静岡県を走る大井川鐵道で、1938年(昭和13年)に製造され、解体される予定だった蒸気機関車を再び走らせる「C56形 135号機 動態化プロジェクト」が始動。2022年9月20日(火)〜11月30 日(水)の期間で、必要な経費の一部を募るクラウドファンディングを行っています。
リターンには、記念グッズをはじめ、「C56形 135号機」の完成記念撮影会や、復活記念号への乗車、「C56形 135号機」の運転体験など、大井川鐵道でしかできない貴重な体験が多数用意されています。
昭和の蒸気機関車「C56形135号機」に再び命を
2025年に創立100周年を迎える大井川鐵道。本プロジェクトは、日本のSL列車復活運転においてパイオニア的存在である大井川鐵道の「創立 100 周年記念チャレンジプロジェクト」の1つとして行われます。
今回、復活運転を目指す「C56形 135号機」は、1938年に製造され、島根県内を中心に稼働。その後、1975年〜2022年2月まで、兵庫県で静態保存されていたものです。
近年は兵庫県加東市にある「磨中央公園」で展示されていましたが、荒廃が進んだことから解体案が浮上。これを報道等で知った大井川鐵道が譲渡を申し入れ、現在は、静岡県島田市の「新金谷駅」近くの大井川鐵道敷地内に車両が到着しています。
大井川鐵道では、「蒸気機関車に再び命を!昭和の汽笛を次世代へ」という熱い思いを胸に、この度、蒸気機関車「C56形135号機」の動態化にチャレンジ。長年、雨風にさらされた蒸気機関車を再び稼働させるとう言う取り組みは容易ではなく、必要とされる経費はおよそ3億円と見込まれています。
今回のクラウドファンディングでは、必要な額の3分の1にあたる1億円を目標に設定。万が一目標金額に到達しなかった場合でも自己資金で補填するなどして必ずプロジェクトを実行するオールイン方式で行われます。
リターンには大井川鐵道ならではの貴重な体験が多数!
クラウドファンディングの主なリターンとしては、記念グッズをはじめ、「SL撮影会&工場見学」や、「大井川鐵道の駅長&従業員なりきり1日体験」など、大井川鐵道でしかできない体験型のものも多数用意されています。
「C56形 135号機」の修復が完成した暁には、復活記念号への乗車や、「C56形 135号機」の運転体験といった貴重な体験もありますよ!
大井川鐵道では、過去にも、長年にわたり静態保存であった蒸気機関車を動態化する取り組みを行っています。当時の熟練技術者と若手技術者が手をとりあって技術力を結集。2年の歳月をかけて見事、動態化を成し遂げています。
今回のプロジェクトは、毎年、きかんしゃトーマス号の運行などでファミリーを楽しませてくれる大井川鐵道の技術の伝承という観点でも協力できそうですね。現在、公式サイトでは、臨場感あふれる「C56形 135号機」の搬出・搬入作業の様子を公開しているので、ぜひ、チェックしてみてください。応援コメントも多数届いています!
■「大井川鐵道『C56形 135号機』動態化プロジェクト」概要
クラウドファンディング会社名:READYFOR 株式会社(レディーフォー、東京都千代田区)
プロジェクト名:蒸気機関車に再び命を、昭和の汽笛を次世代へ:大鉄 100 周年企画
目標金額:1億円
受け取り方:オールイン方式(支援金額の目標到達有無にかかわらず「C56形 135号機」の動態化事業を行います)
主なリターン:営業列車貸切、営業一番列車乗車権利、C56 形 135 号機の運転など
受付期間:2022年9月20日(火)〜11月30日(水)