歴史ある寺が多く、落ち着いた雰囲気と四季折々の自然が楽しめる「北鎌倉」エリア。
「建長寺」や「東慶寺」などの観光スポットも豊富で、古都の雰囲気が楽しめると人気の街です。
北鎌倉の「無料」オススメスポット
- 鎌倉宮
北鎌倉の「入場料500円以下」の格安スポット
- 東慶寺(大人200円、小・中学生100円)
- 明月院(大人500円 小・中学生300円)
- 建長寺(高校生以上500円、小・中学生200円)
- 円覚寺(大人300円、小人100円)
- 北鎌倉古民家ミュージアム(一般500円、中高生300円、小学生200円)
購入しやすい土産・スイーツ
- にちりん製パン(パン:100円〜)
- 手毬 (和菓子:500円〜)
- 明月院 月笑軒(抹茶と和菓子:700円〜)
この記事では、子どもとの北鎌倉観光にオススメの無料または格安スポットを厳選。
北鎌倉エリアを満喫できる駅近のスポットが満載です。
東慶寺/鎌倉市山ノ内
北鎌倉駅徒歩4分、北鎌倉を代表する寺院が「東慶寺」です。
1285年に創建された歴史ある臨済宗円覚寺派の寺院で、女性から離婚することができなかった封建時代に、東慶寺に駆け込めば離縁ができる「縁切寺」として知られていました。
明治時代までは男子禁制だったという歴史はありますが、今では誰もが拝観できます。歴史ある建築物や文化財、自然を楽しみに多くの人が訪れています。
「3月の桜や10月の紅葉など、季節の花が美しい静かなお寺です。子どもといっしょに普段とは違った、ゆったりとした時間がすごせます」(東慶寺広報担当)
入り口は緑に囲まれた美しい山門。江戸時代は鎌倉街道沿いにも大きな山門があったそうですが、時代の流れもあり、今はこの山門のみが残っています。
境内には多数の樹木が植えられており、真っ赤に色づく紅葉はぜひとも秋の散策の際には見ておきたいもの。モミジだけでなく、本堂の前にある大きなイチョウの木も黄色く色づきます。
春の時期のしだれ桜も美しいことで評判です。しだれ梅、紅梅なども同時期に色づき、境内が白や赤の花々で彩られます。
悪い縁を切り、良縁を呼び込む「縁切寺」
「縁切寺」として知られている「東慶寺」。
悪い縁や過去の思いを断ち切って、新しい挑戦をする時に訪れるには、うってつけのお寺です。
家族の誰かが新しいことを始める時に、一緒にお参りにいくのもオススメです。
親子向け施設情報
- 入場料:大人200円、小・中学生100円
にちりん製パン/鎌倉市山ノ内
北鎌倉駅から「東慶寺」へ向かう道の少し先にある「にちりん製パン」は、こだわりの素材でつくられた自家発酵種のパンのお店です。
一坪ほどの店内には、フランスパンをはじめとするハード系から、食パンやバターロールまで、一つひとつ丁寧につくられたパンが並びます。
開店前からお客さんが並ぶことも多く、北鎌倉観光の途中にぜひ立ち寄りたい店。
足繁く通う近隣の住民も多く、売り切れてしまうこともあるため、早めの時間に足を運ぶのがオススメです。
自家製の発酵種と湘南小麦を主に原料として作られるパンは、噛みしめるごとに小麦の味わいをしっかりと感じられます。
「食べた人の心と体に沁み入るようなパンを目指して、ていねいにパンを作っています」(にちりん製パンオーナー/津野さん)
北鎌倉駅からは徒歩約3分。
レンガとレトロな木造の扉が目印です。店内は、木製の棚やカゴなどにパンがかわいらしくディスプレイされています。
シンプルながらも温もりのあるインテリアにも注目です。
子どもにもうれしい動物のパンはぜひともお土産にしたい一品。
右側が「ハリネズミ」(ホワイトチョコレートとくるみ入り/240円税込み)、左側が「ネコ」(ミルクチョコレートとマカダミアナッツ/240円税込)。
バターロールの生地を使っているため、柔らかく、子どもも食べやすいと人気です。
全粒粉に石臼挽きの小麦粉も使用した食パンは、もっちりとした食感で、小麦の味わいが楽しめます。
ほかに雑穀食パンやレーズン食パンなど、複数の食パンも販売しています。
和テイストの「ほうじ茶ときなこのパン」も人気メニュー!
