子供が自転車に乗れるようになったら、親子で一緒にサイクリングを楽しんでみたいですよね。とはいえ、交通ルールに慣れていない子供を公道で走らせるのは不安なもの。
そこでおすすめなのが、公園内にあるサイクリングコース。なかでもレンタサイクルのある公園なら、現地まで自転車に乗っていく必要がなく、運ぶ手間もないので手軽で安全です。また、自転車を持っていない人でも楽しめます。
今回は、レンタサイクルで親子サイクリングができる都内の公園をまとめてご紹介! さらに、親子サイクリングの魅力や、レンタサイクルできる公園の楽しみ方を、自転車評論家の疋田智さんに聞きました。ぜひ参考にしてみてください。
※ヘルメット未着用のイメージ画像を掲載しています。走行中はヘルメットを着用しましょう
※2023年の最新情報に更新しています
お話を聞いたのは…
■疋田智さん
自転車評論家。NPO法人自転車活用推進研究会理事。学習院大学生涯学習センター非常勤講師。通勤に自転車を使う“自転車ツーキニスト”の草分け的存在として、自転車の乗り方や楽しみ方、自転車を活かす街作りなどについての講演活動と行うほか、雑誌やテレビでコメンテーターとして活躍。著書に「自転車ツーキニスト」(光文社知恵の森文庫)、「自転車生活の愉しみ」(朝日文庫)、「おやこで自転車 はじめてブック」(子どもの未来社)などがある。長男・次男・長女はいずれもブリヂストンのレベナで自転車に乗れるようになった。
親子サイクリングの魅力とは?
自転車の魅力といえば、風を切って走る爽快感や、遠出することで普段と違う景色が楽しめる、などいろいろありますよね。親子サイクリングの場合は、子供が達成感を得られることも、大きなポイントです。
「親子サイクリングは安全であることが第一なので、疾走感や爽快感を楽しむスポーツ自転車のような魅力はないかもしれません。一方、自分の力でこんなところまで来ることができた! という達成感を子供に感じさせることができます」(疋田さん)
3人の子供の父親として、天気のいい日には家族でよく親子サイクリングを楽しんでいるという疋田さん。サイクリングをさせることで、子育てにもいい影響があったといいます。
「子育てにサイクリングを! と威張って言えるほどサイクリングをさせているわけではないんです(笑)。でも子供たちは自転車ででかけると、自分の領土が広がったような感じがするようで、とてもうれしそうにしています。一緒に自転車で走ることで交通ルールを教えることもできるし、なにより親子間で共有できる思い出が増えるのが大きな魅力ですね。小学生になってからは、友だちと誘い合って自転車ででかけるようになりました。性格が明るくなったような気もしますよ!」(疋田さん)
サイクリングデビューはレンタサイクルのある公園がおすすめ!
初めて親子サイクリングに挑戦する場合、車やバイクが走る広い道にいきなり出るのは、安全性の面からもハードルが高いですよね。子供が自転車に乗れるようになったばかりの頃ならなおさらです。走りやすそうな道が近所にあっても、自宅からその場所まで大人用と子供用の自転車を運んでいくのもなかなか大変。そこでおすすめなのが、レンタサイクルのある公園です。
「レンタサイクルのある公園なら、自転車で走りやすいように歩道が整備されているので安全です。緑が豊かで気持ちがいいし、子供たちはスムーズに走れることを喜ぶと思いますよ。大人もそんなに周囲に気をつけなくていいから、安心して楽しめます」(疋田さん)
レンタルする自転車の選び方
公園のレンタサイクルに行くと、大小さまざまな自転車がずらりと並んでいます。どのような点に注意して選べばいいのでしょうか?
「レンタル自転車はたいていの場合、毎日ちゃんと整備されているので、タイヤの空気やチェーンの油に気をつける必要はないでしょう。サイズは、子供の身長に合うものを。自転車にまたがったときに、ほんの少し前傾姿勢になって、両足がつま先立ちで地面につくくらいのサイズ感がベストです」(疋田さん)
■自転車のサイズの目安
14インチ 適正身長92〜107cm(3〜5歳)
16インチ 適正身長98〜119cm(3〜6歳)
18インチ 適正身長103〜125cm(4〜8歳)
20インチ 適正身長111〜140cm(5〜9歳)
22インチ 適正身長116〜145cm(6〜11歳)
24インチ 適正身長120〜151cm(7歳以上)
サイクリングコースのある公園なら、より安心!
