毎年夏休みの時期になると、日本各地の植物園で「オオオニバス試乗体験」が開催されます。
南アメリカ原産の「オオオニバス」は、世界最大級の葉で知られる水生植物。直径2〜3mにもおよぶ巨大な葉は、大きな浮力を生むユニークな仕組みを持ち、小さな子供が乗っても沈まないほどの力持ちです。
今回は、全国で開催されるオオオニバスの試乗体験イベントをまとめてご紹介します。要事前予約&抽選制も多い大人気イベントばかりなので、ぜひチェックしてください
※体重制限・開催日時・申込方法は施設によって異なります。おでかけ前に必ず公式サイトでご確認ください
「オオオニバス」とは?
オオオニバスは南米のアマゾン川流域などに自生するスイレン科の巨大な水生植物。漢字表記の「大鬼蓮」は、「大きなトゲのある蓮」という意味です。
現在、オオオニバスの仲間として確認されているのは以下の3種。属名の「Victoria」はイギリスのビクトリア女王にちなんだもので、「偉大な」「大きな」といった意味を持っています。
- オオオニバス(Victoria amazonica)
- パラグアイオニバス(Victoria cruziana)
- ビクトリア・ボリビアナ(Victoria boliviana)
絶滅危惧種「オニバス」とは異なる
似た名前の「オニバス」は日本の池にも自生するスイレンの仲間で、絶滅危惧種にも指定されている希少な水生植物です。
表裏や茎にトゲが生えた巨大な葉が特徴ですが、子供が乗れるほどの大きさにはなりません。
植物園の試乗体験で乗れるのは、南米産のオオオニバスまたはパラグアイオニバスです。
「オオオニバス」の特徴1:世界最大級の葉は浮力もすごい!
一番の特徴である巨大な葉は、夏になると1日に20〜60cmも成長し、最大直径3mに達することも!
葉の裏には網目状の太い葉脈が走り、空気を溜め込む構造になっています。この構造が大きな浮力を生み出す秘密です。
オオオニバスの葉の裏側を間近で見られる施設もあるので、ぜひ親子でじっくり観察してみてくださいね。
「オオオニバス」の特徴2:2日間で色が変わる不思議な花
オオオニバスは夜に花開く"夜咲き"の植物。2日間かけてドラマチックに色を変化させます。
- 1日目の夜:白い花がバナナのような甘い香りを放ち、虫を誘います。朝になると花が閉じて虫を閉じ込めます
- 2日目の夕方:再び開花した花はピンク色や紅色へと変化し、香りも薄くなります。ひと晩たっぷり花粉をつけた虫は、香りのよい1日目の花へと飛び立ちます。こうして異なる株同士の受粉が行われ、丈夫な種ができる仕組みです
参加前にチェック!体重制限と申込方法
体験に参加する前に、必ず確認しておきたいポイントが2つあります。
体重制限が施設によって異なる
多くの施設では体重30kg以下(目安:小学校低学年まで)が対象ですが、一部施設では体重15kg以下の小さな子供に限られます(目安:3〜4歳くらいまで)。
抱っこでの参加はできないのでご注意くださいね。
参加方法は事前予約制がほとんど
多くの場合、参加は事前予約制です。また申し込みが多いときには抽選が行われることもあります。
- 当日受付:予約不要で参加しやすい分、混雑時は早めの来園を
- 当日整理券制:開園時に整理券を配布。早めの来園がポイント!
- 事前申込・抽選制:定員が少なく、申込期間が短いことも。公式サイトをこまめにチェックして
- 往復はがき・抽選制:郵便での申込が必要なため、日程に余裕をもって準備を
- 当日先着制:事前予約は不要ですが、人数制限があるため早めの来園がおすすめ
「オオオニバスの試乗体験」は毎年とても人気なので、申込開始日を見逃さないよう、施設の公式サイトやSNSのフォローがおすすめですよ!
それではここから、「オオオニバスの試乗体験」イベントを紹介します。
【東京都調布市】オオオニバスに乗ろう!/神代植物公園
4,800種以上の植物が楽しめる都内最大規模の植物公園「神代植物公園」。バラやダリア、大温室の熱帯植物など見どころ豊富で、世代を問わず楽しめるスポットです。
つつじ園の池では、8〜9月にかけてパラグアイオニバスの葉が直径1mを超えるほど育ちます。水面に広がる迫力満点の葉は、それだけでも必見の光景!
試乗体験は例年8月の2日間・事前申込制で開催。定員が少なく、都内唯一の試乗体験イベントとあって申込開始直後に埋まることも多くなっています。
申込受付が始まったらすぐに申し込むのが成功のカギ。2026年の開催日程は公式サイトやSNSをこまめにチェックしてくださいね!
