吉田松陰の妹・文の生涯を描く今年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」。家族でご覧の方も多いのでは?
そんな2015年注目の大河ドラマの舞台となっているのが山口県萩市。話題の大河ドラマゆかりの地は、おじいちゃんやおばあちゃんも一緒に3世代で楽しめるスポットがいっぱいです!
まずはNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の見どころをチェック!
幕末から明治維新を生き抜いた主人公・文を井上真央さんが演じているNHK大河ドラマ「花燃ゆ」。その生き方はもちろん、松下村塾の塾生たちの姿が描かれる青春群像劇的な要素もあり、歴史好きでなくても幅広い世代が一緒に楽しめそうなストーリーが魅力です。
そんなドラマの舞台となっている萩市には、各所に吉田松陰とその塾生たちが過ごしたゆかりの場所が残っているため、訪れればNHK大河ドラマをより楽しく見られること間違いなし!
萩市を訪れるなら、その前にNHK大河ドラマの見どころもぜひチェックしておきましょう!
明治維新を陰で支えた女性のドラマチックな人生
失礼ながら歴史上の人物としては、あまりメジャーな人物ではない主人公の文さん。でも、吉田松陰の松下村塾を陰で支え、久坂玄端の妻となり、その後亡くなった姉の夫と再婚…と、その人生の大枠を聞いただけでも、かなりドラマチック! そんな波乱万丈の人生がこれからどう描かれていくのか、それが「花燃ゆ」の最大の見どころと言えそうです。イケメン俳優を見るだけでも楽しい
さらに、見どころはこれだけではありません。もうひとつの見どころが“イケメン大河”とも称されるほどの美男キャストの面々。吉田松陰役の伊勢谷友介さん、小田村伊之助役の大沢たかおさん、さらに東出昌大さん、高良健吾さんをはじめとした松下村塾の塾生を演じる俳優陣もイケメン揃い。
子ども達には、この楽しさは伝わらないかもしれませんが(笑)、こちらも大きな見どころになることは間違いなさそうです。
ここは絶対外せない!大河ドラマがもっとおもしろくなる名所
そんなドラマの盛り上がりと共にさらに注目が集まりそうな萩市ですが、見どころを萩市観光協会の山口さんにお聞きしました。
「市内に『文と萩物語 花燃ゆ大河ドラマ館』が開館しています。市内にある大河ドラマゆかりの場所とあわせて訪れてみるのがおすすめです。小さいお子様が一緒の場合には、ドラマゆかりの場所とその他の観光スポットを組み合わせて巡ると、家族皆さんで楽しんでいただけると思います」
そんな山口さんにまず教えていただいたのが、萩市に来たら絶対に訪れて欲しいおすすめの大河ドラマゆかりのスポット。ここを訪れれば、吉田松陰と文についてより深く知ることができ、今後のドラマがもっと楽しめるはずです。
■ストーリーやその背景、撮影の舞台裏も見られる 「文と萩物語 花燃ゆ大河ドラマ館」
ドラマで実際に使用された衣装や小道具の展示、ロケ風景などの映像の上映などを実施。なかでも、松下村塾のセットにアニメーションで文が登場し授業風景を解説するコーナーは、子どもでも分かりやすく楽しめるはず。
■学業成就を親子で祈願したい 吉田松陰を祀った「松陰神社」
吉田松陰を祀って創建された神社。学問の神様として知られ、学業成就や受験の合格祈願に訪れる学生や受験生をお子さんに持つ親も多い。また境内には、吉田松陰が主宰し文も塾生たちと交流を深めた松下村塾、松陰と文の実家で松陰が謹慎生活を送った吉田松陰幽囚ノ旧家(杉家旧家)がある。■杉家の貴重な資料ほか、広い庭園を 親子で散歩しても楽しい「萩博物館」
大河ドラマの放映にあわせて特別展示室を開設。松陰や文が家族に宛てた手紙など、杉家から寄贈された貴重な実物資料を展示。また、久坂玄端が文に送った手紙「涙袖帖」も展示されている。ほか、広い庭園や萩の自然に親しめる展示もあり、親子で楽しめる。
萩市内各所にはドラマには高杉晋作や伊藤博文に関する資料やゆかりの場所も多く残っていますので、幕末の歴史についても少し予習して子供に教えてあげると、歴史に興味を持つきっかけになるかも。
ちなみにこれらのスポットを巡るなら、大河ドラマ館と松陰神社宝物殿至誠館、萩博物館の入場券がセットになった「萩物語セット入場券」(大人1000円、小・中生400円)がお得です!
子供から大人まで楽しめる萩の魅力たっぷりなおすすめスポット!
このように歴史好き、大河ファンにたまらないスポットが満載ですが、このような場所ばかりでは子供が飽きてしまうかも…という心配もありますよね。でもご安心ください。萩市には大人から子供まで楽しめるスポットもいっぱい。中でも特におすすめのスポットがこちら!■自然散策にぴったり、椿まつりも開催中 「萩市笠山椿群生林」
標高112メートルの笠山は日本で最も小さな火山。ふもとの明神池から北西端虎ヶ崎を経由して頂上まで約3.5kmの散策路が整備されているので3世代の自然散策にもぴったり。山の先端に位置する虎ヶ崎には10ヘクタールの広さに約2万5000本のヤブツバキが自生。2月中旬から3月頃に見頃を迎え、それにあわせて「萩・椿まつり」(2月14日~3月29日)も開催される。
■萩ならではの新鮮な魚を味わえる 「道の駅 萩しまーと」
魚市場と隣接した道の駅。海産物や果物、野菜など、地元の新鮮な旬の食材を購入できる。瀬つきアジやケンサキイカ、生ウニ、アマダイ、キンタロウなど、萩ならではの鮮魚が並び、新鮮な魚介類を使った食事も楽しめる。■8つの泉質がある「萩温泉郷」 旅館や日帰り入浴施設が充実
萩市内には、2004年に採掘されたはぎ温泉をはじめ、8つの泉質がある。温泉旅館や、宿泊者以外でも気軽に日帰り入浴が楽しめる施設が充実。
さらに、市内の12店舗で味わえるのが文にちなんだ「ふみ御膳」と「ふみ弁当」。地元の漁師さんが「ぺっぴんさん」と呼ぶアマダイや、「天然ふぐの女王」と呼ばれる真フグなど、萩沖で獲れる魚介の中でも女性のイメージのある旬の素材がふんだんに使われているのが特徴です。料理は萩焼や萩ガラス、萩桐箱などの萩の器で提供され、見た目も楽しめるのも魅力!
また市内には、美しい白壁となまこ壁がつづく江戸時代の街並みや、「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」として世界文化遺産への登録を目指す萩反射炉、恵美須ヶ鼻造船所跡などもあるので、そこで親子で当時の生活や文化に触れてみるのもいいですね。
大河ドラマゆかりの地とあわせて、萩の見どころとおいしいものも満喫できるこれからの2月〜3月が旅行するのにもおすすめのシーズン! ぜひ、これらのおすすめスポットを踏まえて家族みんなで楽しめる旅行のプランを立ててみてください。