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全国の人気「2階建て列車」11選 新幹線&特急&普通車も網羅!

営業日時や料金などが変更になっている場合がございます。
最新の情報は公式HPなどでご確認ください。

日本の鉄道にはさまざまな電車が走っていますが、乗り物好きの子供が喜ぶ車両の1つが「2階建て車両(ダブルデッカー)」です。貴重な電車に乗れるワクワク感のほか、普段とは違う景色も楽しめます。

そこで今回は、現在運行している全国の「2階建て車両」を紹介します。

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新幹線E4系【上越新幹線(Maxとき、Maxたにがわ)】JR東日本

新幹線で唯一現役の2階建て車両です。8両編成の全車両が2階建てで、ほかの新幹線には劣りますが最高時速240kmで走行します。

1997年12月に東北新幹線で営業運転を開始しましたが、現在は上越新幹線の「Maxとき」と「Maxたにがわ」に使用されています。

E4系は8両編成を2つ連結させて16両での運行も可能。16両では定員が1,634人にもなり、高速鉄道としては世界最大の定員数を誇ります。

1〜3号車の2階(自由席)が新幹線で唯一の3+3列シート。それ以外(指定席)は3+2列シートになっています。7〜8号車2階がグリーン席で2+2列シートです。

貴重な2階建て新幹線のE4系ですが、残念ながら2020年度末までに引退予定。2018年から北陸新幹線と同じE7系新幹線への置き換えがはじまっています。新潟県の「新津鉄道資料館」ではすでに引退した車両が展示中です。

【運行情報】
主な運行区間/上越新幹線:Maxとき「越後湯沢駅・長岡駅」〜「新潟駅」、Maxたにがわ「東京駅」〜「高崎駅・越後湯沢駅」)
運行日/毎日

E231系・E233系電車【宇都宮線、高崎線、東海道線、横須賀線、伊東線】JR東日本

E231系は、それまでの通勤形と近郊形の基本仕様を一本化したJR東日本の標準型車両です。2000年3月から中央・総武緩行線で通勤型が運行を開始し、6月に宇都宮線で近郊型がデビューしましたが、2階建て車両は2004年7月に登場しています。

E233系電車はE231系をベースにした車両で、2006年12月にデビューしました。

E231系・E233系は多数の路線で運用されていますが、2階建て車両が導入されているのは宇都宮線、高崎線のほか、湘南新宿ラインや上野東京ラインを経由して乗り入れる東海道本線、横須賀線など。10両編成のうち2階建てグリーン車が2両連結されています。

2階建て車両は全座席グリーン席で、乗るためにはグリーン券が必要です。車内での支払いも可能ですが、駅で事前購入した方が割安です。また、平日より土日祝日の方が安くなります。なお、指定席ではないので、満席の場合は座れないので注意しましょう(払い戻しは可能)。

シートは2+2列。座席には背面テーブルやカップホルダー、コート掛けなどが備わっています。

なお、中央快速線でも、2023年度末に2階建てグリーン車が登場予定。現在運行しているE233系の東京寄り4・5両目に組み込まれます。運行区間は東京駅〜大月駅(山梨県)および直通運転をしている青梅線の青梅駅(東京都)です。

【運行情報】
主な運行路線/宇都宮線、高崎線、東海道線、横須賀線、伊東線
運行日/毎日

E217系電車【横須賀・総武快速線】JR東日本

E217系は、久里浜駅(神奈川県)と千葉駅(千葉県)を結ぶ横須賀・総武快速線で運行されている近郊形電車。15両編成(11両の基本編成+4両の付属編成で構成)のうち、基本編成に2両の2階建て車両が組み込まれています。

2両の2階建て車両のうち、4号車に乗務員室、5号車には洋式トイレと洗面所が設置されています。全席がグリーン席でシートは2+2列。乗車料金や仕組みについてはE231系と同様です。

【運行情報】
運行路線/横須賀・総武快速線
運行日/毎日


E531系電車【常磐線】JR東日本

E531系は常磐線用に開発されたの近郊形電車です。2005年7月から運転を開始し、2階建て車両は2007年1月に登場(グリーン車の営業は3月から)しました。

2階建て車両は品川駅(東京都)から上野東京ラインを経由して高萩駅(茨城県)までの区間で運用されていて、土浦・水戸方面に向かう中距離列車(普通・特別快速)に2両が組み込まれています。