レンタサイクルができる公園のなかでも、自転車専用のサイクリングコースが整備されている公園は親子サイクリングにぴったり!
「若洲海浜公園や代々木公園、駒沢オリンピック公園など、都内にはサイクリングコースが整備された公園がけっこうあります。歩くと大変な長い距離も、自転車ならすいすい走れるから、スケールの大きなサイクリングが楽しめます。子供にとっては一種の冒険になりますよ!」(疋田さん)
自転車専用のコースが整備されている公園といえば、「交通公園」もそのひとつ。こちらは信号機などが設置されるなど道路が本物そっくりに再現されていて、遊びながら交通ルールが学べる施設。大人は走行禁止の場合が多く、親子サイクリングには向きませんが、レンタル自転車も充実していて、自転車に乗り始めた子供が公道デビューする前の練習におすすめです。
公園をサイクリングするときの注意点
公園のサイクリングロードは大きな起伏がなく、カーブもゆるやかなことがほとんど。とはいえより安全に楽しむために、いくつか守っておきたいルールがあります。
ヘルメットを必ず被ろう
子供が自転車に乗るときは、たとえ公園の中でもヘルメットは必須。2023年4月の道路交通法の改正、ですべての自転車利用者のヘルメット着用が努力義務となっています。
自転車による交通事故で、命を落としたケースの半分以上が頭部の損傷によるもの。自転車に乗りたての子供はもちろん、大人もヘルメットを着用しましょう。転倒しやすい未就学児は、ひじやひざをサポートするキッズプロテクターもおすすめです。
自転車と一緒にヘルメットがレンタルできる公園もありますが、持参が必要なケースもあるので事前に確認してからでかけましょう。
走行時は左側を走ろう!
公園内のサイクリングロードも公道と同様、左側通行が基本。一方通行の公園もありますが、進行方向が定めされていない場合は、向かいから走ってくる自転車と衝突してしまう危険があります。子供には「左側に寄ってね」と声をかけながら走行するといいでしょう。
また、公園によっては、サイクリングロードが遊歩道と兼用だったり、ほかの子供が遊んでいる場所を通過することも。人とぶつからないよう、スピードの出しすぎには注意が必要です。
子供は親の前後、どちらを走らせる?
親子でサイクリングをする場合、子供は大人の前と後ろ、どちらを走らせるか悩むもの。
「これは人によると思うのですが、僕は声をかけながら子供は前を走らせています。子供の姿が見えるので自分も安心できるし、『止まって』『左右を確かめて』と子供の動きに応じて指示することもできます。後ろを走らせる場合は、親の自転車にバックミラーがあると安心ですね」(疋田さん)
いずれは本格的なサイクリングロードにも挑戦!
「公園のサイクリングは同じ場所をくるくる回るだけなので、慣れてくると子供もだんだんもの足りなさを感じてきます。そんなときは思いきって公園から出てしまいましょう!」(疋田さん)
公園サイクリングの次の段階として、疋田さんがすすめるのが自然の中に整備された本格的なサイクリングロードです。
「つくば霞ヶ浦りんりんロード」
「サイクリングロードのいいところは、とにかく自転車が安全に走りやすく整備されていること。それに、景色がいい場所も多いです。都内から行きやすいところでは、茨城県の『つくば霞ヶ浦りんりんロード』がダントツにおすすめ。ここは国土交通省による、第1回ナショナルサイクルルート3路線のひとつに選ばれていて、見渡す限り自然が広がる壮大な風景の中を、親子で快適に走れます」(疋田さん)
「つくば霞ヶ浦りんりんロード」は都内からのアクセスがよく、日帰りでも十分楽しめるスポット。沿線11カ所の施設でどこでも貸出・返却が可能な広域レンタサイクルがあり、片道利用も可能なので、気軽にチャレンジできるのも魅力です。
「しまなみ海道」
「そしていつか親子で挑戦してほしいのが、愛媛県の今治と広島県の尾道を結ぶ、総距離70〜80kmの『しまなみ海道』。瀬戸内海に浮かぶ島々を眺めながら横断するサイクリングは最高です!」(疋田さん)
そんなに長い距離を子供が走り切れるか不安な場合も、さまざまなモデルコースが設定されているので、短めのコースから選べばOK。初級コースは18kmほどなので所要時間は2時間程度。
「自転車なら、小学生でも往復20km程度ならラクラク。子供にとっての大冒険を、パパママがうまく演出すると、きっと子供にとって忘れられない思い出になりますよ」(疋田さん)
思い出深い体験になると同時に、子供の達成感にもつながる親子サイクリング。その最初のステップとして、まずはレンタサイクルのある公園でサイクリングデビューしてみましょう!
