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「マツコの知らない世界」で紹介! お得&貴重な大学博物館8選

営業日時や料金などが変更になっている場合がございます。
最新の情報は公式HPなどでご確認ください。

TBSのバラエティ番組「マツコの知らない世界」で、2017年11月7日に「ほとんどが無料! 大学博物館の世界」が放送されました。本格的な水族館をはじめ、植物園と動物園が一緒にある施設や日本で唯一の「お宝」がある博物館、1億年前の化石が見られるところなど、親子でお出かけしたくなる穴場も多く紹介されています。

今回は大学博物館の概要と、番組内で登場した「1度でいいから行ってほしい厳選8館」を紹介します。

もくじ

大学博物館は全国に420カ所以上!

番組にゲストとして登場したのは、「年に100回、大学博物館に通う男」大坪覚さん(50歳)。じつは大学博物館は、全国に420カ所以上あり、各都道府県にないところがないほど身近な存在なのだとか。

大坪氏によると「東京のよく知られている大学には、ほとんど大学博物館がある」とのことで、大学で調査したことや研究の成果を一般にも開放するという目的で展示されています。

そんな大坪さんが選んだ「1度でいいから行ってほしい大学博物館8館」がこちら!

海のはくぶつかん 東海大学海洋科学博物館

1970年にオープンした水族館と科学博物館の要素を併せ持った総合博物館で、400種類以上の海の生き物が展示されています。

番組では幻のサメ・メガマウスザメのはく製や世界最大級のリュウグウノツカイなど、圧巻の深海生物のコレクションが紹介されていました。

なかでも「海洋水槽」は日本最大の全面ガラス張りの水槽で、体長2mを超えるサメ「シロワニ」など約50種1000体以上の海の生き物たちを観察できます。

子どもや家族で楽しく海の生き物について学べる「クマノミ・キッズ」も人気。浜辺の生き物を実際に触れるコーナーやクマノミの仲間にエサをあげられる水槽、小さな子どもが遊べるスペースもあります。

口コミPickUP!
展示の仕方も工夫があって小さな子向きかなって感じです。小さなサメやヒトデに触れるイベントがあったり、何度か行きましたが思い出に残る水族館です。夏ママさんの体験記

■海のはくぶつかん 東海大学海洋科学博物館
静岡県静岡市清水区三保2389
入館料:大人1,500円、小人(4歳以上)750円、シニア(65歳以上)
開館時間:9:00-17:00(最終入館時間16:30)
休館日:毎週火曜日(祝日の場合は営業)、年末(館内整備休館)公式サイトの営業日カレンダーでも確認できます


京都国際マンガミュージアム

約30万点のマンガや資料が所蔵されている博物館で、京都市と京都精華大学が運営をしています。番組では「花とゆめ」や「週刊少年ジャンプ」「週刊少年サンデー」などの貴重な雑誌創刊号が読めることがおすすめされていました。

圧巻は壁中に広がる全長200mの書架「マンガの壁」。1970年代以降に発行されたマンガ単行本を中心に、約5万冊の本を読めます。また、1階には絵本が約3,000冊ある「こども図書館」があり、小さな子どもを連れて行きやすいです。

口コミPickUP!
マンガだけでなく幼児向けの絵本などもたくさんあり、寝転んでくつろいで読める円形のスペースもあります。また、読みたい本を広い芝生の上で寝転んで読むことも可能ですし、子供が外を走り回ったりすることも可能なので、大人も子供も充分楽しめます。emmmwさんの体験記

■京都国際マンガミュージアム
京都府京都市中京区烏丸通御池上ル(元龍池小学校)
入館料:大人800円、中高生300円、小学生100円、小学生未満無料
開館時間:10:00-18:00(最終入館は17:30)※期間により閉館時間の延長あり
休館日:毎週水曜日 (休祝日の場合は翌日)、年末年始、メンテナンス期間※休館日、開館時間は予告なく変更する場合あり

東京農業大学 「食と農」の博物館

東京農業大学の研究成果の展示を見学できる博物館。番組では、植物館と動物園が人気で、60頭を超えるキツネザルやリクガメ、クリオネなど珍しい生き物がすべて無料で見られるところがおすすめされていました。

また、東農大卒業生が蔵元をしている酒瓶コレクションもあります。じつは全国の日本酒の蔵元の8割が東農大卒業生なのだというから驚き! ズラリと並べられた酒瓶のラベルやビンの形の違いを比べてみるのも楽しそうです。

口コミPickUP!
博物館の中にはカフェ、おむつ交換台&ベビーキープの付いたお手洗いもあります。バイオリウム(動物園)には、大きいカメ、映画マダガスカルに出てくるしっぽがシマシマのおさるさん、カメレオン、スナネズミ、サソリ、カエル、などがいつでも見られます。haruhinaさんの体験記

■東京農業大学 「食と農」の博物館
東京都世田谷区上用賀2-4-28
入館料:無料
開館時間:10:00-17:00、4月-11月は10:00-17:00、12月-3月は10:00-16:30(入館は、閉館30分前まで)
休館日:月曜日※月曜日が祝日の場合は、火曜日が休館日です。
毎月最終火曜日は休館日です。その他、大学が定めた休日があります。

東京大学農学資料館

東京大学農学部正門隣にあり、農学生命科学研究科所蔵の貴重な資料が所蔵された資料館で、入館無料です。番組では、日本でコレしかないお宝として「忠犬ハチ公の心臓」を紹介されました。

ハチ公の飼い主・上野英三郎氏は東京大学農学部の教授だったことから、死後に解剖された臓器が東大に寄贈されたという経緯があります。ハチ公の心臓には糸状の物体があり、これはハチ公の死因がフィラリアに寄生されたものだとわかる貴重な資料です。

