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全国のおすすめトロッコ列車12選! 子ども大喜び&絶景満喫

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窓ガラスのない開放的な客車が特徴のトロッコ列車。さわやかな風を浴びながら美しい車窓が楽しめるとあって、夏休みの人気お出かけ先となっています。そこで今回は、全国の「おすすめトロッコ列車」を紹介します。

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くしろ湿原ノロッコ号【北海道】

深い緑色の車体が特徴の「くしろ湿原ノロッコ号」は、JR北海道の釧網線「釧路駅」と「塘路駅」を結ぶ観光トロッコ列車です。運行区間は北海道のなかでもとくに手付かずの自然が多く残る道東地方。国立公園に指定されている釧路湿原を筆頭に、北の大地の大自然を満喫できます。

車内には、木製の6人掛けボックスシートと窓側向きの2人掛けのシートを用意。指定席は大きな窓の展望車となっているので、開放感を楽しみたいなら指定席をおすすめします。

乗車中はネイチャーガイドが乗車して解説してくれるほか、見どころスポットでは徐行運転もしてくれるので、日本最大規模といわれる釧路湿原の風景を堪能できます。

■くしろ湿原ノロッコ号
運行区間/JR釧網線「釧路駅」〜「塘路駅」
運行期間/6月上旬〜10月上旬(運休日あり)

トロッコわたらせ渓谷号・わっしー号【栃木県・群馬県】

わたらせ渓谷鐵道の「大間々駅」と「足尾駅」を結ぶ「トロッコわたらせ渓谷号」「トロッコわっしー号」は、山間を蛇行して流れる渡良瀬川沿いを走る列車です。「本宿駅」〜「水沼駅」間は、初夏には新緑、秋には紅葉が美しい名所として知られています。また、「沢入(そうり)駅」〜「原向駅」間は、河原の白い御影石と渡良瀬川のエメラルドグリーンに輝く川面のコントラストが美しく、人気の絶景ポイントです。

わたらせ渓谷号は、途中の草木トンネル内で2号車と3号車の天井に星空をイメージさせるイルミネーションが点灯。約10分間のお楽しみです。

2号車と3号車には窓ガラスがないので、天気の良い日には爽やかな風が通り抜けます。車内販売の「トロッコ弁当」(930円)を食べながら景色を眺めるのもいいですね。

■トロッコわたらせ渓谷号
運行区間/わたらせ渓谷鐵道「大間々駅」〜「足尾駅」
運行期間/4月〜11月までの土日祝日を中心に一部平日も運行

■トロッコわっしー号
運行区間/わたらせ渓谷鐵道「桐生駅」〜「間藤駅」
運行期間/4月〜11月までの土日祝日を中心に一部平日も運行
※冬季(12月〜3月)も窓ガラスをつけて日曜祝日を中心に運行


トロッコ列車シェルパくん【群馬県・長野県】

「トロッコ列車シェルパくん」は、群馬県と長野県の県境にある旧碓氷線の一部を走るトロッコ列車です。鉄道テーマパーク「碓氷峠鉄道文化むら」内の「ぶんかむら駅」と「碓氷峠の森公園交流館」のある「とうげのゆ駅」を約20分で結んでいます。

中山道の難所として知られた碓氷峠の大自然と、1912年に建設されたレンガ造りの重要文化財「旧丸山変電所」などを間近に見ることができます。車両は冷暖房完備の普通車型客車と、窓ガラスのないオープン型客車の2つ。夏に親子で乗るならオープン型客車がおすすめです。

乗り場がある「碓氷峠鉄道文化むら」は旧碓氷線の歴史を伝えるテーマパーク。貴重な車両展示やミニSLなどがあり、乗り物好きな子どもや鉄道ファンに人気です。

■トロッコ列車シェルパくん
運行区間/トロッコ列車ライン「ぶんかむら駅」〜「とうげのゆ駅」
運行期間/3月〜11月までの土日祝日(8月は毎日運転)

南アルプスあぷとライン【静岡県】

大井川水系のダム建設のために作られた大井川鐵道井川線。現在は「南アルプスあぷとライン」の愛称で知られる観光列車が運行しています。日本一の急勾配を登るため、歯車と歯形レールを噛み合わせて登っていくアプト式を採用した日本で唯一の路線です。途中に行われるアプト式機関車の連結作業が見られるのも、乗り物好きにはたまらないポイントです。