ここからはレンタサイクルのある都内のおすすめ公園を詳しく紹介します!
若洲海浜公園&江東区立若洲公園【江東区】
東京湾の埋立地に整備された「若洲海浜公園」と「江東区立若洲公園」は、景色のいいサイクリングスポットとして親子連れに大人気。電車の場合はJR京葉線と東京メトロ有楽町線の新木場駅、または東京メトロ東西線の東陽町駅から都バスでアクセスするのが便利です。
レンタサイクルの受付は「江東区立若洲公園」内にあります。大人用の普通自転車や子供用の普通自転車(18インチ〜、補助付きのレンタルなし)のほか、子供乗せ自転車も充実。小学生以下は保護者同伴が必要です。
見渡す限り海! 東京ゲートブリッジや東京ディズニーリゾートも
「江東区立若洲公園」で自転車をレンタルしたら、「若洲海浜公園」の海沿いを走行する約6kmのサイクリングロードへ。
一面に広がる海とともに、東京ゲートブリッジや東京ディズニーリゾート、葛西臨海公園、遠くは富士山や房総半島まで一望しながら、颯爽と走り抜けることができます。途中、ベンチやブランコなど、ひと休みできるポイントもあるので安心。持ち込み自転車での走行も可能です。
子供用の補助付き自転車のレンタルはありませんが、幼児・小学生向けに動物や虫の形をしたおもしろ自転車(20分300円)やバッテリーカー(1回100円)の貸し出しを行っています。「江東区立若洲公園」内のサイクル広場のみ走行できます。
公園内には海釣りやデイキャンプが楽しめる場所、ミニアスレチックやボール遊びが楽しめる芝生の多目的広場などもあり、親子で1日中楽しめます。
■「若洲海浜公園」&「江東区立若洲公園」
サイクリングコース:1周約6km
レンタサイクル:普通自転車/大人用、普通自転車/中学生以下用、タンデム(2人乗り)
レンタサイクル料金:15歳以上1時間100円(延長1時間毎に100円)、中学生以下1時間50円(延長1時間毎に50円)
自転車持ち込み:可
定休日:火曜
利用時間:2〜10月9:30〜16:30(貸し出しは16:00まで)、11〜1月9:30〜16:00(貸し出しは15:30まで)
しながわ区民公園【品川区】
「しながわ水族館」があることでも知られる「しながわ区民公園」は、2023年春に改修工事を終え、新しくなった公園内でサイクリングで楽しむことができます。アクセスは京浜急行の立会川駅と大森海岸駅より徒歩約5分です。
レンタサイクル無料! ほどよいアップダウンも楽しい周回コース
レンタサイクルは中央ゾーンのパークセンターで受付。無料で最大60分間楽しめます。
サイクリングコースは遊歩道と並行して整備されており、公園内を一周できます。ところどころにある、ゆるやかな坂道のアップダウンも、子供の冒険心をくすぐります。一方通行ではないため左側通行を心がけ、スピードの出しすぎに注意しましょう。
園内には、レインボー滑り台やドーム型のエアートランポリン、ターザンロープなどの遊具が新設。公園南側にある人工湖・勝島の海を見下ろせるウッドデッキも休憩に便利です。
■しながわ区民公園
サイクリングコース:1周約2km
レンタサイクル:
大人用自転車10台、子供用自転車10台、幼児用自転車10台、幼児用自転車(補助付)10台
レンタサイクル料金:無料(最長60分)
自転車持ち込み:可
定休日:12〜2月の平日、12月29日〜1月3日
※3〜11月は無休、雨天時は貸し出し不可
利用時間:10:00〜16:00
水元公園【葛飾区】
「水元公園」は、江戸時代に川をせき止めて作られた小合溜(こあいだめ)を臨む、都内で唯一水郷の景観を持つ公園。園内では、期間限定でレンタサイクルができます。JR常磐線と京成線の金町駅から京成バス・戸ヶ崎操車場または西水元三丁目行きに乗って「水元公園」下車、徒歩約7分です。
東京23区最大規模の公園で、森林や水辺を自由に走ろう
