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【2024最新】パンダが見られる動物園2選 全6頭を写真付で網羅

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最新の情報は公式HPなどでご確認ください。

動物園のアイドルといえば、なんといっても「パンダ」! 世界三大珍獣の一つとされるジャイアントパンダは、見ているだけでも癒される動物ですよね。そこで今回は、日本国内でパンダに会える動物園と、そこで暮らす全6頭のパンダをまとめて紹介します! それぞれの性格や特徴についてもわかるので、ぜひ見てください。

※動物園や頭数の情報は2024年10月時点のものです

パンダとは?

「パンダ」と聞くと、体毛が白と黒にはっきり分かれたクマ科の「ジャイアントパンダ」を思い浮かべる人も多いかと思いますが、実は「ジャイアントパンダ」とイタチ科の「レッサーパンダ」の総称です。今回紹介するのは「ジャイアントパンダ」です。

※下記はすべて「上野動物園のジャイアントパンダ情報サイト」を参照

生息域はどこ?

野生のパンダは中国南西部の標高1,300m〜3,500mにもなる山岳地帯の森林に生息していると言われています。

大きさはどれくらい?

体長は120〜150cm程度で、体重は150kgほどになる個体もいるそうです。

何を食べているの?

主食は竹ですが、動物園で飼育されている場合は野菜や果物、野生の場合は昆虫やネズミなどの小動物を食べることも。

冬眠はするの?

クマ科の動物ですが、冬眠はしないそうです。主食の竹やササが1年を通して安定して食べられるので、冬眠の必要がないからだそう。

群れで暮らすの?

発情期を除いて、オスもメスも単独で生活する動物です。子育て中は例外で、母親と子どもは一緒にいます。野生の場合、1歳半ごろに母親のもとから離れ、2歳半ごろから自分の縄張りを持つそうです。同様に、動物園で飼育している場合も、子どもは成長すると自然と母親から離れます。

寿命はどれくらい?

動物園で飼育されているジャイアントパンダは30歳を超えることもあるそうです。野生の場合は詳しくわかっていませんが、15年程度と言われています。

現在、日本では3つの動物園で全9頭が飼育されています。早速、各動物園とジャイアントパンダの特徴などを紹介していきます。

恩賜上野動物園(東京都台東区)

上野動物園は、東京の都心部にありながら自然の景観を維持しており、ファミリーのおでかけスポットとしても人気の高い動物園です。人気のジャイアントパンダのほかに、子どもに人気のゾウやトラ、ゴリラなど約300種3,000点の動物を見ることができます。

パンダは、2021年6月に誕生した双子の暁暁(シャオシャオ/オス)と蕾蕾(レイレイ/メス)の2頭がいます。

双子の親である、オスの力力(リーリー)とメスの真真(シンシン)は、2024年9月29日に中国へ返還されました。

力力(リーリー) ※2024年9月29日に中国へ返還

性別:オス
誕生日:2005年8月16日

優しくおっとりとしたマイペースな性格ですが、足をすべらせて転ぶなど、少しおっちょこちょいな面も持っている力力(リーリー)。また、急に興奮して走り出したり、木に登ったり、地面を転げまわったりするなど、アクティブな一面もあります。

真真(シンシン) ※2024年9月29日に中国へ返還

性別:メス
誕生日:2005年7月3日

好きな食べ物のためなら、トレーニングにも積極的に付き合うほどの食いしん坊。係員の動きや指示のパターンを覚えると、先読みして行動をする賢さも持っています。音には敏感で、聞きなれない物音がするとソワソワと落ち着かなくなってしまう、繊細な一面もあるようです。

暁暁(シャオシャオ)

性別:オス
誕生日:2021年6月23日

暁暁(シャオシャオ)は、蕾蕾(レイレイ)とともに、2021年6月23日に生まれた双子のジャイアントパンダです。父親は力力(リーリー)、母親は真真(シンシン)。双子が生まれたのは、上野動物園でははじめてのことです。名前は一般公募で、「夜明けの光が差し、明るくなる」ことを表す「暁暁(シャオシャオ)」と名付けられました。

