電車・鉄道の博物館は、貴重な車両や鉄道資料が見られたり、運転体験ができたりと、乗り物好きの子供が喜ぶスポットのひとつ。
そこで今回は、北海道・東北エリアにあるおすすめの電車スポットや鉄道博物館を厳選紹介します。
仙台市電保存館【宮城県仙台市】
「仙台市電保存館」は、1926年(大正15年)から1976年(昭和51年)まで仙台市内を運行していた仙台市電の歴史が学べる入館無料の博物館です。
大正時代から40年間も市街地を運行していた「1号車(モハI型)」や、主力電車として活躍した「123号車(モハ100型)」といった実物車両が展示されています。
また、市電が走る街並みを再現したジオラマのほか、パンタグラフやコントローラー、台車、乗車券なども展示。仙台市地下鉄の制服を着て記念撮影もできます。
■施設情報
入館料/無料
休館日/月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、冬期間は土日祝日のみ開館
アクセス/地下鉄南北線「富沢駅」東1出入口から徒歩約15分
くりはら田園鉄道公園【宮城県栗原市】
宮城県栗原市にある「くりはら田園鉄道公園」は、2007年に廃線となったローカル線・くりはら田園鉄道の資料を展示する「くりでんミュージアム」と、大正時代から使用されてきた「旧若柳駅」の保存駅舎がある公園です。
「くりでんミュージアム」には実際に使われていた機関車庫・修繕庫が保存され、実物車両や工作機械を展示。実物車両の運転席で楽しめる運転シミュレーターや、かつての沿線を再現したジオラマ、ミニシアターなどもあります。
「旧若柳駅」では、「M153」や「ED203」といった車両を展示。また、かつて活躍したディーゼル気動車(KD95・KD11)に乗れる「くりでん乗車会」や、線路上を専用自転車で走る「レールバイク乗車会」、本物を運転できる「気動車(KD95)運転体験」(18歳以上)などのイベントが、土日祝日を中心に不定期で開催しています。
■施設情報
入館料/くりでんミュージアム:高校生以上500円、小中学生300円
休館日/火曜、年末年始
アクセス/JR東北本線「石越駅」から栗原市民バス「若柳中町」下車、徒歩約5分
小樽市総合博物館 本館【北海道小樽市】
北海道小樽市にある「小樽市総合博物館」は、小樽の歴史や自然をはじめ、北海道の交通史、科学技術に関する展示が見られる博物館です。手宮に本館、1.5kmほど離れた色内に運河館があり、本館には鉄道関連の展示が充実しています。
本館の館内では、鉄道記念物に指定されているSL「しづか号」(写真)などの貴重な資料が展示されています。
本館屋外にも「C12 6」「大勝号」などの実物車両を多数展示。夏期には100年以上の歴史を誇るSL「アイアンホース号」が敷地内を走る体験乗車を無料で楽しめます。
敷地内にあるレンガ造りの機関車庫や転車台、貯水塔なども、「旧手宮鉄道施設」として重要文化財に指定されている貴重なもの。実際に機関庫から出庫したり転車台で方向転換したりするところも見られます。
■施設情報
入館料/本館:大人400円(冬期300円)、高校生200円(冬期150円)、中学生以下無料※冬期は一部見学できない展示あり
休館日/火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
アクセス/JR函館本線「小樽駅」から北海道中央バス「総合博物館」下車すぐ
三笠鉄道記念館【北海道三笠市】
「小樽市総合博物館」がある小樽市手宮とともに、北海道の鉄道発祥の地として知られる三笠市にある鉄道ミュージアムです。明治・大正・昭和期に運行していた車両を多数展示するほか、時刻表や制服、SL部品、鉄道模型なども見られます。
7月下旬〜8月中旬には、動態保存されている蒸気機関車「S-304号」の体験乗車ができるほか、土日祝日はミニ新幹線も運行しています。
また、プラレールのコーナーもあり、土日祝日に多数の電車が走行する大型レイアウトが子供に人気です。
■施設情報
入館料/高校生以上530円、小中学生210円
休館日/月曜(祝日の場合は翌日)、冬期閉館
アクセス/JR函館本線・室蘭本線「岩見沢駅」から中央バス「三笠市民会館」下車、三笠市営バスに乗り換え「三笠鉄道記念館」下車すぐ
どの施設も古い車両や資料が大切に保管されていて、鉄道だけでなく地域の歴史を知ることもできます。観光はもちろん、地元の人もぜひ家族で訪れてみてください。