サイクリング専用のコースはありませんが、広大な公園の中を自由に走り回れるのが魅力。ポプラ並木やメタセコイアの森、野鳥が集まるバードサンクチュアリーなどで、四季折々の景色を楽しみながらサイクリングできます。とにかく広いので、迷子に注意を。休憩がてら自転車を止めて、水辺の中に棲む生き物を探してみるのも楽しいですよ。
レンタルできる子供用自転車は16インチから(補助輪付きもあり)。快適に走れる子供用のスポーツ自転車もそろっています。自由に走れる分、事故にも十分気をつけて走行しましょう。
■水元公園
サイクリングコース:なし
レンタサイクル:普通自転車26〜27インチ、子供用自転車(補助輪付き)16〜18インチ、子供用自転車(補助輪なし)16〜24インチ、子供乗せ自転車26〜27インチ
レンタサイクル料金:高校生以上200円、中学生以下100円(2時間制)
自転車持ち込み:可
2023年度レンタサイクル実施期間:
2023年4月1日(土)〜11月23日(木・祝)の土日祝、2024年3月2日(土)〜3月31日(日)の土日祝
利用時間:10:00〜16:00(貸し出しは15:00まで)
代々木公園【渋谷区】
都民の憩いの場として週末は多くの人でにぎわう「代々木公園」のサイクリングコースは、子供の自転車デビューにもおすすめ。JR原宿駅のほか、東京メトロの代々木公園駅や明治神宮前駅、小田急線の代々木八幡駅と、さまざまな駅からアクセスできて便利です。
公園の北側にあるサイクリングセンターで、大人用自転車と子供用自転車(14インチ〜、補助輪付きあり)、前後に2人で座って一緒にこげるタンデムの3種類がレンタルできます。
練習コースから一般コースにステップアップ!
緑あふれる公園内に整備されたサイクリングコースは1周約1.8km。補助輪を卒業したばかりの子供でも無理なく楽しめる距離です。
補助輪を卒業したい子供のために、専用の練習コースも用意。ここで練習して補助輪が外れたら、親子で一般コースに挑戦してみましょう。
補助輪付き自転車専用の幼児向けサイクリングコースもあります。ここにはスピードを出す自転車がいないので安心。視界のひらけた8の字のコースをのびのびと走行できます。レンタルは補助輪付き自転車が1時間100円、補助輪なしの自転車が1時間210円です。
代々木公園では週末を中心にイベントが多数開催され、周辺にはおしゃれなカフェや雑貨店などが点在しています。お散歩やショッピング、イベントなどとあわせてサイクリングするのも楽しそうです。
■代々木公園
サイクリングコース:1周約1.8km
レンタサイクル:普通自転車14〜27インチ、子供用自転車(補助輪付き)12〜18インチ、タンデム(2人乗り)
レンタサイクル料金:普通自転車1時間210円、子供用自転車(補助輪付き)1時間100円、タンデム(2人乗り)1周210円
自転車持ち込み:可
定休日:月曜(祝日の場合翌日)、12月29日〜1月3日
利用時間:10:00〜16:30(貸し出しは16:00まで)
神宮外苑サイクリングセンター【新宿区】※2023年10月現在休止中
明治神宮球場や国立競技場などのスポーツ施設が集まる神宮外苑周辺は、日曜・祝日限定でサイクリングコースとして開放されています。都営大江戸線の国立競技場駅、東京メトロ銀座線の外苑前駅、半蔵門線の青山一丁目駅、JR総武線の信濃町と千駄ヶ谷駅など、多数の駅から徒歩10分圏内にあります。
絵画のように美しいイチョウ並木も走れる
サイクリングコースとして開放されているのは、軟式野球場と聖徳記念絵画館を囲む約1.2kmの周回コース。舗装された幅の広い道は、子供も走りやすいのが魅力です。青山通りから続く有名なイチョウ並木も自転車で走行OK。とりわけ約140本のイチョウが色づく秋は見事です。レンタサイクルもありますが、2023年10月現在は中止されています。
「自転車の乗り方教室」で補助輪なしにチャレンジ!
