6歳から9歳の小学生の子どもと一緒に旅行に出かけるなら、箱根がおすすめです。学校で習った有名な絵画を観たり、空中アスレチックで思いっきり遊んだり、絶景やパワースポットで感動したりと、子どもの好奇心を満たせる体験がたくさんできます。今回は、6歳から9歳の子ども一緒に楽しめるおすすめの箱根観光スポットを紹介!
箱根ガラスの森美術館
箱根にあるヴェネチアン・グラス専門の美術館。ヴェネチアン・グラスは中世ヨーロッパで発祥し世界的に今でも熱狂的なファンが多いガラス工芸品です。
まずは館内でヴェネチアン・グラスの展示品を実際に見てみましょう。建物はベネチアをイメージして作られており、館内に入るとまるでイタリアを訪れたかのような世界観を楽しめます。
カフェ・レストランでは本場のイタリア人歌手によるカンツォーネの生演奏が毎日6回公演行われています。日本にいながらイタリアにいる気分が味わえる場所ですね。
展示を見てガラスに興味を持ったら、「ガラスの体験工房」に挑戦してみましょう。世界にひとつだけのグラスを作ることができるサンドブラスト体験やフュージング体験ができます。
季節ごとのイベントもチェック!
このミュージアムでの楽しみの一つが、季節ごとに体感できるイベントの数々。冬には定期的にバイオリンや馬頭琴のコンサート、夏にはガラスの昆虫の制作実演や子ども向けのクイズなどの企画もあります。開催期間や内容は公式サイトをチェックしてください。
星の王子さまミュージアム 箱根サン=テグジュペリ
サン=テグジュペリ生誕100年を祝した世界的記念事業の一環として作られた『星の王子さま』をテーマにした世界で唯一のミュージアムです。
6歳から9歳のおすすめは「展示ホール」です。ここではサン=テグジュペリの生涯をたどれるほか『星の王子さま』の世界を再現した展示もあります。
併設のレストランには美味しいメニューがたくさん。「ウワバミのオムライス」など、キャラクターをモチーフにしたかわいいメニューがたくさんあります。
作者の生涯の中に物語誕生の秘密が!
世界中で愛される物語が誕生した秘密が、じつはサン=テグジュペリの生涯の中に隠されています。作者の生涯をたどる展示は、物語を知らなかった人が「読んでみたい!」と思うきっかけになり、読んだことがある人には物語を深く考える内容になっています。
フォレストアドベンチャー・箱根
フォレストアドベンチャーは森の中に作られた自然共生型アウトパーク。レベルに応じてさまざまなコースがあり、子どもでも「できた!」という達成感と充実感が味わえます。
6歳から9歳のおすすめはクライミングウォールです。クライミングウォールは壁に設定された足場を登っていくもので、約7mの高さがあります。床から30cm登っただけでもドキドキ体験が味わえます。
森林浴を楽しみながら子どもと思い切り遊べるのは、贅沢な時間といえますね。力が足りなくて途中で疲れてしまった場合でも、一定の速度で安全に降下してリタイアできる設計になっているのもうれしいところです。
安心して見守れるコースも!
小学校3年生以上(身長110cm以上)なら誰でも楽しめる難易度が低めの「キャノピーコース」もあります。安全なコースなので保護者の方も安心して下から見守っていられます。パークの近隣施設には「箱根湯寮」があり、温泉や食事処もあるので、アドベンチャーを楽しんだあとに立ち寄るのもおすすめ。
箱根神社
もともと地域全体がパワースポットとして多くの人々が訪れる箱根。その中で箱根神社は有名な箱根のパワースポットの一つです。箱根神社の第一鳥居をくぐった左に芦ノ湖の絶景が見られます。神聖な空気を吸いながら神社への参道を進みましょう。
箱根神社すぐ隣にある九頭龍神社新宮の参拝もおすすめです。新宮前から湧き出る「龍神水」は持ち帰りOK。持ち帰り用のペットボトルもあります。箱根の山に鎮まる箱根大神と水の力を司る九頭龍様にお参りすることで、ご利益も2倍になると言われています。また、駒ケ岳山頂にある箱根元宮や、九頭龍神社の本宮などのパワースポットも参拝してみるといいですね。
箱根神社で3つの御神印がもらえる!