月明かりに輝く白い花を観賞「大温室夜間特別公開」
オオオニバスの花は夜咲き性のため、日中には前夜に開花した姿しか見られません。例年9月中旬に開催される「大温室夜間特別公開」では、月明かりの下に広がる純白の花を特別に観賞できます。
例年、シャボン玉と光が幻想的な空間を演出する「バブルミネーション」や夜の植物の香りなど、昼間とはひと味違う体験が楽しめます。
■オオオニバスに乗ろう!
会場:神代植物公園(東京都調布市深大寺元町5-31-10)
対象:体重30kg以下の子供
開催日時:例年8月の2日間・午前と午後の2回
参加方法:公式サイトから事前申し込み・各回15人
アクセス:【電車】JR中央線「三鷹駅」南口または「吉祥寺駅」南口からバスで「神代植物公園前」下車すぐ
駐車場:あり
※過去開催時の情報です。2026年の詳細は公式サイトをご確認ください
【静岡県掛川市】オオオニバスにのってみよう!/掛川花鳥園
フクロウや熱帯の鳥たちが自由に飛び交い、ふれあいながら楽しめる「掛川花鳥園」。フォトジェニックな体験も豊富で、赤ちゃんから大人まで1日中楽しめる花と鳥のテーマパークです。
温室内のプールでは、夏の間にオオオニバスが直径1m超の巨大な葉を水面に広げます。多彩な鳥たちとオオオニバスのどちらも間近で観察できるのは、同園ならでは!
試乗体験は例年7月〜9月の長期にわたって開催されます。期間中の土日祝日(お盆期間は毎日)に当日受付で参加でき、スケジュールがあいやすいと家族連れに好評です。
事前予約なしで気軽に参加できますが、人気の体験なので早めの来園がおすすめですよ。
■オオオニバスにのってみよう!
会場:掛川花鳥園(静岡県掛川市南西郷1517)
対象:公式サイトでご確認ください
開催日時:例年7〜9月の土日祝日(お盆期間は毎日)
参加方法:当日受付
アクセス:【車】東名高速道路「掛川IC」から約5分
【電車】JR東海道線「掛川駅」から徒歩で約15分、バスで約10分
駐車場:あり
※過去開催時の情報です。2026年の詳細は公式サイトをご確認ください
【静岡県浜松市】オオオニバスに乗ってみよう/はままつフラワーパーク
2020年に開園50周年を迎えた「はままつフラワーパーク」は、浜名湖畔の自然の地形を活かした花の公園。
世界一美しいと称される「桜とチューリップの庭園」をはじめ、大温室「クリスタルパレス」や水と音楽の「大噴水ショー」、園内を走る観覧乗物「フラワートレイン」など見どころや体験が豊富で、親子に大人気のスポットです。
2026年8月22日(土)〜30日(日)の土日には、1日に2回、「オオオニバスに乗ってみよう」が開催されます。
水面に浮かぶ世界最大級の葉っぱの上に乗れば、子供も大興奮! 体重を支える浮力を実感でき、忘れられない体験になるはずです。
■オオオニバスに乗ってみよう
会場:はままつフラワーパーク(静岡県浜松市中央区舘山寺町195)
対象:体重20kg以下の子供
開催日時:2026年8月22日(土)・23日(日)・29日(土)・30日(日)10:30〜11:30/13:00〜14:00
参加方法:施設にご確認ください
アクセス:【車】東名高速道路「舘山寺スマートIC」から約5分
【電車】JR「浜松駅」から遠州鉄道バス「舘山寺温泉行き」に乗車(約40分)、「フラワーパーク」バス停で下車すぐ
駐車場:あり
備考:葉の状態によって人数制限または中止する場合あり
【愛知県名古屋市】パラグアイオニバスに乗ろう/東山動植物園
動物園と植物園が一体となった「東山動植物園」は、コアラやゴリラ、アジアゾウなど人気の動物に加え、国の重要文化財に指定された温室を有する名古屋の定番おでかけスポット。
広大な園内で、動物も植物もたっぷり楽しめます!
