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カワイイ&奥が深い!子連れで「大妖怪展」を楽しむポイント

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両国の江戸東京博物館で2016年7月5日〜8月28日まで開催中の「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」。葛飾北斎や歌川国芳などの浮世絵の巨匠が描いた妖怪などもあり、子どもはもちろん大人まで、その迫力に魅了されてしまう妖怪展です。今回は大人が楽しめる視点と、子連れで行ったときの楽しみ方を紹介します。

浮世絵の大家が描く妖怪たちがスゴイ!

「冨嶽三十六景」などの浮世絵で世界的に知られる葛飾北斎。会場では最初の展示として、北斎が描いた天狗と白蔵主(狐が化けた僧)と出会えます。天狗はスピード感のある動きと、羽の細部までていねいに描かれた翼に注目。白蔵主がやさしい顔をしているのは、漁師に殺生の罪を説いている場面だからといわれています。

「四谷怪談」のお岩と「播州皿屋敷」のお菊がモチーフになった「百物語」も葛飾北斎によるもの。怖さを出しつつも、北斎ならではの視点でユーモラスに描かれているのが特徴です。

浮世絵師・歌川国芳の作品も!

妖怪を描いた浮世絵師として、歌川国芳も忘れてはならない存在です。写真の「相馬の古内裏」は、巨大なガイコツが圧巻の作品。ガイコツの描写は「解剖学的に見て非常に正確」になっており、国芳が何をもとにこのガイコツを描いたのかも気になるところです。

続いては、子どもと一緒に見に行くときのポイントを紹介します。


「大妖怪展」を子どもと一緒に楽しむ5大ポイント

「大妖怪展」には、「妖怪ウォッチ」の展示もあるので子連れで訪れる機会も多いはず。そこで妖怪が好きな子どもたちと一緒に「妖怪ウォッチ」以外の展示を楽しむためのポイントを紹介しましょう。

「妖怪ウォッチ」の展示内容はこちら

1.ダイナミックな演出を楽しむ

展示内には巨大な妖怪のパネルがいくつもあります。その中の1つ、佐脇嵩之の「百怪図巻」に出てくる妖怪「あか口」に注目。なんと、この妖怪の目が一定時間ごとに「ぐりぐりぐりっ」と動くんです! 子どもと一緒にいるときは、この妖怪の目を見てもらいましょう。

2.カワイイ妖怪たちを一緒に見る

妖怪というと、おどろおどろしいイメージがありますが、展示の中にはカワイイ見た目の妖怪もたくさんあります。

子供に「こんなカワイイ絵が、江戸時代や室町時代に描かれていて、今もたくさんの人に見られている」と話したら、子ども自身も絵を描くきっかけになるかもしれません。単純に「カワイイよ」と言って見せるのもアリです。

3.コミカルなシーンを解説する

「化物婚礼絵巻」は、化物の世界のお見合いから結婚、出産までをユーモラスに描いた作品。写真の「お見合い」では、夫となる化け物のお見合い相手があまりにも美人(妖怪の世界では醜い外見ほどキレイとされる)だったため、お茶をこぼしてしまっているところです。

一見、恐ろしく見える妖怪でも、よく見るとコミカルなものがいます。「百鬼夜行絵巻」はさまざまな妖怪が描かれているので、どれがモチーフになっているかを子どもと話ながら見るのがおすすめです。

次は、江戸時代や室町時代の「妖怪大辞典」を紹介!


4.江戸時代や室町時代の「妖怪大辞典」を見る

室町時代の鍼灸師に向けて作られた「針聞書」は、体内のさまざまな病気の原因を「虫」として描いた、まさに室町版「妖怪大辞典」

貴重な文献のため、実際に開いて見ることはできませんが、描かれている妖怪たちが「ゆるキャラ(R)」に見えるほどカワイイので、子どもと一緒に見るのにおすすめです。

こちらは日本の幻獣や妖虫25種を図とともに記録した、江戸時代の作品。愛嬌のあるカワイイ妖怪たちに、大人も子供も魅了されてしまうはず。

5.絵に隠された秘密を探ろう!

平安時代の武将・源頼光(みなもとのよりみつ)と四天王による土蜘蛛退治を描いた作品。出版された当時に行われた天保改革を風刺した「判じ絵」として、大評判になりました

判じ絵とは、絵に隠された秘密を解き明かすクイズのようなものです。当時の人々は「源頼光は将軍・徳川家慶」など、人物と妖怪が誰を指しているのかの謎解きを楽しみました

この絵で描かれている人物と、モデルになっている(といわれている)人物を調べて、それを天保の改革とまとめると夏休みの自由研究の題材になるかも!? 

国宝の妖怪も登場!

大人目線でも、子ども目線でも楽しめる「大妖怪展」。国宝となる妖怪の絵をはじめ、貴重な幽霊画などもあるので、浮世絵や妖怪に興味がある方はぜひ子連れで楽しんでください。

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大妖怪展

「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」
開催期間:2016年7月5日(火)〜8月28日(日)
会場:東京都江戸東京博物館 1階特別展示室
開館時間:午前9時30分〜午後5時30分(夏休み閉館時間変更有)
(大阪:開催期間2016年9月10日〜11月6日、あべのハルカス美術館)
※入館料や開館時間など詳しくは公式サイトでご確認ください。

「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」公式サイト
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