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全国の「妖怪ミュージアム&テーマパーク」6選 親子向けを厳選

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現代でも、アニメなどの影響で日本人に親しまれている「妖怪」。そんな妖怪にまつわるスポットが日本全国にはいくつも存在します。そのなかでも今回は、親子で楽しめる「全国の妖怪ミュージアム・テーマパーク」をまとめて紹介します!

もくじ

そもそも妖怪とは…?

妖怪は実在するのかどうかについては、大人も気になるところですよね。

2021年3月に発行された「妖怪のたおしかた」(出版:アスコム)によると、人間の力では解決できない災いや、人知を超えた不思議なできごと、原因不明の現象が起こったとき、大昔の人たちは「妖怪のしわざ」と考えていたとされています。つまり、妖怪は私たちの想像によって生まれたもの!

妖怪を知ることは、人々がどんなものに対して、恐れたり、恨んだり、憧れたり、尊敬してきたかを知り、世の中のできごとや自然現象に興味を持つきっかけになるはず。子供と妖怪について話すときは、そんな視点を持ちながら会話をすると、学びにつながりそうですね。

「妖怪のたおしかた」の詳しい内容はこちら

水木しげる記念館【鳥取県境港市】

アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」などで知られる、妖怪漫画の第一人者・水木しげる。「水木しげる記念館」は、水木氏の出身地である鳥取県境港の「水木しげるロード」にあります。

同館では、水木しげるの生い立ちやオリジナルイラスト、日本の妖怪の紹介をはじめ、海外の妖怪コレクション、フィギュアなども展示されています。なかでもおすすめは、ミステリアスな雰囲気が漂う「妖怪洞窟」。水木漫画に登場するママパパ世代にもおなじみの妖怪がたくさん潜んでいます! 親子で妖怪探しを楽しみましょう。

中庭は「妖怪庭園」になっていて、思わず覗き込みたくなるようなかわいいフォルムの鬼太郎の家や、妖怪の形のランタンが置かれています。ほかにも、人気キャラクターのパネルと一緒に撮影できる「漫画ワールド」や、限定商品なども販売する「ミュージアムショップ」などもあります。

館内には授乳室や多目的トイレ、コインロッカーもあり、小さい子供連れでも安心して楽しめます。

■水木しげる記念館
住所:鳥取県境港市本町5番地
料金:大人700円、中・高校生500円、小学生300円

ゲゲゲの妖怪楽園【鳥取県境港市】

「ゲゲゲの妖怪楽園」は、「水木しげる記念館」に隣接した子供向けテーマパークです。とくに、「鬼太郎の家」は大人立ち入り禁止になっていて、特別感が味わえると子供から人気を集めています。園内は、乗って遊べる「一反木綿の遊具」、迫力ある写真が撮れる巨大な「がしゃどくろ」、射的やスマートボールなど懐かしいゲームがいっぱいの「妖怪縁日」など、お楽しみがたくさん!

また、敷地内には「茶屋」もあります。鬼太郎や目玉おやじ、猫娘など5種類からラテアートが選べる「妖怪ラテ」は、どれも飲むのがもったいないくらいとってもキュートです。ほかにも、ぬりかべこんにゃくなどが入った「おでん缶」や妖怪がデザインされた「妖怪せんべい」など、お土産にぴったりな商品も!

園内の中央広場にもテーブルやイスが設置されているので、ちょっとした休憩にも便利です。

■ゲゲゲの妖怪楽園
住所:鳥取県境港市栄町138
料金:無料

小泉八雲記念館【島根県松江市】

明治時代に活躍したギリシャ生まれの作家・小泉八雲(こいずみやくも/本名:ラフカディオ・ハーン)は、結婚を機に島根県松江市へ。日本各地の怪談について研究し、怪奇文学作品集「怪談」を著しました。同館では、小泉八雲の生涯や作品などを映像などでわかりやすく紹介しています。

1階展示室にある「怪談ルーム」では、八雲が子供向けにわかりやすく書き直した「飴を買う女」や「小豆磨ぎ橋」など5つの怪談を朗読で楽しめます。松江市出身の俳優・佐野史郎さんが朗読を務め、臨場感ある話し方ぶりに子供も大人も引き込まれてしまいます。

また、2階の多目的スペースでは、妖怪の絵を描いたり、妖怪が登場するときの音などについて学んだりできる子供向けワークショップなども開催。ライブラリーでは、ろくろ首や雪女などの妖怪が登場する八雲作品が並びます。作品やゆかりの地を調べる検索システムがあり、子供の調べ学習や自由研究にもってこいです。