植物園の温室前「洋風庭園スイレン池」では、夏になるとパラグアイオニバスが大きな葉を水面いっぱいに展開。その葉に実際に乗れる「パラグアイオニバスに乗ろう」を毎年夏に開催しています。
8月の1日間限定開催・募集は60人で、名古屋市電子申請サービスから事前申込・抽選制(1家族1通まで)。参加費は無料ですが、別途入園料が必要です。水に濡れる場合があるため、当日は濡れてもよい服装ででかけましょう。
例年は7月下旬に、公式サイトで詳細が発表になります。申込締め切りが早めのため、こまめにチェックしてくださいね。
■パラグアイオニバスに乗ろう
会場:東山動植物園 植物園 温室前「洋風庭園スイレン池」(名古屋市千種区東山元町3-70)
対象:体重30kg以下で1人で乗れる小学生以下の子供(保護者同伴必須)
開催日時:例年8月の1日間・9:30〜11:30
参加方法:名古屋市電子申請サービスから事前申込・応募多数の場合は抽選(1家族1通まで・当日参加不可)
アクセス:【車】東名高速道路「名古屋IC」から約15分
【電車】名古屋市営地下鉄東山線「東山公園駅」から徒歩約3分
駐車場:あり
※過去開催時の情報です。2026年の詳細は公式サイトをご確認ください
【富山県富山市】夏休み子ども企画「オオオニバスに乗ってみよう」/富山県中央植物園
約5,000種類の植物が四季折々の表情を見せる「富山県中央植物園」は、北陸地方最大級の植物園。日本庭園や温室など多彩なエリアを持ち、親子で一日中楽しめます。
毎年夏には約50株のパラグアイオニバスを屋外栽培。葉が次々と大きく育ち、真夏には直径1mを超える迫力ある姿を観察できます。見頃はちょうど夏休みの8月頃で、花や葉の美しさに息をのみますよ!
2026年8月7日(金)〜9日(日)には「オオオニバスに乗ってみよう」を開催予定。北池に浮かぶ「パラグアイオニバス」の大きな葉っぱに乗り、水上で記念撮影ができる、毎年人気のイベントです。
■夏休み子ども企画「オオオニバスに乗ってみよう」
会場:富山県中央植物園(富山県富山市婦中町上轡田42)
対象:体重30kg以下の幼児・小学生
開催日時:2026年8月7日(金)・8日(土)・9日(日)9:30〜11:30/13:30〜15:00
参加方法:当日先着順・各回100人(事前申込不要)
アクセス:【車】北陸自動車道「富山西IC」から約15分
【電車】JR高山本線「婦中鵜坂駅」から徒歩で約20分
駐車場:あり
【滋賀県草津市】パラグアイオニバスに乗ってみよう!/草津市立水生植物公園みずの森
琵琶湖のほとり、烏丸半島に位置する「草津市立水生植物公園みずの森」は、蓮(はす)や睡蓮(すいれん)などの水生植物を専門に展示するユニークな植物園です。
アトリウムには常時美しい熱帯スイレンが咲き誇り、親子で一年中楽しめます。
「花影の池」では、8月頃にパラグアイオニバスが最盛期を迎え、直径1mを超す葉が水面を埋め尽くします。池を見渡せるテラスからの眺めも壮観で、試乗体験以外にも観察を楽しむ親子でにぎわいます。
試乗体験は、例年8月の土日祝日に開催。過去の開催では、パラグアイオニバスの葉まで自力で歩いて向かえることが参加条件で、事前予約はなく、当日先着順に整理券が配布されました。
2026年の開催情報は未発表のため、公式サイトをこまめに確認してくださいね。すぐそばにある「滋賀県立琵琶湖博物館」とあわせておでかけするのもおすすめです。
■パラグアイオニバスに乗ろう!
