ぶどうといえば山梨などが有名ですが、東京都内にもぶどう狩りができる農園があります。栽培品種も「ピオーネ」「シャインマスカット」といった人気のものから、「高尾」「多摩ゆたか」などの珍しい品種まで多彩!
そこで今回は、親子で楽しめる東京都内のぶどう狩りスポットを紹介します。ぶどう園への取材を元に、ぶどう狩りをより楽しむためのポイントもまとめたので、ぜひ参考にしてください。
※2024年の最新情報に更新しています
東京都内のぶどう狩りは何歳から楽しめる?
都内のぶどう狩り園の多くは、収穫した分の重さで料金が決まる量り売り制です。入場は無料で、小さな子供も家族と一緒に楽しめます。
ぶどう棚の高さは作業をするスタッフに合わせるため農園により異なりますが、170〜180cmほど。小さい子なら抱っこ、もしくはステップや台に乗れば、実がなる様子を間近で見ることができます。
1人で収穫を楽しめるのは、子供が園芸バサミを使えるようになってから。まだ上手に使えない場合は、果実や樹を傷つけないようママパパが一緒に切ってあげるようにしましょう。
ぶどう狩りに必要な持ち物や服装は?
地面が土なので、足元はスニーカーがベストです。ぶどうの果汁はポリフェノールたっぷりで色が落ちにくいため、汚れてもいい服を着て楽しみましょう。エプロンや着替えを持参するのもおすすめ! 雨が降る可能性がある日は雨合羽も必要です。ぶどうの実に傘がぶつかってしまうので、園内では傘がNGの場合があります。
虫よけと熱中症対策も重要。帽子と飲み物は必ず持参しましょう。虫よけスプレーだけでなく、長袖長ズボンや虫刺され用のかゆみ止め薬があるとさらに安心です。
また、ぶどうの汁が付くと手がベタつくので、ウェットティッシュがあるとこまめに拭けて便利です。
施設によっては持ち帰り用の袋が有料の場合もあるので、エコバッグやクーラーボックスを持参するといいですよ。
持ち物&服装チェックリスト
服装:□スニーカー □帽子 □マスク
持ち物:□飲み物 □虫よけ □タオルやハンカチ □持ち帰り用の袋やクーラーボックス □エプロンか着替え □ウェットティッシュ □長袖の上着など □日焼け止め □雨合羽
東京都内でぶどう狩りが楽しめる品種は?
都内のぶどう狩り園で栽培されている品種はさまざま。東京で生まれた巨峰の改良種「高尾」や、大粒でジューシーな種なし黒ぶどう「藤稔(ふじみのり)」、コクがあり果肉がしっかりした「高妻(たかつま)」など、スーパーの店頭にあまり並ばない品種とも出会えます。近年人気の高級品種「シャインマスカット」が収穫できるぶどう園も増えています。
おいしいぶどうの見分け方
ぶどう狩りをするなら、なるべくおいしいものを選んで収穫したいですよね! そこで気になる見分け方を紹介します。
まずは色をチェック!
紫色の品種なら、より色の濃いものを選びましょう。マスカットなどの黄緑系品種は、やや黄色に近いものが◎。ぶどうは根元から熟していくため、先端の実までしっかり色づいていれば食べ頃です。
実にパンと張りがある
食べ頃のぶどうは、1粒1粒がふっくらとしていて、果皮にハリがあります。
ちなみに、実についている白い粉は農薬ではなく「ブルーム」。ぶどうの病気を予防し、鮮度を保つ働きがあります。
ぶどうに紙袋や傘がかぶせてあるのはなぜ?
紙袋をかぶせてあるのは育成中のぶどうです。これで虫や病気を防いでいます。
ぶどうの上にかぶせてある紙の傘は、実の日焼けや蒸れを予防するためのもの。収穫したぶどうを持ち帰る際は、この傘を実の下に敷いて袋に入れると傷みにくいですよ。
収穫の際はどこを切るのが正解?