■東京大学農学資料館
東京都文京区弥生1-1-1 東京大学 農学部
入館料:無料
開館時間:9:00-17:00


明治大学博物館

「商品部門」「刑事部門」「考古部門」の3つの部門がある明治大学の博物館で、番組では「数ある大学博物館の中でもスター的存在」として紹介されました。常設展は入館無料で入れます(特別展は有料の場合あり)。

なかでも「刑事部門」は世界の拷問器具が見られる日本唯一の博物館で、最も有名なのが中世ヨーロッパで使われた恥辱刑の道具「鉄の処女(アイアンメイデン)」に注目。

また「商品部門」では漆器や染織品、竹木工品、和紙、陶磁器などの製造工程や原材料がわかったりします。「考古部門」では旧石器時代から弥生時代までの貴重な土器や土偶を展示。人類のさまざまな歴史に触れることができる博物館です。

■明治大学博物館
東京都千代田区神田駿河台1-1 アカデミーコモン地階
入館料:常設展は無料。特別展は有料の場合あり
開館時間:10:00-17:00
※博物館図書室、ミュージアムショップM2は16:30まで
休館日:夏期休業日(8/10〜8/16)、冬季休業日(12/26〜1/7)
※上記期間を除く日曜日・祝祭日・大学の定める休日については、展示室は開室。博物館図書室、ミュージアムショップM2は閉室(8/1〜9/19の土曜日も閉室)

ここからは「年に100回、大学博物館に通う男」大坪覚さんが選ぶ「1度でいいから行ってほしい大学博物館ベスト3」です。

國學院大學博物館

第3位は日本の文化財を収集・保存している國學院大學博物館。日本に1体しかない手のついた「挙手人面土器」や、炎のような装飾が美しい「火焔型土器」など、約3万年前からの貴重な資料が展示されており、その収蔵数は約10万点以上もあります。こちらも入館無料です。

なかでも大坪さんのおすすめが、縄文土器の縄が入った「引き出し」です。縄文土器に模様を入れるために使った縄は、土器の模様によって100種類以上存在したといわれています。引き出しの中にあるのは、土器の模様からすべて博物館の学芸員が再現した手作りのもの。

引き出しなので素通りされやすいですが、当時の土器作りがよくわかるものなので見逃さないようにしましょう。

■國學院大學博物館
東京都渋谷区東4-10-28 〔國學院大學渋谷キャンパス内〕
入館料:無料
開館時間:10:00-18:00 ※土日も開館
休館日:不定期(館内保守及び大学の定める休日)※公式サイトで確認できます

東京家政大学博物館

第2位は、もともと日本で最初の服飾系の専門学校だった東京家政大学の博物館。明治から昭和にかけての生活や衣類に関する約2万点の資料を所蔵しています。来館するときは、守衛室(正門・十条門・板橋門)で声をかけると無料で入館できる仕組みです。

大坪さんが「日の目を見てほしい」と願っているのが、明治から昭和にかけて学生が実際に作ったミニチュアの衣服「裁縫雛形」。実際の1/3ほどのサイズでできており、4,500点のコレクションが存在します。そのうち2,290点が国の重要有形民俗文化財に指定されました。

小さくてかわいいだけでなく、当時の人たちがどんな服を着ていたのかやデザイン性などもわかります。

また、この博物館ではスタンプラリーも実施中で、スタンプを4つ集めるとオリジナルグッズがもらえます。※常設展1回、企画展3回に行くともらえます

■東京家政大学博物館
東京都板橋区加賀1-18-1 (百周年記念館4F、5F)
入館料:企画展・常設展ともに無料
開館時間:9:30-17:00(土曜日は12:00まで. 入館は閉館時間の30分前まで)
休館日:日曜・祝日・年末年始・夏季休業・展示替え期間中※試験期間などで臨時休館する場合もあり。公式サイトで確認できます。

学校法人 城西大学 水田記念博物館大石化石ギャラリー

「年に100回、大学博物館に通う男」大坪さんがおすすめする「1度は行ってほしい大学博物館ベスト3」の第1位がこちら! 東京大学名誉教授(分子生物学)の大石道夫博士から寄託・寄贈を受けた「大石コレクション」を展示している化石専門の博物館です。こちらも入館無料

約1億年前の白亜紀の水棲生物の化石が主に展示。世界で2点だけ存在が確認された古代ワニの全身化石などがあります。番組では、化石の保存状態の高さが世界トップレベルであることに触れて「実際に見ると今にも動き出しそう」「ウロコの1枚1枚や骨の1本1本まではっきりと残っている」と絶賛

大坪さんのおすすめは「化石のエキスパート 学芸員 宮田真也さん」。自他ともに認める化石マニアの方で、ヒマなときは1時間くらい解説してくれるとのこと。

また、事前予約で化石発掘体験も可能(教材費:900円)。

■学校法人 城西大学 水田記念博物館大石化石ギャラリー
東京都千代田区平河町2-3-20 学校法人城西大学東京紀尾井町キャンパス3号棟地下1階
入館料:無料
開館時間:11:00-17:00(土・祝日は11:30-12:30にお昼休みがあります)
休館日:日曜日・展示準備期間・夏期休暇・年末年始

貴重で専門的な資料が見られるだけでなく、多くの施設が無料というのはうれしいですね。興味を持った大学博物館に行くのはもちろん、自分の住んでいるところの近くにある大学の博物館を調べてみると、意外な穴場が見つかるかも? 今度の休みのお出かけ先に、ぜひ検討してみてください。

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