東京都江東区にある日本科学未来館で、2021年7月17日(土)〜9月5日(日)の期間、世界の頂点を極めたトップアスリートたちの体の秘密に迫る特別展「超人たちの人体」が開催されます。最先端の科学技術を駆使した迫力の展示のほか、筋力やジャンプ力の測定、競技用車いすを使った100m走行疑似体験など、体を動かす体験コーナーもあります。
夏休みにオススメのスポット特集20213人のトップアスリートにスポットを当てた展覧会
本展は、いずれも世界一の記録を持つ「ウサイン・ボルト」(ジャマイカ・陸上)、「タチアナ・マクファーデン」(アメリカ・パラ陸上)、「ケレブ・ドレセル」(アメリカ・競泳)の3人の選手にスポットを当てた展覧会です。
ウサイン・ボルト〜史上最速を実現した奇跡の身体〜
「ウサイン・ボルト」は、陸上男子短距離の五輪金メダリスト。子供の頃からスポーツ好きな少年だったボルトは、背骨が曲がる「側わん症」という持病を抱えながらも、100mを9秒58で走るという人類初の記録を打ち立てました。まるで鎧のように背骨を覆う筋肉、地面への力強い踏み出しを生み出す太もも、鍛え抜かれた奇跡ともいわれる人体の神秘に迫ります。
【展示】等身大MRIプロジェクション
展示コーナーでは、MRIで撮影したボルトの体内映像データを、身長195cm、体重95kgの等身大立像にプロジェクションマッピングで高精細に投影。「人類史上最速の男」の知られざる姿が明らかになります!
【体験コーナー】自分の脚をボルトと比較!
会場では自分の脚の筋力を測定でき、ボルトのパワーと比較ができます。ほかにも、ボルトの脚の実寸大模型や、世界記録を出した100m走での歩幅の再現など、ボルトの体格やパフォーマンスを実感できますよ。
タチアナ・マクファーデン〜未知の能力を覚醒させる「超適応」〜
「タチアナ・マクファーデン」は、パラリンピック車いす陸上の金メダリストです。生まれつき腰から下がまひした状態だったマクファーデンは、その分、上半身の筋肉が強じんに発達しています。それを動かす脳の中では大きな変化が起きていて、一般の人が脚の運動に使う脳の領域を、手の運動で使う「超適応」をしています。鍛え抜かれた筋肉が生み出す圧倒的なスピードと、脳の「超適応」で、リオパラリンピックの車いす陸上では100mからマラソンまで全距離種目でメダルを獲得しています。
【展示】マクファーデンモデルの車いす
展示コーナーでは、マクファーデンと同型モデルの競技用車いす(レーサー)を展示。その構造や素材を間近で見ることができます。
【体験コーナー】競技用車いすでマクファーデンのスピードに挑戦!
上半身すべての力を車輪にかけてこぐことで最高時速およそ40kmを出すマクファーデン。会場では競技用車いすに試乗し、100mの疑似走行体験ができます。100mを16.13秒で走るマクファーデンのスピードに挑戦してみよう!
ケレブ・ドレセル〜究極の美が生むスピード〜
3人目は、現在開催中の東京五輪で5個の金メダルを獲得している競泳選手「ケレブ・ドレセル」。バタフライ100mの世界記録を10年ぶりに塗り替えた圧倒的なスピードと美しさを兼ね備えたその泳ぎは、筋肉だけでなく、特徴的な呼吸機能の働きによって実現されています。ラスト15m、ドレセルは一度も息継ぎをせず、他の選手を引き離します。
【展示】大型映像「Motion in the Water」
展示コーナーでは、ドレセルの水中でのダイナミックな姿を、幅およそ14mの大型映像で上映。まるで芸術作品を作るかのように泳ぐ驚異のボディコントロール術に注目です。
【体験コーナー】ドレセルの飛びこみパワーを実感!
ドレセルの武器は、圧倒的なスピードを誇る飛びこみ。それを実現しているのは、陸上跳躍競技のトップ選手に匹敵する跳躍力です。会場では垂直跳びで自分のジャンプ力を計測し、ドレセルと比べることができます。
シアター映像「Moment of SuperHuman」〜人類が超人になる瞬間〜
3人の世界的アスリートたちが、どのようにしてその体や能力を作り上げたのかを知ったあとは、彼らが競技中のわずか数秒でいかにして超人になるのか、その瞬間を、美しい映像と音によって体感します。
世界の頂点を極めたアスリートたちの驚きの体の仕組みが知れる本企画展。公式サイトでは、会場の様子をバーチャルに見学できる「オンライン超人たちの人体」も公開中です。おでかけが難しいときはこちらもチェックしてみてくださいね。
■特別企画「超人たちの人体」概要
会期:2021年7月17日(土)〜9月5日(日)
時間:10:00〜17:00(入場は閉館の30分前まで)
※会期中は休館日なし
会場:日本科学未来館1階企画展示ゾーン、7階イノベーションホール
入場料:無料(オンラインによる事前予約制)
※常設展、ドームシアターガイアは別料金
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