補助輪なしの自転車に乗る練習ができる「自転車の乗り方教室」が大人気。定員を超えると締め切られてしまうため、整理券を求めて朝から並ぶ親子もいるほどです。教室は午前(9:30〜12:00)と午後(13:00〜15:30)に開催され、各回定員30人。午前、午後どちらの回も8:30から整理券を配布しています。料金は1回1,000円、対象年齢は5歳以上です。
教室では専門のインストラクターが、自転車の乗り方を丁寧に教えてくれます。ペダルのない足こぎ自転車、ストライダーなどで慣れている子は、1回2時間半の参加で乗れるようになることも。自転車にまたがったことがない子は、2〜4回ほど通うのが一般的です。
空いていれば、午前と午後、両方参加してもOK。乗れるようになった参加者は「自転車教室修了証」がもらえます!
■神宮外苑サイクリングセンター
サイクリングコース:周回コース1周約1.2km、イチョウ並木コース約0.2km
レンタサイクル:あり
レンタサイクル料金:無料
※自転車の乗り方教室1回1,000円
自転車持ち込み:可
定休日:月〜土曜
利用時間:10:00〜16:00
※2023年10月現在、サイクリングコース、レンタサイクル、自転車乗り方教室は休止中
駒沢オリンピック公園【世田谷区】
競技場や体育館、野球場などの体育施設が集まる運動公園として親しまれている「駒沢オリンピック公園」。アクセスは東急田園都市線・駒沢大学駅より徒歩約15分です。
サイクリングコースは、ジョギングコースや一般通路と並行しており、広い園内を1周できるようになっています。木漏れ日の中を走れるコースは人気が高く、週末は多くの人でにぎわいます。
マイ自転車の持ち込みも可能。園内にはジョギングや散歩を楽しむ人もたくさんいるので、ぶつからないように気をつけながら走行しましょう。
子供&ファミリー専用のコースなら安全
サイクリングコースとは別に、「ファミリーセンター」という場所があり、日曜限定(11月3日(祝・金)から土日祝日のみに変更)で借りられる「ペアペア(四輪自転車)」でサイクリングができます。家族で乗ればアトラクション感覚で楽しめますよ。
公園の西口側には2つの子供専用コースがあり、未就学児連れにもおすすめです。
「チリリンコース(4〜6歳)」では、14〜18インチの補助輪付き・補助輪なし自転車がレンタル可能。短めのコースで、補助輪なしの自転車に乗る練習をする親子連れもいます。
※2023年10月現在、土日祝日限定
「チリリン広場(3歳まで)」は、小さな子供専用の自転車練習場。12・14インチの補助輪付きの自転車を貸し出しています。
■駒沢オリンピック公園
サイクリングコース:1周約2.1km
レンタサイクル:子供用自転車(補助輪付き)12〜16インチ、子供用自転車(補助輪なし)14〜18インチ、ペアペア(四輪自転車)、タンデム(2人乗り)
※普通自転車の貸し出しなし、2023年10月現在タンデムの貸し出しを休止中
レンタサイクル料金:子供用自転車1時間100円(以降30分ごとに50円)、ペアペア最初の2周210円(以降1周ごとに100円)、タンデム最初の1周210円、(以降1周ごとに100円)
※2023年10月現在、時間延長不可
自転車持ち込み:可
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日
利用時間:9:00〜16:30(貸し出しは16:00まで)
小金井公園【小金井市】
玉川上水沿いにある「小金井公園」は、総面積約80ヘクタールを誇る広大な公園。「東京たてもの園」をはじめ、アスレチック遊具、そりすべり、トランポリンなど、子連れで楽しめる設備がそろっています。JR中央線の武蔵小金井駅または東小金井駅、西武新宿線の花小金井駅からバスでアクセスできます。
