東京・新宿区の神宮外苑にある「JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE」の1階と2階に 、体験や学びが充実した「日本オリンピックミュージアム」が、2019年9月14日(土)にオープンします。高校生以下は無料の注目の新施設です。
「日本オリンピックミュージアム」とは?
現在建設中の新国立競技場のすぐ近くにオープンする同施設は、「みんなのオリンピックミュージアム」をコンセプトに、見て・触れて・体験しながらオリンピックについて学べるミュージアム。
「スポーツを通して友情、連携、フェアプレーの精神を培い、相互に理解し合うことにより、平和でより良い世界の構築に貢献する」というオリンピックの理念を推進するJOCの活動拠点として、アスリートと共にさまざまな活動が展開される予定です。
駅からも近く、東急メトロ銀座線「外苑前駅」(3番出口)から徒歩5分、都営大江戸線「国立競技場駅」(A2番出口)からは徒歩約10分です。外苑前駅から新国立競技場に向かって歩くと見える大きな五輪のオブジェが目印です。
同施設は、1階の入場無料エリアと、2階の有料エリア、屋外エリアの3つのエリアで構成されています。有料エリアは、一般500円、シニア(65歳以上)400円、高校生以下が無料です。
子供は無料で楽しめるので、親子でのおでかけにも最適です。
また、オリンピアンが運営・企画に参加するのも同施設の特徴。アスリート自身がガイドなどを行い積極的に運営に携わることで、ファンや来場者とのコミュニケーション活動の場として活用される予定です。
オープン前に行われた内覧会では、過去3大会のオリンピックに出場し棒高跳びの日本記録保持者として知られる澤野大地選手と、2008年の北京オリンピックの新体操団体に代表として出場した田中琴乃さんが、小学生に施設を案内しました。
1階の無料エリアでは企画展やイベントを開催!
誰でも無料で楽しめる1階「ウェルカムエリア」では、さまざまな視点でオリンピック・ムーブメントが発信されます。
入り口付近では、オリンピックの世界観を描く鮮やかな映像が映し出された巨大なスクリーン「ウェルカムビジョン」がゲストを出迎えます。オリンピック大会が始まるまでの都市の様子や、選手の緊張の高まりなどを瞬間的に伝えるテーマ映像が楽しめます。
スクリーン横の「ウェルカムオール」には、オリンピックについて学ぶワークショップに参加した小中学生が作ったさまざまなオブジェがコラージュされています。
その先にある「ウェルカムサロン」は、多目的スペースとして利用されます。トークイベントや企画展のほか、研修会などさまざまな活動が実施される予定です。
「ウェルカムサロン」の奥にある「オリンピックスタディセンター」は、オリンピックについての学びを深めるスペース。調査研究機能を持つ同スペースでは、学識者のほか子供向けのアクティブラーニングなども行われます。
有料エリアの2階に続く螺旋階段の近くには、休憩スペースもあります。
「ファイブリングスカフェ」もあるので、飲み物などを購入して、のんびり休憩もできます。
遊んで学べる体験型コンテンツが充実!
