北海道新幹線開業で、道外からもアクセスしやすくなった北海道・函館。海と山に囲まれた自然環境の中に、美しく整備された公園や観光施設が点在し親子での旅行におすすめのエリアです。今回は、3歳から5歳の子どもと一緒に楽しめる施設や、ゆっくり見て回れる観光施設を10カ所紹介します。
※2017年12月12日「函館市熱帯植物園」を追加しました。
はこだてみらい館
「はこだてみらい館」は、遊びながら最新テクノロジーに触れられる施設。函館駅前の商業施設「キラリス」3階にあり、アクセスしやすいのも魅力です。
さまざまな映像が流れる高精細LEDディスプレイ。3歳から5歳の子どもに人気なのは、縦2.4m横14.4mの巨大スクリーンを実物大の動物の絵が実際のスピードで走る映像です。子どもたちは動物と一緒に競争をすることで、想像以上に速く走る動物のすごさを遊びの中で体感できます。
さらに、3歳から5歳の子どもにおすすめなのが、自由に形を作ってプログラミングで動かせるブロック。プログラミングでわからないところがあれば、近くのスタッフに聞くと気軽に教えてくれます。
ほかにも、動きや表情によって観光名所や動物に変身するインタラクティブ・ミラーや3D映像を見られるシアター、360度の映像とマルチサウンドが体験できるスタジオなど、子どもと一緒に楽しめるものが盛りだくさんです。
遊んで学べるワークショップが充実!
はこだてみらい館では、月ごとにプログラミング、サイエンス、アートなど創造力を育むワークショップを随時開催しています。事前申込の必要や対象年齢はプログラムによって違うので、詳しくはホームページを確認してください。
はこだてキッズプラザ
「はこだてキッズプラザ」は、「はこだてみらい館」の上階にある子ども向け屋内施設。公園のように体を動かして遊べる遊具や絵本、知育玩具で遊ぶスペースなど、子どものスタイルに合わせて過ごせます。
入場してすぐの場所にある「すくすくスケール」。ディスプレイの前に立つとUFOや動物が映し出され、身長を計ることができます。
施設内には、光るボールプールや雲のような形のネットなど、ダイナミックに遊べる遊具がいっぱい。3歳〜5歳の子どもと訪れるなら、比較的人の少ない平日がおすすめです。平日にはラボと呼ばれるスペースに、釣堀やエコポニー(体重20kgまで)などの遊具が週替わりで登場します。
2歳以上小学3年生以下を対象とした便利な託児サービス
はこだてキッズプラザでは、1人につき1時間600円、超過時間30分ごとに600円で託児サービスを行っています。対象は2歳以上小学3年生以下で最大3時間まで。要予約。
カネモリブリックラボ
「カネモリブリックラボ」は、無料で好きなだけブロック遊びができる施設。函館ベイエリアのショッピングモール「金森赤レンガ倉庫 金森洋物館」の中にあるので、観光の途中に立ち寄るのもおすすめです。
施設内のブロックを自由に使って作った作品は、そのまま展示することができるので、子どもも大満足です。さらに、作りかけのブロックも1カ月以内なら保管しておいてくれます。
たくさんのブロックを前に、パパママの方が夢中になってしまうことも…。なお、託児サービスはないので必ず保護者同伴で利用してください。時間無制限で遊べますが、飲食はできないので注意してください。
小さなスペースですが、無料だし・無制限だし…レゴ2週間無料レンタルもあり、素晴らしいな♪と思いました。anju.さんの口コミ
記念写真を撮影して、思い出をポストカードに残そう!
カネモリブリックラボに遊びにきた記念に、スタッフが撮影した写真でポストカードを作れます。子どもだけの写真もいいですが、ブロック作品と一緒に撮影するとより思い出深いものに。好きな言葉を入れることもできます。価格は1枚210円、所要時間は5分程度です。
五稜郭タワー
五稜郭公園に隣接する高さ107mの「五稜郭タワー」。「特別史跡五稜郭跡」の星型を一望できる展望台のほか、階下には飲食店や土産品店などがあります。
展望台は360度ガラス張りになっており、さまざまな角度から函館の街並や津軽海峡などを見渡せます。展望台1階にはカフェスタンドがあるので、3歳から5歳の子どもと一緒に、函館近郊の牧場の牛乳を使ったソフトクリームを味わいながら景色を楽しむのもいいですね。
展望台は有料ですが、1階と2階は入場無料。1階には土産品店や自由に休める「アトリウム」があり、休憩にピッタリです。コンサートや展覧会など、観覧無料のイベントも随時行われているので詳しくはホームページで確認を。4〜10月の毎週土日・祝日には、イメージキャラクター・GO太くんも登場します。
函館の街を360度見渡せるのでおすすめです!! 高さはそんなに高くはないですが、周りの建物が低いのでタワーの高さ以上に眺めは良いです。Pass5019さんの口コミ
冬は特別史跡五稜郭跡のライトアップに伴い、17時から展望料金が割引に!