森林の山中を走るため真夏でも涼しい路線です。山岳鉄道らしい雄大な山々と「奥大井レインボーブリッジ」などの美しい景勝地を楽しむことができます。

日本一の高さ(川床から70.8m)を誇る鉄道橋「関の沢橋梁」も絶景ポイント。走行中は車掌さんが車内放送で沿線の見どころを案内してくれます。

■南アルプスあぷとライン
運行区間/大井川鐵道井川線「千頭駅」〜「井川駅」
運行期間/通年
※2018年7月現在、「閑蔵駅」〜「井川駅」間は土砂崩れにより運休しています

赤沢森林鉄道【長野県】

「赤沢森林鉄道」は、1975年に廃線となった長野県・木曽森林鉄道の鉄路を再利用した往復2.2kmの観光路線で、日本三大美林に数えられる「赤沢自然休養林」の園内にあります。

涼しげな渓流と美しいヒノキの森を約25分かけてのんびりと走ります。日本の森林浴発祥の地とされる森で、開放的なトロッコ列車に乗りながらの森林浴が楽しめるのが魅力です。

一般的な鉄道よりレール幅の狭い762mmの特殊狭軌のレールを走行する点も、鉄道ファンには楽しみなポイント。

■赤沢森林鉄道
運行期間/4月下旬〜11月上旬(運休日あり)

黒部峡谷トロッコ電車【富山県】

「黒部峡谷トロッコ電車」は、日本一深い峡谷といわれる黒部渓谷を走るトロッコ列車です。「宇奈月駅」と「欅平駅」を結ぶ全長20.1kmを片道約1時間20分かけて走ります。路線は762mmの特殊狭軌を採用していて、鉄道好きはたまりません。

高地ならではの涼しさを感じながら、渓谷の絶景を眺めることができます。夏休みには「黒部渓谷こども駅長の日」やトロッコ電車の車庫見学といったイベントも!

■黒部峡谷トロッコ電車
運行区間/黒部渓谷鉄道「宇奈月駅」〜「欅平駅」
運行期間/4月下旬~11月下旬(全線運行は5月上旬より)


嵯峨野トロッコ列車【京都府】

「嵯峨野トロッコ列車」は、嵯峨野観光鉄道の「トロッコ嵯峨駅」から「トロッコ亀岡駅」まで約7.3kmを結ぶ観光鉄道です。客車のうち5号車は、窓ガラスがなく天井がガラス張りのオープン車両(ザ・リッチ号)になっています。

保津川に沿って美しい渓谷の景色が広がり、春は桜、夏は緑、秋は紅葉と、四季折々の風景が楽しめます。また、「トロッコ嵯峨駅」には日本最大級の鉄道ジオラマやSLの実物が展示された「ジオラマ京都JAPAN」が併設されているので、こちらも見学するのがおすすめです。

■嵯峨野トロッコ列車
運行区間/嵯峨野観光鉄道「トロッコ嵯峨駅」〜「トロッコ亀岡駅」
運行期間/3月1日〜12月29日(水曜日は運休。ただし祝日、連休、夏休みなどは除く)

奥出雲おろち号【島根県・広島県】

「奥出雲おろち号」はJR木次線の「木次駅」と「備後落合駅」を結ぶトロッコ列車。鮮やかな青と白の車体に星が描かれた特徴的なデザインが印象的です。

車内は木製シートが並び、下久野トンネル内では天井にオロチをかたどったイルミネーションが輝きます。また、国内でも珍しい三段式スイッチバックの区間があるので、鉄道好きは要注目!

列車からは、日本最大の標高差として知られる二重ループ橋「奥出雲おろちループ」がよく見えます。最上部にあたる三井野大橋(写真)は谷底まで約100mの高さを誇る大きな橋で、景観は迫力十分!