カフェ付近の螺旋階段を登ると、2階の「エキシビションエリア」(有料)になります。
8つのコーナーに分かれた同エリアには、「オリンピックを知る、学ぶ、感じる、挑戦する、考える」をテーマに、さまざまな体験型コンテンツが用意されています。
「KNOW(知る)」コーナー
展示の導入として最初に訪れる「イントロダクション」では、「オリンピックってなんだろう?」という問いかけのもと、大会の起源から人類最大の祭典になるまでのストーリーが学べます。
過去大会の聖火リレートーチが壁面に飾られた「世界とオリンピック」では、オリンピックが世界とどのように関係してきたかの背景や歴史が学べます。
タッチパネルを用いた展示などもあり、オリンピック参加国の推移や、競技の平等性を保つための世界共通ルールづくりなどについて、わかりやすく紹介されています。
「LEARN(学ぶ)」コーナー
日本人の挑戦にスポットをあてた「日本とオリンピック」では、日本がオリンピックに与えた影響など、日本とオリンピックの関わりについて紹介されています。
幻となった1940年の東京大会を含め、日本における4回のオリンピック大会が全て紹介されているほか、さまざまな資料から各時代の日本人の努力や挑戦について学ぶことができます。
さらに、日本が初めてオリンピックに参加したストックホルム大会以降の日本代表選手団の名前を全て掲出したコーナーもあります。
「TRY(挑戦する)」コーナー
夏季大会と冬季大会で行われるさまざまな競技を紹介する「オリンピクゲームス」は、子供におすすめのコーナーです。
「RUN」「THROW」「JUMP」「TARGET」「BALANCE」「SYNCHRO」といったブース内で、競技に共通するカラダの動きを測定することで、オリンピアンの身体能力に挑戦できます。
壁面に映し出されたオリンピアンの映像をお手本にして、来場者2人であわせた動作のシンクロ率をオリンピアンと比較する「SYNCHRO」や、スキージャンプやモーグル、サーフィンなどのバランス能力を体感できる「BALANCE」など、親子で楽しめそうなコンテンツがそろいます。
なかでも注目は、オリンピアンの走る速さを体感できる「RUN」のブース。
床に映し出された足跡に合わせて自分の足を一歩踏み出すことで、オリンピックレコードの足跡がプロジェクションマッピングで出現します。さまざまな種目の「走る」足跡が用意されており、オリンピアンの速さや一歩の幅を実感することができますよ。
展示台に乗っている砲丸やハンマーなど実物のギアを持ち上げる「THROW」では、ギアを持ち上げた瞬間にオリンピアンの投擲映像がモニターに映し出されます。オリンピアンのパワフルさを視覚や聴覚、触覚を使って体感できる仕様です。
このほかにも、オリンピアンのジャンプの高さに挑戦できる「JUMP」や、台座に繋がったピストルで射撃競技のオリンピアンと対決できる「TARGET」など、子供から大人まで挑戦してみたくなるコンテンツが満載です!
「FEEL(感じる)」コーナー
巨大なスクリーンが設置された「オリンピックシアター」は、臨場感あふれる映像と音響で、オリンピックの迫力を体感できるコーナー。さまざまな大会の開会式の様子や、オリンピアンの躍動を感覚的に伝える映像が映し出されます。
「THINK(考える)」コーナー
オリンピアンたちの内面に焦点をあてた「オリンピズムストーリー」では、選手たちのインタビューやエピソードを映像で見ることができます。
それぞれの選手の考え方や生き方に触れることによって、オリンピズムについて考えるコーナーです。
このほかにも、パラリンピックの歴史や理念、競技について学べるコーナーや、選手たちが滞在するオリンピックビレッジを紹介するコーナーなど、見どころ満載です。
メダルを首にかけるなどして、実際のメダルの重みを感じられるコーナーなど、貴重な体験も盛りだくさん!
館内でのさまざまな体験を通して、親子でオリンピックについての理解を深めましょう。
屋外にも貴重な展示が満載!
屋外の「モニュメントエリア」も必見です。一際目を引く「オリンピックシンボル」は、絶好のフォトスポットになること間違いなし!
このほかにも、近代オリンピックの創立者「ピエール・ド・クーベルタン」の立像や、1964年東京大会の聖火台のモニュメントなど、貴重な展示が満載です。
また、敷地内の歩道や階段、ベンチに、歴代オリンピック開催地や開催年、金メダルの記録、オリンピックモットーが刻まれるなど、隅々まで工夫されています。ぜひ親子で探してみましょう。
オープン記念の特別イベントも!
同施設では、施設オープンを記念して、9月14日〜20日(金)の期間に「グランドオープンスペシャルウィーク」と題した特別イベントが実施されます。
期間中は、東京2020オリンピックの入賞メダルや聖火リレートーチが特別に展示されます。ぜひこの機会に、足を運んでみましょう。
■日本オリンピックミュージアム
オープン:2019年9月14日(土)
営業時間:10:00〜17:00(最終受付16:30)
休館日:月曜日(祝日休日の場合は翌平日)
※年末年始、展示切替時期などにも休館あり
料金:(2階有料エリア)一般500円、65歳以上400円(要証明書)
※高校生以下無料(要学生証)
場所:東京都新宿区霞ヶ丘町4-2 JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE1・2F