和の風情を感じる北鎌倉の街によく合う「ほうじ茶ときなこのパン」といった和風なパンもラインナップ。
パンのなかにはほうじ茶やきなこ、練乳を練り合わせたペーストが入っており、甘い味が子どもに喜ばれること間違いなし!
親子向け施設情報
- パン:100円〜
■にちりん製パン
神奈川県鎌倉市山ノ内1388
建長寺/鎌倉市山ノ内
1253年に創建された日本で最初の本格的な禅寺で、禅宗寺院の格付けを表す「鎌倉五山」の中では第一位の寺です。
創建当時の名残を残す「梵鐘」は国宝とされており、重要文化財に指定されている「三門」、「仏殿」、「法堂」が立ち並ぶ様子は、禅宗寺院ならではのおごそかな雰囲気です。
拝観料は高校生以上500円、小・中学生200円。貴重な文化財を手軽に鑑賞することができます。
境内の奥には、ハイキングコースへとつながる参道があり、階段を登りきると、鎌倉の街と海、晴れた日には富士山までが見渡せる素晴らしい景色を見ることができます。
「重要文化財などたくさんの見どころがありますが、国の名勝に指定されている『庭園』と中国から伝わった『ビャクシン』の大きな古木は、ぜひとも見ていただきたいです」(建長寺広報担当)
本尊である「地蔵菩薩坐像」は、迫力のある巨大な仏像で、台座を含めるとおよそ5m。
天井に描かれた花鳥図は江戸時代のもので、動物モチーフが多く、子どもと一緒に眺めて動物の名前を当てるのも楽しいですね。
「仏殿」にまつられている「地蔵菩薩坐像」は、東京の芝公園にある「増上寺」にあったものを1647年に移築したもので、豪華な装飾は必見です。
「地蔵菩薩坐像」のほかに、重要文化財である「伽藍神像」など、複数の仏像が安置されています。
また、「法堂」にある天井画「雲龍図」は、80畳ほどもある巨大なもの。細部まで緻密に描かれた迫力のある大きな龍は、子どもにも大人気です。
禅寺ならではの建築が圧巻。修学旅行の人気コース
修学旅行の定番コースとしても人気が高く、観光客が年間50万人も訪れる人気スポット。桜やアジサイ、紅葉の名所でもあります。
親子向け施設情報
- 拝観料:高校生以上500円、小・中学生200円
手毬/鎌倉市坂ノ下
芸術品のように美しい和菓子を販売する「手毬」。
2018年4月からランチもできるようになり、鎌倉らしい和菓子懐石が楽しめるようになりました。
創作和菓子作家の御園井裕子さんが「手毬」の和菓子を手がけており、茶席でいただくねりきりに、美しい意匠や季節ごとの果物や花をモチーフにしているのが特徴です。
御園井さん独自の繊細な和菓子の腕前は、国内外で高く評価されており、鎌倉で和菓子教室を開催するほか、日本はもとより世界中でも和菓子を広める活動をしています。
手作業でつくられる和菓子は数に限りがあり、メールまたは電話での予約がオススメ。また、ランチは予約制です。
「特別な和菓子は予約のみでの販売ですが、店頭に和菓子の在庫があれば購入も可能なので、大切な人への手土産にもオススメですよ」(手毬スタッフ)
中央にある赤と白の「市松手毬」が、手毬オリジナルのもの。
秋のカボチャや夏のヒマワリなど、四季ごとのモチーフのお菓子が登場します。
食べるのがもったいないほどに美しい和菓子たち。ほかにも干支の動物など、思わず子どもが笑顔になってしまうようなモチーフもあります。
茶寮では、お茶と一緒に和菓子をいただくこともできます。
金・土・日のみのオープンで、予約なしでも立ち寄りが可能です。
和菓子教室は子どもと一緒に参加も!
