮市西川田町567
開館時間:9:30〜16:30(入館は16:00まで)
休館日:毎週月曜(祝日の場合は翌日休)・毎月第4木曜(祝日を除く)
年末年始、臨時休館日
※詳しくは公式サイトのカレンダーにて確認
※乗り物広場は12〜2月の期間、平日休み
料金:大人(高校生以上)550円、子供(4歳〜中学生)220円、3歳以下無料
【プラネタリウム】
大人(高校生以上)220円、子供(4歳〜中学生)110円、3歳以下無料
アクセス:
【電車】東武宇都宮線「西川田駅」から徒歩約20分
【車】
北関東自動車道「壬生IC」から約6km
東北自動車道「鹿沼IC」から約6km
向井千秋記念子ども科学館【群馬県館林市】
「向井千秋記念子ども科学館」は、群馬県館林市出身の宇宙飛行士・向井千秋さんが名誉館長を務める科学館。向井さん、そして宇宙に関する資料や展示が充実しています。
エントランスでは、月の重力体験が楽しめる「ムーンウォーカー」(身長・体重制限あり)や、クイズに答えながら楽しく宇宙のことを学べる「チャレンジ!宇宙クイズ」などが出迎えてくれます。
「向井千秋さんと宇宙(第4展示室)」には、スペースシャトルの40分の1の模型や、船内での生活が垣間見られるジオラマ展示をはじめ、宇宙に関する展示が盛りだくさん! 機械の仕組みや身近な科学を体験できる展示や館林の自然に関する展示などもありますよ。
直径23mの大型ドームに併設されている最新のデジタルプラネタリウム、口径20cmクーデ式屈折望遠鏡や口径15cm天体用大型双眼鏡を備えた天体観測室も完備。環境に優しいLED投光器を配備したプラネタリウムもあります。
土・日曜、祝日には、子供向けプログラムも投影しているので宇宙や科学、そして地元の自然に興味や親しみを持つきっかけになるスポットです。
■向井千秋記念子ども科学館
住所:群馬県館林市城町2-2
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜、祝日の翌日(土・日曜は除く)、年末年始、設備の点検の期間など
料金:【入館料】大人(高校生以上)330円、子供(中学生以下)無料
【プラネタリウム】大人(高校生以上)550円、子供(小中学生)220円、未就学児無料
【プラネタリウム観覧付入館券】大人(高校生以上)800円
アクセス:
【バス】東武伊勢崎線「館林駅」から「子ども科学館前」下車、徒歩約3分
【車】東北自動車道「館林IC」から約15分
宇宙について、体験しながら学べるスポットを紹介しました。展示物を見るだけではなく、宇宙船の内部を再現した場所や、専用の装置や機械を用いて体験できる展示など、関東には、体験しながら学べる施設がたくさんあります。
子供だけではなく、大人も楽しめる施設も多いので、ぜひ家族でおでかけしてみてくださいね。