カットする位置は実のすぐ上辺り。実が地面に落ちないよう、片手を添えながらカットします。子供に挑戦させる場合は、大人が実の下に手を添えてキャッチしてあげましょう。横に伸びている枝を切ってしまうと、ほかの実に栄養が行き渡らなくなるので、注意してくださいね。
東京都内のおすすめぶどう狩りスポット7選
ここからは、都内にあるおすすめのぶどう狩り園を紹介! 駅から徒歩圏内のアクセスしやすい施設もありますよ。
木村ぶどう園【世田谷区】
「木村ぶどう園」は、東急大井町線・上野毛駅から徒歩約12分、等々力駅から徒歩約15分の住宅地にあるぶどう園です。
例年8月中旬から始まり(2024年は8月24日〜)、時期をずらしながら約10種類のぶどう狩りが楽しめます。品種は「藤稔」「紅瑞宝(べにずいほう)」「ゴルビー」「ハニービーナス」などバリエーション豊富。9月以降は、人気の「シャインマスカット」「雄宝(ゆうほう)」「マスカサーティーン」が収穫できます。
敷地内では鶏や烏骨鶏がのびのびと平飼いされていて、タイミングがあえばショップで産みたての新鮮な卵を買えることも。ピザやソフトドリンクがテイクアウトできるカフェも併設しています。
開園時間は9時から16時までで、受付は先着順です。
「木村ぶどう園」の料金・営業時期
所在地:東京都世田谷区野毛2-20-16
開催時期:2024年8月24日(土)
※実がなくなり次第終了
※時期により品種は異なる。シャインマスカットは例年9月以降
定休日:期間中無休
※臨時休業の際は前日の20時までに公式サイトで告知
料金方式:量り売り
8月開園のぶどう2,300円/kg(税込)
9月以降のシャインマスカット系のぶどう3,200円/kg(税込)
※過去の料金
入園料:無料
予約:不可(先着順)
駐車場:近くに有料コインパーキング8台
ベビーカーでの入場:OK
海老沢ぶどう園【世田谷区】
多摩川沿いに広がる自然豊かな町・宇奈根にある「海老沢ぶどう園」。小田急線・成城学園前駅と、東急線・二子玉川駅の中間に位置し、両駅を結ぶ東急バスか小田急バスで下宿または永安寺で降りると便利です。
ぶどう狩りは毎年2期に分けて開催。例年8月下旬から1期目がスタートします(毎日開催。実がなくなり次第終了)。収穫できる品種は、黒ぶどうの王様と呼ばれる新品種「藤稔」や、上品な甘みが評判の赤ぶどう「紅瑞宝」、希少価値の高い「多摩ゆたか」のほか、巨峰系の「高妻」、「ナガノパープル」など。
予約は不要で、期間中は9:00〜16:00まで開園しています。例年1週間前後でなくなってしまうので、早めに訪れたいところです。
2期目は9月上旬頃を予定。「シャインマスカット」や「ハイベリー」など、皮ごと食べられる品種をメインにぶどう狩りが楽しめます。こちらもなくなり次第終了予定。例年、数日で閉園となります。
手が届かない場所のぶどうをもぎ取る場合は、ビールケースや脚立を貸してくれますよ。
「海老沢ぶどう園」の料金・営業時期
所在地:東京都世田谷区宇奈根2-7-26
開催時期:
【第1期】2024年8月17日(土)
【第2期】2024年9月上旬を予定
定休日:不定休
料金方式:量り売り
入園料:無料
予約:不可(先着順)
駐車場:なし
ベビーカーでの入場:OK
上原園【稲城市】※2024年はもぎとり予定なし
東京都稲城市にある「上原園」は、ぶどう狩りと梨狩りができる家族経営の農園。JR南武線の稲城長沼駅または矢野口駅から徒歩約15分と、都心から1時間以内でアクセスできるのが魅力です。
ぶどう狩りができるのは、例年8月末から9月下旬頃まで。
大粒の種なし巨峰「高尾」や、なかなか市場に出回らない「紅伊豆」、人気の「シャインマスカット」や「ピオーネ」など、さまざまな品種を栽培しています。ぶどう棚は低めで、子供用にステップの貸し出しも行っています。
予約は不要で、料金は収穫したぶどうの重さで決まる量り売り制です。「シャインマスカット」1kg(約1〜2房)3,000円、「高尾」1kg(約2〜3房)2,000円、その他のぶどうが1kg(約2房)2,300円程度。
もぎ取る前に食べ比べの試食ができるので、好みの品種を見つけてからぶどう狩りができるのもうれしいポイントです。
雨の日は足場が悪くなるため、天気のいい日を選ぶのがおすすめです。園内ではベビーカーを動かしにくいため、ベビーカーででかける場合は入口に置いて楽しみましょう。インスタグラムでも、当日の開園状況や販売品種などをチェックできますよ。
自然あふれる敷地内では、ザリガニ釣りやセミ採りなどもできます。網やバケツを無料で貸してくれるので、生き物好きの子供はより楽しめますね。
「上原園」の料金・営業時期
所在地:東京都稲城市押立735
開催時期:※2024年は梨・ぶどうともに数量が少ないためもぎとり予定なし
定休日:期間中は毎日開園
料金方式:量り売り
【シャインマスカット】1kg(約1〜2房)3,000円
【高尾】1kg(約2〜3房)2,000円
【その他のぶどう】1kg(約2房)2,300円
入園料:無料
予約:不要(先着順)
駐車場:無料(30台)
ベビーカーでの入場:NG
東村山ぶどう園【東村山市】
東村山市運動公園の近くにある「東村山ぶどう園」。電車でアクセスする場合は、西武新宿線の東村山駅から銀河鉄道バス「工業団地」下車、徒歩すぐです。
栽培するぶどうの品種は、「デラウェア」「シャインマスカット」「巨峰」などの定番から、「高尾」「瀬戸ジャイアンツ」「ニューヨークマスカット」といった珍しいものまで20種以上と多彩!