鎌倉にあるシェアアトリエ「たからの庭」で行われている和菓子教室には、子ども連れで参加する方もいます。
講座内容によっては、ランチ付きで気軽に体験できるものもあるので、ゆったりと和菓子づくりに向き合う静かな時間を過ごすのもオススメです。
親子向け施設情報
- 和菓子:500円〜
■手毬
神奈川県鎌倉市坂ノ下28-35
明月院/鎌倉市山ノ内
1160年に創建された「明月庵」を起源とし、境内全域が国指定の史跡となる由緒ある寺院です。
アジサイの名所としても知られ、「アジサイ寺」の通称で親しまれています。
6月には、山道から境内までの参道を覆うおよそ2,500株の見事なアジサイを見ることができます。
「山門」の先にある「方丈」といわれる本堂には、本尊である「聖観世音菩薩」がまつられており、鎌倉でも最大級となるやぐらなど、歴史を感じる見どころが目白押しです。
「地元の子どもたちが学校行事等で訪れるほか、日本中からたくさんの小・中学生が修学旅行で訪れており、幅広い年代に親しまれています」(明月院広報担当)
アジサイの時期だけでなく、しだれ桜や椿、水仙など、1年を通して花が咲くことで多くの人が参拝に訪れます。6月は紫陽花とともに、立派なハナショウブが咲き誇る様子も見られます。
また、整備された枯山水も見もの。日常を忘れて、ゆったりと眺めたいものです。
ポスターなどにも多く使われている「方丈」の円形の窓は「悟りの窓」といわれ、円形が宇宙を表しているとされています。
窓から見える後庭園は通常は非公開ですが、6月のハナショウブと12月の紅葉時の期間限定で公開されます。
アジサイと紅葉の時期に人気が集中!
山道の脇にアジサイが咲き乱れる様子を撮影しようと、6月は多数の参拝客でにぎわいます。
青いアジサイがたくさん植えられていることから、「明月院ブルー」と表現することもあり、梅雨時期の雨に打たれたアジサイの様子もひときわ素晴らしいと好評です。
親子向け施設情報
- 入場料:大人500円 小・中学生300円
明月院 月笑軒/鎌倉市山ノ内
アジサイ寺として知られる北鎌倉の名刹「明月院」の境内にある喫茶です。
アジサイや紅葉など、四季折々の景色を堪能しつつ、北鎌倉ならではの静けさと風情を感じることができます。
人気のメニューは「抹茶とお菓子」(700円)。
濃いめの抹茶と求肥を使った甘い和菓子で、散策中の疲れを癒してくれること間違いなし!