会場:草津市立水生植物公園みずの森 花影の池(滋賀県草津市下物町1091)
対象:体重30kg以下で、1人で葉の近くまで歩ける子供(抱っこ不可)
開催日時:例年8月の土日祝日(2026年の詳細は公式サイトをご確認ください)
参加方法:例年は当日先着順・入口ゲート前で整理券を配布
アクセス:【電車】JR琵琶湖線「草津駅」から近江鉄道バスで「烏丸半島」下車後、徒歩で約3分
駐車場:あり
※過去開催時の情報です。2026年の詳細は公式サイトをご確認ください
【広島県広島市】オオオニバス試乗体験会/広島市植物公園
「広島市植物公園」は、瀬戸内海を望む高台にある癒しのスポットです。約18.3ヘクタールの敷地内には、さまざまな温室やガーデンがあり、1万1,700種以上の植物を楽しめます。
オオオニバス・パラグアイオニバス・ロングウッドオオオニバスの3種類を同時に栽培・展示しており、葉の大きさや形、色の違いを実際に比べられるのが魅力。
2026年の「オオオニバス試乗体験会」は8月9日(日)、11日(火・祝)、13日(木)、16日(日)に開催。往復はがきによる事前申込・抽選制で、各日約300人が参加できます。
夏休み中には、天然芝の広場に噴水やミストシャワーの水遊び広場が設置されるほか、土日を中心に食虫植物のお話や葉脈標本づくり、藍のたたき染めなど、ワクワクする植物体験が盛りだくさんです♪
■オオオニバス試乗体験会
会場:広島市植物公園(広島市佐伯区倉重3-495)
対象:公式サイトでご確認ください
開催日時:2026年8月9日(日)、11日(火・祝)、13日(木)、16日(日)いずれも9:30〜12:00、13:00〜15:30
参加方法:申込フォームまたは往復はがきによる事前申込・抽選(当日参加不可)
申込期間:2026年7月21日(火)必着
アクセス:【車】山陽自動車道「廿日市IC」から約15分
【電車】JR山陽本線「五日市駅」からバスに乗車、「植物公園」バス停で下車すぐ
駐車場:あり
【高知県高知市】オオオニバスにのろう!/高知県立牧野植物園
「日本の植物分類学の父」と称される牧野富太郎博士の業績を顕彰する植物園。3,000種類以上の植物が四季を彩り、ジャングルさながらの緑あふれる温室は色鮮やかな果樹や子供の背丈を超える植物が並びワクワクがいっぱいです!
温室のウォーターガーデンでは、神殿を思わせる開放的な水辺の空間に熱帯スイレンなどの水生植物を展示。オオオニバスは3株あり、直径1〜2mにもなる巨大な葉を観察できます。
オオオニバスの試乗体験は2026年7月1日から申し込み開始!
2026年7月20日(月・祝)、8月29日(土)に、「オオオニバスにのろう!」を開催。体重15kg以下の子供が対象で、世界最大級の葉を持つオオオニバスに乗って、浮力を体感できます。
午前・午後各回18組限定で、事前申し込み・抽選制のため、早めにチェックしてくださいね。
夜咲きの花は「夜の植物園」の主役!
オオオニバスの花は夜咲きのため、日中には前夜に開花した姿しか見ることができません。開花する様子を見たい親子は、夜間開園「夜の植物園」で、解説を聞きながら観察するのがおすすめ!
2026年は8月15日(土)・16日(日)に予定されています。
■オオオニバスにのろう!
会場:高知県立牧野植物園 南園 温室(高知県高知市五台山4200-6)
対象:体重15kg以下の子供
開催日時:2026年7月20日(月・祝)、8月29日(土)いずれも9:30〜11:00/13:30〜15:00
参加方法:公式サイトから事前申し込み、応募者多数の場合は抽選
申込期間:2026年7月1日(水)9:00〜7月10日(金)17:00
アクセス:【車】高知自動車道「高知IC」から約20分
【バス】JR「高知駅」から周遊観光バス「MY遊バス」で約30分
駐車場:あり
【愛媛県今治市】オオオニバス試乗体験/市民の森・今治市フラワーパーク
瀬戸内海国立公園内にある「市民の森・フラワーパーク」は、今治市制50年を記念して作られた公園です。約3万本のツツジや約1,500本のボタンをはじめ、桜、藤、クチナシ、キンモクセイ、ツバキなど四季折々の草花が咲き誇ります。
パーク内では、1964年からオオオニバスの屋外栽培が続けられています。例年6月中旬に池へ定植されたオオオニバスは、夏の間にぐんぐん成長し、8月には大きく広がる葉を観賞することができます。
試乗体験は例年8月に1日だけ行われる貴重なイベント。事前申込・抽選で約50人が体験できます。募集開始のお知らせを見逃さないよう、公式サイトの確認をお忘れなく!
園内には水遊び場があり、親子で満喫できる設備が充実。今治市内を一望できる展望台もあり、美しい景色を眺めながら自然を満喫できるスポットです。
■オオオニバス試乗体験
会場:今治市フラワーパーク(今治市市制50年記念公園)(愛媛県今治市中寺661-1)
対象:公式サイトでご確認ください
開催日時:例年8月の1日間(2026年の詳細は公式サイトをご確認ください)
参加方法:例年は事前申し込み・抽選(約50人)
アクセス:【車】今治小松自動車道「今治湯ノ浦IC」から約20分
【電車】JR予讃線「今治駅」からバスに乗車、「市民の森入口」バス停で下車
駐車場:あり
※過去開催時の情報です。2026年の詳細は公式サイトをご確認ください
植物の不思議な生態と仕組みを体感できる貴重なイベントばかり。ぜひ応募・参加して、夏の特別な思い出を作ってくださいね。


