バナナのような見た目の同園オリジナル品種「バナナゴールド」も栽培しています。訪れる時期によって収穫できる品種が異なるので、目当てのぶどうがある場合は問い合わせてからおでかけを。
例年8月上旬から10月上旬までの開園を予定しています。公式サイトからの完全予約制で、入場できるのは1家族(予約1枠)につき7人まで。ぶどう狩りの料金は品種によって異なり、1kg850円〜2,300円程度です。
農園は、ベビーカーのまま入園可能。子供用にステップも貸し出しています。ぶどう以外にも、桃やりんご、キウイフルーツなどを栽培しており、果物詰め合わせがお土産に人気です。
「東村山ぶどう園」の料金・営業時期
所在地:東京都東村山市恩多町1-12-1
開催時期:8月〜10月中旬
料金方式:量り売り(品種により異なる)
入園料:なし
予約:公式サイトから予約必須
駐車場:無料(7台)
ベビーカーでの入場:OK
ナイトウ果樹園【国分寺市】
「ナイトウ果樹園」は国分寺の住宅街で果物狩りが楽しめる貴重なスポット。新宿から電車で25分のJR中央線・西国分寺駅と国立駅の間にあり、アクセスも良好です。
低農薬で育てるぶどうは、大粒で甘みもたっぷりと評判! 木が低めに設定されているのも家族連れにとっては魅力のひとつ。小学生くらいなら踏み台を使って自分で収穫できそうです。
栽培する品種は「シャインマスカット」「ピオーネ」に、鮮やかな赤色の新品種「クイーンニーナ」を加えた3種類。毎年8月下旬〜9月上旬くらいまで、2〜3週間ほど開園しています。
入園は時間ごとの入れ替え制で、公式サイトからの予約が必須。ぶどうがなくなり次第閉園となってしまうので、早めに訪れるのがおすすめです。8月はブルーベリー狩りもできますよ。
「ナイトウ果樹園」の料金・営業時期
所在地:東京都国分寺市内藤1-17-5
開催時期:8月下旬から2週間程度
定休日:月・水曜
料金方式:時間制限なし
シャインマスカット(1kg)2,500円/1人
シャインマスカット以外(1kg)1,800円/1人
入園料:無料
予約:公式サイトまたは電話
駐車場:あり(予約制)
ベビーカーでの入場:OK
山内ぶどう園【調布市】
京王線・仙川駅から徒歩約10分の場所にある「山内ぶどう園」。住宅街の中で、ぶどう狩りや野菜の収穫体験が楽しめる人気の農園です。
ぶどう狩りは、例年8月初旬に初日を迎え、以降は不定期に開催されているので、こまめに公式Facebookで開催予定をチェックするのがおすすめ。予約は体験予約サイト「Aini」から行えます。
品種は、「巨峰」や「紅伊豆」など、時期によって異なります。料金は量り売り制で、1kg2,000円。別途、入園料(大人200円、子供100円)がかかります。
ぶどう狩りのほか、時期によってブルーベリー狩りや野菜収穫体験(別途要予約)も楽しめますよ。
「山内ぶどう園」の料金・営業時期
所在地:東京都調布市若葉町3-28-7
開催時期:8月中旬〜下旬
定休日:不定期
料金方式:量り売り(1kg2,000円)
入園料:大人200円、子供100円
予約:体験予約サイト「Aini」から申し込み
ベビーカーでの入場:OK
ぶどうは追熟の必要がなく、もぎたてが一番おいしい果物。濃厚な甘さとさわやかな酸味を、ぜひ早めに味わってみてください♪