北海道の中で比較的温暖な函館は、小さな子連れの親子で旅をするのにピッタリのエリアです。函館山の夜景をはじめとする観光スポットや新鮮な魚介類も満喫できます。
ここでは赤ちゃん、幼児、小学生と年齢に合わせた観光スポットやランチ、無料&格安のスポットなど定番から穴場までを押さえたプランを紹介していきます。
1.年間のイベントを知っておこう
春にはツツジや桜、夏は花火、秋は紅葉、冬はイルミネーションと一年を通して見どころがたくさんあり、お祭りなどのイベントも多く実施されます。とくに冬に行われるイルミネーションイベントは、幻想的な夜景に加えて花火も打ちあがります。
食べ物の旬はヤリイカが1〜5月、ムラサキウニやバフンウニが5〜7月、ボタンエビが5〜6月、毛ガニが6〜7月、戸井マグロが7〜12月などの魚介類が名物です。
春(3月〜5月)
4月にはさまざまなお店をハシゴしながら楽しめるグルメイベント「函館西部地区バル街」を開催。5月中旬には函館戦争当時の衣装を着た市民が練り歩く維新行列パレードや、土方歳三コンテストの全国大会などを行う「函館五稜郭祭」が行われます。
5月下旬から6月上旬には60万本ものエゾヤマツツジやサラサドウダンが咲き誇る「恵山つつじまつり」もあります。少し足を延ばせるなら、道南の松前公園がおすすめです。250品種1万本の桜が見られる「松前さくらまつり」は4月下旬から5月中旬まで開催されます。
5月まではヤリイカが旬。ムラサキウニやバフンウニ、ボタンエビは5月から出回ります。
夏(6月〜8月)
8月1日から5日まで「函館港まつり」を開催。初日には花火大会が行われるほか、市民参加の「函館港おどり」や「いか踊り」が見どころです。また、8月上旬から中旬には「はこだて国際民俗芸術祭」が行われます。8月中旬には「湯の川温泉花火大会」も実施。
ムラサキウニやバフンウニは7月まで、ボタンエビは6月までが旬です。6月からはスルメイカ、6月から7月は毛ガニ、7月からはイワシや戸井マグロも食べられます。7月から8月は函館恋いちごも旬。
秋(9月〜11月)
9月上旬には函館最大級の食イベント「はこだてグルメサーカス」が行われます。「函館西部地区バル街」は4月に引き続き、9月にも開催。10月下旬から11月中旬にかけて「はこだてMOMI-Gフェスタ」があります。
戸井マグロやスルメイカは引き続き、松前マグロは9月から12月までが旬です。
冬(12月〜3月)
12月1日から2月28日までは函館駅前や五稜郭などがライトアップされる「はこだてクリスマスファンタジー」が開催されます。また、イルミネーションや函館海上冬花火(2月)が行われる「はこだて冬フェスティバル」も見どころ。
12月上旬には函館をテーマにした映画が上映される「函館港イルミナシオン映画祭」も実施します。食べ物は12月までは戸井マグロ、松前マグロ、スルメイカ。1月以降はヤリイカが旬になります。
2.函館の親子で楽しめる人気の観光名所をチェック!
函館観光といえば、函館山の夜景や五稜郭タワーからの眺めが真っ先に思い浮かぶ人も多いでしょう。ですが、はこだてキッズプラザや函館公園こどものくにといった、子どもが大喜びするスポットが多いのも特徴です。また活イカ釣堀のように、楽しみながら美味しい体験ができるスポットも!
函館の親子に人気の観光スポット
- 函館山ロープウェイ
- 五稜郭タワー
- はこだてキッズプラザ
- はこだてみらい館
- 道南四季の杜公園
- 函館公園こどものくに
- 活イカ釣堀(函館朝市えきに市場)
- 函館市熱帯植物園
- カネモリブリックラボ
- 函館競馬場
- 緑の島
3.年齢別の函館おすすめスポットを紹介!
