静岡県の大井川鐵道井川線(南アルプスあぷとライン)では、星空観察が楽しめる臨時列車「星空列車」を、2020年12月12日(土)より3月まで毎月2回、計8日間のみの限定で運行します。乗車券は完全予約制で、公式サイトにて予約受付がスタートしています。
※営業日時や料金などが変更になっている場合がございます。最新の情報は公式HPなどでご確認ください。
日本で2番目に星空がきれいに見える町
井川線が走る静岡県榛原郡川根本町は、環境省主催の「全国星空継続観察(スターウオッチング・ネットワーク)」の調査(2006年夏期)において、夜空の明るさが星の観察に適した場所として全国第2位になるなど、星空観察に適した空気の澄んだ町として知られています。
星空&夜汽車の雰囲気が楽しめる
「星空列車」は、千頭駅から奥大井湖上駅までの往復運転。目的地の「奥大井湖上駅」では、約60分の星空観察が楽しめます。
赤いトロッコ列車に星空のヘッドマークが取り付けられ、星空観察はもちろん井川線の夜汽車の雰囲気も楽しめます。
南アルプスあぷとラインは、歯車と歯形レールを噛み合わせて急勾配を登る日本唯一のアプト式列車としても有名。夜間に行われる途中の連結作業もこの「星空列車」の見どころの1つです。
目的地の「奥大井湖上駅」は、長島ダム建設によってできた人造湖(接岨湖/せっそこ)に突き出した半島の先端に位置し、湖に浮かんでいるかのような場所にある不思議な駅。
世界各国の外国人審査員が、日本の文化や観光名所を評価する「クールジャパンアワード2019」を、静岡県で初めて受賞したスポットです。写真映えすることから SNS 上でも注目されています。
駅周辺には人家がなく明かりも少ないことから、星空観察に最適な場所となっています。奥大井湖上駅での滞在時間は約60分間。普段なかなか見られない美しい星空を満喫できます。
冬に見られる代表的な星座は?
「星空列車」で観察可能な冬の代表的な星座について、特徴や見つけ方を紹介します。
オリオン座
冬の南の空に砂時計のように並んでいるのがオリオン座。特徴的な三ツ星があるので見つけやすく、また、ほかの星座を探す際の目印にもなるので、最初に探してみてくださいね。
おうし座
オリオン座の三ツ星を手がかりに、三ツ星を西にたどると、赤い色をした星・アルデバランが確認できます。その周りの星をつないでできる「V」の字の星の並びが、頭に長い角をはやし前進する大きな牡牛の姿に見えます。
おおいぬ座
オリオン座の三ツ星の東、おうし座とは逆の方向に、ひときわ明るい星・シリウスがあります。シリウスが犬の鼻先にあたり、星座全体はまるで犬がオリオンにえさをおねだりしているかのように見えます。
冬は上空の空気の流れが速く、ほかの季節に比べて星がキラキラと輝き、見つけやすいそう。ぜひ、親子で「星空列車」に乗車して、都会では見られない美しい星々をながめてみてくださいね。
■「星空列車」運転概要
運転日:
2020年12月12日(土)、19日(土)
2021年1月9日(土)、16日(土)
(予約開始11月2日(月)14:00〜)
2021年2月6日(土)、13日(土)
(予約開始12月1日(火)14:00〜)
2021年3月6日(土)、13日(土)
(予約開始1月1日(金)14:00〜)
※1回あたりの定員96名、事前予約申込制(運転日4日前まで受付)
※荒天時、最少催行人員(10名)に申込者数が満たない場合は中止
予約方法:
大井川鐵道公式サイトの特設ページより予約(電話予約不可)
星空列車特設ページ
http://oigawa-railway.co.jp/startrain2020
料金:
【星空観察特別乗車券】大人1,440円、小人720円(星空クリアファイル1枚付き)※座席指定
運転区間(往復):
千頭駅〜奥大井湖上駅(ほかの駅での乗降取り扱いはありません)
行程:
千頭駅16:53発→奥大井湖上駅18:01着
(奥大井湖上駅でおよそ60分の星空観察)
奥大井湖上駅19:00発→千頭駅20:05着
※ご乗車の際、マスクの着用にご協力ください
※ご乗車の際、検温を実施いたします。予め健康状態をご確認のうえお越しください。
※天候不良により星空が観察できないことがございます
※足元の安全確保のため懐中電灯をお持ちください
※安全確保の観点から中学生以下のお客様は保護者同伴でのご参加をお願いいたします