サンシャイン水族館で深海生物イベント　日本初の大型深海生物も

東京都豊島区の「サンシャイン水族館」で、2023年1月13日（金）〜3月12日（日）の期間、深海生物に焦点を当てたイベント「ゾクゾク深海生物2023」が開催されます。

2021年に新種登録された大型深海生物「ヨコヅナイワシ」の日本初となる冷凍標本展示のほか、深海のアイドル「メンダコ」の特集展示、参加無料のクイズラリーなど、深海生物のことが学べるコンテンツが満載です！

人気イベント「ゾクゾク深海生物」が今年も開催！

「ゾクゾク深海生物」は、今回で7回目を迎える人気イベントです。わずかな光しか届かない水深200m以上の深海。そこでは、暗くて冷たく、さらに高水圧という過酷な環境下でも生きられるよう、ほかの生き物たちとは異なるユニークな特徴を持った深海生物たちが暮らしています。

同館では、2019年より、静岡県の駿河湾を中心に、深海生物調査や水中ドローンを用いた調査に取り組んできました。イベントでは、「駿河湾の深海生物を大調査！」をテーマに、これまでの調査内容をはじめ、生物標本や深海映像などが展示されます。

日本初！　大型深海生物「ヨコヅナイワシ」の冷凍標本

1番の注目は、新種として確認されたばかりの大型深海生物「ヨコヅナイワシ」の冷凍標本！　ヨコヅナイワシは、深海2,000m域における生態系の頂点に位置する生物で、今回は駿河湾焼津沖で採集された、体長約135cm、体重34.6kgの巨大な個体の「冷凍標本」が展示されます。

ヨコヅナイワシが採集される事は非常に珍しく、本件は世界でみても7例目とのこと。鱗が剥がれやすい特徴があり、採集の際は細心の注意を払いながら3人がかりでクーラーボックスに収容。状態よく保存するためすぐに冷凍保冷が行われました。

-20℃〜-40℃で冷凍する「冷凍標本」では、より生きている状態に近い姿を見ることができるそう。今まで公開されたヨコヅナイワシはいずれも液浸標本であり、今回は日本初の貴重な展示です。

深海のアイドル「メンダコ」のコーナーも

深海のアイドルとして大人気の「メンダコ」のコーナーも登場します。前回開催時に、国内最長の76日間という長期展示を記録したメンダコの映像や採集・飼育のデータ、標本などが展示されます。

メンダコは、パタパタと動く耳のように見えるヒレやスカートのようにも見える腕と腕の間の傘膜（さんまく）が特徴的な、体長約15〜20cm程の深海生物。タコの仲間でありながら、墨袋を持っておらず、墨を吐くことはできません。採集次第では、今年もキュートな姿のメンダコに会えるかもしれませんよ！

クイズラリーやバックヤードツアーも楽しめる！

イベント期間中は、館内を巡って楽しめるクイズラリー「調査ファイルを復旧せよ」を開催。ミッションをクリアしながら、深海生物について学べます。クイズにすべて答えると、オリジナルクリアカードのプレゼントも！　参加無料なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

ゾクゾク深海ツアー

さらに、有料のバックヤードツアー「ゾクゾク深海ツアー」も毎日開催されます。館内に展示していない深海ザメの標本にふれたり、飼育スタッフさんから深海生物についての解説を聞くことができ、子供も楽しめます。

このほか、閉館後には、大水槽「サンシャインラグーン」前で、飼育スタッフさんによるトークイベント「深海トーク」が開催されるなど、期間中は体験イベントが盛りだくさんです！

入場無料の深海生物イベントも！

ミツクリザメ（剥製標本）

2022年12月15日（木）〜2023年2月19日（日）の期間は、サンシャイン水族館特設会場（ゲストルーム内）で、入場無料の深海生物イベントを開催中！

会場内には、「リュウグウノツカイ」や「ミツクリザメ」など、深海生物の標本やはく製が展示されているほか、魚釣り体験ゲーム「ワクワク深海ランド with 釣りスピリッツ」、魚類や生物系のクレーンゲーム機、オリジナルフレームで撮影できるシールプリント機といったゲームも楽しめます（ゲームはプレイ料金が必要です）。

深海生物のオリジナルグッズやドリンクが登場！

「メンダコサウナハット」 4,800円

「ヨコヅナイワシ マルチクリーナー」 380円

「ヨコヅナイワシ ティーバッグ」 432円

「ヨコヅナイワシ スウェット」 4,500円

館内の「ショップ アクアポケット」では、オリジナルグッズも販売中。メンダコモチーフの「サウナハット」や、画面やレンズなどなんでも拭ける「ヨコヅナイワシ マルチクリーナー」、香ばしいほうじ茶の「ヨコヅナイワシ ティーバッグ」、ヨコヅナイワシの大きさ同様にオーバーサイズに仕上げた「ヨコヅナイワシ スウェット」など、ここでしか手に入らないグッズがいっぱいです！

「アクアリウムココア深海ver.（全3種）」　各716円

また、館内の「タリーズコーヒー」では、深海生物のイラストをあしらった「アクアリウムココア深海ver.（全3種）」が登場。見た目もかわいいココアは、館内を周ったあとの休憩タイムにピッタリです。

調査を行っている駿河湾は、日本一深い湾で、いまだ前人未到の未開拓エリアが多いそう。そして、深海生物は生息水温が低いため、海水の表面水温が下がる冬にしか、良い状態で採集できません。

この時期ならではの同イベントは、多くの謎に包まれている深海の秘密を知るきっかけにもなりそうですね。ぜひこの機会に、親子で深海の魅力にふれてみましょう。

※画像はすべてイメージです

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