体重は、誕生直後は124gでしたが、2022年1月3日(月)には14.40kgまで増加しました。個体の識別のために、暁暁(シャオシャオ)の背中に印を付けてあります。

蕾蕾(レイレイ)

性別:メス
誕生日:2021年6月23日

蕾蕾(レイレイ)は、暁暁(シャオシャオ)とともに2021年6月23日に生まれた双子のジャイアントパンダです。名前は一般公募で、「蕾から美しい花が咲き、未来へつながっていく」ことを意味する「蕾蕾(レイレイ)」と名付けられました。

体重は、誕生直後は146gでしたが、2022年1月3日(月)には13.20kgまで増加しました。

双子の2頭は、木登りをしたり、プールに敷き詰めたバークチップ(松などの樹皮を砕いたもの)で遊んだりと、活発に動き回っているそうです。

■恩賜上野動物園
開園時間:9:30〜17:00(入園は16:00まで)
休園日:月曜日(月曜日が国民の祝日や振替休日、都民の日の場合はその翌日が休園日)、年末年始(12月29日〜翌年1月1日)
※一部の月曜に開園することもあります。公式サイトで確認ください。
入場料:大人600円(高校生以上)、65歳以上300円、中学生200円、小学生以下無料
※都内在住または在学中の中学生は無料
※こどもの日(5月5日)はすべての中学生が無料
※開園記念日(3月20日)、みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)は無料開園

アドベンチャーワールド(和歌山県西牟婁郡白浜町)

日本で一番多くのジャイアントパンダを飼育しているのがアドベンチャーワールド。和歌山県にある約80万平方メートルもの広大な敷地を持つテーマパークです。園内はサファリワールドやマリンワールドなどのエリアに分かれていて、さまざまな動物とのふれあいが楽しめます。

2020年11月に楓浜(ふうひん)が誕生し、一時は7頭のジャイアントパンダが飼育されていました。2023年2月22日(水)に、永明(えいめい)、桜浜(おうひん)、桃浜(とうひん)の3頭が中国に返還され、現在は4頭が飼育されています。

園内の「ブリーディングセンター」と「パンダラブ」の2カ所で観覧できます。

■ジャイアントパンダ展示場と展示時間
ブリーディングセンター(開園〜15:30)
パンダラブ(開園〜16:30)

良浜(らうひん)

性別:メス
誕生日:2000年9月6日
公開場所:パンダラブ

2000年9月6日に、日本国内では12年ぶりとなる赤ちゃんとして誕生。お母さんは梅梅(めいめい)、お父さんは哈藍(はーらん)で、梅梅(めいめい)が来日前に中国で妊娠し、日本で生まれました。丸顔でぷっくりした耳がポイント。

その後、立派なメスのパンダに成長し、2008年には永明(えいめい)との間に双子の赤ちゃん・梅浜(めいひん)と永浜(えいひん)を出産。「日本で生まれたパンダとして初の出産」に成功しました。2020年までに、永明(えいめい)との間に10頭の子供を出産しています。

良浜と永明の間に生まれたパンダ

  • 2008年9月に双子の赤ちゃん「梅浜(めいひん)」「永浜(えいひん)」誕生※2013年2月に中国へ返還
  • 2010年8月に双子の「海浜(かいひん)」「陽浜(ようひん)」誕生※2017年6月に中国へ返還
  • 2012年8月に「優浜(ゆうひん)」誕生 ※2017年6月に中国へ返還
  • 2014年12月に双子の「桜浜(おうひん)」「桃浜(とうひん)」誕生
  • 2016年9月に「結浜(ゆいひん)」誕生
  • 2018年8月に「彩浜(さいひん)」誕生
  • 2020年11月に「楓浜(ふうひん)」誕生

結浜(ゆいひん)

