子供から大人まで高い人気を誇る戦国武将のひとり・織田信長。歴史でも大きく取り上げられる人物だけに、ゆかりの地は全国にたくさんあります。
今回は、その中から信長に関するおすすめスポットを13カ所紹介します! 有名な安土城跡地や本能寺など、大人も一緒に楽しめるので、親子で足を運んでみてください。
小牧山(愛知県)
愛知県の「小牧山」には、信長が1563年に初めて築城した「小牧山城」がありました。現在は山頂に模擬天守閣があり、「小牧市歴史館」として古戦場や地域についての史料などが展示されています。
ふもとには、石垣や土塁、井戸などがあり、散策しながら見ることができます。2019年4月25日には、ガイダンス施設「小牧山城史跡情報館」もオープン予定です。
■小牧山/小牧市歴史館
住所:愛知県小牧市堀の内1-1
営業時間(小牧市歴史館):9:00〜16:30(入館は16:15まで)
定休日(小牧市歴史館):第3木曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日〜1月3日)
料金(小牧市歴史館):小・中学生30円(土・日曜、祝日は無料)、高校生以上100円
清洲城(愛知県)
信長は、愛知県の「清洲城」から桶狭間の戦いに出陣して勝利しました。そのため、天下統一への第一歩を踏み出した城といわれています。信長が討たれたとされる「本能寺の変」の後に行われた後継者を決める「清須会議」が開かれたのもこの場所です。
現在の「清洲城天主閣」は、1989年に再建されたもので、清須の歴史に関するさまざまな史料が展示されています。近くにある「清洲古城跡公園」には信長を祀る小社、「清洲公園」には「信長公出陣の像」もありますよ。
■清州城
住所:愛知県清須市朝日城屋敷1-1
開館時間:清洲城天主閣9:00〜16:30(芸能文化館は17:00まで)、清洲城公園広場内の多目的広場は日の出〜21:00(11〜3月は日没まで)
定休日:月曜(祝日・振替休日の場合は翌平日、桜の花見期間と清洲城信長まつりの期間は営業)、年末(12月29日〜31日)
料金:小・中学生150円、高校生以上300円
桶狭間古戦場伝説地(愛知県)
「桶狭間の戦い」は、信長が今川義元に切り込んで討ち取った戦いとして有名。「桶狭間古戦場伝説地」は、義元が討ち取られた場所といわれていて、1937年に国指定史跡になっています。
敷地内には、義元をはじめとする今川軍7人が戦死した場所を示すとされる「七石表」や、義元のお墓など、戦いにまつわる石碑が数多くあります。
■桶狭間古戦場伝説地
住所:愛知県豊明市栄町南舘11
豊田市郷土資料館(愛知県)
「豊田大塚古墳」の発掘をきっかけに開館した資料館。本館のほか、移築された民家(民俗資料館)、古墳や土蔵なども展示されています。信長の肖像画として有名な「紙本著色織田信長像」の複製が常設展示されているスポットです。
■豊田市郷土資料館
住所:愛知県豊田市陣中町1-21-2
開館時間:9:00〜17:00
定休日:月曜(祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日〜1月4日)
料金:無料(特別展開催中は有料)
安土城跡(滋賀県)
信長の居城として約3年の歳月をかけて滋賀県に建造された「安土城」は、「本能寺の変」で信長が倒れた後、焼失しました。現在は石垣だけが残っていて、特別史跡に指定されています。信長が建立したとされる「摠見寺」もあるので、あわせて立ち寄ってみてくださいね。
■安土城跡
住所:滋賀県近江八幡市安土町下豊浦
営業時間:9:00〜16:00(終了時間は季節により変動あり)
定休日:無休(悪天候などで休みになる場合あり)
入山料:小・中・高校生200円、大人700円
安土城天主 信長の館(滋賀県)
築城以来、わずか3年で焼失したことから「幻の名城」とも呼ばれる「安土城」。ですが、近年発見された「天守(主)指図」をもとに、天主の最上部5〜6階部分が原寸大で復元され、1992年にスペインで開催された「セビリア万国博覧会」の日本館のメイン展示となりました。
その万博終了後、移築・追加復元され、「安土城天主 信長の館」に展示されています。
200インチの大画面シアターで、安土城や家臣の屋敷、城下町などを見ることができる「VR安土城」もおすすめコンテンツです。
■安土城天主 信長の館
住所:滋賀県近江八幡市安土町桑実寺800
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
定休日:月曜、祝休日の翌日(土・日曜、夏休みを除く)、年末年始
料金:小・中学生170円、高校・大学生350円、大人600円(特別展の期間は要問い合わせ)
安土城郭資料館(滋賀県)
「安土城郭資料館」には、実物の20分の1の大きさで再現された安土城のひな型が展示されています。金箔瓦が使用されていて、外観5層、内部7階になっており、画家・狩野氷徳氏の襖絵や異国文化の調度も再現されていて豪華絢爛!
