NHK朝ドラ「ばけばけ」で再注目されている小泉八雲。彼の怪談を絵本化した「八雲えほんシリーズ」から、「耳なし芳一」や「雪女」と同じくらい知られる代表作「むじな」が、2025年11月13日(木)に発売されます。
子どもから大人まで楽しめる怪談絵本で、小泉八雲の世界を体験してみませんか。
NHK朝ドラ「ばけばけ」で話題の小泉八雲とは
大好評放送中のNHK朝ドラ「ばけばけ」でも話題の小泉八雲は、日本の「怪談」を「Kwaidan」として世界に広めた偉人です。
小泉八雲こと英国名パトリック・ラフカディオ・ハーンは、1850年(嘉永3年)年6月27日、ギリシアのイオニア諸島の一つレフカダ島に生まれました。移民として単身米国に渡ったハーンは、新聞記者、文芸評論家として実績をあげ、1890年(明治23年)4月4日、来日を果たします。
古き良き伝統や伝承を大切にする日本の風土に魅了されたハーンは、大学講師のかたわら独自の日本研究に邁進。セツ夫人との結婚を機に「小泉八雲」と改名して帰化し、「怪談」「骨董」ほか数々の名著を著しました。
小泉八雲の代表作「むじな」とは
むかし、むかし。「紀国坂(きいのくにざか)」という坂があった。その坂には、むじなが出るといううわさがあった。ある晩、男が坂を歩いていると、女がかがんで泣いていた。「どうされました?」泣き続けた女は、着物のそでをおろし、そっと自分の顔をなでた──。
紀国坂で男が遭遇した恐怖とは? 小泉八雲の作品の中で「耳なし芳一」や「雪女」と同じくらい知られる代表作の一つ「むじな」。この妖怪を海外にまで広めた代表的な一編です。
「むじな」を読んだら絵本の舞台・赤坂へ
東京都港区元赤坂にある「紀伊国坂」は、「むじな」の舞台といわれています。江戸時代には、坂の西側に紀州(現在の和歌山県)徳川家の広大な屋敷があったところから名前が付けられたといわれています。
【あわせて行きたい】赤坂・虎ノ門周辺のおでかけスポット「八雲えほんシリーズ」は全4巻展開予定
「八雲えほんシリーズ」は、小泉八雲の怪談を子どもから大人まで楽しめる絵本として展開されています。
すでに「因果ばなし」(八雲えほん・1/円城塔・翻案/中川学・絵)、「ミミナシホーイチ」(八雲えほん・2/円城塔・翻案/長田結香・絵)が刊行されており、本作「むじな」が第3弾となります。第4弾として「ゆうれいだきのでんせつ」(田辺青蛙・翻案/高畠那生・絵)が2026年3月刊行予定です。
■「むじな」(八雲えほん・3)
配本日:2025年11月13日
発売日:2025年11月17日
出版社:株式会社岩崎書店(東京都文京区)
著者:小泉八雲・原作/田辺青蛙・翻案/高畠那生・絵/東雅夫・編
定価:1,760円






