東京都墨田区の「東京スカイツリータウン」内にある水族館「すみだ水族館」では、2021年10月2日(土)〜2022年8月下旬(予定)の期間限定で、小笠原で生まれたアオウミガメの赤ちゃんを一般公開しています。
小笠原村と提携して行われているアオウミガメの保全活動の一環で、アオウミガメの赤ちゃんたちは約1年間大切に育てられたのち、故郷の海へ帰っていきます。
アオウミガメの赤ちゃんの成長を見守ろう!
甲羅の大きさが最大約100cm、体重約200kgまで成長し、成熟するまでに約40年かかるといわれている絶滅危惧種のアオウミガメ。「すみだ水族館」は2012年の開業時より、国内最大のアオウミガメの産卵地として知られる東京都小笠原村と提携して、アオウミガメの保全活動に参画しています。
その活動の一環として、同館では、小笠原で生まれたアオウミガメの赤ちゃんを、外敵に襲われにくい大きさまで約1年間育てて、故郷の海に放流する活動を行っています。2021年は、7月に生まれたばかりのアオウミガメの赤ちゃん「おうぎ」と「かなめ」が、サンゴ礁エリア「ウミガメ水槽」にやってきました!
水槽では、甲羅の長さがまだ約10cmの小さな赤ちゃんたちが、水中を泳いだりエサを食べたりする様子を、じっくりと観察することができますよ。また、壁面には、甲羅の長さや体重などの測定データ、成長グラフ、飼育スタッフによる観察メモなどがパネルで掲示され、赤ちゃんたちの成長過程を知ることもできます。
ウミガメが故郷の海にかえっていく映像を上映中!
2020年9月に、同館に預けられたアオウミガメの赤ちゃん「コペペ」は、1年間で約9cmから約23cmに成長。2021年の10月5日(火)に、故郷である小笠原の海に放流されました。
その様子を記録した映像が、インフォメーション横の館内モニターで上映されているので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。なお、放流予定のもう1匹の赤ちゃん「ジョン」は、骨折で治療中のため、ケガが完治次第、海にかえる予定となっています。
自然豊かな小笠原の海を再現した「小笠原大水槽」もおすすめ!
アオウミガメの赤ちゃんが展示される「ウミガメ水槽」のほか、世界自然遺産でもある美しい小笠原の海を再現した「小笠原大水槽」も見どころの1つ。青く透き通った水槽の中には、絶滅危惧種として登録されているシロワニ(サメ)やエイなど、約45種450点もの生き物たちが展示されています。
※生き物の体調などにより展示内容は予告なく変更する場合があります
アオウミガメの赤ちゃんは成長が早いため、水族館を訪れるたびに大きさや顔つきが変わっていくそう。公式Twitterでは、毎月13日に「#おうかな成長期」を配信予定です。ぜひ家族で、かわいい2匹の成長を放流まで見守ってくださいね。
■「アオウミガメの赤ちゃん一般公開」概要
展示期間:2021年10月2日(土)〜2022年8月下旬(予定)
開館時間:平日10:00〜20:00、土日祝9:00〜21:00
休館日:年中無休
※メンテナンスやイベントなどにより入場できない場合あり
場所:「すみだ水族館」内の「ウミガメ水槽」
料金:【入館料】大人2,300円、高校生1,700円、中・小学生1,100円、幼児(3歳以上)700円