箱根神社お札所で初穂料300円を納めると御神印がもらえます。御神印は、箱根神社と九頭龍神社と箱根七福神の3種類を受けられます(1つの御神印ごとに初穂料がかかります)。パワースポットとして有名な九頭龍神社本宮ですが、本宮へ参拝するには交通の便が少なく、参拝される方も普段は少ないそうです。毎月13日の月次祭以外は、無人で御神印は常時箱根神社で受け付けています。
ポーラ美術館
森のなかで美術に触れられる美術館です。きらめく太陽の光を取り入れるようにガラスをふんだんに使った明るく美しい館内に、モネやルノワール、ピカソなどの有名な画家・作家の作品が並びます。
ポーラ美術館の展示室には モネの「睡蓮の池」、ルノワールの「レースの帽子の少女」、ピカソの「海辺の母子像」といった貴重な作品が展示されています。名画の持つエネルギーを間近で感じられるだけでなく、画家ごとの筆使い、タッチの質感などがわかるところも本物ならではの魅力。
また、富士箱根伊豆国立公園の森に位置しているため、たくさんの野鳥が訪れる「森の散歩道」では、四季折々の草花や野鳥探しも楽しそうです。本当の自然に近い森の中で子どもと一緒に散策することができます。
森の中には、こっそり隠れている彫刻もたくさんあります。何が隠れているかは、行ってからのお楽しみ。子どもの方が見つけ出すのが上手かも!?
食事やオリジナルグッズにも注目
美術館のレストランやカフェは、すべて小田急リゾーツが運営。クオリティが高くて美味しいと評判です。企画展に合わせたメニューも登場します。また、ミュージアムショップではTシャツやトートバッグ、美術書など企画展のオリジナルグッズも充実。好きな企画展に合わせて行くと、楽しみも膨らみます。
彫刻の森美術館
彫刻の森美術館は、自然の中で彫刻に触れられる野外美術館として1969年に開館しました。広い公園を散歩するように見学ができ、実際に触ったり登ったりしてアートを感じられる作品がたくさんあります。
野外に展示された大迫力の作品が7万平方メートルの広大な敷地の中に約120点の作品が展示されています。一部の作品は柵を設けずに展示されています。それぞれの作品を間近で見学してはいかがでしょうか。
幸せをよぶシンフォニー彫刻は彫刻の森美術館のシンボル的存在。写真映えする場所としても人気です。ステンドグラスの中にいろいろな模様が隠されていて、車や人、鳥などさまざまな模様を見つけられます。子どもと模様を探しながら登るのも楽しいですね。
家族向けの展示で遊びながら学べる!
「よりみち美術館〜みんなで挑戦、ちょうこくクイズ〜」は、作品の内容をイラストとクイズで楽しめる常設企画展(2019年7月15日まで開催予定)で、家族で挑戦しながら彫刻への理解が深められます。また、彫刻をお宝に見立てて探す「彫刻の森宝探しラリー」など、野外美術館を楽しめるコンテンツも充実しています。
箱根 芦ノ湖遊覧船
落ち着いた雰囲気で芦ノ湖の絶景を見られる遊覧船。遊覧船には1日フリーパスがあるので、湖尻港と箱根園港、元箱根港、箱根関所跡港と各港を巡ってスタンプラリーをするのがおすすめです。港ごとに景色が違うので、いろいろな撮影ポイントを探すのも楽しいです。
デッキで風に当たって寒くなってきた場合は船内へ。窓が広く気持ちの良い光が入っていきます。1階の前方にある席では、運転席で操縦するキャプテンの姿も見られます。四季折々の箱根の自然も見どころです。
毎月13日だけの特別運行! 九頭竜神社参拝船
パワースポットとして有名な九頭竜神社は、本宮と新宮があります。本宮へ行くための交通の手段はとても少なく、毎月13日のみ九頭竜神社参拝船が運行されます。もし13日に箱根に訪れることがあるなら、ぜひ特別な船に乗ってみてください。
NINJABUS WATER SPIDER(ニンジャバス ウォーター スパイダー)
「NINJABUS WATER SPIDER(ニンジャバス ウォータースパイダー)」は、2018年4月から運航を開始している水陸両用バスです。元箱根と箱根園の2つの発着所から、陸路と水路を1周約45分で周遊します。
陸路では一般的な大型バスよりも高い視線で、芦ノ湖畔や箱根神社前の杉並木などを走行します。水路では箱根園港から芦ノ湖にダイナミックに入水。芦ノ湖の景色を、湖面に吹く風を感じながら楽しめます。
「くの一」による観光ガイドも魅力!