沿線のご当地グルメが車内販売されているほか、予約した弁当を停車駅で受け取れるサービスもあります。写真の「手打ちそば弁当」(500円)は「亀嵩駅」で購入できます(予約可※乗車当日10時まで。詳細は「出雲の國・斐伊川サミット」の公式サイトを参照)。

■奥出雲おろち号
運行区間/JR木次線「木次駅」〜「備後落合駅」※一部「出雲市駅」→「備後落合駅」の片道延長運転を実施
運行期間/11月下旬までの主に金曜日、土日祝日(夏休み・紅葉期間の平日も運転予定)

瀬戸大橋アンパンマントロッコ/JR四国【岡山県・香川県】

「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」は、岡山県「岡山駅」〜香川県「高松駅・琴平駅」間を走るトロッコ列車。名前のとおり、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋を渡るので、瀬戸内海の絶景を窓のない車窓から楽しめます。

車両の外観はもちろん、車内にもいたるところにアンパンマンのキャラクターたちが描かれており、記念撮影コーナーや子どもが喜ぶ仕掛けも用意してあります。また床窓があり、列車の真下を眺められる座席も!

子どもに人気の「アンパンマン弁当」(1,200円)、「げんき100ばい!アンパンマン弁当」(1,300円)、「アンパンマンのパンセット」(5個セット1,300円)などの駅弁は、高松駅や車内でも購入することができますよ(事前予約がおすすめ)。

■瀬戸大橋アンパンマントロッコ
運行区間/JR四国「岡山駅」〜「高松駅・琴平駅」
運行期間/3月〜11月の土日祝日、夏休みなど

北九州銀行レトロライン 潮風号【福岡県】

大正時代のレトロな建築物や遺構が残る福岡県・門司港エリアを走るトロッコ列車が「北九州銀行レトロライン 潮風号」。「九州鉄道記念館駅」〜「関門海峡めかり駅」間の全長2.1kmを結びます。列車はDB16形よりさらに小型のDB10形ディーゼル機関車2両と客車2両の4両編成で、最高時速は15km。日本一短くて遅いトロッコ列車とも言われています。

九州と本州を結ぶ関門橋や関門海峡、海の向こうに見える山口県下関の街並みなどを横目に列車は走ります。海辺の風景を眺めながら潮風に吹かれるのは爽快のひとこと。

片道10分ほどの道のりですが、途中のトンネルでは天井にイルミネーションが輝き、変化に富んだ乗車体験が楽しめます。

■北九州銀行レトロライン 潮風号
運行区間/北九州銀行レトロライン「九州鉄道記念館駅」〜「関門海峡めかり駅」
運行期間/3月中旬〜11月の土日祝日(GW、夏休みなど平日運行あり)


トロッコ列車ゆうすげ号【熊本県】

熊本県の南阿蘇鉄道高森線を走るのが「トロッコ列車ゆうすげ号」です。現在は熊本地震の影響で、「高森駅」と「中松駅」を結んでいます。根子岳や高岳など阿蘇五岳の山々が車窓を彩り、のどかな里山風景を堪能できる列車です。

小型のディーゼル機関車DB16形を客車の前後に配置した編成で運行。時速40km以下でのんびりと走ります。

車掌さんの沿線案内アナウンスを聞きながら、阿蘇の自然を楽しめます。熊本地震からの復興を祈念するレール販売や枕木オーナーの募集なども行っています。

■トロッコ列車ゆうすげ号
運行区間/南阿蘇鉄道「高森駅」〜「中松駅」
運行日/3月中旬から11月末までの土日祝日(春休み、GW、夏休みの期間は平日も運行)

グランド・スーパーカート【宮崎県】

2008年の台風被害によって廃線となった宮崎県・高千穂鉄道の鉄路を利用して2017年から運行をはじめたのが、高千穂あまてらす鉄道の「グランド・スーパーカート」です。

ディーゼルエンジンを搭載した動力車で30人乗りの客車を牽引する乗り物で、「高千穂駅」から「高千穂鉄橋」(かつて日本一の高さを誇った鉄道橋)までの5.1kmを往復します。

床面が強化ガラスになっていて、走り過ぎる鉄路や高千穂鉄橋の真下の風景を眺めることができるのが魅力です。

途中のトンネルは天井がイルミネーションで飾られていて、幻想的な空間が楽しめます。

ほかにも懐かしのディーゼルカー「TR202」の運転体験(普通自動免許・自動二輪免許を持つ20歳以上)も実施しているので、鉄道好きなパパママはチャレンジしてみては?

■グランド・スーパーカート
運行区間/高千穂あまてらす鉄道「高千穂駅」〜「高千穂鉄橋」(往復)
運行期間/通年(車両点検日、悪天候を除く)

普段の電車とは違う開放感と美しい景色に、子どもはもちろん大人もドキドキできるトロッコ列車。ぜひ家族で乗りに出かけてみてくださいね。

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