大きなくちばしと鋭い目つきで、じっと立ったまま動かない姿が人気のハシビロコウ。「動かない鳥」として知られ、子供から大人までファンの多い鳥です。
そこで今回は、全国でハシビロコウに会える動物園・テーマパークを6カ所紹介します。
※各施設の生きものの種類や展示数は、飼育状況等によって変わる場合があります。詳しくは公式サイトなどでご確認ください
ハシビロコウってどんな鳥?
アフリカ中東部の湿地に生息するハシビロコウ。どんな特徴があるのでしょうか。
名前の由来は大きなくちばし
和名の「ハシビロコウ」は、「クチバシが幅広いコウノトリの仲間」に由来しています。英名の「Shoebill」は「靴くちばし」という意味で、体とつりあわないほど大きなくちばしが特徴です。全長は1.0〜1.4mほどで、翼を広げると2.5mにもなります。
動かないのは「待ちぶせ」のため
主食はハイギョやナマズなどの魚です。水辺でじっと動かずに魚が水面に上がってくるのを待ち、素早くとらえて丸飲みにします。この待ちぶせの姿が「動かない鳥」として有名になりました。
実はまばたきも、飛ぶこともある
よく見ていると、ときどきまばたきをしたり、羽づくろいをしたりしています。展示場の中を飛び回ることもあるので、ずっと見ていると意外な姿に出会えるかもしれません。
くちばしをカタカタ鳴らす「クラッタリング」
ハシビロコウは、くちばしを打ち合わせて音を出すクラッタリングという行動をすることもあります。運が良ければ、カタカタという音を聞けますよ。
日本国内ではまだ繁殖例がない
ハシビロコウは本来、単独でなわばりを持って暮らす鳥です。飼育下での繁殖が難しく、国内ではこれまで繁殖に成功した例がありません。絶滅危惧種にも指定されていて、各地の施設が繁殖に向けた取り組みを進めています。
では、そんなハシビロコウに会えるスポットを紹介していきましょう!
【栃木県那須町】那須どうぶつ王国
那須高原にある「那須どうぶつ王国」は、屋内施設が中心の「王国タウン」と、広大な牧場が広がる「王国ファーム」の2エリアからなる動物園です。動物との距離が近く、ネコや猛禽類のパフォーマンスなども楽しめます。
ハシビロコウに会えるのは、王国タウンの「ウェットランド」です。2026年、繁殖に向けた取り組みの一環として、姉妹園の神戸どうぶつ王国からオスの「ボンゴ」が引っ越してきました。
ハシビロコウが戻ってきたことを記念して、ヤマネコテラスでは「ハシビロカレー」、マヌルヌマでは数量限定の「ハシビロコウの和パフェ」を販売しています。鋭い眼光のボンゴを見たあとは、ハシビロコウグルメも味わってみてくださいね。
■那須どうぶつ王国
住所:栃木県那須郡那須町大島1042-1
入国料:中学生以上2,900円、3歳〜小学生1,300円、3歳未満無料
営業時間:平日10:00〜16:30、土日祝9:00〜17:00
休業日:水曜(特定日は営業。詳しくは営業カレンダーで確認を) ※2026年8月31日〜の通期営業の情報です。時期により営業時間が変わる場合があります
【東京都台東区】恩賜上野動物園
1882年に開園した「上野動物園」は、アジアゾウやスマトラトラなど、さまざまな動物が暮らす都立の動物園です。小学生以下は入園無料なので、気軽に親子でおでかけできます。
ハシビロコウがいるのは西園です。現在はアサンテ(メス)、サーナ(メス)、ハトゥーウェ(オス)、ミリー(メス)の4羽が展示されていて、国内で最も多くのハシビロコウに会えます。
ただし、繁殖を目的にハトゥーウェとミリーは2026年10月26日(月)に園内の非公開施設へ移動する予定です。4羽そろって見られるのは10月25日(日)まで! 10月26日からはアサンテとサーナの2羽の展示になります。
園内では、ハシビロコウをモチーフにした電動小型カート「ハシビロカート」も運行しています。4羽そろった姿を見たい人は、早めにおでかけしてみてはいかがでしょうか。
■恩賜上野動物園
住所:東京都台東区上野公園9-83
入園料:一般600円、65歳以上300円、中学生200円(都内在住・在学は無料)、小学生以下無料 開園時間:9:30〜17:00(入園は16:00まで)
