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しながわ水族館で貴重な体験!深海生物の同定に挑戦&バックヤード見学も!

営業日時や料金などが変更になっている場合がございます。
最新の情報は公式HPなどでご確認ください。

海の生物との距離の近さが特徴のしながわ水族館は、東京湾や日本周辺に棲む魚を中心に、ペンギンやアシカ、アザラシ、カワウソなどにも出会えます。小さな子供が見やすいように水槽を低めに設置するなど、子供から大人まで楽しめるスポット!

そんなしながわ水族館で、身近な海について学ぶイベントを実施しました。

しながわ水族館で「身近な海」について学ぶ!

同イベントは、未来を担う子供が海を身近に感じて興味を持ち、好きになってもらうことで、海に関する問題などを「自分ごと」として捉え、未来へ引き継ぐアクションの輪を広げたい想いから開催されています。

海は地球の70%を占めていますが、そのうちの90%が水深200mを超える「深海」だと言われています。島国である日本は深海と、とても身近な存在。

今回は、その「深海」を通して身近な海についての学びを深めるとともに、水族館にはどんな仕事があって、どんな役割を担っているのかを知ることができる体験となっています。イベントに参加してくれたのは小学生4名。当日密着したイベントの様子をレポートします。

「深海」の特徴ってなに?

まずは、「深海」について知ってもらうところから。しながわ水族館の瀬川さんによる「深海」についてのレクチャー。「深海」とは、水深200mを超えるものだということ、とても暗くて冷たいこと、水圧が高いことなど、モニターを使ったわかりやすい説明に子供たちは真剣そのもの!

さらに、今まで宇宙に行った人数の550人(※)に対し、地球で一番深い場所であるマリアナ海溝のチャレンジャー海淵に到達した人数が13人(※)だとわかった時には、それぞれ驚きや感心の声が聞こえてきました。
※2020年夏時点での人数となります

また、日本の3大深海湾教えてもらいました。駿河湾、相模湾、富山湾…さらには東京湾にも「東京海底谷」と呼ばれる深海域があり、実は身近なところにもあることを知りました。

水族館のバックヤードはどうなってるの?

深海について学んだ後はバックヤードに移動し、水槽の裏側を見学しました。「予備水槽」と呼ばれる水槽には、駿河湾で採集した深海魚が。迎え入れた生体を慣らしたり、餌付けをしたりする役割を担っている予備水槽。普段は見ることのできない飼育員さんのお仕事を垣間見ることができました。

さらに、水深200〜300mほどの深海と同じ、水温13度くらいの水槽に実際に手を入れて冷たさを感じたり、そこにいるのはどんな魚なのかを教えてもらったりしました。

子供たちは、それぞれの水槽を泳ぐ魚の特徴や癖などを聞くなど興味津々!「こっちの水槽は?」「あっちは?」など質問が飛び交っていました。

深海魚の同定を体験!

バックヤードから戻ってきたら次は同定作業。まずは聞きなれない「同定」の意味について教えてもらいます。「同定」とは、魚を分類上の所属や種名を決定すること、という説明を受ました。
これをしないと、どの種類の魚が多くなってるか・少なくなってるかなどの、海の生き物たちの変化がわからなくなってしまうため、同定作業が必要だということを知り、熱心にメモをとる姿が見られました。

実際に同定をしてみよう!

子どもたちはそれぞれ同定する魚を選び、早速同定にチャレンジ!
今回、同定をするのは普段目にすることが少ない、それぞれ特徴的な姿をしている深海魚8種類。子供たちは個性的な魚を前に、自分が同定する魚をどれにするか目移りしながら選んでいきました。

同定作業は「アゴは丸いか・出ているか」「歯は鋭いか」「顔にヒゲがあるか」など、専門書の分岐に従って判別していきます。

魚を目の前に近づけてよく見てみたり、慎重にピンセットを使ってヒゲを引っ張って長さを確認したり、細かいところを確認しながら進めていました。

魚を同定できたら、名前や分類・特徴などを記入し、色鉛筆を使って絵を描いていきました。ヒゲの長さや、ヒレの大きさや形、ちょっとした色の変化など、細かく観察した部分を丁寧に描写しています。

書き終わったら、それぞれ自分が同定した生体とその特徴をご家族の前で発表。「同じ科に属する魚が多すぎて同定するのが大変だった」「細かい特徴を見分けるのに時間がかかった」等、苦戦しながらもみんな最後まで集中して頑張りました!

今回のイベントでは、海に ごみ があることで船が出られなくなり輸入・輸出に影響が出る可能性や、ごみ を食べてしまった魚が食卓に出る可能性など、海と自分の生活とのつながりについても知りました。
さらに、子供たちが同定をした深海魚を獲るときに網にかかった「海ごみ」も見せてもらいました。その中には、歯磨き粉や冷凍食品の袋などがありました。遠く感じる深海も、自分たちの生活と繋がっていることを実感した様子でした。

イベント終了後は、早速イベントで得た知識を「知ってた!?」とご家族に共有している姿が見られたり、「もっと知りたい!」と、飼育員さんに質問したりする姿がみられました。今回の体験を通して、遠く感じる深海でさえ、私たちの生活とつながっていることに気づき、海を身近なものとして感じられたのではないかと思います。

今後もいこーよでは、子供の探究心の刺激しながら、様々な学びが詰まった体験イベントをどんどん届けていく予定です。

しながわ水族館で期間限定の「しな水の深海魚展〜海の底からこんにちは〜」開催!

通常の展示では見られない深海の生物に焦点をあてた企画展「しな水の深海生物展〜海の底からこんにちは〜」を開催。
本企画展では、“ぬらり”“ぶよぶよ”“トゲトゲ”といった、普段水族館で目にする生き物たちとはまた異なった特徴を持つ深海生物約8種20点の生体が展示されます。
また、期間中の主に土日祝に開催する「深海生物タッチ(有料)」では、実際に深海生物を間近で観察して触れる体験が可能!
そのほか、人気の深海生物たちのグッズの限定販売や期間限定メニューが販売されます。

■企画展「しな水の深海生物展〜海の底からこんにちは〜」
開催期間:2021年12月26日(日)〜2022年2月28日(月)
展示場所:しながわ水族館 地下一階 クマノミルーム

■深海生物タッチ
深海生物の冷蔵標本を間近で観察したり触ってみたりと貴重な体験ができます。どんな標本に触れるかはその時のお楽しみ。
開催日時:
 2021年12月26日(日)〜2022年1月10日(月)の期間は毎日開催。
  →平日1日1回(12:15〜)、土日祝1日2回(13:00〜、15:45〜)
 2022年1月12日(水)以降の期間は土日祝のみ開催。
  →1日2回(13:00〜、15:45〜)
料金:500円
人数:1回10名様限定
体験方法:開館時より1F受付カウンターにて受付。(4才以上のお客様が対象)

戸田(へだ)漁港直送!深海魚直送便

今回のイベントで子供たちが同定した深海魚は、戸田漁港の「深海魚直送便」で取り寄せたものを使用しました。

静岡県沼津市戸田(へだ)地区には、トロール船と言われる深海魚底引網漁をしている船が8隻あります。「深海魚直送便」は、戸田漁港に夕方水揚げされた深海魚をその日のうちに発送。市場に出されるタイミングでご家庭へ届けてくれます。図鑑でしか見たことがないような深海魚を、ご家庭で楽しむことができます!ぜひチェックしてみてください。

https://shinkaigyo.myshopify.com/
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