羽田空港に隣接する大型複合施設「HANEDA INNOVATION CITY」(羽田イノベーションシティ)」(大田区)に、2020年9月、最先端のデジタル映像を活用した大型MR体験施設「羽田出島|DEJIMA by 1→10(デジマ バイ ワントゥーテン)」がオープンしました。
そこで今回は、子供連れで実際に体験した模様をレポート! 気になる施設の魅力を詳しく紹介します。
※掲載の内容は記事公開時点のものです。必ず公式サイトなどで最新情報を確認してからおでかけしてください
「羽田出島|DEJIMA by 1→10」とは?
「羽田出島|DEJIMA by 1→10」(以下、羽田出島)は、2020年7月に誕生した「HANEDA INNOVATION CITY」(以下、HICity/エイチ・アイ・シティ)内にオープンしたデジタル体験施設。デジタル映像と目の前で繰り広げる身体パフォーマンスを組み合わせた最先端のMRコンテンツが楽しめます。対象年齢は1歳以上(1歳未満は入場不可)で、3歳以下は無料です。
※MR技術:MR=複合現実。現実世界と仮想世界を重ね合わせて体験できる技術のこと
近未来クリエイティブ集団「1→10」が手掛ける本施設は、エグゼクティブアドバイザーを歌舞伎俳優の市川海老蔵、衣装をきゃりーぱみゅぱみゅのスタイリストとして活躍する飯島久美子が担当するなど、気鋭のトップクリエイターたちが制作に携わっています。
現在体験できるのは、「The Heart of ZIPANGU(ザ ハート オブ ジパング)」というコンテンツ。デジタルアートや最新MR技術が描く仮想世界と、物語の登場人物たちが現実世界で見せるパフォーマンスが融合し、自分も物語の世界に入り込んだような没入感が味わえます。
今回取材に訪れたのは、いこーよ編集部のAとK、さらにKの長男リョウくん(5歳)の3人。「HICity」のデッキから飛行機を眺めたり、タイミングよく最先端のロボットにも出会ったりして、リョウくんは体験前からテンションが上がり気味です。
「HICity」は、東京モノレール・天空橋駅に直結する大規模複合施設。約5.9ヘクタールの広大な敷地に、モビリティ・健康医療・ロボティクスなどの「先端産業」と、食・音楽・観光といった「文化産業」が多数集まっています。
「羽田イノベーションシティ(HICity)」とは?世界最大級のMR(複合現実)体験施設!
「羽田出島」は、ゾーンAからLまで11エリアある「HICity」のゾーンEにあります。敷地面積は約800平方メートルと、MR体験施設としては世界最大級!
手を消毒し、検温をして入場すると…。
忍者姿のスタッフ数人がお出迎え。体験の概要やMRゴーグルの装着方法の説明のほか、会場内でのサポートなどもしてくれます。
エントランス奥の棚には、体験に使用する最先端MRゴーグル「Magic Leap1」がずらり! 小さな子供は装着できないので、タブレットが渡されます。MRゴーグルを装着したら、いよいよ体験スタートです!
臨場感抜群の「ザ ハート オブ ジパング」を体験
忍者に導かれてのれんの奥へと進みます。「ザ ハート オブ ジパング」が描くのは、「もし日本が開国せず、鎖国したまま発展していたら?」をテーマにした架空の世界。日本独自の伝統や美意識と、革新が融合したパラレルワールドが展開します。
この奇妙で新しいもう1つの日本=「ジパング」で物語を繰り広げるのは、有栖姫、赤女帝、白狐、傾奇侍の4人。彼らが実際に目の前に登場し、観客と同じ空間、同じ高さでパフォーマンスを行うため、プロジェクションマッピングなどを駆使した演出も相まって、自分が物語の中に入り込んだような臨場感が味わえます。
最初に登場するのは案内役の白狐。赤女帝が支配する「ジパング」を救うため、観客は白狐とともに有栖姫を助ける旅に出ます。白狐のダンスパフォーマンスに導かれ、まずは腕利きの傾奇侍の元へ!
傾奇侍と出会うまでがMRゴーグルを使用するパートです。ハイレベルなパフォーマンスとコンピューターグラフィック、プロジェクションマッピングが重なり合う幻想的な体験が楽しめます。
タブレットの画面にも、MRゴーグルと同じ複合現実の世界が映し出されます。魔法のような世界に、大人も子供も魅了されること間違いなし!
