神奈川県横浜市中区のNHK横浜放送局で、2024年3月15日(金)〜4月7日(日)に、アーティスト井上涼さんとコラボレーションした「びじゅチューン!×横浜トリエンナーレ なりきり美術館」が開催されます。
この展覧会は、世界の美術を紹介するNHK Eテレの人気番組「びじゅチューン!」と連携し、東京国立博物館所蔵の文化財をテーマにした体験型展示です。
「びじゅチューン!×横浜トリエンナーレ なりきり美術館」とは?
「なりきり美術館」はこれまで、東京、福岡、富山、千葉、大分、山口などで開催され、大きな人気を集めてきました。この展示では、「なりきり」というキーワードを通じて、デジタル技術を活用した文化財との新しい鑑賞体験を提供します。
今回は、「びじゅチューン!」で紹介された葛飾北斎、岸田劉生、歌川広重、岩佐又兵衛の作品が取り上げられます。これらの文化財に基づくデジタルコンテンツや高精細複製品を通して、来場者は作品の中の人物になりきったり、作品の世界に深く入り込むことができます。
コンテンツ1:体感!ザパーンドプーン北斎
葛飾北斎の名作「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」を、特大スクリーンで拡大映像化。富士山に恋する波の物語を通じて、絵の中の舟に乗る人物になりきり、迫力ある波を体感できます。インタラクティブな仕掛けが波の大きさをリアルに伝えます。
コンテンツ2:顔パフォーマー麗子
岸田劉生の「麗子微笑」をベースにした体験型コンテンツ。参加者は「デジタル顔はめ」を通して麗子になりきり、自分だけの「麗子像」を創造します。悪夢をみかんの香りで撃退する麗子の謎めいた微笑みは、さまざまな物語をはらんでいます。
コンテンツ3:雨は愛すがどう描く?
歌川広重の「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」から雨をテーマにしたコンテンツ。雨が消された浮世絵にスタンプを押して雨を描き加えることができ、作品の作者になりきれます。浮世絵の製作工程を知る、工程見本も展示されます。
コンテンツ4:洛中洛外 グルメチェック
400年前の京都を描いた岩佐又兵衛の「洛中洛外図屏風」を基にした食文化を探求するコンテンツ。参加者は絵の中の住人になりきって、京都の街を散歩し、屏風に描かれたグルメをクイズ形式で探します。体験型の展示とともに、高精細な複製品も展示されます。
入場無料・予約不要で楽しめる
展覧会は、NHK横浜放送局 1階で開催され、観覧は無料です。展示を通じて、美術作品に「なりきり」ながら、日本美術や神奈川・横浜に関連する文化財を楽しむことができますよ。ぜひ、この機会に、親子でこのユニークな体験を楽しんでくださいね!
(C)井上涼・NHK2024
■びじゅチューン!×横浜トリエンナーレ なりきり美術館
会期:2024年3月15日(金)〜4月7日(日)
会場:NHK横浜放送局 1階(横浜市中区山下町281)
開館時間:10:00〜18:00(最終入場は17:30)
休館日:なし
観覧料:入場自由・無料(事前申し込み不要)
主催:NHK横浜放送局、横浜トリエンナーレ組織委員会、文化財活用センター
協力:東京国立博物館
後援:横浜市教育委員会