「月笑軒」は「明月院」の拝観時間よりも営業時間が短く、15時がラストオーダーのため要注意です。
子どもと鎌倉の雰囲気を味わえる喫茶
「月笑軒」には室内席と庭席があり、室内の丸窓から庭を眺めたり、庭席で気兼ねなくくつろぐこともできます。
レモネードや甘酒、リンゴジュースなどの子どもが喜ぶメニューもあるので、子どもとの鎌倉観光に立ち寄るのにオススメです。
親子向け施設情報
- 抹茶と和菓子:700円〜
■明月院 月笑軒
神奈川県鎌倉市山ノ内189
円覚寺/鎌倉市山ノ内
北鎌倉駅からすぐのところにある「円覚寺」は、国宝である「舎利殿」や「鐘楼」など、見所が目白押し。
そのほか、小津安二郎監督が眠るお墓があるなど、文化人との関わりも深い寺社です。
開山は1282年で、1785年に再建された迫力のある山門をくぐると、広々とした境内には、日本庭園のある方丈のほか、多数の花が咲き乱れることでも知られています。
春の梅や桜から始まり、アジサイや紅葉など、どの季節でも美しい自然を楽しむことができ、坐禅や写経の会が頻繁に行われています。
「弁天堂にある茶屋では甘味があるので、お子さん連れもよく利用していますよ」(円覚寺広報担当)
毎年12月から見頃となる紅葉の時期には、多数の人が訪れる名所でもあり、趣のある建物と紅葉のバランスが素晴らしいと評判です。
紅葉の時期は、真っ赤なモミジのほかに、黄色く色づく大きなイチョウも必見です。
弁天堂から眼下に広がる鎌倉の景色を堪能しよう!
円覚寺は谷に沿って建てられているので、山門をくぐってから登り道が続いています。
そのため、丘の上からは眺めのいい景色が見られます。歴史ある建物をゆっくり眺めた後は、眺望のよい弁天堂の茶屋で一休みするのがオススメです。
親子向け施設情報
- 拝観料:大人300円、小人100円
鎌倉宮/鎌倉市二階堂
1869年に創建された鎌倉のなかでは比較的新しい寺社で、鎌倉時代に活躍した「大塔宮護良親王」(おおとうのみやもりながしんのう)がまつられており、別名「大塔宮」(おおとうのみや)ともいわれています。
護良親王が戦の時に兜の中に獅子頭のお守りを忍ばせていたことが由縁で、「拝殿」前には大きな獅子頭がまつられており、獅子頭がモチーフの木製のお守りなどが人気です。
また、紅葉が美しいと評判で、社務所前にあるカエデの大木が赤く色づく様子は圧巻です。
護良親王が幽閉されていたとされる土牢がある!
足利尊氏の陰謀により捉えられ、護良親王が幽閉されていたといわれる岩でできた土牢があります。
ここに9カ月ほど幽閉されていたといわれており、鎌倉時代の趣を残しています。歴史好きならずとも必見のスポットです。
親子向け施設情報
- 入場料:無料
北鎌倉古民家ミュージアム/鎌倉市山ノ内
築100年以上もの歴史ある古民家を移築し、ギャラリーとして解放している「北鎌倉古民家ミュージアム」。
趣のある建物の風情とともに、鎌倉時代の骨董品、江戸時代から近代にかけての陶磁器や芸術品が常設されているほか、さまざまな作家の企画展が随時開催されています。
古い家が持つ雰囲気の中で、日本庭園やアートに触れることができるので、芸術的な感性を子どもと一緒に磨きながら楽しむことができます。
「随時企画展を開催しており、手しごとのものやアートに気軽に触れることができますよ」(北鎌倉古民家ミュージアム広報担当)
太い梁や味のある木材など、古い建造物ならではの趣のある建物と自然との調和が素晴らしい「北鎌倉古民家ミュージアム」。
展示のほか、陶器などの器や雑貨の販売もあるので、古いものに興味がある人はぜひ足を運んでみましょう。
趣のある建物で贅沢な時間を堪能
ギャラリー内には展示のほか、古い壺などの調度品が置かれ、古民家の雰囲気を感じることができます。
庭が見える休憩所でちょっと一息して静かな時間を味わうのもオススメの過ごし方です。
親子向け施設情報
- 入場料:一般500円、中高生300円、小学生200円
■北鎌倉古民家ミュージアム
神奈川県鎌倉市山ノ内392−1
歴史ある北鎌倉の寺社を廻りながら、こどもと一緒に四季折々の植物や日本の歴史に触れて、情緒あるおでかけを楽しめます。
アジサイの時期など混雑が予想される期間は、午前中の早めの散策がオススメです!