同館のすぐ近くには松江城があり、合わせて巡るプランもおすすめ。その際は、同館と松江城天守、武家屋敷の3施設共通券の利用がお得です。

■小泉八雲記念館
住所:島根県松江市奥谷町322
料金:大人410円、小・中学生200円


三次もののけミュージアム【広島県三次市】

「三次(みよし)もののけミュージアム」は、日本屈指の妖怪コレクターである湯本豪一氏から寄贈された約5,000点のコレクションを中心に、妖怪について楽しく学べる博物館です。常設展示では、同館がある広島県三次市の妖怪にまつわる摩訶不思議な事柄をまとめた物語「稲生物怪録(いのうもののけろく)」や「日本の妖怪」について紹介されています。

ハイテク技術でより身近に妖怪を感じられる「チームラボ妖怪遊園地」は、子供連れファミリーに大人気! 自分で描いた妖怪が大きなスクリーンで動き出す「お絵かき妖怪とピープル」や、テーブルのなかで暮らす小人と妖怪の世界に干渉して変化を楽しむ「妖怪の住まうテーブル」など、楽しい作品がたくさんです。

ほかにも、正面玄関横エントランスホールにある「ミュージアムショップ」では、オリジナル妖怪グッズや本、絵はがきなどを販売。併設する交流館には、定食やスイーツなどが食べられるレストラン「もののけダイニング」もあります。

■三次もののけミュージアム
住所:広島県三次市三次町1691番地4
料金:大人600円、大学生・高校生400円、小・中学生200円

妖怪屋敷・石の博物館【徳島県三好市】

「妖怪屋敷と石の博物館」は、「駅の道 大歩危」に併設されているミュージアムです。同館がある徳島県三好市の山城エリアは、「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する「コナキジジイ」の故郷といわれ、多くの妖怪伝説が残っている地域です。

1階の「妖怪屋敷」に入ると目に飛び込んでくる天狗をはじめ、館内のいたるところに、地元の人が作ったちょっと怖くてユニークな妖怪の人形たちが展示されています。

「妖怪屋敷クイズ」では、妖怪にまつわるクイズに全問正解すると、妖怪屋敷博士認定証がプレゼントされます。ほかにも、妖怪の物語を紙芝居風の映像で見ることができる「えれきてる紙芝居」など、小さな子供も楽しめるコンテンツがたくさん。化け狸や天狗に変身して記念撮影ができるコーナーには、子供用サイズの衣装もあるので、記念撮影にぴったりです。

2階には、徳島県指定天然記念物の「レキ質片岩」や、世界中から集められた石などを展示する「石の博物館」があるほか、「駅の道 大歩危」にも、トランポリンやすべり台がある無料のプレイルームや展望台があって、家族で楽しめるスポットです。

現在、新型コロナウイルスの影響により、一部休止中の施設があります。

■妖怪屋敷と石の博物館
住所:徳島県三好市山城町上名1553-1
料金:大人600円、小・中学生300円、幼児無料

辻川山公園【兵庫県福崎町】

妖怪の町として有名な兵庫県福崎町。JR「福崎駅」前にある「辻川観光交流センター」をはじめ、町内各所に妖怪のオブジェや大型像があるほか、町内17カ所に「妖怪ベンチ」が設置された、妖怪に出会える町です。なかでも1番のおすすめが「辻川山公園」です。

「辻川山公園」は、園内のさまざまな場所に妖怪たちと出会えるサプライズが仕込まれており、人気のおでかけスポットとなっています。池では、9時〜17時まで15分おきに「河童の河次郎(ガジロウ)」が水中から顔を出します(写真)。池のほとりには、兄の「河太郎(ガタロウ)」もいるので、ぜひ探してみてくださいね。

逆さ天狗もインパクト抜群です! 地上3mのところにある奇妙な小屋から、9時5分〜17時5分まで15分おきに独り言を言いながら飛び出してきます(写真)。ほかにも、妖怪造形コンテストの作品も公園のあちこちに展示してあり、リアルな妖怪たちに思わずびっくりしてしまいます。

園内には芝生の広場があるのでピクニック気分で楽しんでみるのもいいですね。福崎町出身の柳田國男の生家や記念館、資料館も併設されていて、見学無料で立ち寄れます。

■辻川山公園
住所:兵庫県神崎郡神崎町西田原10388-12
料金:無料

今まで知らなかった妖怪の魅力を発見できそうなスポットばかりですね! 次のお休みは、家族みんなで妖怪探しの旅はいかがですか?

妖怪について楽しく学べる書籍「妖怪のたおしかた」
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