12月1日から2月28日の17:00〜20:00(2月10日以降は17:30〜)まで、特別史跡五稜郭跡の内堀のまわりが約2,000個の電球で彩られる「五稜星の夢(ほしの夢)」が開催。それに伴い、期間中17時から夜間特別料金で展望できます。
函館公園こどものくに
「函館公園」は花見の名所としても知られる、明治期に造られた都市型公園。園内には、歴史的建造物や碑が点在し散策路が整備されています。ミニ遊園地や動物施設があり、子ども連れに人気です。
噴水のある広場は、芝生に囲まれベンチもあるのでピクニックにぴったり。噴水は浅瀬なので、夏は水遊びを楽しむ小さな子どもたちでにぎわいます。
ミニ遊園地「こどものくに」には、日本最古の観覧車やミニ新幹線、空中ブランコなど楽しい乗り物がたくさん。小さい子どもがメインターゲットなので年齢や身長制限のある乗り物が少なく、3歳から5歳の子どもでも十分に満喫できます。※11月下旬〜3月下旬まで閉園
ミニチュアホースやウサギなどがのんびり過ごす動物施設
「函館公園」では、クジャクやアヒルといった鳥類、ミニチュアホース、ヤギなどが飼育されています。入園料は不要で、自由に見て回れます。
道南四季の杜公園
「道南四季の杜公園」は、市街地から少し離れた場所にある多目的公園。四季折々の植物が見られる「花の丘」、遊具やバーベキューコーナーを備える「野原の丘」、自然を生かした里山のような「小川の里」「里の森」の4つのゾーンに分かれています。
「花の丘ゾーン」からは、函館山や津軽海峡を見渡せます。天気の良い日は散策しながら、肌寒い時は休憩施設「丘の家」の展望ラウンジからもこの景観を眺められます。
「丘の家」の中にある、未就学児が対象のキッズスペース「ちびっこ広場」。3歳から5歳の子どもが楽しく遊べるすべり台やボルダリング、絵本などがそろっています。
自然の中で目一杯遊びたい3歳から5歳の子どもは「野原の丘ゾーン」へ。ローラースライダーやふわふわ遊具など、3歳から5歳の子どもが安心して遊べる遊具がたくさんあります。※11月〜3月まで閉園
冬はソリやかんじきで雪遊びを楽しみましょう!
雪が積もると「花の丘ゾーン」が雪遊び場になり、多くの子どもたちでにぎわいます。数に限りがあるので持参するのが確実ですが、ソリやかんじきの無料貸出しも行っています。
活イカ釣堀(函館朝市えきに市場)
約250もの店が軒を連ねる大市場・函館朝市の中にある「函館朝市えきに市場」。名物の「活イカ釣堀」では、3歳から5歳の子どもでも手軽に活イカ釣りが体験できます。
専用の釣り竿を使い、イカの耳にひっかけるようにして釣り上げます。3歳から5歳の子どもなら、大人が少し手伝ってあげるといいでしょう。釣り上げたイカは刺身にしてもらい、その場で食べられます。函館近海のイカを毎日直送しているため、漁の状況により実施できない場合があります。
海産物やお土産品、日用品など、多種多様な商品が揃う「函館朝市えきに市場」。いくら丼、カニ丼など7種類から選べる500円丼も、ワンコインとは思えないボリュームと豪華さで人気です。
4種類の丼から選べるお子様セットが500円!