性別:メス
誕生日:2016年9月18日
展示場所:パンダラブ

結浜(ゆいひん)は、出生時の体重が197グラムと、アドベンチャーワールドで一番大きなパンダの赤ちゃんとして誕生しました。性格は好奇心旺盛で、頭の上のとんがりがチャームポイントです。

好奇心旺盛でおてんばな性格はお母さんの良浜(らうひん)に似ていて、長めの手足はお父さんの永明(えいめい)に似ているそうです。

彩浜(さいひん)

性別:メス
誕生日:2018年8月14日
展示場所:パンダラブ

彩浜(さいひん)は出生時の体重が75gと、アドベンチャーワールドで生まれたパンダの赤ちゃんのなかでも最も小さく(出生体重は通常100〜200g)、当初は自力で母乳を飲むことができませんでした。生後2日目でお母さんパンダの良浜(らうひん)から自力で母乳を飲むことができ、その後はすくすくと成長しています。

4歳(2023年2月現在)の彩浜(さいひん)は、人間でいうと小学校高学年くらいの年齢なのだとか。雪や氷で遊ぶのが大好きで、4歳の誕生日には、もらった氷のボールで楽しそうに遊ぶ姿が見られました。

楓浜(ふうひん)

誕生日:2020年11月22日
性別:メス
展示場所:パンダラブ

2020年11月に誕生し、一般からの名前公募と投票を経て、2021年3月に「楓浜(ふうひん)」に決定しました。温湿度や衛生面の管理のため、誕生時からブリーディングセンターの屋内で暮らしていましたが、2021年10月21日(木)にブリーディングセンター屋外運動場にデビューしました。

現在は人数制限や整理券の配布もなく、自由に観覧できます。
※雨天時や混雑状況などによっては、当日観覧整理券を発行する場合あり

■アドベンチャーワールド
開園時間:10:00〜17:00(変動あり)
休園日:不定休
※詳細は公式サイトでご確認ください
入場料:
【1日入園券】18歳以上5,300円、12歳〜17歳4,300円、4歳〜11歳3,300円、65歳以上4,800円


番外編/神戸市立王子動物園(兵庫県神戸市灘区)

「神戸市立王子動物園」でも、2024年3月までパンダが飼育されていました。中国からやってきたパンダの旦旦(タンタン)です。

敷地内には、「動物エリア」のほかに、動物たちの不思議が勉強できる科学館「動物科学資料館」、楽しい乗り物がたくさんある「遊園地」、重要文化財にもなっている異人館「旧ハンター住宅」など、たくさんの見どころがあります。

旦旦(タンタン) ※2024年3月31日死亡

性別:メス
誕生日:1995年9月16日

残念ながら、2024年3月31日に亡くなってしまいましたが、旦旦(タンタン)は、日中共同飼育繁殖研究のため、2000年に中国からやってきました。大人しく、恥ずかしがり屋の旦旦(タンタン)でしたが、元気な頃は、1日4回の「食事タイム」では、豪快に竹を食べる姿を見ることができました。

■神戸市立王子動物園
開園時間:
【3月〜10月】9:00〜 17:00
【11月〜2月】9:00〜16:30
※入園はそれぞれ閉園30分前まで
休園日:水曜(祝日の場合は開園)、年末年始(12月29日〜翌年1月1日)
※春休み、夏休み期間中は臨時開園する場合あり
入場料:大人(高校生以上)600円、子ども(中学生以下)無料、兵庫県在住の65歳以上無料

いかがでしたでしょうか? どのパンダも性格や特徴が違って、個性豊かなのがわかりますよね。それぞれのパンダの性格を予習してから動物園にいくと、また違う発見ができて面白いですよ。

そのかわいらしさに注目が集まるパンダですが、動物園での繁殖は絶滅の危機にある野生パンダの保護へむけた大事な一歩です。親子でパンダを見ながら、自然環境について話すきっかけにするのもいいですね。

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