館内では、ローマ宣教師から献上され日本で初めて信長が飲んだかもしれないというローマコーヒーが味わえたり、信長の南蛮甲冑の試着(有料)ができたりと、お楽しみもたくさんあります。
■安土城郭資料館
住所:滋賀県近江八幡市安土町小中700
開館時間:9:00〜17:00(入館受付は16:30まで)
定休日:月曜(祝日は除く)、祝日の翌日、年末年始
料金:小・中学生100円、高校・大学生150円、大人200円
比叡山延暦寺(滋賀県)
1994年に世界文化遺産に登録された天台宗の総本山。「東塔」「西塔」「横川」の3区域に分けられた広大な境内の中に多数の堂塔があり、それらを総称して「比叡山延暦寺」といいます。戦国時代に信長が焼き討ちしたことでも有名です。
現在は、信長の焼き打ちの後に豊臣秀吉によって三井寺から移築された「転法輪堂」(釈迦堂)や、国宝の「根本中堂」など、貴重な文化財がたくさん。散策するだけで歴史の重さが感じられます。
■比叡山延暦寺
住所:滋賀県大津市坂本本町4220
巡拝時間:東塔地区/8:30〜16:30(12月は9:00〜16:00、1〜2月は9:00〜16:30)、西塔・横川地区/9:00〜16:00(12月は9:30〜15:30、1〜2月は9:30〜16:00) ※受付は閉堂の30分前まで。冬季は降雪などで閉堂時間が早まることがあります。法要・行事などで入堂が制限される場合があります
定休日:無休
料金:東塔・西塔・横川共通券/小学生300円、中・高校生500円、大人700円 国宝殿(宝物館)/小学生100円、中・高校生300円、大人500円 国宝殿拝観料と巡拝料のセット価格/小学生なし、中・高校生800円、大人1,200円
岐阜城(岐阜県)
岐阜県の金華山頂にある「岐阜城」は、かつて「稲葉山城」と呼ばれていて、戦国時代の武将・斎藤道三の居城でした。その後、信長が攻略し、天下統一のための本拠地としたことで知られています。
現在の城は1956年に復興されたもの。城内は史料展示室、楼上は展望台になっていて、「織田信長坐像」(複製)も展示されています。展望台からの眺めは素晴らしく、日没から23時まではライトアップも楽しめます。
■岐阜城
住所:岐阜県岐阜市金華山天守閣18 金華山頂
開館時間:3月16日〜5月11日/9:30〜17:30、5月12日〜10月16日/8:30〜17:30、10月17日〜3月15日/9:30〜16:30、元旦/6:30〜16:30
定休日:無休
料金:4〜16歳未満100円、16歳以上200円
岐阜公園(岐阜県)
「岐阜公園」は、岐阜城がある金華山と、鵜飼で有名な長良川に囲まれた公園で、かつて信長が館を構えた地として知られています。
園内には、「織田信長公居館跡」をはじめ、「若き日の織田信長像」や、戦国時代をイメージして作られた「信長の庭」などがあります。「ぎふ金華山ロープウェー」(有料)もあり、山頂の岐阜城に近道なので、あわせて訪れてみてください。
■岐阜公園
住所:岐阜県岐阜市大宮町1
営業時間:8:30〜21:00(イベント開催日は延長あり)
定休日:無休
料金:無料(一部有料施設あり)
本能寺跡(京都府)
「本能寺」は、信長が明智光秀の襲撃によって自害し、焼失したお寺。当時は敷地がとても広かったため、厳密な位置はわかっていませんが、その地には「本能寺跡」という石碑が建てられています。現在、観光ができるのは、豊臣秀吉によって再建されたもので、場所が異なるので注意してくださいね。
■本能寺跡
住所:京都府中京区小川通蛸薬師元本能寺町
本能寺(京都府)
法華宗本門流の大本山で、信長が明智光秀に襲撃されて焼失したあと、豊臣秀吉によって再建され、その後も再建復興を繰り返したのが、現在の「本能寺」です。「本能寺跡」からは徒歩約20分の場所にあります。
境内には、登録有形文化財に指定されている「信長公廊」があります。これは信長の死後に三男・織田信孝の命によって建立されたもので、その奥にある信長の墓所には、遺骨ではなく太刀が納められています。
■本能寺
住所:京都府京都市中京区寺町通御池下ル下本能寺前町522
参拝時間:6:00〜17:00
定休日:無休
料金:無料
川越歴史博物館(埼玉県)
最後に、埼玉県にある「川越城」の築城530年を記念して1988年に開館した「川越歴史博物館」を紹介します。お城や川越藩ゆかりの史料をはじめ、本物の甲冑や武具なども展示されているスポットです。
その中には、信長のものとされる兜も! 博物館では珍しく、すべて撮影OKなので、ぜひ写真に残してください。
■川越歴史博物館
住所:埼玉県川越市久保町11-8
開館時間:10:00〜17:00
定休日:無休
料金:中学生以下300円、高校生以上500円
織田信長ゆかりのスポットは、東海や関西を中心に数多くあります。史料や映像で当時の様子が学べるので、歴史に詳しくなくても十分楽しめるところばかりです。付近に公園などがあるスポットも多いので、遊びがてらでかけてみるのもおすすめ! 親子で歴史探索を楽しんでくださいね。