【0〜2歳向け】おすすめのお出かけスポット
赤ちゃんを連れて旅行に行く場合、授乳やベビーカーに乗せたまま移動できるかなど、大人だけで行く旅行とは違うところが気になりますよね。函館には、0歳から楽しめる施設や授乳室などを完備したスポットが数多くあり、小さな子ども連れでも安心です。
函館山ロープウェイや五稜郭タワーといった定番スポットは赤ちゃんを連れて行っても大丈夫なところが多いです。また、2歳くらいの子どもを元気よく遊ばせたいなら、はこだてキッズプラザや道南四季の杜公園、函館競馬場、緑の島も選択肢のひとつです。
【3〜5歳向け】おすすめのお出かけスポット
アクティブな遊びができるようになる3歳から5歳の幼児には、実際に体を動かして体験したり、それが学びにつながるようなスポットがおすすめです。
はこだてみらい館では、巨大スクリーンに映し出された実物大の動物たちと実際のスピードで競争をすることができます。普段は感じることができない「動物の速さ」を体験できる貴重な機会です。そのほか無料で好きなだけブロック遊びができるカネモリブリックラボやミニ遊園地がある函館公園こどものくにもおすすめ。
【6〜9歳向け】おすすめのお出かけスポット
6歳から9歳の小学生にもなると、単に遊ぶだけでなく学びにつながるところにも連れて行きたいもの。
函館市北洋資料館ではシロクマやトド、セイウチなどの剥製や船の模型などの貴重な資料が展示されており、夏休みや冬休みの自由研究の題材にもできる充実度です。さらに船の操縦体験もできるのは大きな魅力!
4.函館駅から徒歩で観光しよう!
函館駅は函館観光の起点となるところで、徒歩圏内でも観光スポットがたくさんあります。小さな子ども連れの場合は、歩いて行ける場所で観光できると便利ですよね。
函館朝市えきに市場でイカを釣ってみたり、ワンコイン丼を食べればもう函館の観光気分はバッチリ! そのほか、駅から徒歩5分で行けるスポットを紹介しています。
5.無料スポットや格安スポットでオトクに遊ぼう!
観光地に行くとお土産や交通費、宿泊費など、何かと出費が気になりますよね。函館には無料や格安(大人500円以下)で遊べる観光スポットが多いんです。
青函連絡船として活躍した摩周丸ですが、現在は記念館として格安で見学できます。自由に操船機器にさわれるので、船を操縦している気分が味わえます。ほかにも格安で乗れるチケット制の遊園地「こどものくに」などを紹介!
6.1日遊べる観光モデルコースを移動手段別にチェック
函館の主要観光スポットはコンパクトにまとまっており、専用駐車場がないところもあるので、徒歩や電車、バスなどの公共機関をメインに使うのがおすすめ。
また、自然を満喫できる郊外のスポットは、バスの本数が少なく、大型の無料駐車場完備のところが多いので、車(レンタカー)で行くのが効率的です。公共機関と車とで1日観光したときのモデルコースをまとめました。
7.函館までのアクセス方法を確認!
函館には主に飛行機や新幹線を使っていくことができます。東京から行く場合は羽田空港から飛行機が時間的には便利ですが、移動時間も旅の一部。行きと帰りで違うアクセス方法を選ぶのも楽しそうです。マイカーで青森からフェリーに乗るという選択肢も。
飛行機の場合
東京から飛行機を利用する場合、羽田空港からANAやJAL、エア・ドゥを利用して約1時間20分(1日6便)、成田空港からはLCCのバニラエアで1時間40分(1日1便)で行けます。大阪から行く場合は伊丹空港や関西空港から約1時間40分程度です。
函館空港から函館駅までは函館帝産バスで約20分、函館空港からベイエリアまでは函館帝産バスで約33分の距離です。
新幹線の場合
新幹線なら、東京から新函館北斗駅まで乗り換えなしで行けます。「はやぶさ」に乗ると4時間30分〜5時間ほどで到着可能。新函館北斗駅から函館駅までは「はこだてライナー」に乗って約20分の距離です。
クルマでフェリーを利用する場合
青森や下北半島の大間にあるフェリーターミナルから函館に行くこともできます。青森から函館へは約3時間50分、大間から函館へは1時間30分で行けます。大間からフェリーに乗ると時間的にかなり短縮できるため、下北半島を観光してからフェリーで函館に渡るというルートも楽しそうです。
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