「函館朝市えきに市場」2階の食堂「朝市食堂 二番館」は、新鮮な魚介がリーズナブルに食べられると人気。いくら丼やカニ丼など4種類から選べる丼とハンバーグなどがセットになった「お子様セット」も500円。6:30〜14:00の営業なので、ランチはもちろん朝ご飯にもおすすめです。
函館競馬場
2010年のリニューアルオープンで子ども向けの施設が充実し、ファミリーでにぎわう「函館競馬場」。日本で唯一「海の見える競馬場」としても知られる競馬場です。レースの開催がない日も、毎週末は場外発売場として開放されています。
「函館競馬場」でレースが開催されるのは例年6月中旬〜7月下旬。この時期ならサラブレッドを間近で見られます。場内は芝生が多いので、ピクニックにもピッタリ。「キッズルーム」が完備されているのもうれしいところです。
スタンドから少し離れた「緑の広場」は、滑り台やコンビネーション遊具、ふわふわ遊具などで元気いっぱいに遊べる公園。この場所からレースを見ることもできます。※屋外施設は11月〜4月末まで閉場
5月〜10月頃の毎週日曜日には、小学生以下を対象にポニー試乗会が開催されます。試乗中はスタッフが付き添っているので、3歳から5歳の子どもでもポニーに乗ることができます。試乗コースの終了間際でいったん馬をとめて記念撮影。ポニーとのふれあいを楽しみましょう。
競馬場建物内はかなり広く移動が大変ですが、キッズルームも完備してありました! 夫が競馬を何時間も楽しんでる間、自分とこども達は色々歩きまわり、遊び、とにかく楽しかったです!1日遊べる場所だと思います。mikumiさんの口コミ
11月12日〜12月28日まで「冬のうまパin函館競馬場」を開催!
「スターウォーズ」「スパイダーマン」などアメリカンヒーローズの世界をフィギュアやジオラマで展示するスペシャル展や、地元飲食店によるイベント限定弁当の販売など、楽しいイベントが盛りだくさん。現在開催中のイベントは、ホームページを確認してください。
函館山ロープウェイ
標高334mの山頂まで約3分の空中散歩を楽しめる函館山ロープウェイ。山頂の展望台から函館の街並を一望できます。日没1時間前くらいには夜景を見に来る観光客でいっぱいになります。
ゴンドラは全面ガラス張り。函館山に向かって右手に乗車すると、観光名所として有名な教会群を間近に眺められます。5月上旬〜中旬であれば、ロープウェイの真下で咲く桜を見ることも。
混雑を避けて夜景を楽しむなら、展望台2階にあるレストラン「ジェノバ」がおすすめ。お子様プレートもあり、3歳から5歳の子どもと一緒に食事しながらゆっくり夜景を楽しめます。ロープウェイを降りてすぐ左手にある「漁火公園」も、展望台に比べて人の少ない穴場です。
日中なら比較的空いているので、3歳から5歳の子どもが一緒でも気兼ねなく景色を楽しめます。昼は建物や海を往来する船がはっきり見え、夜景とはまた違った美しさ。冬は雪化粧した街並が、青空や海によく映えます。山頂は街中より2〜3度寒いので、厚着をして行きましょう。
函館山からの夜景は、有名なだけありキラキラしていてすごくキレイでした☆mikumiさんの口コミ
シャトルバスを使えば、函館山ロープウェイ山麓駅はすぐ目の前!
山麓駅は急な坂道の上にあり周りは石畳が多いので、子どもを連れての移動は大変。山麓駅の目の前に停車する、「函館山ロープウェイシャトルバス」(夕方から運行)や「元町・ベイエリア周遊号」の利用がおすすめです。
函館市熱帯植物園
北海道三大温泉郷のひとつ・函館湯の川温泉街にある「函館市熱帯植物園」。温室には南国の珍しい植物が約300種3,000本展示されているほか、錦鯉やメダカ、セキセイインコなどの生き物も飼育されています。
「函館市熱帯植物園」の名物が、サル山で自由に動き回るニホンザル。例年12月〜5月のゴールデンウィーク頃までサル山のプールに温泉を入れて、かわいらしく入浴する姿が見られます。3歳から5歳の子どもならエサ(1袋100円)をあげるのもおすすめです。
園内には、遊具や1回50円で楽しめるバッテリーカー(4月〜10月のみ実施)、水遊びができる広場もあります。たくさん遊んだあとは、温泉熱を利用した園内の「足湯」で手軽に温泉を楽しみましょう。
毎月、陶芸などの体験会やイベントなどを開催!
「函館市熱帯植物園」では、展示会やミニコンサート、夏・冬休みには押し花やグラスアートの体験会など、さまざまな催しを実施しています。また、タイミングが合えば温室で栽培された果実の試食会が行われることも。詳しくはホームページを確認してください。
今回は3歳と5歳の子どもと一緒に楽しめる観光施設や自然を満喫できる公園、「活イカ釣り」や「ポニー試乗」などの体験スポットを紹介しました。観光の合間に立ち寄れる場所も多いので、ぜひお出かけください。