緑のラインの快速電車や東京メトロ千代田線と直通運転をしている常磐緩行線(各駅停車)に2階建て車両はありません。

E531系は基本編成(10両)+付随編成(5両)の15両編成で、2階建て車両は基本編成の4・5号車に組み込まれています。4号車に乗務員室、5号車にトイレが設置されていて、座席配列は2+2列。こちらもグリーン券の料金や仕組みはE231系やE217系と同様です。

【運行情報】
主な運行路線/常磐線
運行日/毎日

215系電車【湘南ライナー、おはようライナー新宿】JR東日本

215系は東海道線の混雑緩和を目的に開発された在来線初のオール2階建て電車です。1992年4月に営業開始しました。

現在は平日の通勤・帰宅時間帯のみ運行する座席定員制の快速列車「湘南ライナー」(東京駅〜小田原駅)、「おはようライナー新宿」(小田原駅→新宿駅)の2種で運用されています。

在来線では最大人数となる1編成で1,010人を運ぶことが可能。普通車の座席はすべてボックス式クロスシートで、2両組み込まれているグリーン車は2+2列のリクライニングシートを採用しています。

乗るには乗車料金のほかにライナー券(510円)またはグリーン券の購入が必要です。各ライナーは215系以外も使われているので、時刻表で「オール2階建車両で運転」の表記を確認してください。

【運行情報】
主な運行路線/湘南ライナー「東京駅」〜「小田原駅」、おはようライナー新宿「小田原駅」→「新宿駅」
運行日/平日のみ

251系電車【スーパービュー踊り子】JR東日本

251系電車は、東京駅や新宿駅などから伊豆急下田駅までを結ぶ特急列車「スーパービュー踊り子」として運用されている特急形電車です。おはようライナー新宿やホームライナー小田原でも使用されています。

1990年4月にデビューし、2003年にリニューアルされました。10両編成で運用され、1・2・10号車が2階建て車両になっています。

1・2号車はグリーン車で、どちらも2階は2+1列のリクライニングシート。1号車の車両の前部には展望席が6席あります。2階は1号車がグリーン車専用のサロン室。2号車は4人定員の個室が3部屋あります。

10号車は2階が普通車で、2+2列のリクライニングシートが並びます。こちらにも同じく展望席が9席用意。1階は子供用プレイルーム(写真)になっているので、小さな子供連れも安心して鉄道旅が楽しめるのが魅力です。

なお、伊豆方面への特急用として、2020年春を目処に新型のE261系がデビュー予定ですが、こちらは2階建て車両がありません。251系は引退する可能性があるので、乗りたい人はお早めに!

【運行情報】
主な運行区間/スーパービュー踊り子「東京駅・新宿駅・池袋駅(土日祝のみ)」〜「伊豆急下田駅」
運行日/毎日

E26系客車【カシオペアクルーズ・カシオペア紀行】JR東日本

E26系客車は「カシオペア」として長年愛されたオール2階建ての寝台客車です。首都圏と北海道を結ぶ寝台特急「北斗星」の後継として1999年7月にデビューしました。

北海道新幹線の開業にともない2016年3月に定期運用から引退しましたが、ツアー専用列車「カシオペアクルーズ」「カシオペア紀行」として運用されています。

寝台車10両、食堂車1両、ラウンジ車1両の12両で編成されています。

客室は1階が寝室で2階をリビングとする最上級の「カシオペアスイート」、上野寄りの端にある平屋の展望タイプ「カシオペアデラックス」、スタンダードな「カシオペアツイン」、車椅子に対応する「カシオペアコンバート」の4タイプがあります。

そのほか、共用のシャワールームやミニロビー、自動販売機なども設置されています。

現在は運行は不定期なうえに、ツアーは人気が高く料金も高額なため、気軽には乗れません。ツアー会社の公式サイトなどで運行日程を確認すれば、上野駅などで発着する姿を見ることはできます。

