空港は、飛行機に乗るために行く場所ですが、最近はそれだけではないんです。おいしい食事あり、キッズルーム、プラネタリウムまであります。もちろん、飛行機が飛び立つ瞬間を間近で見られるので、乗り物好きの子どもたちは大満足。年末年始の帰省時は少し早めに出発して、空港で心ときめく一日を過ごしてみませんか。
リニューアルし、さらに充実した3つのターミナル
羽田空港は、国内線第1旅客ターミナル、国内線第2旅客ターミナル、国際線旅客ターミナルの3つの建物からなっています。いずれのターミナルにも、お店や施設が充実し、その数はすべて合わせると数百にのぼるため、どこへ行ったらいいものか…と迷う人もいるはずです。
そこで、親子で楽しめるスポットをご紹介すべく、羽田空港の広報を担当する方々と空港内を巡ってきました。なお、3つのターミナルは無料の連絡バスで結ばれているため、気軽に移動できますよ。
お気に入りの展望デッキを見つけよう
空港に来たらまず第一にしたいことは、そう、飛行機を見ること。飛行機好きの子どもはもちろん、飛行機に特別関心がない大人も、大きな飛行機が滑走を経て飛び立ったり、遥か向こうから光のようにやってきて着陸したりするのを見れば、興奮すること間違いありません。
3つのターミナルにはいずれも展望デッキがあります。
- 第1旅客ターミナル6F、屋上……晴れていたら富士山も見える
- 第2旅客ターミナル5F(屋内展望フロアもあり)……東京都心やスカイツリーも眺められる
- 国際線旅客ターミナル5F……広大な東京湾の眺めも
ちなみに、案内してくれた空港に勤める東京エアポートレストランの金子さんは、第2旅客ターミナル5階の屋内展望フロアがお気に入り。仕事帰りに窓の外を眺めて1日の疲れを癒すのだそうです。
飛行機を見ながらのランチは格別
飛行機型お子様ランチが人気
エアポートグリル&バール(第2ターミナル4Fマーケットプレイス)
営業時間→7:00〜21:30(ラストオーダー21:00)
大きな飛行機を拝めるのは、展望デッキだけではありません。美しい景色を眺めながら食事できるレストランもオススメです。エアポートグリル&バールは、バーカウンターのある大人の雰囲気を持ちながら、昼間はお子様ランチ(820円税込)も人気メニューです。
駐機場に接した窓際のカウンターから席は埋まっていきます。子どもたちが窓にはりついて外を眺めていることも。店内は窓から離れた場所は一段床が上がっており、どの座席からも眺めが約束されているようです。夕方からは夜景も絶景です。
オススメメニューは、手ごねジューシーハンバーグステーキ(ライスorパン付 1180円税込)。もちろん、お酒を嗜むのもアリです。
そのほか、展望デッキにある下記のレストランからも、飛行機を眺めながら食事が楽しめます。
・第1旅客ターミナル6階の「スカイステーション」11:00〜17:00
・第2旅客ターミナル5階の「ウエストパークカフェ スカイファウンテン」11:00〜16:00 土日祝 10:00〜16:00 ※天候等により閉店する場合あり
プレイルームで全身を使って遊ぼう
RODYと遊べる親子カフェ
キッズラウンジ(第1旅客ターミナルビル 南ウィング2F)
営業時間→9:00〜19:00 (ラストオーダー18:00)
飛行機をたっぷり目に焼きつけたら、子どもが全身を使って遊べるカフェ「キッズラウンジ」へ。店内にはプレイルームがあり、イタリアの人気キャラクターRODYが出迎えてくれます。特大RODYの滑り台は特注品。
ぴょんぴょん遊びながら運動神経やバランス感覚を養えるRODYとあって、子どもたちは汗びっしょり。「小さいお子さんがここで遊ぶと飛行機でぐっすり寝てくれるとおっしゃるお客さんもいます」と店長の西崎さん。
ドリンクや食事を注文すると、最初の1時間は利用料無料。以降は1時間800円。ベビーカーの場合、キッズラウンジに続く階段の下のインターホンを押すと、店のスタッフが運ぶのを手伝ってくれます。ただし店内にはおむつ替え・授乳スペースはないため、空港施設内のスペースを利用することになります。
オムライス、カレーライス、パスタ、ピザなどの食事は、サラダ・ドリンクがついて1200円〜。コーヒー、紅茶、オレンジジュースなどの飲み物は600円(税抜)。キッズパンケーキ(800円税抜)も人気メニューです。
おもちゃ屋さん、プラネタリウムの非日常空間へ
親子で夢中になれるおもちゃ屋さん
童心 Juveniland TOKYO(第1旅客ターミナル マーケットプレイス3F)
営業時間→9:00〜19:30
子どもは体を動かし、大人はおなかを満たしたら、子どもも大人も楽しめるおもちゃ屋さんへ。そのコンセプトは、「童心」という店名に込められています。「ベーゴマとベイブレードのように、大人が昔遊んだ懐かしいおもちゃと、子どもが今遊んでいるおもちゃの両方をとり揃えています」と店長の岩本さん。
一歩店内に入ると、ケースに入った巨大ロボットが。知る人ぞ知る、「ROBBY ROBOT」です。1956年に製作された映画『禁断の惑星』に登場し、言葉を話し感情を持つロボットとして人気がありました。ロボットはお店の1つのキーワードでもあり、店内のロボットコーナーには、犬型ロボット「Hello zoomer」など最新ロボットが並んでいます。
店内は、ディズニーや妖怪ウォッチなどの人気キャラクターエリア、アニマルエリア、乗り物エリアなどに分かれています。OJICOのTシャツの羽田空港限定色はいかがでしょうか。
カフェでプラネタリウムを鑑賞できる
PLANETARIUM Starry Cafe(国際線旅客ターミナル5F TOKYO POP TOWN)
営業時間→7:00〜23:00
最後のオススメスポットは、国際線旅客ターミナルへ。ニッポンの風情漂う江戸小路を1フロア上がったTOKYO POP TOWNにある「PLANETARIUM Starry Cafe」は、なんと食事やお茶をしながらプラネタリウムを観賞できる場所。ドーム型の暗闇の中へ案内されると、満点の星空が広がります。
「プラネタリウムとカフェを融合させることでリラックス感や癒しを、またアミューズメントスポットとして非日常的なときめきを感じていただけます。羽田空港にしかないオンリーワンをお届けしたいとの思いがあり、5年前にオープンしました」と国際線旅客ターミナルの佐藤さん。
季節ごとの星座を映し出す本格的なプラネタリウムのプログラムは原則1時間に1回の上映。その合間に特別プログラムが上映されます。2015年12月5日〜2016年3月4日は、江戸の名所「日本橋」の星空を映し出した『日本橋から見た星空 冬』や、ミクロとマクロの世界を行き来するような体感型映像『FLOWER UNIVERSE 東信 花宇宙の旅』が新番組として登場。子どもも楽しめるアニメーション番組もあります。
食事は、PRONTOが提供。店内は一般のカフェエリアとプラネタリウムエリアに分かれており、スターリーカフェ オリジナルメニュー「スターリーチュロスサンデー」はオススメ。入場料は大人(中学生以上)520円、子ども(2歳以上)310円。別途ワンドリンク制。
以上が子ども連れに特にオススメのお店ですが、ここでご紹介したスポットはほんの一部。年末年始やお盆の帰省時など、空港を利用するときはもちろん、親子のお出かけ先としても十分楽しめるので、ぜひ足を運び、自分たちのお気に入りスポットを発見してみてはいかがでしょうか。