白狐に導かれ、傾奇侍と出会う場面。ここで観客はMRゴーグルを外し、複数の部屋を行き来しながら、肉眼でパフォーマンスと映像を楽しみます。ここまでの写真を見てのとおり、各部屋に劇場のステージのようなものはなく、観客とのあいだに仕切りもありません。
各部屋に投影されるプロジェクションマッピング映像は、日本各地の風景からインスピレーションを受けて制作されたものだそう。どの部屋も息を呑む美しさなので、じっくり目に焼き付けてくださいね。
美しい花々や大仏、祭などを描いた、華やかで懐かしい光景を縦横無尽に移動する登場人物たち。クライマックスが近づくに連れ、物語はスピード感を増していきます。至近距離にいるため、ときにはパフォーマーと目が合うことも! 間近で観るアクロバティックなパフォーマンスは迫力満点です。
5歳リョウくん&ママの感想は?
MR技術を駆使したコンテンツということで、大人向けのイメージがありますが、実際に子供連れで体験した編集部員Kに感想を聞きました。
「体験が始まる前に子供が少し怖がってしまい、最初はどうなることかと思いましたが、帰宅後には『もう1回行きたい!』というほど楽しかったようです。刀を持ったパフォーマーがとてもカッコよく見えたようで、帰宅後もおもちゃの刀で真似をしていました。私は子供と一緒にタブレットを使って体験したのですが、MRゴーグルなしでも、映像や世界観が素晴らしかったです! パフォーマーも、舞台などではこんな至近距離で観ることはないので迫力満点でしたし、衣装やマスクも素敵でした」
今回の体験では、5歳の子供でも最後まで楽しむことができました! 「体験してみたいけど小さな子供がいるから…」と悩んでいたファミリーも、ぜひチャレンジしてもらいたいですね。
日本の伝統文化と革新的なテクノロジーが織りなす「ネオジャパネスクの世界」に、驚くこと間違いなしの「羽田出島」。上質な和風エンターテインメントを体験しに、親子でおでかけしてみてくださいね。
芝生広場&飛行機が見える「足湯スカイデッキ」もおすすめ
体験の前後には、「HICity」内で食事や散策をするのもおすすめです。
ゾーンEの屋上には、無料の「足湯スカイデッキ」があり、空港から離着陸する飛行機を眺めながら足湯が楽しめます。利用の際はタオルの準備をお忘れなく!
アート遊具が設置された芝生広場「アーティストビレッジ」(ゾーンL)も、親子で立ち寄りたいエリア。飛行機が上空を通過する開放的な雰囲気のなか、のびのび遊べますよ。11時から18時まではフードトラックがオープンしていて、カフェやピザ、グリルなどが楽しめます。
そのほか「HICity」には、昔話の世界に入り込んだような「羽田昔ばなし横丁」や、全国の郷土料理を発信する「さとむすび」などの飲食店もあります。「羽田出島」と合わせて、1日楽しく過ごしてくださいね。
「羽田出島」の新型コロナ感染症拡大防止対策
【施設の取り組み】
入館前の検温/除菌剤を使用した巡回清掃を実施/館内の換気を強化/対面カウンターにアクリル板を設置/接客スタッフはマスクかフェイスガードを装着/スタッフは出勤前に検温、体調管理を徹底/館内で感染者が確認された場合は公式サイトで情報を掲出
【来館者へのお願い】
下記に該当する人は入館できません。
・風邪症状がある、体調に不安がある、気分がすぐれない
・2週間以内に発熱・咳などの症状があった
・入館前の検温で37.5度以上の発熱がある
■羽田出島|DEJIMA by 1→10(デジマ バイ ワントゥーテン)
所在地:東京都大田区羽田空港1-1-4 HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)Eゾーン2階
開業日:2020年9月19日(土)
アクセス:京浜急行電鉄空港線・東京モノレール「天空橋駅」直結
営業時間:平日12:00〜18:00(最終入館17:30)、土日祝12:00〜20:00(最終入館19:30)
料金:高校生以上3,850円、4歳〜中学生1,650円、3歳以下無料(税込)
対象年齢:1歳以上
※1歳未満は入場不可