東京都台東区の国立科学博物館で、2025年7月12日(土)〜10月13日(月・祝)まで、特別展「氷河期展 〜人類が見た4万年前の世界〜」が開催されています。
氷河期の巨大動物や、日本初上陸となるネアンデルタール人とクロマニョン人の実物頭骨など、貴重な標本・資料を通じて4万年前の世界を体感できる展覧会です。
28万人超が来場、展覧会は終盤へ
すでに28万人以上が来場しており、展覧会は終盤を迎えています。閉幕間近となった10月10日(金)〜13日(月・祝)の4日間は、特別に夜間開館が行われ、19:00まで入館できます(最終入場は18:30まで)。
氷河期のメガファウナに出会える第1章
第1章「氷河期 ヨーロッパの動物」では、かつてヨーロッパで暮らしていた「氷河期のメガファウナ(巨大動物群)」が紹介されています。当時、ヨーロッパ北部は氷で覆われ、中央部には乾燥した草原が広がっていました。この厳しい環境で生き抜いた巨大動物たちは、何が絶滅し、どの動物が現代まで生き残ったのか、その謎に迫ります。
ネアンデルタール人の実物頭骨が日本初上陸
続く第2章「ネアンデルタール人とクロマニョン人」では、両者の実物の頭骨が日本で初めて公開されています。ネアンデルタール人はがっしりした体格と強い筋肉を持っていた一方、クロマニョン人(ホモ・サピエンス)は比較的すらりとした体格で、長い手足が特徴です。同じ時代に生きていたものの、4万年前までにネアンデルタール人は姿を消しました。なぜ両者の運命が分かれたのか、その謎をひもときます。
日本列島の氷河期を知る第3章
第3章「氷河期の日本列島」では、およそ3万8千年前までにはに日本へやってきたとされる人類の暮らしを紹介しています。また、日本三大絶滅動物といわれるナウマンゾウ、ヤベオオツノジカ、ハナイズミモリウシなどの動物たちについても知ることができます。日本列島は南北に長く、多様な環境が広がっていたため、当時の人々がどのように暮らしていたのかも詳しく展示されています。
2026年2月からは富山でも開催
本展は東京での開催終了後、2026年2月6日(金)〜4月12日(日)まで、富山県の富山県民会館1階美術館で巡回展が予定されています。開館時間は10:00〜17:00(入場は16:30まで)で、休館日はありません。
この貴重な展覧会も、閉幕まで残りわずかとなっています。小中高生は600円、未就学児は無料で入場できるので、親子で4万年前の世界へタイムスリップしてみてはいかがでしょうか。
■特別展「氷河期展 〜人類が見た4万年前の世界〜」概要
開催期間:2025年7月12日(土)〜10月13日(月・祝)
時間:9:00〜17:00(入場は16:30まで)※10月10日(金)〜10月13日(月・祝)は19:00閉館(入場は18:30まで)、常設展示は17:00まで(入場は16:30まで)
場所:国立科学博物館
料金:一般・大学生2,300円、小中高生600円、未就学児無料
所在地:東京都台東区上野公園7-20
■チューリップテレビ開局35周年 特別展「氷河期展 〜人類が見た4万年前の世界〜」巡回展概要
開催期間:2026年2月6日(金)〜4月12日(日)
時間:10:00〜17:00(入場は16:30まで)
休館日:無し
場所:富山県民会館 1階美術館
所在地:富山県富山市新総曲輪4番18号