こども広場の近くのサイクリングセンターで自転車を貸し出しています。コースは、広場を補助輪付き自転車で回れる未就学児向けの「幼児コース」、こども広場の周りに整備された630mのなだらかな道を走る「初心者コース」、園内の森の中を走る1.8kmの「普通コース」の3つ。初心者コースと普通コースは、親子で一緒に走行できます。
普通コースは急な坂道やカーブ、くねくねした道も多くなっています。とはいえ、全面舗装されており、険しい道があるわけではないので、自転車に慣れている子供なら小学校中学年くらいからチャレンジできそうですよ。
■小金井公園
サイクリングコース:初心者コース630m、普通コース1.8km
レンタサイクル:普通自転車20〜27インチ、子供用自転車(補助輪付き)12〜18インチ、子供用自転車(補助輪なし)14〜18インチ
レンタサイクル料金:普通自転車1時間210円、子供用自転車1時間100円
自転車持ち込み:可
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日
利用時間:9:00〜17:00(貸し出しは16:00まで)
国営昭和記念公園【立川市】
東京ドーム約39個分の広大な敷地を持つ「国営昭和記念公園」には、自転車専用のサイクリングコースが園内全域に設けられています。
出入口はいくつかありますが、新宿駅方面からから行くならJR各線・立川駅から徒歩約15分の「立川口」が便利。そのほか、JR青梅線・西立川駅から徒歩約2分の「西立川口」、西武拝島線・武藏砂川駅より徒歩約20分の「砂川口」などがあります。
レンタサイクルの貸し出し所は上記3つの出入口に設置。補助輪付きのレンタルはなく、大人用の普通自転車と、子供用の補助輪なし自転車、2人乗りのタンデムが借りられます。
花畑や遊び場に寄り道しながらサイクリング!
自転車に乗る前に、サイクリングコースの全体像を園内の掲示で確認しておくと安心です。コースは全て一方通行で、自転車だけが走れる舗道(補助輪付きは走行禁止)なので、子供も快適に走れます。
ところどころに行先を表示する看板が出ているので、目的地を目指す途中で迷子になることはなさそう。大空の下、季節を感じながら気持ちよくサイクリングが楽しめますよ。
園内には各所に駐輪場があるので、自転車を停車して花畑を鑑賞したり、遊具で遊んだり、レストランで食事をとったりと、寄り道もできます。
自分の自転車を持ち込む場合は、各出入口にある専用の「自転車持ち込み口」から入場を。補助輪付き自転車は園内の歩行者園路のみ、補助輪なしの自転車はサイクリングコースのみ走行できます。
■国立昭和記念公園
サイクリングコース:約14km
レンタサイクル:普通自転車20〜26インチ、子供用自転車(補助輪なし)18〜20インチ、子供乗せ自転車24〜26インチ、タンデム(2人乗り)、マウンテンバイク20〜26インチ
レンタサイクル料金:大人3時間600円(以降30分ごとに100円)、中学生以下3時間350円(以降30分ごとに30円)、タンデム1台3時間1,500円(以降30分ごとに200円)
自転車持ち込み:可
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日
利用時間:貸出受付は9:30〜閉園1時間前まで/返却は閉園30分前まで
レンタサイクルのある公園は、自転車に乗り始めたばかりの子供も安全に楽しめるので、親子サイクリングデビューにぴったり! サイクリング後も遊具や自然を満喫して、1日楽しくすごしてくださいね♪