きらきら輝く美しいイルミネーションですが、一方で電力消費などの点で環境問題の観点からはどうなのだろう? そんな声も聞かれます。
イルミネーションと環境問題を一緒に考えるイベントが開催!
そんな中、最近では環境問題にも配慮しつつ冬の風物詩としてのイルミネーションを楽しもう! という動きも盛んになってきました。
11月20日に点灯式が行われ、12月25日まで行われる「目黒川みんなのイルミネーション」もそんな一つ。五反田から大崎駅間の目黒川沿いの桜並木を213,200球の桜色のLED電球が彩ります。
地域住民たちから集めた天ぷら油などの排食油で点灯!
このイルミネーションは、今年で6年目を迎え、自分たちの住む街に対して地域住民が愛着やほこりを持つきっかけになればとはじまり、周辺地域の家庭や飲食店から集めた排食油をリサイクルして点灯されています。
昨年集まった排食油は近隣の全11カ所から約2.900リットル。集められる場所も大型マンションからショッピングモール、清掃事務所まで様々。
6年前に始めた当初は排食油が集まらなかったり、排食油を集めることを理解してもらうことの大変さもあったといいますが、サポーターも年々増え、集まる排食油の量も今では十分な量が集まるようになったといいます。
排食油の約95%が再資源化可能!?
回収された油は専門工場でディーゼル燃料にリサイクルされ、会場内に設置した発電機により開催期間約1カ月間の213,200球全ての電力をまかないます。
お楽しみ企画も!イルミネーションに隠された桜の電球を探そう!
エコ的観点だけでなく、イルミネーションとしても沢山の人々に愛されている「目黒川みんなのイルミネーション」。今年は、3か所に「桜の花の電球」が隠されています。親子で探しながら、歩いてみるものおすすめです。
ヒント
- やまもと橋の近くの木を探してね
- 会場の真ん中あたり、階段の近くだよケロケロ
- ガラスの向こうはポスターが沢山あるね。足元に気を付けて
目黒川みんなのイルミネーション2015
期間 11月20日(金)〜2015年12月25日(金)
場所 品川区立五反田ふれあい水辺広場および、目黒川沿道
全国で開催されているイルミネーションと環境問題に関する取り組み
全国で開催されている、イルミネーションと環境問題についての取り組みをご紹介します。
グリーン電力で発電!丸の内イルミネーション2015
シャンパンゴールドの輝きで知れる丸の内エリアの冬の風物詩、丸の内イルミネーション。ここで使用される電力は、太陽光や風力などの自然エネルギー発電されたグリーン電力です。
昨年も従来品と比べ1球あたりの消費電力を65%削減する「エコイルミネーション」を使用してきましたが、2015年は、さらに1球あたりの使用電力をさらに30%カットする「NEWエコイルミネーション」を一部に採用しています。
丸の内イルミネーション2015
期間 11月12日(木)〜2016年2月14日(日)
場所 丸の内仲道り
バイオディーゼル燃料で発電! さっぽろホワイトイルミネーション!
昭和56年に約1千個の電球から始まったイルミネーションが、今では札幌の冬の名イベントにまで成長しました。さっぽろホワイトイルミネーションのオブジェなどを点灯するのは、バイオディーゼル燃料発電。大通会場のイルミネーション期間中は2丁目排食油の回収ボックスを設置し、回収も行っています。
さっぽろホワイトイルミネーション2015
期間 11月20日(金)〜2015年12月25日(金)
場所 大通会場(1丁目から4丁目)
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