休園日:月曜(祝日・振替休日の場合は翌日)、年末年始(12月29日〜1月1日)
※一部の月曜日は開園。詳しくは開園日カレンダーで確認を
【静岡県掛川市】掛川花鳥園
「掛川花鳥園」は、花と鳥とのふれあいが楽しめるテーマパークです。フクロウなどの猛禽類や色とりどりのインコ、ペンギンなど、たくさんの鳥たちを間近で見られます。
ハシビロコウの「ふたば」(メス)は、温室エリアで暮らしています。公式YouTubeチャンネルでは、水浴びや飼育スタッフとのふれあいなど、ふたばの日常が紹介されています。動画で予習してから会いに行くのも楽しいですよ。
■掛川花鳥園
住所:静岡県掛川市南西郷1517
入園料:大人(中学生以上)2,000円、小学生1,000円、シニア(65歳以上)1,700円、幼児無料
開園時間:9:00〜16:30(最終入園16:00)
休園日:不定休(詳しくは営業日カレンダーで確認を)
※特別開園日は開園時間が早まります
【兵庫県神戸市】神戸どうぶつ王国
神戸・ポートアイランドにある「神戸どうぶつ王国」は、屋内の「インサイドパーク」と屋外の「アウトサイドパーク」からなる動物園です。屋内エリアが充実しているので、天候を気にせず楽しめます。
ハシビロコウの展示場「ハシビロコウ生態園 Big bill(ビッグビル)」は、池や生い茂る植物でアフリカの湿地を再現したエリアです。雨季を再現する人工降雨機もあり、展示場と通路の間に柵がないので、間近でハシビロコウを観察できます。
現在、Big billにはマリンバ(メス)とクラル(メス)、隣接する「マバンバキャンプ」にはサカラ(オス)が暮らしています。園ではアジア初となるハシビロコウの繁殖を目指していて、池の中を歩いたり、旋回飛行したりする躍動的な姿が見られることもあります。
■神戸どうぶつ王国
住所:兵庫県神戸市中央区港島南町7-1-9
入園料:大人(中学生以上)2,400円、シルバー(65歳以上)1,900円、小学生1,200円、幼児(4歳・5歳)500円
営業時間:10:00〜17:00
休園日:木曜
※詳しくは営業カレンダーで確認を
【島根県松江市】松江フォーゲルパーク
宍道湖のほとりにある「松江フォーゲルパーク」は、花と鳥がテーマのテーマパークです。広い温室がいくつもあり、雨の日でも鳥たちとのふれあいや餌やりを楽しめます。
中国地方で唯一ハシビロコウを展示していて、熱帯のジャングルを思わせる「トロピカルエイビアリー(熱帯鳥温室)」で「フドウ」に会えます。
■松江フォーゲルパーク
住所:島根県松江市大垣町52
入園料:大人(高校生以上)1,750円、小人(小・中学生)880円、幼児(小学生未満)無料
開園時間:9:00〜17:00(最終入園16:00) 休園日:12月〜3月の第2・第4金曜
【高知県香南市】高知県立のいち動物公園
「のいち動物公園」は、動物たちが生息地に近い環境でいきいきと過ごせるよう工夫された動物園です。
ハシビロコウがいるのは「アフリカ・オーストラリアゾーン」です。オスの「ささ」は行動派で、ネットのすぐ前まで来て来園者を観察したり、あいさつ行動を見せたりしてくれます。
メスの「カシシ」は、タンザニア生まれで、那須どうぶつ王国からやってきました。長い冠羽が特徴で、ハシビロコウ舎に入る職員みんなに挨拶をするそうです。展示場の中を飛び回ったり、クラッタリングをしたりする姿も、ときどき見られます。
■高知県立のいち動物公園
住所:高知県香南市野市町大谷738
入園料:大人470円、18歳未満(高校生以下)無料
開園時間:9:30〜17:00(入園は16:00まで)
休園日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日〜1月1日)
全国でハシビロコウに会えるスポットを紹介しました。
なお、千葉市動物公園のハシビロコウは、湿原ゾーンの整備のため2026年4月8日から2028年春ごろまで展示を休止しています。
じっと動かないように見えるハシビロコウも、よく観察するとまばたきをしたり、羽を広げたりと、さまざまな表情を見せてくれます。
1羽ずつ違う個性を探しに、秋のおでかけで親子で会いに行ってみてはいかがでしょうか。











