年末といえば「大掃除」! これから始める人も多いのではないでしょうか。大掃除を始める前や休憩中にピッタリな動画を紹介します。
「いこーよ」では、2020年12月10日(木)に、「サンシャイン水族館」(東京・池袋)で実施された水槽の大掃除イベント「水槽ピカピカ 大作戦!」に潜入! 水槽内のクラゲをすべて取り上げてバックヤードへ移動し、水を抜いて汚れを落とす「落水清掃」の様子を取材してきました。
動画の見どころポイントをチェック!
「水槽ピカピカ 大作戦!」は、年に3〜4回行われる大規模な水槽の大掃除。一般には公開されていませんが、今回、2020年7月に登場した新展示エリア「海月空感」(くらげくうかん)内の「クラゲスクリーン」水槽を掃除するとのことで、「いこーよ」が取材をしてきました。
動画の見どころ
- 清掃するときのポイントは?
- 必見! 水槽の水がなくなる瞬間
- 清掃手順を大公開!
- 「クラゲスクリーン水槽」の魅力
動画は、普段はなかなか見る機会がない貴重なお仕事の映像になっています。水族館の水槽をどのようにして清掃するのか、裏方作業をチェックしてみてくださいね。
【徹底解説(1)】清掃時の注意点は?
通常、水槽内の掃除は、飼育スタッフが水槽面などをこすって清潔さを保っています。ですが、一定の時間が経つと通常の清掃では汚れが落ちにくくなっていきます。そこで年に数回、水槽の水を全て排水して清掃する「落水清掃」を実施しています。
アクリルガラス製の水槽内部は、非常に傷つきやすく繊細なため、「細心の注意を払って作業にあたっている」(飼育スタッフ・杉本さん)と教えてくれました。特にクラゲの場合は、水槽内にできた傷がクラゲの体にダメージを与えてしまう可能性もあるため、とても慎重に行われています。
【徹底解説(2)】複雑な清掃手順に驚き!
落水清掃では、清掃前と同じ種類の生物を清掃後に水槽へ戻すことも多いのですが、今回の「水槽ピカピカ 大作戦!」では、違う種類のクラゲに入れ替えています。清掃前は「アカクラゲ」という種類でしたが、清掃後は「インドネシアシーネットル」に変更。動画では、「インドネシアシーネットル」の特徴も紹介しています。
掃除は、下記の手順で進んでいきます。
- 水槽の中のクラゲ(今回はアカクラゲ)を水ごとすくい、手早く保護する
- 保護したクラゲを予備水槽に移動させる
- 塩素を使って水槽内を漂白・殺菌し、水洗いする
- 水洗い後、中和剤を散布して再度水洗いする
- 新しい海水を注水後、循環ポンプと水温調節機を動かす
- 翌朝、クラゲ(今回はインドネシアシーネットル)を予備水槽から元の水槽に戻す
洗浄時には塩素を使って漂白・殺菌を行います。その後、クラゲが快適に過ごせるように中和剤を散布。試験管を使って水の状態をしっかり確認します。
中和が完了したら、水槽内に海水を注水し、水槽内にクラゲが全くいない状態で一晩置きます。このとき、循環ポンプと水温調節機を用いて、水温を適温に調整していきます。
翌朝、水槽にクラゲを戻していきます。水槽に入った瞬間の優雅に泳ぐ「インドネシアシーネットル」の姿に感動すること間違いなしです!
いつもきれいな水槽に隠された秘密がわかる動画です。2020年は、おでかけが大変難しい1年になりましたが、来年はたくさんおでかけができますように!