【運行情報】
主な運行区間/ツアーによって異なる
運行日/不定期


285系電車【サンライズ瀬戸・サンライズ出雲】JR西日本・JR東海

285系電車はJR西日本とJR東海が共同開発した寝台特急電車です。1998年7月にデビューし、2016年に全編成がリニューアルされました。2階建て車両は1・8号車、2・9号車、4・11号車、6・13号車、7・14号車です。

東京駅から、四国の高松駅(香川県)へ向かう「サンライズ瀬戸」と山陰地方の出雲市駅(鳥取県)へ向かう「サンライズ出雲」があり、併結した14両(7+7)編成で出発。途中の岡山駅(岡山県)で分割され(帰りは岡山駅で増結)、サンライズ瀬戸は瀬戸大橋線、サンライズ出雲は伯備線・山陰線で目的地に向かいます。

285系は、寝台料金が必要な客室のほかに、普通車指定席料金で乗れる「ノビノビ座席」を備えているのが特徴。座席と言ってもカーペットを仕切ったような構造になっていて、横になって寝ることができます。

予約はみどりの窓口で、乗車日の1カ月前から可能です。

【運行情報】
主な運行区間/サンライズ瀬戸「東京駅」〜「高松駅」、サンライズ出雲「東京駅」〜「出雲駅」
運行日/毎日

近鉄50000系電車【しまかぜ】近畿日本鉄道

近鉄50000系電車は、近畿日本鉄道の観光特急「しまかぜ」に使用されている車両です。デビューは2013年3月。大阪難波駅・京都駅・近鉄名古屋駅と三重県志摩市の賢島駅を結んでいます。

1編成は6両で構成されていて、2階建て車両が1両組み込まれています。

2階建て車両はカフェ車両になっていて、沿線の名品にちなんだメニューを味わいながら眺望を楽しむことができます。そのほか、先頭車両はハイデッカーの展望車になっていて、グループ専用のサロン席や和洋の個室が備わった車両もあります。

乗車するには乗車券のほかに特急券としまかぜ特別車両料金が必要ですが、2+1列の豪華なプレミアムシートを備え、ゆったりとした鉄道旅が楽しめる車両です。

【運行情報】
主な運行区間/しまかぜ「大阪難波駅・京都駅・近鉄名古屋駅」〜「賢島駅」
運行日/毎日(大阪難波駅発着は火曜・京都駅発着は水曜・近鉄名古屋駅発着は木曜運休/例外あり)

京阪8000系電車【鴨東線】京阪電気鉄道

京阪8000系電車は1989年に運転を開始した8両編成の特急形車両で、1997年から2階建て車両が登場しました。主に京阪電鉄鴨東線の特急・快速特急・ライナー(平日の朝と夜)として大阪の淀屋橋〜京都の出町柳駅間を運行しています。

2階建て車両は4号車で、1・2階どちらも2+2列の転換クロスシート(2階の一部はボックス席)になっています。

なお、特急として運行している場合でも運賃のみで乗車が可能(ライナー運転時を除く)なので、2階建て車両も追加料金なしで乗れます。ただし、6号車のプレミアムカーは有料のプレミアムカー券が必要です。

【運行情報】
主な運行区間/京阪鴨東線
運行日/毎日

5000系電車【瀬戸大橋線(マリンライナー)】JR四国

5000系電車はJR四国がJR西日本と共同開発した電車で、2003年10月に登場。最高運転速度は時速130kmで、快速「マリンライナー」として瀬戸大橋線の岡山駅〜高松駅間を平均55分で結んでいます。

JR西日本の223系電車と連結した5両編成で主に運行され、2階建て車両の5000系が先頭(高松行きの場合。岡山行きは最後尾)に配置されています。

2階建て車両は、1階が指定車普通席、2階がグリーン車で、どちらも2+2列のリクライニングシートを装備。また、運転室越しに眺望が楽しめるパノラマグリーン席もあります。

2階建て車両に乗るには、指定席券またはグリーン券が必要です。

【運行情報】
主な運行区間/瀬戸大橋線:マリンライナー「岡山駅」〜「高松駅」
運行日/毎日

2階建て車両というと特急列車のイメージが強いですが、E231系やE217系などのように通勤路線を走ってるものもあり、気軽に乗ることができます。ぜひ家族で利用しておでかけしてみてくださいね。

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