もともと箱根や小田原は風魔忍者ゆかりの地とあって、「WATER SPIDER」は忍者の「水蜘蛛の術」から名前をとっています。車内では観光ガイドが「くの一」の衣装を着て、箱根の魅力を紹介。音声ガイド「コードネームWS」による忍者の歴史や掟についての情報もあり、箱根や忍者について詳しくなれます。
箱根海賊船(箱根町港)
小学生におすすめなのは、自分を物語の主人公にしてくれる場所。箱根海賊船は芦ノ湖を回る3隻の観光船です。カラフルな観光船はフランス・イギリス・スウェーデンの戦艦をモデルに作られています。
バーサの展望デッキには望遠鏡を片手にした少年が見張り役をつとめています。その3階にある普通船室デッキに登ることができ、そこからの眺望は望遠鏡の見張り役の少年と一緒に船の旅をしているような気持ちになれます。
バーサは三隻の中で一番歴史ある船です。豪華な彫刻、ステンドグラスなど見ることができます。
また、デッキにいる海賊は記念写真をとるスポットとして大人気。戦艦バーサの船員になった気分で、子どもに景色を撮影させるのも楽しそうです。ほかの海賊船とのすれ違いもシャッターチャンス。バーサのほかに、フランスの戦艦をモデルにした「ロワイヤルII」イギリスの戦艦をモデルにした「ビクトリー」の2隻もそれぞれ外観と内装が異なります。
海賊船の性能調べも楽しい
バーサは700馬力で航海速力は10.5ノット。馬力やノットといった船ならではの単位を車や電車と比較したりして調べることも、楽しい経験から得られる大切な情報ですね。
箱根ドールハウス美術館
箱根ドールハウス美術館では、16世紀中頃のドイツ貴族が娘のために作らせた精巧なミニチュアサイズの家「ドールハウス」を展示してあります。ドールハウスは欧米で「クラフトの王様」と言われるほどの人気があります。
世界中で愛されるドールハウスの大きさは12分の1。家具や調度品など本物さながらに忠実に作られています。イベント期間中にはミニチュアハウスを手作りできるワークショップやイベントも開催されています。特に注目作品は「モッツ雑貨店」。本物そっくりの小さな雑貨がぎっしりと詰まった作品は目が釘付けになります。
館内は見るだけではなく遊べるスペースがあるほか、ミニチュアドールハウス作家の愛情いっぱいの作品が購入できる魅力的なショップも。国内外のミニチュア作品も購入できます。
店内併設のカフェでのんびり
子どもが遊んでいる間、併設されたカフェでオリジナルフレーバーの紅茶、こだわりのコーヒーをいただけるカフェもあります。芦ノ湖の二子山や豊かな自然を眺めながらのんびりいかかでしょうか。
岡田美術館
岡田美術館は古くから日本で受け継がれてきた「日本の美」を大切にする美術館。全5階建て、屋内展示面積としては箱根最大級の館内に、貴重な美術品が常時約450点並び、世界から見た日本の良さを感じられます。
また、入園料300円でこだわりの庭園に入ることもできます。「〜湧水・樹木の生命力〜自然の恵みを感じる庭園空間」をコンセプトに作られており、箱根の自然を肌で感じて楽しむことができる美しい庭園となっています。
さらに、日本家屋を改装して作られた飲食施設、100%源泉かけ流しの足湯カフェも併設されています。足湯から目の前に広がるのは、風神・雷神の大壁画「風・刻(かぜ・とき)」。お好みの飲み物や甘味を味わいながらゆっくりと鑑賞できます。
子どもも楽しめる工夫が!
いくつかの作品には、液晶タッチパネルによる作品解説があり、英語、中国語、韓国語のほか、こどもプログラムも入っているので、小学生以上の子どもが楽しめます。
箱根小涌園ユネッサン
箱根小涌園ユネッサンは、水着で楽しめるユニークな温泉が集まる人気施設です。元気いっぱいな小学生なら屋外のスライダープールなどで思い切りはしゃいで遊べます。
箱根ユネッサン内は室内室外合わせて約20種類ほどのスパがあります。6歳から9歳には屋外の人気スライダーがあるロデオマウンテン(要身長110cm以上)がおすすめ! 急流をすべり降りる迫力のウォータースライダーが3つあり、それぞれカーブの大きさが異なっています。温水なので冬でも楽しめます。
ロデオマウンテンの中には洞窟風呂が! とっても神秘的な空間です。親子で一緒に探検気分が味わえます。
ほかにも、屋外には「龍の水辺」という豪快な滝があり、打たせ湯として人気。超絶景の露天風呂など屋外ならではの楽しいスパがたくさんあります。
屋内スパも見逃せない!
屋内スパには、ワイン風呂や本格コーヒー風呂といった楽しいお風呂がたくさん用意されています。ワイン風呂は子どもでも入れるので、ちょっぴり大人気分が味わえるかも!?
箱根には温泉はもちろん、さまざまな美術館や船での移動など親子で楽しめるスポットがたくさん! 体を使って遊べるところも豊富にあるので、遊び盛りの子どもと一緒にぜひ箱根を満喫してください。
その他箱根周辺で楽しめる観光スポットはこちら